無限の剣製

登録日:2009/06/21(日) 20:14:16
更新日:2019/10/19 Sat 12:45:43
所要時間:約 19 分で読めます






―――体は剣で出来ている。(I am the bone of my sword.)



無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)
UNLIMITED BLADE WORKS

ランク:--(E~A++)

Fate/stay night』に登場するサーヴァントアーチャーの持つ「唯一」の宝具
また読みの「アンリミテッドブレイドワークス」は√の副題ともなっている。さらに言うと開発段階のタイトルは『Fate/Unlimited Blade Works』だったとかなんとか。
ファンからの通称は読みの英語表記の頭文字をとって「UBW」。



※この項目は激しいネタバレを含みます











●目次


【概要】

アーチャーこと英霊エミヤ、及び衛宮士郎が展開できる固有結界


*1

厳密には宝具ではないが、彼の象徴という事で事実上アーチャーのものは彼の宝具とされている。
担い手のいない多数の剣の突き刺さった赤い荒野が展開される。現実世界との境界線は地を走る炎。

「剣」を構成するあらゆる要素を内包しており、一度オリジナルを視認して登録しておけば容易に複製することができる。ただし複製物は能力のランクが一つ落ちる。
なお、剣に限らず白兵戦で使う武器であれば結界内にストックされ、盾や鎧などの防具類も投影時の魔力消費が激しかったり上手く複製できなかったりするもののストックされる。
また、この「ランクが落ちる」という表現は単に「贋作故に神秘が落ちる」という意味であると推測され、練度次第では本物に限りなく迫ることが出来るとも言われている以上「能力」は本物と変わりないと思われる。
そうでなければ宝具の原典と相打ちになど持っていけない。仮に雑魚宝具ばかりだったとしても、コピー元を上回ると矛盾を起こして自動で崩壊する設定があるので同じこと。

また、投影時にオリジナルに宿る戦闘の経験や元の担い手の技量などを読み取るため、術者は一時的に元の担い手に近い戦闘能力を得ることができる。
セイバー√では、士郎は本来なら見切れるはずもない剣戟を、投影した『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』に宿るセイバーの技量によって捌き、凌いでいた。

結界形成時に既に用意されている武器は魔力は消費しないが、結界の形成・維持に魔力を消費し続けるのに加え、破壊された物を再度複製する、もしくは結界を展開した後に新たに視認した武具を新調する場合は著しく魔力を消耗する。
ただ、凛√において士郎が凛からの魔力供給を受けてこれを発動した時、凛曰く「ちょっときつい」程度の消耗で済んでいるので、少なくとも宝具の中では維持にかかる魔力消費量は少ないほうだと思われる(もっとも士郎とアーチャーで全く同じ消費量かは不明だが)。

きのこ曰わく、真っ当な方法での修行では基礎に10年、使いこなすのに更に10年かかる。
アーチャーと同じく士郎もこれを展開できる魔術回路は持っているが一人では魔力量が不足しているため、劇中では凛のバックアップ(魔力提供)を受けないと維持どころか起動すら不可能である。

前述の通り剣だけでなく、防具も複製可能だが、通常の2、3倍の魔力を消費する。
なお本来出来るわけない能力だが剣属性に特化しているから何とか実現できた、みたいな説明がされており、これはきのこによくある設定の矛盾である。
また後述の起源弾など例外もあるが基本的に白兵武器以外は投影できない。

一応気晴らしに雑貨品を複製したり、アニメでは寝ている凛のために赤いコートを作りかけているなど、魔術礼装などではないごく普通の物なら複製は比較的容易のようだが、士郎曰く「中身の伴わないハリボテ」だとかなんとか。
尤も作中では士郎が剣から遠い物体だったために陶芸品の投影に失敗しているため、簡易なものでも物語開始当初の練度では難しい模様。

この結界の中にはこれまでに視認した剣が既存しており、発動すれば全ての投影のプロセスを省略して使用可能である。
また、莫大な魔力を内包した宝具を無限に投影できることから、本来英霊に取っては禁じ手といっていい『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』を躊躇いなく使用することもできる。

