CR牙狼RED REQUIEM

登録日:2012/06/25(月) 00:00:40
更新日:2024/09/19 Thu 13:45:15
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貴様の陰我、俺が解き放つ

SanseiR&Dが開発したCR牙狼シリーズの第2弾(初代のライトミドルタイプも含めると3作目)。
ホール導入は2010年12月。
翌年にはライトミドルタイプも導入された。


■スペック
大当たり確率:1/358.12
高確率:1/39.96
賞球数:3&5&10&11
カウント:7カウント
ラウンド数:15R
確変継続率:82%
トータル継続率:86.4%
時短回数:魔戒RUSH終了後99回
出玉下アタッカー:約300個
出玉右アタッカー:約1000個

■振り分け
  • ヘソ入賞(通常or潜伏)
右アタッカー:15%……魔戒RUSH突入
下アタッカー:35%……〃
下アタッカー:32%……潜伏
下アタッカー:18%……通常

  • ヘソ入賞(魔戒RUSHor時短)
右アタッカー:15%……魔戒RUSH突入
下アタッカー:67%……〃
下アタッカー:18%……通常(時短99回)

  • 電チュー入賞(魔戒RUSHor時短)
右アタッカー:82%……魔戒RUSH突入
右アタッカー:18%……通常(時短99回)

  • 概要
副題の「RED_REQUIEM」から分かるように、今作は邦画初の全編3D作品として劇場公開された『牙狼<GARO> -RED REQUIEM-』とのタイアップ機。

初代CR牙狼が好評を受け、次回作が待ち望まれたCR牙狼シリーズだったが、初代があまりにやらかしたため、組合の自主規制によりデジパチ・羽根モノ混合タイプの機種で初代と同様のスペックは不可能となってしまう。
そこで、CR牙狼シリーズは初代のライトミドルスペック機『陰我消滅の日』以降は一般的なデジパチタイプとして再出発を果たすことになった。

本機は『陰我消滅の日』同様に“超速ギガMAX”と例えられた初代のような驚異的な出玉スピードは見られなくなったが、初代の「魔戒チャンス」にあたる確変・電サポ(次回まで)有り・右打ちモード「魔戒ラッシュ」の突入率:50%、継続率:82%は受け継いでおり、また魔戒ラッシュ終了後は時短99回転が付くため、スペック上のトータル継続率は約86%を超える結果となった。

  • 問題点
ヘソ入賞の大当たり振り分けで85%を占める下アタッカー解放のボーナスの賞球数は僅か5であり、またホール側はこぞってアタッカー周りの釘を渋く調整してくるため、上記のスペック通りの出玉約300玉に届くかどうかも怪しい。

また、今作では『陰我消滅の日』同様にヘソ入賞大当たりに潜伏確変が存在する。
潜伏時における大当たり振り分けに変化はないため、潜伏→潜伏のループが続く可能性がある。
確変時の大当たり確率も決して甘くはなく、僅かな出玉はすぐ台に呑まれ、さらなる追加投資が必要となる。

右アタッカーの出玉も約1000玉となっており、10連チャンしてようやく10000玉に届くかどうか(電サポ中の止め打ちを徹底していない場合、玉減りが半端ない)と、出玉性能も決して高いとは言いきれない。

しかしこれは、前作がそもそも検定をすり抜けたおかしなスペックということもあり、さらに当時は前作のことがあったため検定が厳しくなっていたことも考慮する必要がある。
実際に継続率82%かつ時短99というのは、当時としてもスペック自体はそこまで批判されるレベルではなかった。
通常時の出玉のなさと初代牙狼との比較で低く見られているところがある。

■潜伏判別
スペック上、ヘソ入賞の初当たりの32%の割合で確変が潜伏する。
セグで判別するのが確実だが、初回のバトルボーナス終了後に突入するモードによっては漠然と潜伏が期待できるものもある。

  • バラゴモード
初代でお馴染みの4分割モード。
潜伏の可能性は最も低い。
が、潜伏を全く期待できないわけではないので諦めないように。セグを見てないならね。

  • 陰我封印モード
魔導火ライターを翳し、陰我を発見・封印していくモード。
メーターがMAXに達すれば牙狼モードへ移行する。
ちなみにライトミドルだと20回転で通常モードに戻った場合ほぼ通常。

