エラガバルス(漫画)

登録日:2012/04/26(木) 14:48:58
更新日:2022/04/02 Sat 01:15:16
所要時間:約 3 分で読めます




エラガバルスとは1996年から97年まで月刊Gファンタジーで連載されていた、かぢばあたるのオリジナル漫画。


【ストーリー】
あらゆる魔術士達が追い求める強大な力を秘めた賢者の石(エラガバルス)、
石を千年に渡り守護し続ける新堂家、その末裔であり石の現守護者、新堂麗と幼なじみの鷹梨猛はエラガバルス奪取を狙う魔術結社たちとの戦いに身を投じる事になる。


【登場人物】
  • 鷹梨猛
主人公の一人、木刀を手に鷹梨操念流と呼ばれる剣術を操る高校1年生。
年齢の割りに落ち着いており、レイの保護者的存在。

  • 新堂麗
もう一人の主人公で作中最重要アイテムである賢者の石の所持者。
古代インド魔術を操りその実力は確かだが、調子に乗りやすい一面もあり序盤に戦ったザコに無双した後、真の主人公にフルボッコされる。

  • レディウス・アビシュ
福音十字団の幹部の一人であり風精大隊長であり真の主人公。
賢者の石奪取の為に日本へと来日、いきなりレイと交戦して実力の高さをアピールした。レディウス様容赦無さすぎである。
敵対勢力であっても利害が一致すれば共闘したりもするコミュ能力も高い一流魔術士。

  • リチャード
レディウスの部下で心意六合拳と呼ばれる格闘術を使う武闘派、戦闘開始に定評があるが作中ではかませになってしまったかわいそうな人。
通称「神拳」リチャード。

  • アルリッチ
レディウスの部下で解呪(ディスペル)魔術の使い手。
メガネなムードメーカーさん。かませ2号。

  • テレジア・イメルファ
レディウスの幼なじみである共感魔術士。
来日後にしっかりと日本観光を満喫している天然な女性。
作中ラストで自身に相手の命を自分の命と強制的に同化させる禁断の共感魔術を発動させる。

  • アシュエイト・テペシュ
スナゴブ修道会のナンバー2。
賢者の石を狙い来日、民間人を巻き込んで大暴れした為に主人公達とレディウス様のタッグを組まれ戦闘になる困った人。
吸血鬼化魔法(ヴリュコカラス・マジック)と呼ばれる変身魔法を完成させている為に驚異的再生力を誇り、

「再生力を上回る猛攻だ!(キリッ」

と超攻撃を加える主人公連合をさらに上回り凄まじい再生を繰り返す作中のラスボス。

ボクっこである。


【登場勢力】
  • 福音十字団
キリスト系秘密結社。
世界を統治する為にエラガバルスを狙う組織だが、メインキャラのレディウス様の活躍もありあまり悪い組織に見えない。
しかし、これはレディウスが正々堂々としたフェア精神を持つ武人だからであり、
同じく幹部の「次元空」シルヴァン・リヴォフなど味方を容赦なく殺害する外道も所属している辺りやはり危険思想も多々渦巻いている。


  • スナゴブ修道会
東欧魔術を扱う秘密結社。
エラガバルス制御に必要不可欠な「Eの書」と呼ばれるキーアイテムを所持していながら作中冒頭で福音十字団に奪われたり、組織トップの一角が作中でやられてしまったりと、やられ役を地でゆく第三勢力。

しかし修道会特有の変身魔法は一部驚異的性能を持つ。


90年代の作品だが、賢者の石や古代魔術など今はラノベや漫画などでよく見かける設定をふんだんに織り込んであり、まさに時代を先取りし過ぎてしまった作品といえる。

ストーリー全10話は残念ながら単行本化はされていない。

が、ひっそりとかぢば先生が11話以降の続きを同人誌で描いていたりする。
(2012年現在未完)

特に続きで1シーンだけ出てくる福音十字団の治療魔術士であるモブの女の子は、多数あるかぢば先生の作品の中でもダントツの可愛さを誇るので必見。


追記、修正は誌面で読んだ事がある方がお願いします。

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最終更新:2022年04月02日 01:15