コンマテ3によると神造兵装の投影は”原則”不可能。そのため、後付けで強化された『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』も不可能となる(同じくコンマテ3で似たような性能の型落ち品は存在するかもしれないと語られている)。
しかし、当然ながら威力はセイバーの持つオリジナルに比べ劣るとされており、さらには公式曰く魔力不足で全性能を引き出すこともできないため、
セイバー√でセイバーが行ったライダーの『騎英の手綱(ベルレフォーン)』の迎撃は難しいとされる。
但し『約束された勝利の剣』ですらアーチャー曰く「完全な複製はできないが真に迫ることはできる」と語っており、√でも黒化したこれと思われる剣を士郎が使用している。
更にアーチャーはたとえエクスカリバーを撃ちあっても相打ちにはもっていけるとまで言っているため、「使い手が自滅覚悟であれば投影して一発放つくらいならなんとか可能」くらいに解釈するのが妥当か。

EXTRA CCC』では『永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)』というエクスカリバーの模造品が登場したが、こちらはマテ曰く本編時より錬鉄可能条件がアップしてるため可能になったためであるとのこと。
エクストラマテによるとランクEXの宝具も投影は不可能だが、例外として持ち主の協力さえあれば可能になる物もあるとのこと。
そして近代兵器は投影できないとされている……その割に電動リール付き釣竿は投影できたりするが、そこは突っ込んではいけない部分なのだろう。電動リールは「兵器」じゃないし、そもそもギャグシーンだし、きのこも忘れてくれって言ってるしね!

もしも衛宮切嗣が士郎にきちんとした魔術鍛錬を施し、起源弾を士郎に見せていたら起源弾も投影できたらしい。
きのこ曰く対策を取られないようにここぞという時に使うべき、との事。

なお、この二人の投影はあくまで固有結界からこぼれ落ちたものであり、厳密には本来の「投影魔術」とは性質が異なる。
そのため、本来の投影魔術を知る切嗣や凛は士郎の投影に何か異質なものを感じ取り、切嗣は士郎に投影を使わないように誘導し、凛は殺意を覚えている。
かつての稀代の魔術師であるキャスターですら士郎の魔術の特異性に興味を持ち、あるBAD ENDではわざわざ魔術標本にしているのを鑑みるに、相当異質且つキャスターでも独力では使えない代物の模様。
魔術協会の魔術師も士郎の魔術を見れば良くて封印指定、下手するとキャスターと同じ行動に出てる可能性まであるため、凛は士郎の魔術及び固有結界については決して知られないように気をつけている。
凛曰くこの二人が行った投影で出来たものを『偽物』と判断できる魔術師は少ない(魔術的に見れば本物と相違ない)ため、悪用すれば富を築くこともできるとか。

この能力に必要とされる、士郎が物の構造の把握が得意で、更に対象の歴史・使い方・伝承・製作者のことまで把握してしまう超解析能力(少なくとも凛には不可能)については、
解析出来ないと複製出来ないから解析するという「鶏が先か、卵が先か」の様な表現しか作中ではされていない。


【発動詠唱】

同じ固有結界とはいえ士郎とアーチャーのものを比べると、発動の際の詠唱に差異があり、士郎が詠唱する呪文が日本語であるのに対しアーチャーは英語。
士郎の物と比べるとアーチャーは呪文の内容に悲壮感が漂う。

呪文

  • アーチャーver
I am the bone of my sword.
(体は剣で出来ている。)


Steel is my body, and fire is my blood.
(血潮は鉄で、心は硝子。)


I have created over a thousand blades.
(幾たびの戦場を越えて不敗。)


Unknown to Death.
(ただの一度も敗走はなく、)


Nor known to Life.
(ただの一度も理解されない。)


Have withstood pain to create many weapons.
(彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う。)


Yet, those hands will never hold anything.
(故に、その生涯に意味はなく、)


So as I pray,UNLIMITED BLADE WORKS.
(その体は、きっと剣で出来ていた。)

  • 士郎ver
体は剣で出来ている。
(I am the bone of my sword.)


血潮は鉄で心は硝子。
(Steel is my body,and fire is my blood.)


幾たびの戦場を越えて不敗。
(I have created over a thousand blades.)


ただ一度の敗走もなく、
(Unaware of loss.)


ただ一度の勝利もなし。
(Nor aware of gain.)


担い手はここに独り。
(Withstood pain to create weapons,)


剣の丘で鉄を鍛つ。
(waiting for one's arrival.)


ならば我が生涯に意味は不要ず。
(I have no regrets.This is the only path.)