  • 牙狼モード
潜伏濃厚のモード。
1回転する毎にギュンギュン喧しい。
他の2つのモード、通常背景に戻ってからもこのモードに移行する場合があるなのでこれを知らずに捨てたからハイエナするやつも多かった模様

■演出面
初代では原作映像の使用はスーツ着用のアクションシーンやVFXに留まり、登場人物は2DアニメもしくはCGで描写されていたが、今作からは実写映像を多用している。
旧2Dキャラリーチは実写映像でリメイクされた他、撮り下ろし映像も満載となった。
さらに初代では声優で代役だった鋼牙や邪美たちも、役者本人の声で再収録されている。

また今作からCR牙狼シリーズの筐体には専用の台枠「ソウルメタル」が採用されており、振動機能付きPUSHボタンや大当たりを告知する「牙狼's eye」が台枠の左下に置かれており今まで以上に多彩な演出が図られている。


主な役物は以下の三種。
  • 「魔導火ライター役物」
初代にも存在したが、今作では役物の表面が魔導輪ザルバを模したものになっており、回転することで様々なアクションを見せる。
「ザルバ、今回は大活躍だな」

  • 「エンブレム役物」
初代の激アツ役物だった「エンブレム役物」は混作では小型化、液晶右上に収められている。
疑似連続予告や時短中など様々なシーンで可動する単なる演出としての役割。

  • 「Face of 牙狼」
エンブレム役物に代わる激アツ役物。
牙狼のマスクがほぼ液晶全面を覆うように可働する。
牙狼SPリーチ発展やバトルの勝利確定演出、時短中の大当たり確定演出などには欠かせない。
実は下顎パーツがズレてしまっている

  • 「牙狼's eye」
牙狼SP中のボタンプッシュおよび三騎一閃リーチ中などで発生する、当確+図柄昇格確定という垂涎の予告。
激しい電子音が鳴ることから付いた通称が「着メロ」。

■牙狼SPリーチ
初代同様にタイトルのエフェクトで信頼度を判別できる。
<<<(当確)

また、終盤にボタンPUSHで役物が可動する……が、ザルバだとそれまでの信頼度が台無しである。
ザルバ<エンブレム<ザルバ+魔導火<Face of (当確)<牙狼's eye(当確+図柄昇格確定)
ザルバだと前予告がどんなに熱くても外れを覚悟するべし。
ザルバが出ると血圧が乱降下。

  • メシアリーチ
TVシリーズ第一期の最終話「英霊」より。ホラーの始祖メシアに翼人となったガロが挑む。
……牙狼SP系では最も期待できない。
ほとんど弾かれてガロは情けない声をあげて墜落。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――………

  • カルマリーチ
劇場版「RED REQUIEM」より。
魔鏡ホラー・カルマの野望を竜陣ガロが打ち砕く。
メシア同様、大事なところが見えないorzこちらもハズれると弾かれてガロは情けない声をあげてry。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――……… 

  • ホラー二千体リーチ
TVシリーズ第一期第14話「悪夢」より。
実は初代の「ホラー千体リーチ」と同じ舞台だが、今回は空中戦がメイン。
ハズれると\(^o^)/してくれます。
ダメか…!くっ…!

  • 大号竜リーチ
魔界の森に封印されていた超巨大な魔戒獣・大号竜(形状はまんま亀)が暴走した。
……おいレオ、お前がなんとかしろ。

金魚、もとい黄金の魔界竜のサポートを得たガロに不可能はないぜ!ハズれるとやっぱり大号竜に弾かれてガロは情けない声ry。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――………

墜落しすぎです

  • 三騎一閃リーチ
通常時に357図柄が変身した状態で揃うと発展する特殊リーチ。
使徒ホラー・ベビルを絶狼、打無と共に倒せ!
必ず357図柄で発展するので当たれば魔戒RUSH確定!
チャンスアップは技名のエフェクト。三色ならチャンスアップ。
プレミアで雨宮監督のサインが出ることも。
緑一色だと大抵ベビルに弾かれる。

  • ホラーバトルミッション
画面に「魔獣」という文字が出て指令書が届くと発展する。
確変中と同じくホラーを倒せば大当たり。
確中とは違い、強ホラーと弱ホラーの間での信頼度の差はほぼない。
所謂弱ホラーでも過度に喜ばないように。逆に強ホラーでもチャンスは十分あるということだが。
相手が森のホラー熊なら激熱、魔界竜なら確定。

