フクナガユウジ(テレビドラマ版)

登録日:2010/01/15(金) 04:01:59
更新日:2023/03/06 Mon 22:15:47
所要時間:約 7 分で読めます





LIAR GAME』の登場人物。

キャストは鈴木浩介氏。

シーズン1開始時点での年齢は30歳。また、シーズン2からは名前の表記が「福永ユウジ」になっている。

原作である漫画版ではスキンヘッドでニューハーフという強烈なキャラクターだったが、ドラマ版では大胆な改変が行われ、

風貌こそメガネ+カラフルな着こなし、そして度々作中で「キノコ」と称されるマッシュルームカットが特徴的なものの、

ライアーゲーム参加者の中では他の多数の参加者と同様、周囲の策略に追従したり翻弄されたりする平凡な男性キャラとして描かれた。

主人公であるナオと同じく人を騙すことに抵抗を見せ、その良き理解者として最後までライアーゲームを共に戦い抜いた。




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■人物

二回戦(ドラマ版では3話)からライアーゲームに参加する強豪プレイヤー。
本作の準レギュラーに相当し、二回戦以降全てのゲームに参戦する。
友人の代理参加であり、二回戦終盤までは友人の名前である「ツカハラ ユウ」という偽名を使っていた。*1

上述したように原作から大幅な改変がされたことは事実だが、容姿以外の記述は完全な誤り

むしろ作中屈指の裏切り屋であり、敵味方問わず作中で多くの裏切りを実行に移している。

コミュニケーション能力は高く、常にハイテンションで饒舌。かつ、狡猾で切れ者。
やや詰めが甘く、アキヤマやヨコヤ、カツラギには譲るも、その頭脳は作中では文句なしに上位クラス。というかその3人がチート過ぎるだけである。
頭脳派でありつつも武闘派の一面も覗かせ、作中では彼に殴りかかったエトウ(ヒョウ柄)を難なく返り討ちにするなどのシーンも存在する。

騙される方が悪いんだ」「世の中にはみんなが幸せになる方法なんて存在しない」という彼の作中での言葉通り、
自分の利益のためなら何の躊躇もなく他人を騙し、利用する。参加者の中ではライアーゲームの思想を特に色濃く持った人物の1人だと言える。
実は中学時代に知人に金を騙し取られて父親の会社が倒産し、一家が無理心中を図った際に一人だけ生き残ったという過去を持ち、
その後親戚中をたらい回しにされる生活の中で、今の「奪わなければ奪われる」という思考が形成された。

二回戦終盤でその本性を現して以降、幾度となく主人公であるナオやアキヤマと敵対して戦いを繰り広げるが、
それ故にナオ、アキヤマとはなんだかんだ長い付き合いとなり、ゲームによっては手を組むことも多い。
それでも懲りずに何度も裏切る一方、ナオの「バカ正直」には次第に感化されているようで、彼が味方となる展開は熱いの一言。


だが彼を語る上で何より欠かせないのが、鈴木氏の怪演によるその強烈なキャラクター性だろう。
コミカルな挙動、人を食ったような態度、強烈なシャウト、そして顔芸……
それらを駆使して彼が裏切りを露呈させる際の煽り性能の高さは折り紙つきであり、エコーがかかった決め台詞と共にBGMが急転する演出は最早お約束。
逆に取り乱した時のリアクションも壮絶で、どちらも一度見たら忘れられないインパクトを誇る。

ドラマ版『LIAR GAME』を語る上でも外すことのできない存在であり、ある意味本作の代名詞と言っても過言ではない人物。
作中で繰り出したその数々の名言から、当時の動画サイトでは彼のMADがいくつも作られるなどの盛り上がりも見せ、
さらにはBSスカパー!にて『フクナガVSヨコヤ』というオリジナルスピンオフドラマが放送されるなど、大いに人気を博した。



■原作との比較

既に上述したように、原作とは全く別物のキャラクターとなっている。
原作では彼が女装して代理参戦したニューハーフであることが二回戦の重要な伏線になっていたが、ドラマ版では性別を誤認される経緯が変更された。
またライアーゲームへの参加動機も異なり、ドラマ版では単純に一獲千金を狙っての参戦だが、
原作のフクナガはアキヤマに惚れており、それがライアーゲーム参戦の動機となっている。

そして何より、ドラマ版みたいに叫ばない。
一応シャウトするシーンこそいくつかあるものの、比較的常識の範囲内のリアクションであり、ドラマ版のようなぶっ飛んだリアクションは行わない。
ドラマ版から作品に触れた人は、色々な面で意表を突かれるだろう。どうしてこうなった。

ちなみに原作では「15番」(フクナガによるミスリードの対象となっていたプレイヤー)がキノコ頭にサングラス、という出で立ちをしており、
ドラマ版におけるフクナガのビジュアルのモデルは彼ではないかと予想されている。(原作の「15番」ポジションのプレイヤーはドラマ版では女性になっている。)



