登録日:2011/07/09(土) 10:46:01
更新日:2024/10/16 Wed 20:24:04
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「凡人は踏み潰して進め」
「暴力的なまでの自分の才能だけを信じろ」
「そうしてこそ、俺が報われる……!」
アメフトの超強豪校、神龍寺高校の神龍寺ナーガに所属する二年生。スポーツ推薦で入学した阿含とは違い、一般で入学した。
ポジションはQB(クォーターバック)。背番号12。身長175cm。体重67kg。5月31日生まれ。
血液型A型。40ヤード走5秒1。ベンチプレス95kg。
アニメでの声は前田剛が演じている。
【性格】
全く物事に妥協しない、そして決して感情に左右されない性格。
選手としてもその鋼のメンタルと血の滲むような努力によって身につけたフィジカルとパスが持ち味。
また、作中阿含に注意が出来る数少ない人物。
……と一見すれば、ある意味でスポーツマンの鑑のような人物だが
その本質は「何事にも阿含を優先し、自分は二の次とする」という、ベクトルは違えどある意味阿含以上に歪んだ人物。
そんな姿勢を阿含にさえ「ある意味最強に極悪」と評された。
【過去】
幼少の頃から阿含に比較されながらも裏で血の滲むような努力を積み重ねて来た雲水だったが、その結果ある日スポーツ留学奨学金の当選葉書が届く。
それを見て喜んだ雲水は雨の降る中傘も差さずに事務所に駈けて行った。
しかしそこで待っていたのは、関係者が顔写真を見て双子で瓜二つな阿含と雲水を間違えていただけという現実だった。
そして、雲水は阿含をたてる決意をする。
神龍寺においても「阿含の罰は自らが全て引き受ける」と監督に談判。
才能と実力さえあれば素行不良など問わないという極端なまでに一貫した才能・実力主義者である仙洞田監督でさえ、阿含に関する雲水の決意に対して動揺していた。
というか仙洞田監督は阿含の素行不良を普通に注意すべきだろう。とことん駄目な大人である。
それでも強豪校の神龍寺ナーガでQBとして選ばれてるあたり、阿含と比較しなければ十分優秀な選手と言える。
【作中での活躍】
春の関東大会にて王城ホワイトナイツと対戦し、弱体化が目立っていたとはいえ、進や大田原のいる王城を圧倒。大差で勝利する。
その試合中、庄司監督は雲水と境遇の似ている
桜庭に、逃げずに最強の凡人を目指して努力していると語った。
そして迎えた秋の関東大会一回戦にて、泥門デビルバッツと対戦する。
試合開始から泥門を圧倒するも、後半の驚異的な追い上げに浮足立つチームを幾度となく纏めた。
試合後に、泥門に敗北した事により火が着いた阿含に誰よりも喜んでいた。
王城高校の学園祭にて、境遇が似ている桜庭と会話する。
そこで絶対に敵わない天才の側にいても決して『折れず』、自身も一流になろうとする姿勢を、「泣きたいほどに羨ましい…!」と、語った。
世界大会編が始まってから一度も姿を見せておらず、選手宿舎にいた事から覆面選手の正体に騙された読者も多かっただろう。
阿含曰く「そんな性格だったらアイツもどれだけ楽だったか」らしい。
因みに宿舎にいた雲水はズラとサングラスを外した阿含だった。
ワールドカップ中、雲水は観客(傍観)に徹し、決勝戦にて自分と同じ凡才の
葉柱と自分の姿を重ねて実力の違う自分達は出るべきではないと考えていたが、
執念で奮闘する葉柱と無言のメッセージを送った阿含の姿に後悔の念に駆られ、観客席で一人涙を流した。
どうしてこんな処にいる
どうしてあのフィールドで闘っていないんだ
たとえどれだけ恥をかこうとも
たとえどれだけ叶わぬ夢だろうとも―
神龍寺高校卒業後は、阿含とは決別して炎馬大学に入学。
一アメフト選手として阿含を倒す為に炎馬ファイヤーズに入り、栗田や
セナ、陸や
モン太達と共に活躍している。
余談だが、炎馬では数少ない頭のいいキャラとして、泥門と同じくバカの多い炎馬では苦労しているようである。
しかし、正直こっちの方が高校時代より人間味に溢れていると思う。
聞けこのカス共
春大会だ。来年の春にこいつら追記・修正してやる…!!
