爆ボンバーマン

登録日:2012/03/16 Fri 02:02:34
更新日:2025/06/25 Wed 12:15:16
所要時間:約 6 分で読めます




1997年9月26日に発売されたNINTENDO64用ソフト。ジャンルはアクションで、NINTENDO64のボンバーマンシリーズの第一作目。
2年後に続編も発売された。

あらすじ
惑星のエネルギーを吸収し、それを所有者の力の源とする宇宙石(コズミックキューブ)。
このコズミックキューブの持ち主『アルタイル』は、マスカー三人衆と呼ばれる部下達と共に様々な星を我が物としてきた。
そして、アルタイルの次なるターゲットは、ボンバーマン達の暮らすボンバー星だった。
アルタイルは要塞「ブラックシティ」と共にボンバー星へ襲来、侵略を開始する。

その様子を呆然と見ていたボンバーマンの前に、シリウスと名乗る謎の男が現れる。
奴らに恨みを持っているという彼はボンバーマンに共闘を持ちかけ、ボンバーマンも星を守るためそれを受け入れる。

果たしてボンバーマンはアルタイルを倒し、ボンバー星に平和を取り戻すことが出来るのだろうか…。


【特徴】
本作の最大の特徴はなんといっても今までのシリーズとは異なり、フル3Dのフィールドを自由自在に動き回れる事である。これに伴い爆風も従来の十字型から球状へと変更された。
これは従来のシステムでは「作業感覚が強い」という開発スタッフの意見を反映して、それらを撤廃しようというコンセプトから本作が作られたからである。


【システム・テクニック】
  • 難易度
    • ゲーム開始直後にわくわくモードとどきどきモードから選べる。その後の変更は不可。
      ボスの体力増加(大型ボスはさらに攻撃速度の上昇やパターンも変化する)、ハートが再利用不可など、どきどきの方がより難しいゲームバランスになっている。

  • ボム投げ、ボムキック
    • 従来シリーズではアイテムが必要だったが、本作では標準装備である。
      因みにボムだけでなくアイテムや敵キャラクターを投げることも出来る。

  • 溜めボム
    • 爆弾を持ち上げてからAボタンを連打することで爆弾を巨大させる。
      爆風や威力を上昇させる他、敵に投げ付けてその重さで押し潰すことが出来る。

      …が代わりに一度投げると再度持ち上げたり蹴ったりすることは出来ない。

  • ボムジャンプ
    • ステージは3Dの本作だがジャンプは従来通り出来ない。かわりに設置した爆弾を足場がわりにすることができる。これがボムジャンプである。

      これを使うことで従来行けなかった場所に行けたりショートカットが出来るようになる…のだが足場作りにはかなり緻密なボムの配置が要求される上、一度失敗すると一から作り直しな為、体得にはかなりの慣れが必要。
      専らゴールドカード集めなどのパズル要素に使われる。

  • ボムタワー
    • ボムの上にボムを乗せて爆弾の塔を作る。
      これにより、通常届かない高さに爆風を当てられる他、前述のボムジャンプと組み合わせることで様々な場所に行けるようになる。

  • ボムバリア
    • ボムを持ち上げている間は、投擲物から身を守ることができる。
      一部のボスや対戦で有効。


【主な登場人物】
  • ボンバーマン
    • ご存知主人公の白ボン
      今作のストーリーは一人用なので作中のボンバーマンとは全て彼を指す

  • シリウス
    • 突如現れボンバーマンに協力を申し出た謎の男
      アルタイルに家族を殺されており、彼への憎しみからボンバーマンに協力する。
      ステージ各地で白ボンにアドバイスをくれる他に、巨大ボス戦ではリモコンを届けてくれる。

  • アルタイル
    • 宇宙石の力で宇宙支配を目論む男。本作のラスボス。「ベガ」という小型戦闘機のようなメカを相棒にしている。

  • カペラ、ハウト、レグルス
    • アルタイルと共に宇宙支配を目論むマスカー三人衆
      各々違った特殊能力を持ち、それぞれエリアのステージ2でボンバーマンを待ち構える。
    • カペラのみ女性型。

【ステージ】
  • グリーンガーデン
    • 緑豊かな自然とその中に建てられた遺跡群が特徴の惑星
      最初のステージだけあり、クリアだけなら非常に簡単。
      …が、ゴールドカードを集めようとすると全ステージ屈指の鬼難易度と化す。
      ボムジャンプやボムタワーを使うなど1面からパズル要素が強い。
    • ここのボスはボムの空中爆破に慣れない内は倒すのに手こずるだろうが、はっきり言って自爆以外で死ぬ事はあまりない雑魚。
      …がどきどきモードだとパターンが一番強化されているボスであり攻撃前の兆しから攻撃するまでのラグがかなり短くなっており、どの攻撃もボンバーマン目掛けて追尾するようになると一転して強敵と化すので注意。わくわくモードと同じ要領で挑むとまず面を喰らうだろう。