以下、各ゲームの勝敗を含むネタバレあり。








■本編での活躍


  • 二回戦(少数決)
記念すべき初戦。離脱予定だったプレイヤーを騙すことでノーリスクで参戦した狡猾なプレイヤー「X」の正体。
代理参加という立場を利用し、名前(原作ではさらに性別)を偽る事で全てのプレイヤーを騙し、賞金21億円の総取りを目論む。
アキヤマの作戦を利用して勝利目前まで迫るが、事前に正体を見抜いていたアキヤマに策を打ち破られ、前以て彼が仕掛けていた罠によって敗北する。

  • 敗者復活戦(リストラゲーム)
二回戦での大立ち回りにより孤立無援のスタートとなり、敗北は確実かと思われていた。
が、そこから巧みな話術でナオを自分共々孤立させると、そうして生まれた立ち位置を利用する事で今度は自分だけが助かるように仕向け、
ナオを完全にアウェー化。さらに続けてイカサマゲームをナオに仕掛け、まんまと大金を騙し取る。
しかし後半はアキヤマの登場によってナオに大逆転を喫し、1億円を奪われたあげく敗北寸前にまで追い込まれるも、
ナオの提案で1億円は返金され、敗北も免れた。ドラマ版ではこのシーンが後に大きな意味を持つこととなる。

  • 三回戦(密輸ゲーム)
チーム戦であるため、ナオやアキヤマを含む4人と共闘。
怖くて一億円を運べなかったり、オオノが支配力を手にするや否やあっさり下僕になるなど、人間味あるヘタレっぷりを見せつける。*2
しかし最後の最後に自慢の裏切りが発動。誰よりも早く敵チームのヨコヤと内通して裏切りを画策していた事が判明するが…?
ここでの「ダウト一億」は一見の価値アリ。

  • 四回戦(団体戦)
ナオ、アキヤマとの3人チームでの参戦となり、先鋒のフクナガが担当したのは「24連装ロシアンルーレット」。
アキヤマと同じ攻略法を見出し、得意のハッタリも駆使して敵を圧倒。しかし最後はナオに騙され、敵側も救済する為に引き分けに持ち込む事になった。
また、大将戦ではアキヤマにも黙ってナオと共謀し、敵サイドに嘘の情報をリークするという活躍も見せた。
(この共謀はフクナガではなくナオの提案であり、ドラマではやや省略気味だったが、四回戦はナオの成長もテーマとなっている。)

  • 五回戦 前半(天使と悪魔ゲーム)
最初は自身が2人いる悪魔のうちの1人であることを隠し続けるも、アキヤマとナオ達に救済されて無事天使となる。
ここでまたしても得意の裏切りを披露して大金をせしめるが、これは先の展開を読んだアキヤマも黙認しており、
その後はアキヤマの指示で動きまんまと敵を罠に嵌め、他参加者全員と共に後半戦へと駒を進めた。

  • 五回戦 後半(ゴールドラッシュゲーム)
三回戦同様、ナオとアキヤマを含む5人と共闘。
ゲームの一番手、早速「俺には絶対音感がある」と嘯き見事金を得るが、後半戦は大した活躍はしなかった。

  • ファイナルステージ(エデンの園ゲーム)
ゲーム序盤、チームを結成してナオやアキヤマ達と対立し、いつものように裏切りを展開する。が、アキヤマの策によりあっさり破られ作戦は破綻。
以降は他の印象的なキャラクターの出番も相まって、活躍はほとんど無かった。

  • 新ゲーム(イス取りゲーム)
本作はすっかりおなじみのフクナガのシャウトから作品が始まる。ドラマ版におけるフクナガの存在感と人気を理解した上での演出だろう。
傍観者役でありゲームへの参戦はせず、ところどころで解説役を請け負うほか、アキヤマへゲーム参戦の知らせを届ける。
また、映画の冒頭ではイス取りゲームのプレイヤー選抜の為と思われるゲームに参戦している様子が描かれた(前述のシャウトのシーン)。

  • 新ゲーム(タブーゲーム)
上述したイス取りゲームへの予選に位置するゲーム。
ヨコヤ相手にお得意の騙し騙されを繰り広げるが、結果は映画でも描写されている通り敗北に終わる。



■名言集


「ナオちゃあん……君はホンットに…… …………バァカだよねぇぇぇぇ!!!

「根っ本的なこと間違えてんだよ…勝ったのはオレたちじゃない、勝ったのは……オーレーなーのー!!!

「その方法ならぁ…俺1人だけがぁ、100パーセント勝利ぃ~~↑できるぅーーー!!!っていう完璧な作戦をさぁ!!」

「何度も言わせるな!!何度も言わせるな!!何度も言わせるな!!」

「それに比べてお前らは…必勝法聞かされて、ゲームが終わるのボケェーっと待ってただけだろぉ!?
 甘いんだよ…隙だらけなんだよ…だからお前らは負けるんだよぉ!!!

