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斬り抉る戦神の剣

登録日:2009/06/22 (月) 21:36:01
更新日:2026/07/11 Sat 10:06:31
所要時間:約 6 分で読めます





斬り抉る戦神の剣(フラガ・ラック)とはFateシリーズに登場する宝具。
初出はFate/hollow ataraxia


◆概要

ランク:D〜C(通常時)
原典:ケルトの光神ルーの短剣・フラガラッハ
使用者:バゼット・フラガ・マクレミッツ


伝説ではケルトの光の神ルーが持つとされる短剣で、持ち主が手をかけるまでもなく鞘から放たれ、敵が抜刀する前に斬り伏せると言われる。

フラガの家が現代まで伝えきった神代の魔剣であり、数少ない「宝具の現物」。

「逆光剣フラガラック」や「後より出て先に断つ者(アンサラー)」という二つ名を持つ。
場所によっては「後より出て先に立つもの」とか「後より出て先に断つもの」とも言われる。
使用しないときは鉛色の石球の状態で、一つにつき一発限りの使い捨て。
使用時は皮手袋をはめ、使用後にはその手袋はほとんど消炭になってしまう。

使用準備段階ではバゼットの背後に帯電し浮遊する。

そしてバゼットの魔力充填・詠唱・構え・動作によりそれが解放されると、
切っ先のほうから順にアルギズ、ザガズ、ゲボのルーンが刻まれている短剣のような刃が現れ、そこからレーザー状の光弾が放たれる。
能力は「光弾」と、特定の条件下で光弾に付随される「順序の入れ替え」。

単純に撃つだけの通常使用ではC〜Dランク程度の宝具にすぎないが、条件を満たして「順序の入れ替え」を起こした時にこの宝具は真価を発揮する。
その条件とは、「対峙した敵が切り札を使用する」こと。

敵が切り札を使用する前に、二つ名の一つでもある「後より出でて先に断つもの(アンサラー)」という詠唱で待機状態にしておくと、
相手が切り札を実際に発動した瞬間に、待機状態だったフラガラックも反応して発動する。
その性質上、必然的に相手側に先制される(=必ず相手の攻撃の後に放つ)形になるが、
「自らの反撃が相手の攻撃より『先』に放たれた」と因果を逆転させ、「敵の攻撃より先にこちらの攻撃が相手に命中した」ことにした上で、
「先に攻撃され、倒された者に反撃の機会はない」という事実を誇張することで、「相手の切り札は放たれなかった」ことにする。

これにより、条件を満たしたフラガラックの一撃が相手に命中した瞬間、敵の攻撃は『起き得ない事』となり、逆行するように消滅する。
たとえば、相手の切り札が拳銃だった場合、相手が発砲した瞬間にフラガラックが発動・命中して因果の逆転が起こり、
「相手は発砲する前に既に倒されていた」ことになり、故にフラガラックが発射される直前に相手の銃から放たれた銃弾も『起き得ないこと』とされ、消滅することになる。


この剣が真に斬り抉るものは敵の心臓ではなく、両者が相討つという運命。
いかに威力があろうといかに速かろうと、能力が成立さえすれば敵のあらゆる攻撃をキャンセルできる、究極の迎撃礼装。

尚、この時「十二の試練を突破したことからAランク以上に跳ね上がったのか?」という推測はあるが、
そういった設定は現状存在しないため、「単に攻撃力がAランク以上だった(もしくは迎撃時のみ上がる)」から通用するのかは定かではない。


このように、切り札の撃ち合いでは最強の宝具の一つと言える。
が、その分使用者には、相手の切り札を見極めること、相手に切り札を切らざるを得ない状況に追い込むこと、
相手が切り札を使うタイミングを見極めてフラガラックを構えて命中させるなど、それなり以上のスペックが要求される。

また、完全無欠ではなく、天敵として“死してなお甦るモノ”があり、
複数の命を持つものや、自動蘇生能力を持つ者、強力な再生能力で心臓すら再生されるものにとっては、
フラガラックは単に一回殺される、もしくは大ダメージを受ける厄介なだけの攻撃になる。

切り札の撃ち合いという状況にさえできればほぼ勝利が確定し、「出す前に倒した」ことになるので傷も負うことがない。
しかし、例えば相手の切り札が「『敵に命中した』という結果を確定させてから実際に攻撃を放つ」など、フラガラック同様に因果を操作するタイプであれば、
フラガラックが「出す前に倒した」という因果を確定させても「既にこちらに命中している」相手の切り札をキャンセルすることは出来ず、ダメージを負うことになる*1

