無限連鎖カード(救急戦隊ゴーゴーファイブ)

登録日:2012/05/09 Wed 20:28:26
更新日:2025/06/28 Sat 08:01:02
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我が先祖より伝わる秘蔵のカード!今こそ、サラマンデス様のために!


アミアス・アミアス・アミディーヌ!!


無限連鎖カードは、救急戦隊ゴーゴーファイブの第37〜第39話にかけて登場した、呪士ピエールの家に代々伝わる秘宝。

概要

サイマ獣召喚の際に使用する「災魔カード」との併用によって、胸部に「∞」のマークの入った『無限連鎖サイマ獣』が生み出される。
無限連鎖サイマ獣の性能は普通のサイマ獣のそれと変わりはなく、倒されれば再生カードで巨大な死霊として復活する所も一緒。

だが、このカードにはサイマ獣に「一度受けた攻撃を記憶して以降受け付けなくする能力」を付加する効果がある。
厳密には無限連鎖サイマ獣の中にあるこのカードが受けた攻撃を記録解析し、記録解析した攻撃を跳ね返す。
つまり、どんな攻撃も一度は有効だが、二度目はないという事である。
また攻撃を記録する度に、カードの絵柄の黒い部分がジグソーパズルのピースのような赤い模様で少しずつ染まっていく。

更にこのカードの恐ろしい所は、基本的に消耗品であり一度使うと消滅してしまう他のカードとは異なり、再利用が可能である事。それにより攻撃を記録解析したカードを次のサイマ獣に引き継がせる事が可能。
つまり、戦えば戦う程、倒されれば倒される程、相手の攻撃が効かず、相手を攻撃出来る無敵のサイマ獣に近付き、ゴーゴーファイブはどんどん不利になってしまう。

弱点といえるものを挙げれば、無限連鎖カード自体は意思などがある訳ではないただのカードであり、自発的に動けない都合上、無限連鎖サイマ獣が倒された際は残ったカードを自分で回収する必要がある。
そのため、これを破壊される*1、それでなくても奪取されるなどしてピエールが使えない状況になればこの戦法は使えなくなる。
当たり前といえば当たり前だが、本編でもこの戦法で無限連鎖サイマ獣を出せなくさせようと対応していたし、他に自己のデメリットで墓穴を掘ったり、
効力を無効化する手段やアイテムが出てきたわけではないのでこれぐらいしか対策方法はわかってない。
つまり、無駄に戦わない事が一番の対策法である。
また攻撃を記録し続けてカードの絵柄が赤に染まりきるとカードが完成した事になり、それ以上は攻撃を記録できなくなる*2


劇中では三体のサイマ獣に無限連鎖カードが使われた。


無限連鎖サイマ獣

忍耐力サイマ獣ガルバリア


俺の名はガルバリア、災魔の戦士だ!

CV:長嶝高士

無限連鎖サイマ獣トップバッター。劇中最後に登場した天属性のサイマ獣。
モヒカンが印象的な豚やオークのような外見が特徴。
口癖は「~ッス」だったりとジルフィーザの操っていた天属性のサイマ獣にしては割と知性が低め。
そこまで戦闘力が高いわけでもないがその分肩書通りタフネスに長けており、無限連鎖のシステムを運用するには格好の素体であった。

モチーフは豚とインディアン。


武士道サイマ獣ハガクレン


待ちかねたぞ、ゴーゴーファイブ!うぬらの実力、確かめさせて貰う!

CV:高塚正也

無限連鎖サイマ獣二番手。サラマンデス配下の火属性のサイマ獣。
水色の肌をした蟷螂のような外見で、肩書に違わずサラマンデスへの忠誠心は高く言動も古風。
武器は鎖鎌。
大きな赤い目が弱点だが、無限連鎖カードの作用により二度目の目への攻撃は無効化してみせている。

モチーフは蟷螂


龍戦士サイマ獣リザーデス


サラマンデス様!龍族の戦士の名に懸けても、このリザーデス!今度こそゴーゴーファイブを倒してご覧にいれます!

CV:酒井哲也

無限連鎖サイマ獣最後の〆。サラマンデス配下の火属性のサイマ獣。
サラマンデスと同じ龍族の戦士なためかどことなく似た雰囲気があり、オレンジ色の鱗で覆われたリザードマンの剣士のような風貌。
シンプルな剣と盾、青色の鎧で武装しており、龍族故かディーナスやゴボルダも若干畏怖していた正にサラマンデスの奥の手。

ハガクレン同様サラマンデスへの忠誠心は強固。ゴーゴーファイブ相手には荒々しい言動だがピエールを「ピエール殿」と呼ぶなど騎士っぽい言動も見せた。
責任感も強く、無限連鎖カードを死守するためピエールの手で介錯を願う肝の据わり具合も特徴的。
なおサラマンデス直属の配下としては最後のサイマ獣となった。

モチーフはトカゲとサラマンデス。


物語での活躍

無限連鎖カードの恩恵を最初に受けたガルバリアとの戦いでは、ビッグブイバスターだけでは倒せず、ハイパーファイブも使って、等身大戦に勝利し、
巨大戦はビクトリーマーズで制した。

