ジョン・ドゲット

登録日:2012/02/05(日) 14:15:48
更新日:2024/08/10 Sat 20:19:52
所要時間:約 4 分で読めます






「必ず見つかる」

「一緒に捜そう」



海外テレビドラマシリーズ『Xファイル』シーズン8より登場した、第三の主人公。


概要


演:ロバート・パトリック
吹替:大塚芳忠


優秀なFBI捜査官であり、かつて海兵隊に所属していた元軍人。
シーズン7最終話でアブダクトされ行方不明となったフォックス・モルダーの捜索担当として初登場。
その後は彼の後任としてXファイル課に身を置き、シーズン8ではダナ・スカリー、終章では同じく新主人公のモニカ・レイエスとコンビを組む。

超常現象を全く信用しておらず、実際に目にしたものでなければ納得しない性分。
スカリーと位置付けが被っているが、モルダー離脱後のスカリーは肯定派に回ったため、二人の意見も対極となっている。

また、否定派であることは彼にとっての強みでもある。
劇中では「怪物の存在を信じ込ませることで、その怪物を実体化させる」という能力者に対し「最初から信じてない」ために影響を受けず解決へと導いた。
そのため彼がXファイルを担当してからの実績も、超常現象が前提のモルダーより成績が良いらしい。

かつてモルダーがディープ・スロートやミスターXといった協力者から情報を得ていたのと同様に、彼も軍人時代の同僚ノエル・ローラーに情報提供を依頼することもある。



自分からは多くを語らないが、本編の9年前に当時7歳だった息子のルークが何者かに連れ去られ、殺害された過去を持つ。
事件は未解決のまま行き詰まり、離婚した元妻のバーバラと共に未だに苦しみ続けている。
そのため幼児が関わる事件には敏感であり、息子の事件に関わりがあると知ると冷静さを失ってしまう。

捜査当時に息子の遺体が焼け焦げたかのような幻を目撃しており、その不可思議な経験は「自分は全力を出しておらず、まだ救えた可能性があったかもしれない」と彼をより超常現象から遠ざける要因となっている。

レイエスとは息子の事件を担当した縁があり好意を抱いているが、息子の一件を引きずり未だ心を閉ざしている。



※以下ネタバレ












シーズン毎の動向


◆シーズン8

失踪したモルダーの捜索を任されるが、意見の相違からスカリーと険悪な仲になる。
更に捜索失敗によってカーシュ副長官によってXファイル課へ回され、スカリーの新たな相棒としてモルダーの捜索を続けることになった。

超常現象事件を追う中で、徐々にスカリーと和解しスキナー副長官やローン・ガンメンといった登場人物達の信頼を得ていく。
次第にスカリーへ惹かれていく描写があったが、彼女のモルダーへの思いと妊娠した体を尊重しており、彼女の心身を傷付けるものに対して厳格にぶつかっていった。


誘拐者達が重傷で帰還し始めた中盤、モルダー捜索の一手として顔見知りであり儀式犯罪の専門家であるレイエスに協力を要請。
ようやくモルダーに辿り着くが、彼は遺体となって発見されスカリーの絶望で捜査は幕を閉じる。

不可解なまま事件は終わりを告げ、釈然としない日々を過ごす中、モルダーと同時期の誘拐者が蘇生する出来事が発生。
同じく棺の中で蘇生していたモルダーを救うべく、彼を蝕むウイルスのワクチンを求めてクライチェックと衝突するなど、彼の復活に注力した。
しかし人間として蘇り、FBIに復帰したモルダーは生真面目なドゲットと馬が合わず険悪になってしまう。

油田の調査で始めてモルダーとコンビを組むが、油田で採掘された石油にはシリーズお馴染みのブラックオイル(大昔に石油層へ逃げた地球外ウイルス)が蔓延しており、命からがら脱出。
モルダーが一連の責任を被って退職し、Xファイル課を託されることになった。
この辺りからモルダーとも信頼が生まれていく。


スカリーの出産が迫る終盤、誘拐からの帰還者が変貌した「無敵兵士」の存在を知り、何度殺されても蘇る不死身と彼らがFBIの中にも潜伏していた事実に驚愕。
出産を阻止しようとする無敵兵士達の手からスカリーを守るべく、モルダー達と共に奮闘する。

スカリーの息子ウィリアムの誕生後、裏で無敵兵士と繋がっていたと思われるカーシュ副長官を弾劾するため、レイエスを新たな相棒に迎え共にXファイル課に残った。



◆終章(シーズン9)

モルダーが無敵兵士の手を逃れるために身を隠し、スカリーも育児のために一線を離れたため、Xファイル課の中心として無敵兵士をめぐる新たな陰謀を追う。

軍人時代の同僚シャノンが無敵兵士であることを知り、その正体を軍が造ったバイオ兵士であると認識する。
(実際は内部が異星人に置き換えられた代替人間)
シャノンだけでなくら今まで協力者と思っていたノエルも実は無敵兵士であると知る。

シーズン8以上に超常事件に振り回される中で、レイエスとは相思相愛と言える仲に進展したが、息子の事件は彼の心を強く閉ざし距離を縮められずにいた。
だが匿名の殺人事件の密告と特異なまでの分析力を持つFBIアカデミー生ヘイズとの出会いを機に、息子の真相に近い男レガーリの存在に辿り着く。
捜査の最中でレガーリが射殺されたため、彼が真犯人なのかを確かめる術は失われたが、元妻と共に息子の遺灰を海に還し長き苦悩から解放された。
以降は少しずつレイエスへ歩み寄っている。


フィナーレでは軍事基地への侵入とノエルの殺人容疑で逮捕されたモルダーを救うため、勝算のない裁判に協力。
無敵兵士の存在とノエルが不死身あることを唱えるが、否定されてしまう。

その後は死刑となったモルダーの脱走に協力するが、追っ手が迫っていることを知りレイエスとニューメキシコへ向かった。
そこで案の定生きていたノエルの強襲に遭うが、エイリアンの弱点となるマグネタイトの地層の影響を受けたノエルが硬化したため窮地を逃れる。
追撃を逃れるためにモルダー達とは別の道を進み、ドゲット達の活躍は終わった。



◆真実を求めて(劇場2作目)
レイエス共々出番なし…


◆2016(シーズン10)
◆2018(シーズン11)
同じく出番はなく、終章以降の動向は語られていない。
一方で相棒のレイエスはニューメキシコでの襲撃を生き延びたシガレット・スモーキング・マンに脅迫され部下にならざるを得なかったため、FBIから姿を消していた。
そのため彼女と結ばれることはなかったと思われる。



余談


ちなみにドゲットはモルダー達主人公の中で唯一宇宙船を目撃していないため、異星人の存在を最後まで信じないまま番組が終了している。
無敵兵士の存在は信じつつもバイオ兵士と認識しているため、前述の裁判では「モルダーは異星人と言ってるが?」とツッコまれて証言失敗している。

加えてフィナーレでモルダーが突き止め、隠していた真実である「2012年12月22日に始まる異星人の入植」についても最後まで知ることはなかった。


シーズン8では全身が金属に冒された男を追う「救済」というエピソードがあり、ドゲットが「そんなのは映画の中だけだ」と否定するシーンがある。
当然、ロバート・パトリックの代表作『ターミネーター2』のT-1000を意識したセリフであった。



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  • 2016でも出番なし。2017(仮)での登場はあるのだろうか… -- 名無しさん (2017-10-14 08:29:31)
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最終更新:2024年08月10日 20:19