登録日:2012/02/29 Wed 23:56:58
更新日:2024/10/19 Sat 08:39:53
所要時間:約 8 分で読めます
世界的な海面上昇と同時期に能力者が現れ始めた為、人類の進化ではないかと言われている。尚、メティス使用者はメティスパサーと呼ばれる。使用者はそれほど多いわけではなく、メティスパサーを積極的に集めている澄之江学園ですら「クラスに4人いれば多い方」。
メティス使用中は特定の脳波が出るため、科学的に認知されている。その一方で、特殊な能力への畏怖を持つ一般人も珍しくはなく、社会的な差別を受ける場合もある。
科学的に認知はされているものの、発生要因やエネルギーの由来など、詳しいことはあまりわかっていない。ただ、メティスの発生は個人個人の意思や欲求に呼応すると言われており、実際に登場人物の欲求がメティスに反映されている場合が多い。
メティスネーム
メティスの能力を表す名前。メティスパサーによって命名される。能力の発現や能力者としての自我が芽生えるとともに自ずと思いつく場合が多い。また、いつまでも思いつかない場合もある。
能力とかけ離れた命名は雑念を生じさせ能力の制御や発生エネルギーの減退につながるらしい。
テンプレート
メティスの決まった使用法に名前を付けておき、イメージしやすくする技術。澄之江学園では3年次で学習する内容。
MWI値
Metis Wave Intensity(メティス波強度)の略。メティスの「強さ」を表す値で、メティス使用者は最低でも60、一般的には80あたりだと言われている。理論提唱者のMWI値を100としている。
ヒロインの琴羽が何もしていないときに大体85、主人公の慶司が初めての計測で114。第二回人気投票一位の風花ちゃんは181もあるよ!
でも琴羽も水中では180くらいあるし、美汐のヘリオスは2000とか3000とか計測不能だよ!
覚知範囲
外部から自分のメティスに影響を受けるとそれを感知することがあり、その感覚範囲が覚知範囲という。大体はメティスを発動できる範囲になっている。
また、一部のメティスは覚知範囲内に入った他のメティスを無効化する。これは排他的覚知範囲と呼ばれる。排他的覚知範囲を持つメティス同士がぶつかり合うと、MWI値が優先されるらしい。
メインキャラクターのメティス
ジョーカー
主人公である速瀬慶司のメティス。能力は「触れた相手のメティスをコピーする」。ただし使用回数は一回限り、コピーできる能力はひとつだけ。
用途は広いが反面弱点を突かれると弱いので普段慶司は風花のアイギスに擬態している。また、一部のメティスに触れることでも能力コピーが出来る。
アイギス
姫川風花のメティスで「空気の盾を発生させる能力」。覚知範囲はおよそ3m。排他的覚知範囲と高いMWI値を持つため、他のメティスの侵入も防ぐ。通称「絶対防御」。
但し使いすぎてスタミナ切れ→使用不可能になったり、レーザーに貫通されたりとここ一番でダメな場合が多い。絶対防御(笑)
盾で相手を包んで動きを止める
ゴルゴネイオンというテンプレートがある。
また、殴る拳にアイギスを込めてインパクトの際に発動させて相手を吹き飛ばすような使い方も出来る。ちなみに
プールや海で使用すると水を跳ね除けるが水に浮くことはないようである。
プロミネンス
祐天寺美汐のメティス。能力は「炎を操る」。酸素さえあれば使用でき、覚知範囲が視覚の届く範囲ならどこでもという能力の高いメティス。
炎のカーテンを出すファイア・アコーディオン・プリーツ、ピンポイントで炎の爆発を起こすファイア・バング、鉄すら溶解するヒート・レイ・スティンガーなどのテンプレートがある。欠点は暴走しやすいこと。
ペネトレイター
速瀬まなみのメティスで「物体に貫通力を持たせる」能力。まなみペンシル。雑誌だろうが防弾チョッキだろうがジュラルミン製の盾だろうが鉄壁だろうがとにかく貫通する。
また、投げると直線を描いて飛んでいく。硬化させた物の先端が排他的覚知範囲を持つためにアイギスと勝負が出来る。
マーメイド
沖原琴羽のメティス。「水中活動の補佐」。水圧制御、水中での体温保持、濡れた髪の乾燥や艶やかなお肌のための水分保持など。基本は水流操作らしく、血液の操作も出来る。
