登録日:2011/06/30(木) 00:21:29
更新日:2024/12/16 Mon 22:57:40
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星守る犬とは
村上たかしの
漫画(漫画アクション連載)、及びこれを原作とした映画。
キャンプ場近くの原っぱから、一台の車が見つかる。
その中から発見されたのは、死後1年以上経過した遺体と、死後3ヶ月の
犬の死体だった…
「おとうさん」と、白い犬ハッピーの、最後のドライブ。
限りある命を、犬とふたりですごした「おとうさん」
と
純粋な目で、全てを見続けた犬、ハッピーのお話。
※以下ネタバレあり
登場人物(映画でのキャスト)
●おとうさん(西田敏行)
自称、家族の意見を尊重する世帯主。
ごくごく普通のおとうさん。
ハッピーの散歩係。
病気が見つかり、仕事もクビになる。
さらに、娘は不良化し、妻からは離婚を言い渡され、家族も家も失う。
ハッピーとの生活を続けるため、南へとドライブに出かける。
●ハッピー
白い犬。
元棄て犬。
●みくちゃん
「おとうさん」の娘。
ハッピーを拾ってきた。
時々遊んでくれて、時々すごくおいしいものをくれる。
後に不良と化す。
続編でも続投。
●おかあさん
ハッピーにごはんをくれる。
病気になり、残りわずかな「おとうさん」に、離婚を叩きつけ、さらに財産分与の請求をした。
してること自体は普通の事だが、
なんとなくえぐい気がするが、きっと気のせいだろう。
序盤でフェードアウト。
●少年
北海道におじいさんがいる。
「おとうさん」の財布を盗んで逃走。
続編での主人公も勤める。
この話の泣きどころは、人それぞれ違うと思うが、泣けなかった人は、想像してみてほしい。
「おとうさん」が死んだあとのハッピーの生活を…
死を理解できないハッピーは、何を想い、考えてすごしたのだろうか。
おとうさんにご飯を運び、たかる虫を追い払い、はなしかけ…
犬好きには想像しただけで泣けるだろう。
または、怒りがこみあげる。
愛犬は大事にしてやってくれ。
続編には、生前のおとうさんとハッピーの姿を追う日輪草、ハッピーの兄弟犬の話である双子星、財布を盗んだ少年の話など、どれもこれも泣ける。
そして、最後になったが、諸君にとってとても大切な事が描かれている作品でもある
それは、家族サービスの大切さである。
君たちが、もし、万が一結婚する事があったとしよう。
そのときのために覚えておくといい。
普通のお父さんではダメなのだ!
時に妻の相談にしっかり耳を傾け、時にリップサービスをし、子供の事は妻に任せきりにしない事。
さもなければ
第2の「おとうさん」になりかねない。
離婚くらいでは女の価値が下がらなくなった今、普通の夫はすぐに捨てられてしまうのだ。
ポイ捨て禁止?
ポイ捨てどころか、身ぐるみはがされるから気をつけろよ!
- ハッピーが健気過ぎてガチ泣きした。・・・・・立ち読み中の本屋で。 -- 名無しさん (2014-03-10 02:14:52)
- もう女性様は最初から最後まで一人で生きろよ -- 名無しさん (2024-05-15 12:51:33)
- 続含めると「おとうさん」話って冒頭4分の1だし、群像劇主人公の1人にすぎないのは留意すべきかな。他は救いある話で占められ読後感良かった -- 名無しさん (2024-05-15 15:40:29)
- 最初に拾われた元気そうな犬があんなことになって死にかけて見捨てられた方はそれなりに幸せなのが皮肉過ぎた記憶 -- 名無しさん (2024-05-20 19:57:51)
- あとがき参照すると作者的にはお父さんは良く言えば不器用、悪く言えば封建的な頑固者で、単に理不尽可哀想ではなく、問題性もある人物って認識っぽい。こんな人でも寛容な社会であって欲しいみたいなニュアンスで。劇中だけでも娘の非行を家は任せてると我関せずだったり(ここは明らかに上記解説文の普通とは思えない。続ラストで嫁が娘と和やか会話も任せきり不認識が窺える)、続編の公務員主人公が死出の旅に対して行政に何ら相談もせずいきなりなのは引いてるところもあった -- 名無しさん (2024-05-20 23:23:53)
- ↑病気とはいえ職場首が即通って知人友人一切なしもね。能力乏しい上に所謂コミュ障だったんかなと。犬や子供相手だと普通の善人になるけど。 -- 名無しさん (2024-05-22 12:40:20)
- なまけものが見てたの作者だったんか。親が単行本持っててて下ネタギャグ漫画でげらげら笑ってたけどもこういう泣ける話もできるってすごい。 -- 名無しさん (2024-12-16 22:57:40)
最終更新:2024年12月16日 22:57