アレックス・ロウ

登録日:2011/11/10 Thu 00:01:25
更新日:2025/03/05 Wed 19:11:47
所要時間:約 5 分で読めます




奴がいるんだ!


マエストロが!!


年齢:28歳
CV:森川智之

LAST EXILEの登場人物。


アナトレー帝国の軍人。階級は大佐。
「皆殺しのシルヴァーナ」こと無敵艦シルヴァーナ艦長。

戦術・戦略・武勇の全てに秀でたアナトレーきっての英才。
ギルドの星型を一撃で仕留めるなど本人の戦闘力も高い。
凄まじい戦果を上げているものの、手段を問わない作戦を平然と実行することや、活躍への嫉妬から貴族受けはすこぶる悪い。

ギルドの追撃からアルヴィス・E・ハミルトンを守るため、
皇帝勅命によりアルをシルヴァーナで預かることになったことから物語が動き出す。

かつてクラウス・ヴァルカの父ハミルカル、ラヴィ・ヘッドの父ジョルジュ、
宰相マリウス・バシアヌスの娘である婚約者ユーリスと共に、デュシスへ和平の書簡を届けるため、
グランドストリームを超えようと試みるが、ギルドに妨害され失敗し、自分だけ生き残った過去を持つ。

この時、ほくそ笑む最高権力者(マエストロ)デルフィーネ・エラクレアを目撃する。
それからというもの、デルフィーネへの復讐のために生き延びてきた。

性格はクールで冷徹。敵と判断したものはたとえ味方であろうと叩き潰す。
作中ではゴライアス、ウルバヌス級といったアナトレー艦すら撃沈している。この容赦の無さこそが「皆殺しのシルヴァーナ」の所以。

一方心優しい面もあり、修理に手こずっていたラヴィの手伝いをしてあげたことも。
本来はこちらの方が素のアレックスである。

副長であるソフィア・フォレスターに惚れられており、アレックス自身も気付いているが、
亡き婚約者ユーリスのことを今でも想い続けているため、無視している。

昔はノルキアのヴァルカ・ヘッド家にユーリスと共に頻繁に通い、ヴァンシップの手ほどきを受けていた。
このことからクラウスとラヴィとは面識があり、現在アルが持っている山羊のぬいぐるみを幼いラヴィにプレゼントしたのはアレックス。
しかし、2人は幼かったのでよく覚えておらず、当時仲良くしていたお兄さんがアレックスだとは気付いていなかった。

また、クラウスとラヴィが父達の遺品だと思っているヴァンシップの本来の持ち主でもある。
任務失敗後、遺族に2人の死亡を伝えに行き、乗ってきたヴァンシップをそのまま置いて帰った。
ラヴィを手伝った時、修理のコツを知っていたのはこのため。

本来シルヴァーナは元貴族のハミルカルが艦長、ジョルジュが機関長、
アレックスが飛行科長、ユーリスが王室おめ付け役として運用される予定だった。
ノルキアに通っていたのはこの関係。

しかし、グランドストリーム越えに失敗し、アレックス以外全員死亡。
シルヴァーナの人事も白紙に戻されたが、アレックスが艦長に志願。
士官学校上級科に復学し再教育を受けることになる。

ユーリスが担当する筈だった王室おめ付け役には従姉妹で皇女のソフィアが志願するのだが、若すぎるのでマリウスが特別幼年科を創設。
士官学校に女性が入学しやすくなり、タチアナ・ヴィスラアリスティア・アグリュー等女性軍人が増えたのはこのお陰だとか。

デルフィーネを殺すために艦長をやっているようなものなので、その邪魔になるのであれば皇帝すら無視する。
実際に皇帝勅命を無視したことで、しばらくの間は味方であるアナトレーからも追われる身となる。

とにかくデルフィーネが関わることになると激昂し、周りが見えなくなる。
ソフィアの戴冠式にデルフィーネが現れた際は、下にソフィアがいるにもかかわらずデルフィーネ艦の撃沈を命じたほど。
この時は操舵士のキャンベルに宥められ引き下がったが、最後まで渋っていた。

物語が進む中、ギルド支配の基盤と言われるエグザイルを起動させるパスワード「ミュステリオン」を収集していく。
ホライゾンケイブでのオークションで執事からハミルトン家、ぶらりとやってきたディーオ・エラクレアからエラクレア家、
シルヴァーナ機関長のレシウス・ダゴベールからダゴベール家、そしてマリウスからバシアヌス家のミュステリオンを受け取る。

エグザイル捕獲作戦時にシルヴァーナをギルドに占拠され、ギルド城に連行される。
そこで自白剤を精製する薔薇で磔にされ、デルフィーネにミュステリオンを漏らしてしまう。
しかし、万が一に備えてマリウスの手紙を読まずソフィアに託していたため、漏らすのは2つだけ留まった。

その後もずっと磔にされていたが、最終決戦でデルフィーネが不用意に近づいてきた隙をついて、渾身の力を振り絞って首をへし折り抹殺。
その直後にアレックスが目の前の艦にいるとは知らないシルヴァーナの砲撃を受け、爆風に飲み込まれ死亡した。
そして、最期の瞬間だけは憑き物が取れたかのような安らかな表情を浮かべていた。

砲撃を受ける寸前「ユーリス」と呟いたが、シルヴァーナの聴音員ウィナ・ライトニングがそれを聴いてソフィアに報告したとほぼ同時に発砲が行われた。
戦闘終了後、ソフィアが「艦長は何と?」と尋ねた際、ウィナは「ソフィア、と副長の名前を」と答えている。
もっとも、ソフィアはそれが嘘だと解っているようであったが。

終戦後、丘の上に墓が作られた。
後にソフィアが訪れ、「忘れないで下さい。これからもずっと私は貴方の副官です」と告げている。


言ってしまえば、『LAST EXILE』という物語はアレックスの壮大な復讐劇でもあったのだ。



空へ……!


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最終更新:2025年03月05日 19:11