  • ブルーリゾート
    • 島の上に建てられた市街地が特徴のリゾート惑星
      ボンバーマンは泳げないので、ここの海や水路に落ちれば当然即死である。
      ステージのあちこちを動き回る必要があるステージが多く、探し物要素が強い。
      余談になるが、ここのBGMは評価の高い曲が多い爆ボンBGMの中でも特に神曲と名高い。
    • OPでここがカペラ率いる部隊に制圧されている描写があるのでまだ陥落して間もない模様。
    • ここのステージ1の合格タイムはわくわくモードならば普通にプレイしても達成可能なタイムであるが
      どきどきモードだとシビアどころか正攻法ではまず達成不可能なタイムになっている。*2
    • ここのボスは足場が最も不安定な場所で戦う上、場外負けを狙うような攻撃をしてくるので初見での対応は難しい。また、ゴールドカード取得も難易度が高く先に提灯を破壊すると全取得が達成不可となる、押し潰し攻撃される直前にボムを投げ入れる、足場を丸太一本だけにしないといけない等とかなり嫌らしいものが多い。反面、どきどきモードでのパターン強化はないのでわくわくモードであっさり倒せるなら同じ要領で倒せる。

  • レッドマウンテン
    • 一面岩と溶岩の火山地帯が広がる惑星。
      当たると即死のトロッコや降ってくる火山弾などからわかる通り、アクション要素が強い。
    • このステージで倒すとハートを落とす敵はこのステージどころか全雑魚敵の中でも一番タフなので敵から調達しようとすると時間がかかってしまう。
    • ここのボスは大型ボスの中でも強敵でわくわくモードでも回避がキツイ攻撃を仕掛けてくる。どきどきモードだとハート7つと全大型ボスで最も高い体力を持つようになりレーザー攻撃の発射数が増加しパンチも連打するようになるとかなり強化される。

  • ホワイトアイス
    • 雪と氷に覆われた惑星。
      吹雪や雪崩、氷の床など地形との戦いになりやすい。
      氷の床ステージでの下からのアングルに苦戦したプレイヤー多し。
    • ここのボスは足場が滑る上、後半は滑らない代わりに穴だらけの地形になるので戦いづらいがボス自体の強さやゴールドカード取得条件の難易度はそこまで高くない。どきどきモードでのパターン強化もないのでわくわくモードと同じ要領で倒せたりと楽な部類。

  • ブラックシティ
    • アルタイルの本拠地。
      高速道路やタワーなど近代的な設備が特徴の惑星。ゲーム開始時点ではバリアで守られているため攻略出来ず、エネルギーを供給している上記の4つの惑星を攻略することでバリアが解除され、入れるようになる。
      これまでの要素を集めた様な総合難易度の高いステージであり、ステージ1の高速道路やボスのアブソリュートなど数多くのトラウマ要素も持つ。
    • このゲームは各エリアステージ2で等身大のボス、ステージ4で大型の非ヒューマノイドボスと戦うが、このエリアのみステージ1ラストとステージ2で大型メカのボスと対決、4で等身大のアルタイル戦になる。
    • 大型ボスはレッドマウンテンのボス以上に攻撃が苛烈で動きも素早いので溜めボムだと当たらないor敵の攻撃で持ってるボムが爆発して自滅する危険性がある。幸い、破壊可能な部位や本体が常に地面に接しているのでボムキック主体で戦うのが安全。どきどきモードでは攻撃速度の上昇でさらに苛烈になり中央に設置する玉もボム1発で破壊できなくなってる。

  • レインボーパレス
    • ブラックシティまでのゴールドカード100枚全てを集め、アルタイルを倒すと出現する隠しエリア。
      空に浮かぶ宮殿の見た目の通り、まるで天国の様なステージだが、その実態はボムジャンプなどのテクニックをフルに活用しなければゴールドカード集めはおろかクリアすら危うい地獄である。
      最深部には本性を現したシリウスが待ち構える。
    • このエリアもステージ2に大型、4で等身大のボスと戦うなど変則。
    • 大型ボスはリモコン無しで挑む事になる。ボンバーマンやボムから逃げるのと実は弱点部分が常に地面に接しているのでこのボスも溜めボムではなくボムキック主体の方が戦いやすい。ゴールドカード集めする場合はうっかりアイテムを拾わないように注意。なお、どきどきモードによる大型ボスのパターン強化はない。