ちなみに、よく勘違いされがちだが、これは「切り札」に反応するので「宝具」以外にも反応するし、宝具であっても反応しないこともある。
(例えば対5次キャスター戦では反応する切り札がないとされている)
常時発動型の切り札の場合は相手がバゼットに向けて攻撃していなくても発動する。

なお、フラガラックのカウンターを受けたセイバーの傷が点、ランサーの傷が線上にズタズタだったのは威力の違いではない。
後者はランサーの「切り札」たる『刺し穿つ死棘の槍』が、「相手の心臓に命中したという結果を確定させた上で放つ」という因果を歪める性質を持っていたため、
バゼットがフラガラックを撃ったと同時に、ランサーの槍も「フラガラックを撃つ前のバゼット」の心臓に命中し、彼女に致命傷を与えたことで、
その後に撃たれたという形になったフラガラックは発射の軌道が定まらず、ずれてしまった結果である。

フラガラックのもととなる球は鉱石にバゼットの血をたらし、秘密の技法で一ヶ月地下室に寝かせておくと、あら不思議。完成である。
製作期間は1ヶ月程かかり、年に十本程度しか作れない。

いやまあ、宝具を1ヶ月で作れるって凄いことなんだけどね。
無限の剣製』? あれは「投影」(魔術)による即席の複製品だから…

フラガラックと『刺し穿つ死棘の槍』の対決はhollow屈指の燃えどころ。

hollowのオマケシナリオ(一応hollow本編との直接的な繋がりはない)『後日談。』ではじゃんけんの後出しに使うというトンデモ行為が出た。
ご先祖様はまさかじゃんけんごときに子孫が宝具を使うとは思いもしなかっただろう。
使われた士郎はピンピンしていたが、まあギャグだし気にするだけ心の贅肉だろう。

ちなみに本来5つの能力を持つらしく、ホロウの時点ではまだ未熟の為、2つの能力しか使いこなせていない。
もし、全性能を引き出したらホロウ時代では適わないシエルとも互角に闘えるらしい。


◆他作品にて

プリズマ☆イリヤ

バゼットの切り札として登場。映像化はこっちが先になる。
ライダーを夢幻召喚して使用した『騎英の手綱』による攻撃時はペガサスの方に照準を合わせられたため、実際に宝具を発動した美遊は無事だった。
とがいえサファイアも『術者が振るうタイプの宝具なら美遊の方が貫かれてた』と断言するように危険極まりない行為であったことに変わりはなく、
実際に本編中でも「バゼット相手に宝具の真名解放は禁物」と語られている。

Fate/unlimited codes

バゼットの必殺技の一つ。
魔力解放中に相手の超必殺技が放たれた場合に使用することで、キャンセルして直撃させられる。
ただし、ランサーの『刺し穿つ死棘の槍』に対して使用した場合、どちらも相手に命中する原作再現の状況になる。おまけにムービーも原作再現のものに。
一試合につき使えるのは3つまで。迎撃以外にも、アンサラーを設置し、反射・誘導して使うことで、威力を増大した飛び道具としても使える。
聖杯必殺技は、相手を三方向・三連続のフラガラックで射抜く『斬り抉る戦神の大剣(トゥール・フラガラック)』。

Fate/Grand Order

ひとつは☆3の概念礼装。効果は装備者のスター集中度強化。

もうひとつがサーヴァント:バゼット/マナナン・マク・リールの宝具。
マナナン(霊基第3段階)の場合は「奔り猛る戦神の剣(フラガラック・アンヴァル)」に名前が変わるが、効果は同じ。
効果が1ターン続く自己バフで、特殊ステータス:フラガラックカウンターにより、エネミーの攻撃に反応して反撃を叩き込む。
詳細はバゼットの項目に譲るが、ピーキーで癖が強い一方、仕様を理解できれば1ターンでHP2ゲージ相当を削りきるポテンシャルを発揮する。
あまりのユニークな性能に、強敵が出る度にこの宝具でどれだけのダメージが出せるか検証する物好きプレイヤーも散見される。



追記、修正よろしく。

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最終更新:2026年07月11日 10:06

*1 フラガラックが出来るのは「相手の切り札の効果処理に割り込む」ことのみで、「相手の攻撃開始より前に割り込んで命中させたから、結果的に相手の攻撃がキャンセルされた」と考えればわかりやすい。要は「実際に攻撃動作に入る前に結果が確定している」のなら、攻撃の直前に割り込んだところで止まらないのだ。