登録日:2011/11/20 Sun 11:20:31
更新日:2025/01/18 Sat 22:15:30
所要時間:約 5 分で読めます
演:デイビッド・ドゥカブニー
吹替:
小杉十郎太(TV版:風間杜夫)
【概要】
FBI捜査官としてXファイル課に所属し、超常現象事件を追い続ける男。
好きな物はヒマワリの種とポルノ。
嫌いなものは炎。
オックスフォード大学卒の超エリートかつ男前で、凶悪犯罪課を経験した優秀な捜査官だが、重度のオカルトマニアで変人扱いされている。
少年時代、自宅にて妹のサマンサが
異星人に連れ去られる場に遭遇(本人の記憶は定かではない)した過去を持ち、妹を探すために超常現象にのめり込んでいた。
そして本編第一話で、監視役としてXファイル課に配属されたダナ・スカリーをパートナーとして迎える。
二人は意見を対立させながら超常現象事件を追いかけ、やがて世界の真実へと近づいていく。
【シーズン毎の動向】
◆シーズン1
政府の情報提供者「ディープ・スロート」の協力と、謎の男「シガレット・スモーキング・マン(CSM)」の暗躍の下、政府の陰謀を追う。
ラストで地球外生命体の証拠を掴みかけるが失敗。
ディープ・スロートは殺害され、
Xファイル課も閉鎖されてしまう。
◆シーズン2
Xファイル閉鎖後も幾度となく
フルークマン等の怪事件に遭遇。
その後はアレックス・クライチェック捜査官を相棒とする。
しかし誘拐経験者を自称する男デュエインの立てこもり事件を担当した事から状況は一変。
クライチェックは不自然に姿を消し、スカリーはデュエインの身代わりとして何者からに誘拐され、再開された
Xファイル課に復帰。
スカリーの帰還までその身を案じていた。
中盤では探し求めていた妹と再会を果たすが、その正体はクローンであった。
この時、陰の政府「シンジケート」、異星人の暗殺者「バウンティ・ハンター」等、以降も相対する敵達と顔を合わせ更に「地球への入植」という異星人達の目的を知ることになる。
終盤では、陰の政府と国防総省の極秘ファイルをめぐる争奪戦を展開。
しかしクライチェックによって父のビルが殺害され、自身も爆発に巻き込まれてしまう。
◆シーズン3
爆発で生死の境を彷徨いナバホ族の儀式を受ける。この時、亡き父ビルから「妹はここにはいない」と激励され、奇跡的に生還を果たす。
この極秘ファイルの一件から、亡き父がシンジケートの一員として関わっていたことを知る。
◆シーズン4
鉱石と地球外ウイルスの謎を追い、クライチェックと共にロシア・ツングースカへと向かうが、収容所で拘束されブラックオイルの実験台にされてしまう。
しかし囚人の助力で脱走し、帰還する。
終盤、カナダで氷の中に閉じ込められた異星人の死体を発見。
揺るがない証拠に喜々するが、国防総省の協力者から「異星人の存在は政府の捏造」という暴露を受け、その信憑性の高さに信念を失ってしまう。
◆シーズン5
…もちろん自殺は偽装で、ガンを発症したスカリーを救うために奮闘する。
しかし信念を失った彼はしばらく超常現象に対して否定的になってしまう。
後に信念を取り戻すも束の間、
Xファイル課は火災で焼失してしまう。
◆ザ・ムービー(劇場1作目)
蜂を介して地球外ウイルスを蔓延させる計画を追うが、スカリーが感染し、連れ去られてしまう。
あるシンジケートメンバーの協力で、南極の基地に運び込まれていたスカリーを救出。
命からがら脱出すると同時に、氷原から飛び立つ巨大な宇宙船を目撃した。
◆シーズン6
シンジケートが入植までの時間稼ぎのために異星人と取引し、メンバー全員が家族を差し出していたことが判明。
モルダーの父は反対し決断が遅れたため、妹がモルダーの目の前で誘拐される形となっていた。
だが入植に抵抗する側の異星人達によってシンジケートは全滅させられ、影の政府との戦いは終結する。
終盤、アフリカで見つかった宇宙船の破片の写しを目にするが、
ツングースカで感染させられたウイルスが、破片の魔力で覚醒。脳疾患を発症してしまう。
その影響によって、人の心を読む能力を手に入れた。
◆シーズン7