ああ。これから時間はいくらでもあるんだ
磨きをかけよう。この項目に…
- 人格面ではむしろ弟よりマシなんだけどな。 -- 名無しさん (2013-08-25 22:56:59)
- こいつ等の両親といい、仙洞田監督といい、碌な大人がいねぇ。 -- 名無しさん (2013-08-25 23:25:32)
- 仙洞田みたいな監督は結構いる。金剛兄弟の両親みたいな親とかも結構いる。 -- 名無しさん (2013-08-26 22:12:00)
- 性格のねじくれっぷりは弟以上だけどね。むしろ、兄貴がこんなひねくれ屋だから阿含も悪いほうへ歪んじゃった気がする -- 名無しさん (2013-08-26 22:21:50)
- その雲水がねじくれた元凶の一つがDQNなのに優れ過ぎた弟なんだけどね。それと必要以上に比較して理不尽に蔑まされ続けりゃねじくれない方が異常だわ。ねじくれても表面上、というかかなりまともな性格にみえるくらいに調節してこれた雲水はもっと評価されてしかるべき。 -- 名無しさん (2013-08-27 00:48:17)
- 阿含もアレだけど、お互いがお互いを悪い方に歪めてるというかなんというか。ラストで別の大学入ったのは両方にとって良かったと思うよ -- 名無しさん (2013-09-23 23:27:33)
- これだけクソみたいな環境で生まれ育ったのに、逃げずに日本屈指のQBにまで成長したメンタルはホントに立派なキャラだと思う -- 名無しさん (2013-11-05 22:44:17)
- 奨学金の件はトラウマになってもおかしくないけどな -- 名無しさん (2014-02-19 03:54:21)
- 「そうしてこそ俺が報われる…!」はぞくぞくする。弟が自分に負い目感じてる事理解した上での呪いの言葉だと思うわこれ。この双子は最初から最後まで決して仲が悪い訳じゃないのが見てて分かるからこそ辛い -- 名無しさん (2014-06-15 01:31:14)
- 最終回で希望に満ちた雲水を見られて、私は読者として救われた -- 名無しさん (2014-08-14 22:41:10)
- 進学後、良い意味で馬鹿達が集まって良かった。雲水に一番必要なのは仲間達と馬鹿やって、ひたむきに頑張ること。肩の力を抜く事だった。高校時代の神龍寺は、良いチームだったけど常に気を張り、男子校で禁欲的で、普通の高校生じゃキツい。しかも弟の件もあるし、自分で気づいていたかは微妙だけど、ストレスヤバかっただろうな -- 名無しさん (2014-09-10 23:00:56)
- ↑っていうあたりをいくらか押さえた大学編希望 -- 名無しさん (2014-09-10 23:20:46)
- 結局弟のことを大事に思ってたままだったのに泣いた。グレた方がいくらか楽だったろうに…桜庭に言わずとも、雲水もずっと戦い続けてたと思うわ -- 名無しさん (2014-09-10 23:52:41)
- 大学篇やらないかな。セナやモン太とのコンビネーション見てみたいわ(笑) -- 名無しさん (2014-09-11 00:20:55)
- あの戦力で雲水が頭脳やるならかなり正統派だよな炎馬大学って。リクはラン特化してるだろうし、セナは身長伸びてパワーもしっかり鍛えてある本物のアイシールドになってるだろうし何だかんだでかなり強そう。雲水は王道な戦略立てる割にやることはえげつないって部分あるしな -- 名無しさん (2014-09-11 01:42:19)
- というか、ここまで作品終了後の脇役が愛されるのって珍しいな。おれも大好きだけど。 -- 名無しさん (2014-09-11 10:08:14)
- 双子に限らず兄弟姉妹間の確執は実際によくある事で、その点で、永遠のテーマを表現したキャラだと思う。雲水も阿含も。あと、たまに、雲水は阿含に対して自己中心的って意見を見るけど、そういう人は15歳の子供に何を要求してるんだろ。「漫画」なのに台詞を読んでるだけで「絵」を見ていないと思う。俺が報われる云々の、雲水が涙を流す表情といったら…胸に迫るものがある。長文ごめん。 -- 名無しさん (2014-10-10 17:17:07)
- 阿含と雲水間違えられたのはスポーツ留学で、神龍寺の推薦とはまた別物じゃないの?阿含の髪型違うし…説明文でここが気になった -- 名無しさん (2014-10-14 03:06:05)
- 神龍寺の推薦じゃなくて留学の話だったよな。そもそも神龍寺の推薦枠は元々一休と栗田だっんだし。阿含がスポーツ留学に興味あるとは思えないけど阿含の評判を聞いてた関係者が阿含が申し込んできたと勘違いしたって感じかねぇ -- 名無しさん (2014-11-03 09:07:37)
- 雲水がアイシールドのキャラの中で一番好きだ -- 名無しさん (2015-03-07 14:55:26)
- アニメじゃ弟のやった事を謝って回ってたな雪光はそんなのおかしいて怒っていたな -- 名無しさん (2016-05-27 04:26:32)
- スポーツ留学の件は当時見ていた自分も大人たちの態度に怒りを覚えたわ。あれはねじ曲がっても仕方がないと思う。グレられなかったのはまじめすぎた性格のせいだと思うけど、結果は進むべき道見つけられたからよかったかもしれない -- アイシ (2017-03-15 18:02:23)
- (恐らく)本作における無課金の極致とも言える人物。大学進学後は色々解放された部分もあるだろうから、まだまだ成長の余地はあるだろうな(陸入学後は頭脳面での負担も減るだろうから尚更)。 -- 名無しさん (2017-03-15 21:50:40)
- 上でも書かれているけど、この人の周りの大人はロクな奴がいない(両親、事務所の人達、仙洞田監督)中でよく頑張ったと思う。この人を色々言う人はきちんとアイシルを読んでない。この漫画の一つの題材の「天才と凡人」を伝えてくれたキャラと思う。阿含と雲水で -- 名無しさん (2018-03-07 10:19:57)
- 「そうしてこそ俺が報われる…!」の件は、弟のためだけじゃなく、弟のせいにしたニュアンスも多分に含まれているんだろうな。「決まってしまったことには腹を括れ」って、Dグレのクロウリーを想起した -- 名無しさん (2018-12-21 13:52:20)
- むしろ兄弟のことを思ってるのは阿含の方でしょ。自分との才能の差によって歪んでしまった兄に負い目を感じて結局いつも雲水の言葉に従ってる。一方雲水は苦しみに耐えきれず阿含を自分の救いのために利用している。そんな不毛な関係に対する二人の答えが世界編の阿含の挑発と大学での雲水の様子だよね。本編終わってから二人とも楽になれたんじゃないかな。 -- 名無しさん (2019-11-10 02:32:04)
- 不幸に酔っているが、不幸に酔うしかないんだろうな -- 名無しさん (2021-01-06 10:08:16)
- 戦わない道そのものは間違いではないと語られているが、その道を選んだ事を後悔するようじゃやっぱり当人には間違った道なんだよなあ… -- 名無しさん (2022-10-22 17:48:25)
最終更新:2024年10月16日 20:24