タッチアップ事件(新井)

登録日:2011/10/01 Sat 18:48:53
更新日:2025/07/01 Tue 16:39:34
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2010年5月24日。
阪神×ロッテ1回戦。


試合は4対4の同点、9回裏1アウト満塁。

バッターボックスには城島。

1ストライクから2球目に投げられた低めの直球をうまく弾き返し、打球はセンターへ。

捕球と同時に三塁ランナー・マートンはタッチアップ、全力でホームに滑り込む。

阪神のサヨナラ勝利となり、ジェット風船が空を舞い、犠牲フライを打った城島を中心に歓喜の輪が出来た。




が、






何かおかしい。


何故か聞こえてくるアウトのコール。
三塁側を見ると、そこには2塁ランナー新井の姿が。

そう、実は犠牲フライの際に走る必要の無い新井も何故かタッチアップをし、
センターの送球を二塁手・井口がカット、三塁で新井はアウトのジャッジを受けていたのだ。


マートンの本塁到達のほうが早かったからよかったものの、
犠牲フライがダブルプレーとなり、サヨナラ勝利が台無しになるところだった。

当然、殊勲打を打った城島は怒る。
ベンチに居た藤川、ホームを踏んだマートンも笑いながら新井に突っ込みを入れる。
当の新井は何故タッチアップをしてはいけないか理解していない。

金本が間に入り、説明をし、
「よし、喜ぼう!!」
と言うことで収まったが、本来注目されるべきサヨナラ打を打った城島より、
やらかした新井に注目がいく変な事になってしまった。


【余談】

この年新井は、スポーツ番組の特番、
及びラジオでゲスト出演する際に度々このプレーでいじられるはめに。
(前者・城島との共同インタビュー、後者・赤星がパーソナリティーのラジオ「赤星と次郎のオーライオーライ」にて)



【おまけ】



風呂にて、




新井「俺、何で走ったんだろう?」



葛城「僕に分かる訳無いじゃないですか」




【更なるおまけ】


悲劇は繰り返した。

9回表、マリーンズの攻撃。
1アウト満塁から6番今江がセンターフライを放つ。当然三塁走者の根元はタッチアップ。
それと同時に二塁走者の井口もタッチアップ。
そして楽天のセンター聖澤の送球が三塁に届き、タッチアウト。

根元の本塁生還より先のタッチアウトだった為、点が入りませんでしたとさ。
なお試合は4対2でマリーンズが勝ち、開幕3連勝を決めた。
なんでもマリーンズにとっては55年ぶりの開幕3連勝らしい。

更に同様の事例は2018年8月30日の阪神対ヤクルト戦で阪神の攻撃でも起きている。

1アウト満塁から糸原がセンターフライを放ち、三塁走者の鳥谷はタッチアップ。
それと同時に二塁走者の梅野もタッチアップ。
そしてヤクルトのセンター青木の送球が三塁に届き、タッチアウト。

これも鳥谷の本塁生還より先のタッチアウトだった為、点が入りませんでしたとさ。

また、未遂の事例には2019年5月23日の阪神対ヤクルト戦の阪神の攻撃がある。 
9回裏に1アウト満塁でまたも糸原。今度は安打を放ち、そのままサヨナラ勝ちを収め歓喜の輪に包まれた…
のだが、二塁走者の植田が三塁を踏む前に歓喜の輪に入ってしまったため、これを見た福留はその場で叱責した。
三塁走者がホームを踏んだというジャッジが先にされたから良かったものの、植田の行為は走塁放棄とみなされ最悪併殺、ぬか喜びにされかけていたのだから福留が怒るのは当然である。



追記、修正はタッチアップをしてからお願いします。

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最終更新:2025年07月01日 16:39