だが、ゴーゴーファイブは無限連鎖カードの存在を知らぬままであり、カードはピエールに回収される。

無限連鎖カードを受け継いだハガクレンにガルバリア戦で使った武器が通じず、苦戦するゴーゴーファイブだったが、
ピエールの目論みを知った探偵の北條清志のアドバイスのおかげで、無限連鎖カードの存在に気付く。

ゴーグリーンの閃きでライフバードを召喚。レスキューツール連続攻撃とカラミティブレイカーで等身大戦を制し、
巨大戦では、ビクトリーマーズの攻撃を無効化されてしまうが、グランドライナーマックスビクトリーロボを投入して、辛うじて勝利した。

この戦闘で無限連鎖カードは完成し、ピエールは再度カードを回収する。
清志はピエールから無限連鎖カードを奪おうとするが失敗してしまい、無限連鎖の脅威は続くことになった。

上記の経緯を経て大半の武器への耐性を得た上、
サラマンデスの血液で、更なるパワーアップを行ったリザーデスとの戦いでは未使用のコマンドアタッカーを使用しても倒すまでには至らず、
新型爆弾を運搬中のトラックを奪われてしまった…と思いきや、プラスエネルギーを発する檻にリザーデスはピエールと共に閉じ込められた。
全てはゴーブルー/ナガレの立てた「無限連鎖カードを太陽で焼き尽くす」作戦だったのだ。

後はマックスシャトルで太陽に落とすだけだったが、リザーデスはピエールに介錯してもらい、その爆発で檻を破壊。
自由になったピエールの手でリザーデスは巨大化した。

ゴーゴーファイブは解析されていないビクトリーロボライナーボーイで対処するが、2対1とはいえ、リザーデスが優勢だった。
さらに、サラマンデスがサイマゾーンを展開。フィールドはビクトリーマーズしか戦えない状況となる。

ビクトリーマーズの攻撃はすでに解析済みのためマーズフレアが効かず大ピンチとなったゴーゴーファイブだが、ゴーブルーは機転を利かせ、
戦いの場に突き刺さっていたビクトリーロボのブレイバーソードをビクトリーマーズに使わせ、新必殺技マーズプロミネンスでリザーデスに勝利。
致命傷を負ったリザーデスはそのままビクトリーマーズの手で太陽に投げ込まれ、カードはリザーデスと共に燃やし尽くされた。
この失敗により、龍皇子サラマンデスは母の信頼を完全に失ってしまった。



このカードが出て来た話での見所は、なんといっても序盤からのロボや必殺技が出て来た事だろう。

通常、新しい武器やそれによる必殺技が出て来ると、それまで使われていた武器は使われなくなる。

しかも中盤からはマックスビクトリーロボとビクトリーマーズが登場。
そしてゴレム災魔獣が登場しなくなったためにロボットでは対ゴレム災魔獣用のグランドライナーが10話近くも登場しないという事態が発生している。

また敵組織がゴーゴーファイブ側にとっては曖昧だった序盤と違い、正体が分かり始めていたため、
当初はレスキューと併用できる装備だったゴーゴーファイブはVランサーという完全なる兵器を持ち出すようになる。(最終回でレスキューに使っているが、想定された機能ではない。)

そのため単体では10分の1しか威力がなく、他にもハイパーファイブなどの必殺技が出てきたために、
初期から使っていたカラミティブレイカー(というかライフバード)も登場しなくなっていた。


そんな中、このカードの特性から、埃が被っていた(使ってないので向こうも対応できない)序盤のロボや必殺技がまた出て来たのだ。

ショウ「大事なツールを忘れてたぜ!

ライフバードの存在忘れるとか、ゴーゴーファイブよ。救急戦隊としてそれでいいのか!?←最終回付近では大活躍します。


ライフバード久しぶり!
カラミティブレイカー久しぶり!
京子先輩久しぶり!
テイルインジェクター・クローアンカー初 め ま し て ! ←あれ?


当時の視聴者にとってそれはこんな感じだったのだ。

あまり意味無いのにグランドライナーをわざわざ使用した意味は不明だが、それでも彼の久々の登場に皆は心震えてたのだった。
※一応、劇中描写と超全集の記述を参考にすれば、あのときグランドライナーも必要なほどの事態と解釈できそうではあるが。
また、無限連鎖カードと併用しているとはいえ、体質的には肉体を持たない死霊と変わりないにも関わらず攻撃が通用したことに関しては「無限連鎖カードの特性上、通常の化学兵器による攻撃も記録解析してしまうため、一度だけなら受け付けた」と一部では推測されているが、真相は不明。



追記、修正されるごとにこの項目は強くなります。


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最終更新:2025年06月28日 08:01

*1 もっとも無限連鎖サイマ獣が倒されても、カードが無事である辺り、並大抵の攻撃では破壊できない程度の強度はあると思われる

*2 完成後にカードを組み込まれたリザーデスが、未使用の攻撃を受けた際には、カードは受けた攻撃を記録していない