モルダーの脳細胞を狙うCSMの手術を受け、脳疾患は治まるとともに読心を失った。
このシーズンで西暦2000年を迎えるが、その直前にサスペンスドラマ『ミレニアム』とクロスオーバー。
主人公フランク・ブラックと共に、彼が滅ぼしたカルト組織ミレニアムの残党の企みを阻止する。
この回で『ミレニアム』とは正式に世界観を共有したようで、双方のコミックシリーズで2人は度々共闘している。
長らく不明だった妹の安否だが、中盤にて幼児の失踪事件を機に知り合った霊能者とともに霊的な見解からその真相に迫る。
捜査の最中に母のティナが自殺するが、彼女の霊は霊能者を通じてヒントを与えモルダーを妹の足取りへと導いていく。
そしてこの世には苦痛の果ての死が待ち受ける子ども達を救済する「ウォークイン」と呼ばれる精霊が存在し、妹もその下で大切に守られている事を知ったモルダーは、その死を受け入れ彼女の霊と抱擁を交わし長き苦悩から解放された。
シーズン最終話、異星人による誘拐経験者が再び失踪する事件が発生。捜査の末にオレゴン州の森で宇宙船を発見するが、今回の誘拐対象の条件には彼がかつて発症した脳疾患と同じ脳の異常活動を発する者…つまりモルダー自身も含まれていた。
宇宙船の光の中に包まれたモルダーは他の誘拐者達とともに虚空へと消えていった。
◆シーズン8
アブダクトにより後半まで不在。
実は前シーズンの頃から視聴者も知らない秘密を抱えており、脳疾患は完治どころか悪化の一途を辿り、余命は残りわずかである事を隠していたと判明。
また、不妊に陥るも子供を諦めきれなかったスカリーから人工受精の父親として打診され、スカリーと相棒以上の関係になるまいという考えを捨てOKしていたことが明かされた。
宇宙船内では拷問同然の手術を施され、中盤に死体となって帰還してスカリーを絶望させる。
しかし埋葬されて数ヶ月後、生ける屍となって
復活。
モルダーが船内で受けたのは異星人の代替人間「無敵兵士」への転換処置であり、彼の蘇生は転換の進行が原因だった。
だがスカリー達の助けで転換は食い止められ、人間として生還。脳疾患も消えた。
後任のドゲットを当初は
Xファイルを潰そうとした一派の人間であると勘違いして突っ掛かったり、逆にドゲットの息子の殺人事件について踏み込んだ事で激怒されるなど仲が悪かった。
だがブラックオイルに支配された油田の調査のために初めてコンビを組み、
Xファイル課を守るために油田事故の責任を全て被る形でFBIを退職。課の存続をドゲットに託した。
その後は無職としてドゲットやスカリーのピンチに協力する。
ラストではスカリーの出産を阻止しようとする無敵兵士の手から、彼女と息子のウィリアムを守るために奮闘。
無事に生まれた命を祝福し、スカリーとの愛を再確認した。
◆
Xファイル外伝 ローン・ガンメン
シーズン8での中盤~最終話間の時系列でゲスト出演。
アブダクトからの生還後で頬には宇宙船内でつけられた傷が残っている。
◆終章(シーズン9)
身を隠すためにフィナーレまで不在。
「奇跡の子」の一人であるウィリアムを導くことで入植を阻止することを恐れられ、無敵兵士や異星人を信奉するカルト集団から命を狙われることになる。
この逃亡期間中に不死身と思われていた無敵兵士の弱点を突き止めている。
最終話で軍の基地に潜入し追い求めてきた「真実」を知るが、無敵兵士であるノエルの殺人容疑で逮捕され、勝ち目のない裁判に挑む。
スカリーやドゲットにレイエス、さらにはマリタやギブソンといった協力達の証言も虚しく死刑が確定するが、彼らの助力で脱獄し、スカリーとともに逃亡した。
彼を軍の基地へと導いた情報提供者に会うべくニューメキシコを訪れるが、そこで生きていたCSMと再会。
彼の口から突き止めた真実「2012年12月22日に始まる異星人の入植」が語られる。
その後、無敵兵士の追撃から逃れて辿り着いたロズウェルにて入植を阻止することをスカリーと誓った。
◆真実を求めて(劇場2作目)
隠居生活を送っていたが、FBIから指名手配の取り消しを条件に捜査の協力を要請され、スカリーとともにあるサイキック事件に協力することになる。(無敵兵士どうなったんだ…?)