【アイテム】
システム変更に伴い、大幅な削減がされた。
  • ファイヤー、ボム
    • 従来通り、火力(上限3段階)とボム数(上限8発)を上昇させる。
      基本たくさん取って損はないがファイヤーは自分も巻き込まれやすくなるので注意。ゲームオーバーで今まで取得したものは没収される。

  • リモコン
    • パズルステージ必須アイテム
      効果は従来通りだがデザインが大幅に変わった。ステージを出るかミスをすると効果が消滅する。

  • パワーボム
    • パズルステージ必須アイテムその2
      今までとは異なり全てのボムが強化。取るとボムが赤くなり爆発も白っぽい色に変化するのが特徴。
      爆発の威力が上がる他、これでしか壊せない障害物もある。取った後にファイアーアップを取るとさらに爆発範囲が広くなる(もう3段階まで上がる)。ステージを出ると効果が消滅する。

  • ハート
    • こちらも従来通りの効果。
      わくわくモードならダメージを受けてもその辺に飛び出すだけなので再度拾えば再利用出来るが、どきどきモードだと従来通り完全に消滅する。
    • 必ずハートを落とす敵が存在する。ハートを落とす敵はステージ毎に異なり一部を除いて基本的には簡単に倒せるようになってる(グリーンガーデンなら卵、ホワイトアイスなら雪ウサギ、レッドマウンテンなら異様に硬くて火を吹いて攻撃してくる岩等)。大抵の場合はスタート地点から少し離れた後にスタート地点に戻る事で出現しやすい。
    • 等身大ボスもこれで耐えているという設定で、わくわくモードだとダメージを受けるとこれを落とす。

  • ゴールドカード
    • やりこみ要素その1
      各ステージに5枚ずつ、計120枚存在し、レインボーパレスに行くには100枚集める必要がある。全ステージ共通で制限時間内のクリアで5枚目、残りは
      ステージ1、3では最初の3枚がステージのいたるところに隠してあり探し出す必要があり(わくわくモードとどきどきモードで配置が異なる)、4枚目は30体目に倒した敵が落とす。ボス戦であるステージ2、4では特定条件(ボスにためボムを当てる、時間内に倒す、ノーダメージなど)を満たすと入手*3
      本作の難易度をガン上げしている最大の要素でもあり、攻略情報なしでこれをコンプすることは不可能に近い。難易度問わずに120枚集めるとゲームオプションでフルパワーをONにできるようになり、ONにすると常時ボムと火力が最大となり、どのステージでもパワーボムとリモコンを最初から持ってる状態となる上、やられてもリモコンが消滅しなくなる。

  • カスタムパーツ
    • やりこみ要素その2
      ゴールドカード同様、ステージ各地に隠されている。パーツは頭、体、腕、足の四種類に分かれている。
      パーツを装着することでボンバーマンの見た目が変化。コントローラーパックに組み合わせを記録させる事でバトルモードでその姿が使えるようになる。能力は変わらないが、勝利台詞などが変化する。因みに特定の組み合わせでしか出ない台詞もある。
      SFC版ではおなじみだったゴールデンボンバー的なパーツもあるが、それら一式の入手は本作での最大の壁である。(どきどきモードで3時間位内にゴールドカード120枚入手と完全にやり込んだ人向け)


【バトルモード】
従来通り、最後まで生き残った者が勝利のシングルバトルと相手チームの宝石を破壊して宝石の耐久力を0にした方が勝つチームバトルの二種類がある。
シングルでは、残り一分になるとステージ毎に様々な危険な仕掛けが作動するサドンデスや倒されても半透明になってフィールドに残り、触れると生き残ってる者の操作を奪い取るゴーストといった要素がある。


追記・修正は攻略情報なしでどきどきモードのゴールドカード120枚をプレイ時間3時間以内に集めてからお願いします。

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最終更新:2025年06月25日 12:15

*1 次回作では今作ほど猛威は振るわないがそれでもこれを使ったショートカットでかなりの短縮ができる箇所があるのでカスタムパーツの件も含めて依然有用なテクとなっている。

*2 後述するゴールドカード120枚特典のフルパワーを使うかボムタワー込のボムジャンプを使う、あるいは自力ボムジャンプを使ってゴール近くの小屋に入る必要がある。

*3 なお、奇数ステージと偶数ステージでは若干仕様が違い、奇数ステージでは別々に集めても合計で保持だが偶数ステージでは集め直すとやり直しで最高記録のみ保持される。(具体的に言うと奇数ステージは「時間をかけて4枚目まで回収→再度挑戦して急いでクリアで5枚目」でもコンプになるが、偶数ステージではコンプにならない。)