でも基本的に水中しか使えないので、出番が少なめの悲しい能力である…
アンブラ
宇佐美沙織のメティス。「影を操る」メティスで、影を使ってイドロイド(メティスによる擬似生命)を生み出す。使うのは簡単だが制御が難しく、慶司がコピーしても最初は霧にしかならなかったために煙幕に使用されていた。またメティスが影のために光を浴びると消滅してしまう。
沙織のイドロイドはうさぎ型でそれぞれ名前がつけられており、ギリシャ数字(女性形)にちなんでいる。(ディーオ、トリス、テセラ、ペンデ…etc.)もしかしたらメスなのかもしれない…つまり穴があr
その他のキャラのメティス
パペット・イン・ザ・ミラー
0.5秒以上目を合わせた者を自分と同じ動きをするように操る、不良キャラ・海老名のメティス。
ダビデ・ストーン
投げつけた石の衝撃力を向上させる、不良キャラ・江坂のメティス。
ディスカヴァリー
汀先生のメティス。メティス波を視覚化する能力で、メティスパサーによって異なるものが見える。また、大まかなMWI値もわかるらしい。汀先生はこの能力で学園にメティスパサーのスカウトをしていた。
レモラス・サッカー
コバンザメの吸盤のように、対象をピッタリくっつける。風紀委員、甘粕のメティス。
アイリス
数秒間だけ早く走れるようになる能力。風紀委員、柿崎のメティス
イカロス
近濠菜緒のメティス。能力は「空を飛ぶ」。
タッチパネル
触れた電気機器のスイッチを操るメティス。使用者は引きこもりの氷室浩美。
ファラウェイ・リスナー
見えている場所の音を聞くメティス。使用者は一般人の染木。
ルミエール
小さなヒカリを発生させる、淡島エリのメティス。
マテリアルDによるメティス
マテリアルDは脳の一部分を破壊する薬。メティス能力を大幅に引き上げることが可能であるが、脳へのダメージが大きく危険な薬物。
ブリューナク
ダビデ・ストーンが変質したメティス。衝撃に加えて、周囲に電撃を撒き散らす。
ハロー・ワールド
タッチパネルが変質したメティスで、電気機器に精神ごと乗り移らせる。作中ではF-35に乗り移ったが、あっという間に沈黙させられた。
ポスポロス
ほぼ本作の
ラスボス。ルミエールの変質したメティス。ヒカリで淡島エリと寸分違わぬイドロイドを作り出す。覚知範囲が広く、本人が居合わせていなくても操ることが出来る。また、強力なレーザーを放つ。主な被害者は風花。
レーザーは光なので、「空気の盾」のアイギスでは普通には防げない。
でも慶司は光の性質を利用し上手く回避した。風花さんェ…
メティス・セカンド
一部のメティスはセカンドと呼ばれる通常よりはるかに能力の高い状態に進化する場合がある。
パラス・アテナ
緑色のモビルスーツは関係ない。風花のアイギスの進化状態。半径数kmに及ぶ巨大なアイギスを作り出す。排他的覚知範囲が発生するため、内部のメティスは使用できなくなる。
前述のF-35はこのアイギスに絡め取られ、大した出番もなく終わってしまった。
ヘリオス
プロミネンスの進化したメティス。使用者である美汐が炎そのものになりイドロイドの淡島エリすら燃やしてしまうことができる。また、炎がいくつも分かれることによって自身を遍在させることが出来る。
更に、その炎のエネルギーを再生に使用することが可能で、ポスポロスに肩を貫かれた風花やマテリアルDを投与された人の治療も行える。菜緒曰く「神」。
ハルキュオネ
周囲一体を「凪にする」。対津波用。マーメイドの進化系。
ペルセポネ
アンブラの進化系。ありとあらゆるエネルギーを飲み込むブラックホール。メティスや相手の感情まで飲み込んでしまい、その上その感情を使用者が取り込んでしまうために脳にダメージを受けたり、相手の感情全てを無理やり詰め込まれるために精神的にもダメージを受けてしまう。
が、後々に感情の取捨選択が出来るようになった。
その他
空間転移
まなみのペネトレイターと慶司のコピー・ペネトレイターの共鳴で発生。瞬間的なMWI値は800以上。少なくとも1km以上は転移できる模様。
追記修正はメティス・セカンドにたどり着いた人にお願いします。
最終更新:2024年10月19日 08:39