葛飾ラプソディー

登録日:2011/12/15(木) 22:28:51
更新日:2023/12/12 Tue 20:14:37
所要時間:約 3 分で読めます






葛飾柴又 倖せだって
なくして気がついた 馬鹿な俺だから


葛飾ラプソディー』とは、堂島孝平による楽曲である。
作詞はアニソンでお馴染みの森雪之丞で、1997年5月1日にリリースされた。
アニメ版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の三代目オープニングテーマであり、第40話から第145話の間流された。
以後のTVSPなどでもだいたい主題歌として使われており、2016年9月18日に放送された「THE FINAL 両津勘吉 最後の日」でも使用された。
原作者の秋本治氏の意向で葛飾区に存在する地名や施設が歌詞に入っており、下町情緒あふれる歌詞となっている。

オープニング映像は、パトロール中の両さん中川に逃走中のひったくり犯がぶつかり、それによって両さんが舐めていたアイスが台無しになってしまった怒りで両さんが犯人を猛追。
下町のあちこちを巡り、また時々地域住民に軽く迷惑をかけたり応援されたりしながら遂に確保、
ついでにアイスを台無しにされた報復としてひったくり犯に大量のアイスキャンディーを奢らせる。
果たしてひったくり犯は連行されるが、両さんはおそらく追跡中に周囲にとばっちりを与えたカドで大原部長に怒られる。
しかしそこに花火が上がり、派出所メンバーが見とれている隙に両さんは逃げようとし、それに気付いた部長が追いかける……という、
「こち亀」とは如何なるアニメかを端的に表した秀逸なもの。

そのため、リアルタイムで見ていた人は「この歌が一番こち亀らしい」という人も多いのではないだろうか。

曲の長さは2分44秒と短いが、歌詞の内容や堂島氏の歌声も相まって懐かしさや哀愁が漂ってくる名曲であり、
またアニメを見ていた人にはOP映像にある泥棒を追いかける両さんやいつものように大原部長に怒られる両さんなどの光景が浮かび上がってくることだろう。
間奏がほとんどなく、ずっと歌いっぱなしである。

ちなみに、東京都葛飾区にある修徳高等学校の野球部の応援歌として使われたこともあるらしい。

余談だが、アニメのオープニングの作画は葛飾区在住のアニメーター、もりやまゆうじが担当している。

また、アニメ放送末期にはYum!Yum!ORANGEによるカバーバージョン「葛飾ラプソディー~ヤム!ヤム!Version~」がOPとして使用された。
ノスタルジックな雰囲気の漂う原曲に対し、こちらはアップテンポのポップスとなっている。

こちらのオープニング映像は、両さんに日頃のツケを払ってもらおうとする商店街の人々が両さんを猛追。
下町のあちこちを巡りながら、最終的に商店街一同は蹴散らすが派出所で待ち構えていた部長によって両さんが空の彼方へ放り投げられる……というもの。
こちらもこちらでアニメこち亀を良く表した、というより初期の恒例行事「ボーナス争奪戦」そのものである。

2019年7月27日に、葛飾区出身のYoutuber「フィッシャーズ」によりカバーされる。
こちらは、アニメにて使われるなどはなく、YoutubeにMVが配信され、後に彼らのアルバム「New Challenger」に収録されている。
フィッシャーズの歌はメンバーである「ぺけたん」と「んだほ」がメインで歌うものが多いが、この曲は7人全員で歌っている。

MVの内容は、彼らがスタジオで歌う様子と葛飾区での彼らの日常風景が交互に流れる。
穏やかな曲調に合わせ、メンバーらが土手に座ったり、町を散策したり、居酒屋で飲み食いしたりと葛飾区を満喫し、ラスサビでは一つのマイクを囲んで楽しそうに歌う姿がフィッシャーズの自由さと仲の良さが存分に表現されている。
MVのラストは、両津勘吉のCVであるラサール石井がフィッシャーズに感謝の一言を伝えて締められている。

2022年6月には、サントリー・トリスのCMソングとして、堂島氏本人による替え歌を用いたセルフカバー版が使用された。





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最終更新:2023年12月12日 20:14