反射式石油ストーブ

登録日:2011/11/16 (水) 15:54:21
更新日:2023/09/30 Sat 11:13:18
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灯油タンクを有し、芯が灯油を吸って燃え続け、燃焼筒の奥にある反射鏡でストーブの前方を暖める暖房器具。


形は箱型(反射式=一般的なタイプ)、アウトドア・大部屋向けに円柱型(対流式=周囲を暖める中央設置タイプ)もある。
上部の熱を利用し、簡易床暖房ができるコアな別売キットも存在する。
そして薪ストーブと同じく、田舎のお年寄りはやたらやかんを乗せておきたがる。
みかんにしとけと(ry

反射鏡による放射熱で前方をじんわりと暖めていくため、部屋全体を暖めるとなるとけっこう時間がかかる。
言わずもがな「う~寒い寒い」とストーブの前に陣取っていればさらに時か(ry
ライバルは着火が楽でタイマー、オート消火も可能な石油ファンヒーター。以前は利便性より暖かさや火をたく魅力などを重視し、好みで選ぶ人が多かった。

が、震災後初めての冬を前に、ホームセンターや家電量販店では反射式石油ストーブの売れ行きが急増している。
既に寒さが厳しい地方では早々に在庫完売、入荷待ちという店舗も多い。

というのも、3.11の大震災時、都市部において停電によりファンヒーターが使えず、暖をとれなくなった家庭がかなりあったため。
そのため、停電直後に反射式ストーブを求めてホームセンターに客が殺到した。

というか、その日のうちに在庫がなくなった。
マジで。
(余談だが卓上ガスコンロ、ろうそくも同上)
電気を使わなくていいという点(点火時に電池を使用するが、どうしても無い場合はライターやマッチでの着火もできる)はかなりポイントが高く、
薪ストーブと違い強風の影響を受けない点もプッシュしておきたい。

だが、みかんは置いてもやかんは置きっぱなしにするな。
空焚きになったりぶつかった拍子にやかんが落ちて熱湯ぶちまけとか、もし近くに人がいたら本気で洒落になりません。
というか、あまり知られていないが、そもそも上部に物を載せることは禁止されている。
また、やかんの水が沸く位なので上側は非常に熱い。
火傷や火事の元なのでうっかり上に触ったり物が落ちてくるような配置はしないこと。
ある程度の衝撃で止まるようにはできているが、紙程度は燃える上に停電だけでは止まらない可能性もある。

ファンヒーターにも言えることだが、必ず換気が必要。
くらしの安全情報サイトの『石油ストーブ・石油ファンヒーターによる事故事例集』にもある通り、下手すると一酸化炭素中毒で倒れます。
加えて、保管方法・条件により変質したり、ごみや水の混入が混じった灯油は使わないようにしましょう。昨シーズン使い切れず余った灯油は特に注意。
芯が痛み、交換しなければならなくなる場合があります。替え芯は大抵本体と一緒に売られており、自分で交換することが可能となっている。

尚、初使用の際は灯油を入れてから20分ほど放置してから着火すること(芯に灯油が染み込むのを待つ)。
これを怠ると芯だけが直接燃え尽きてしまい、買ったばかりのストーブが使い物にならなくなります。




追記・修正は換気してからお願い、しま…

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最終更新:2023年09月30日 11:13