  • クルスバトル/キババトル
苦労して大当たりを引くと大抵初回当たりで突入するバトル。
魔戒チャンスに突入か、それとも潜伏か、はたまた通常か…
ミドルでは中尾彬…もといクルスと、ライトミドルでは基本的にキバとバトルすることになる。*1
当然前作のキババトルのように魔戒チャンスに突入した際も撃破条件を満たさないと延々と出てきて打ち手を冷や冷やさせてくるのは変わらない。
このバトルでは相手の放つ弱・中・強攻撃を受けても倒れなければ魔戒チャンス突入!
なお前作と違い、これらの攻撃を回避することもある。かなり確率は低いが強攻撃を避けるところを見れたら自慢していいレベル。

以下の前者はクルスの技、後者はキバの技。キバは前作から技をリニューアルしての登場である。

邪神剣撃/闇血邪剣
弱攻撃。
前者は剣に緑のオーラを纏って斬撃を放ち、後者は剣を高く掲げて紅く巨大な稲妻のようなオーラを発生させて斬りつける。
危機回避する確率は高く、仮に倒れても潜伏の可能性は高い。
このモーションが見えたら安心…したいんだけどなぁ。
余談だが「呀鎧伝」にてキバのこの技は、ホラーバトルで魔戒樹を倒せば習得できる。

乱鏡撃破/百刀剣乱
中攻撃。
前者は鏡から強烈な攻撃を放ち、後者は手に持っている剣を100本に分身させ一斉に襲い掛からせるファンネルまたはゲート・オブ・バビロンのように見える技
やはり中攻撃の宿命か確変か通常落ちかは半々。
また余談だがキバのこの技は「呀鎧伝」では通常時、中攻撃として続投している。ただ確変である魔皇ゾーンではガリウスを倒さないとホラーバトルで使用できない。

/牙皇降臨
強攻撃。
前者はクルス…もとい中尾彬の十八番とも言うべき特徴的なネクタイを触る通称「ねじねじ」をしながらホラーの姿となり朱と蒼の腕から強力な一撃を放つ。
後者は炎に包まれたキバが巨大な竜「牙皇」の姿になり強烈な炎ブレスを放つ。
やはり危機回避率は低く、とにかく潜伏であってくれることを祈るレベル。
どちらも最初のモーションが映る度に打ち手からの(心のも含む)悲鳴が上がる攻撃である。
特にねじねじは多くの打ち手にトラウマを与えたのだった。
またまた余談だがキバのこの技、「呀鎧伝」では新ホラーである哭竜を倒せば習得可能。

  • エンディング
条件を満たすとボスである中尾彬、もといクルスを倒せるようになる。
倒すと死んだはずの暗黒騎士キバが現れ、新たなステージへ移行。
その後はキバやメシアに怯えながら20連以上し、さらに大号竜撃破など条件を満たす。
するとキバとのバトルで特殊な演出が発生し、ついにキバを撃破。
あとはエンディングチャンスに移行し、エンディングを見ることができる。
内容は文章では説明しにくいが、感動必至。


  • バグ
実はラウンドのホラーバトルにはバグがあり、勝利確定パターンと敗北確定パターンが存在する
勝利確定…バウル★3、森のホラー熊★5、ハンプティ★4
敗北確定…ダンタリアン★4、魔界竜★3
これらはハンプティ以外は本来出現しない危険度。ただ、バウルとホラー熊はこれ以外の危険度でも継続期待度は高い。

問題なのはそれ以外で、ダンタリアンは弱ホラーと安心したら★4とおかしい数字が出現、魔界竜の★3は強ホラーの低危険度と安堵したら地獄が待っているという罠。
さらに本来危険度が★2〜4のはずのハンプティは、最高危険度が勝利確定となっている煽りで、★2〜3は転落率が高く、強ホラーの★4〜5に匹敵する
そしてこの敗北パターン、なんと復活まで否定。時短と潜伏のあるミドルタイプはともかく、ライトミドルタイプは出た瞬間に通常転落確定


え、まだ追記・修正するんですか?

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最終更新:2024年09月19日 13:45

*1 ライトミドルでも稼働当初はクルスバトルだったが数か月経った際にクルスは既に倒されている状態に置き換わったようだ