「美しいっすね!ww負け犬の仲間意識って、美しいっすね!!www」

「ハイ注目!ハイちゅうもぉーく!!いいですかぁ!?お前らぁ!みたいなぁ!バカがぁ!利用されたからって文句を言ってはいけませぇん!!
 よーく覚えとけよ……騙される方が悪いんだ。

「あのさぁ…1つ覚えときなよ。世の中にはみんなが幸せになる方法なんて存在しない!
 本当だよ?奪う側奪われる側得する奴損する奴キッチリ分かれてる!他人の心配なんて、するだけ無駄なんだ。」

「約束したよ……でも守るワケないじゃぁーーん!!!

無様だねぇぇぇぇ!!!

「3000万円、ありがたくいっただっきまぁ~~~~~す!!!

「高すぎる!高すぎる!絶対高すぎrアイタッ!!」

「見てて…ぜってぇ相手のトランクの中ぁ、空だからぁぁ!!!

「オシャレだよ!オシャレで着替えて何が悪いのさ!」

「このフクナガ、本日より貴方様の忠実な僕でございます!」

「油断したね?ナーーーオちゃぁーーーーーーーーん!!!

「ナオちゃん……キミはホンッットに学習しない人だよねぇ……何っ回も何っ回も……おんなじように騙されちゃってさぁ………バカじゃぁん!?
 アハハハハハハwwwアハハハハハハwwwアハハハハハwwwwウケルwアハハハハハハwwwヤベェwアハハハハwwwアハハハハハハwwwww」

「アハハハハハwwwwwアハハハハハwwwwww …ダウト一億。」「………は?」「ダウト一億!!!

「透視したんだよ? ……トランクの中身。」

「これはライアーゲームだよ?騙して何が悪い。

「実は俺には見えてるんだよ………弾の在り処がっ!!!

「簡単だよ…俺には見えてる、お前には見えてない、ただそれだけの違いさっ。」

「うわぁ……引っかかった。この天下一品の……バカちんがぁぁぁぁ!!!

「あ、あの、クリームソーダのおかわりいっすか? おいし~"そうだ"~♪ ソ~ダ~♪ クリィ~ムソォォ~~ダァァ~~~↑♪
 …あ、ニシダ君も、クリームソーダ頼むかい?w」

「アハハハハハハwwwwおっきぃwアハハwwアハハwwアハハハハwwwアハハ……お…思ったより…おっきぃブフゥwwwハハハハハwwwww」

「ねぇナオちゃん……その話に…俺は……ぜぇってぇ乗らねぇからぁ!!!

「……儲かるんなら……儲かるんなら、撃ちまぁぁぁーーーーーーーーーーーす!!!

「詳しいことはアイツに聞いてくれ。…ウチの"大将"にな。」

ナオちゃんガンバ?俺ガンバ?ガーンバガンバガンバーーーーー!!

「ヒョッホォーーー!!!アッキーならぁ、どーするぅー?ワーハハハハwwwアッキーなら、どうする!?フフフwwwアッキーなら!!…どうする?」

「名付けて!『ナオちゃんのまばたきで賭けてる場所教えちゃうけど申し訳ないけど結果裏返ってごっそり頂いちゃうよ作戦』!!長いわ!!!

「この作戦を考えたのは……ナーオちゃんだよぉーーーーーーーー!!!

「悪魔ですけど何か?」

「ナオちゃん……こ”の”御”恩”は”、一”生”忘”れ”ま”せ”ぇ”ん”!!」

「ごめんねナオちゃん!これ、ポリシーなんだけどさ……俺はね?自分さえ勝てればそれで……… オッケーwwオッケーwww

まさか↑まさか↑まさかぁ~~↑! ナオちゃんってやっぱりバカだよね。もっかい言うよ、ナオちゃんってやっぱりバァカだよねぇぇぇぇ!!!



…ここで紹介した台詞はあくまで一部であるが、これだけでもいかにフクナガが裏切りを繰り返しているかがよく分かる。




追記・修正は裏切りを繰り返しながらお願いします。

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最終更新:2023年03月06日 22:15

*1 この塚原は実はライアーゲーム事務局の人間であり、ドラマの描写では彼女を上手く利用して参加を決めたような回想があるが、実際は参加するよう彼女に誘導されていたというのが本当のところ。

*2 このヘタレ描写は原作よりプレイヤーの人数が少ない関係上生まれた要素であり、これらは原作では他のキャラが行っていたもの。原作のフクナガは堂々と密輸したり支配に屈しなかったりとプライドを見せつけており、原作とドラマ版のキャラの違いが明確に表れた場面とも言える。