既に決着したはずの妹の一件を未だ引きずっているような描写がある。
◆2016(シーズン10)
◆2018(シーズン11)
2012年の入植が起こらず無敵兵士の追手も現れずに今日まで生きていたが、とある情報提供者との出会いから異星人をめぐる陰謀の全ては陰の政府の人為的擬装であったと確信しスカリーと共に
Xファイルに復帰する。
旧シリーズではスカリーの息子ウィリアムに関してどこか距離を置いた態度であったが、今シリーズでは父としてその身を案じるシーンが多く、明確に彼が父親であると描写されていた……が、その出生の秘密が明らかになり困惑することになる。
終盤ではニューメキシコでの襲撃から生き延びていたCSMとの因縁に決着をつけるとともに、スカリーがモルダーの子と思われる新たな妊娠を明かすクリフハンガーで幕を閉じる。
(2018を機にスカリー役のジリアンが卒業を表明しており、その後が描かれるかは不明)
【補足】
モルダーは父ビルと母ティナではなく、母ティナとCSMの不倫によって生まれた子供だった。
中期に登場するジェフリー・スペンダー捜査官は、彼と異母兄弟にあたる。
Xファイルの見所の一つでもあったスカリーとのじれったい関係性は、最終的に相棒から相思相愛という形で決着したが、息子のウィリアムが産まれてからも2人が籍を入れることはなかった。
劇場2作目~『2016』の間に恋愛関係は一旦破局している。
追記・修正お願いします。
- 改めて見るとカオスすぎる。 -- 名無しさん (2014-06-13 18:02:20)
- とりあえずこの人を超える体験をして生きているようなやつは創作物含めても稀だろう とりあえずバイオハザードのラクーンシティにいても多分生還できる -- 名無しさん (2014-08-26 21:13:44)
- ↑ゲーム版だと実際にゾンビが発生した町に乗り込んでゾンビの残骸を回収してきてる。 -- 名無しさん (2014-08-26 21:54:31)
- シリーズ前半はモルダー、あなた疲れているのよ。なのが後半はスカリー君は疲れているんだ。になってくるんだよね。 -- 名無しさん (2014-08-26 21:59:34)
- 過去のトラウマがなければ知能、肉体ともに素晴らしい文字通り文武両道の男である ・・・なんかこう書くとラノベの主人公にいそうだな・・・ -- 名無しさん (2014-08-26 22:05:31)
- ①某柱の男のごとく関節を外してどこへでも入り込み、素手で内臓を抜き取る男 ②森を知り尽くした怪力の透明人間 ③魔女、悪魔、悪霊などのオカルト系 FBIに入って生き残るには最低これらに対処できるようにしておきましょう -- 名無しさん (2014-08-28 20:20:27)
- アメリカ版キバヤシというべき人。 -- 名無しさん (2014-08-29 04:22:28)
- 退屈な時には鉛筆を天井に投げつけて刺すのがクセ スペンダーにXファイルを乗っ取られていたときの彼のデスクの真上は恐ろしいことになっていたことだろう -- 名無しさん (2014-08-31 00:41:43)
- 怪異関係(化物語等・都市伝説)とかSCPとかクトゥルフ系統とも相性良さそう -- 名無しさん (2015-10-26 16:51:54)
- ↑2 X-ファイル 2016でずっと放置されてたモルダーのオフィスが出てきたけど、相変わらず酷い天井のままだった。鉛筆針千本。 -- 名無しさん (2016-09-26 01:22:39)
最終更新:2025年01月18日 22:15