この体は、
(My whole life was)


無限の剣で出来ていた。
( "unlimited blade works")

士郎とエミヤの違い

呪文詠唱に加え、二人の”無限の剣製”には結界内の風景にも差違がある。

どちらも地面が荒野なのは共通しているが、アーチャーの固有結界は空を錆び付いた巨大な歯車がひしめいているもの。14年版アニメでは固有結界内の剣も錆び付いている描写がある。
対して士郎は何も遮る物のない燃えるような赤い空となっている。
これは固有結界が心象風景ということが要因であり、士郎とアーチャーの内面の違いからである。

また、HF(桜)ルートでは士郎は移植したアーチャーの腕から記憶を読み取って宝具を投影していたが、固有結界は使用できないと判断している。
これは腕から入ってくるのはあくまで「英霊エミヤの『無限の剣製』」であるため、エミヤならぬ衛宮士郎には彼の世界は作れないから。*2
後日談では修行しなおせば固有結界を使えるようになると凛が推測しており、それによって展開される『無限の剣製』はまた違った景色のものになると思われる。
(設定は別物という建前はあるが)漫画『プリズマ☆イリヤ』の衛宮士郎は、その成り立ちや目標が異なるためか、実際に詠唱や風景が大きく異なる無限の剣製を使用している。


【主な投影品】

干将(かんしょう)莫耶(ばくや)
勝利すべき黄金の剣(カリバーン)
全て遠き理想郷(アヴァロン)
偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)
熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
絶世の名剣(デュランダル)
是・射殺す百頭(ナインライブス・ブレイドワークス)
宝石剣ゼルレッチ
破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)
約束された勝利の剣(エクスカリバー)永久に遙か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)
赤原猟犬(フルンティング)
右歯噛咬(ザリチェ)左歯噛咬(タルウィ)
◇黒い洋弓

◇20万3000円相当の釣り竿&リール
◇いつもの赤いコート
◇綿飴機


この他にもアーチャーは千を超える宝具を貯蔵しており、その宝具から様々な戦闘技術を獲得しているという。
ただし『全て遠き理想郷』はアーチャーは既に記憶が摩耗したために正確なイメージができず、またセイバーとの契約も絶たれているため投影出来ない。


【相性】

一見ものすごく強そうに見えるが、強力なサーヴァント相手だと「多少厄介」程度のモノとされている。
なぜなら、投影した贋作では一つの武器を究極まで極めた担い手には対抗出来ない為。作中では「千の武器も究極の一には及ばない」と表現されている。*3

しかし劇中ではFate(セイバー)ルートにて、『生前のセイバーですら1回殺すだけでも困難な難敵』であり、『Aランク以上の攻撃しか通用しない上に12回殺さないと消滅せず、しかも同じ攻撃は効かない*4』というデタラメなスペックのバーサーカーをアーチャーは6回も殺している
また、マスターが凛になることによって万全な状態のセイバー相手であっても、「マスターの機転のみが勝敗を左右する」つまり「サーヴァント同士は互角」と言っていい状態に持ち込むことが可能とされている。

そのため、「多少厄介な程度」という解説に対して、「性能詐欺」「七不思議レベルの謎設定」等と言う突っ込みがファンから多々入っている。
この矛盾に関しては、「闇雲に使うと多少厄介な代物止まりだが、状況に合わせて宝具を適切に使う事で真価を発揮する宝具である」という解釈が存在する。

ただしギルガメッシュに対しては例外的なまでに有効とされており、それは『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』にとって『無限の剣製』が天敵と言えるほど相性が悪いことに由来する。
大雑把に言うと、「大量の宝具を操る」という点は同じだが、目当ての宝具を探して引っ張り出す必要のある『王の財宝』とは違い、『無限の剣製』は「既にそこにある」ので、宝具を出すタイムラグが無い。
また無限の剣製特有の長所として、ギルガメッシュはあくまで「所持」しているだけなのに対して、アーチャー(と士郎)は「宝具の培ってきた憑依経験」を読み取ることで、ある程度使いこなせる(本来の担い手には及ばないが)。

原作ではアーチャーよりも未熟な士郎の展開した『無限の剣製』ですら、ギルガメッシュと互角以上に立ち回れたことからも、その相性の悪さが伺える。*5
もっとも、これはギルガメッシュが想定外の事態に焦っていたことなども勝利の要因らしく、士郎曰く「相手が冷静になったら敗ける」とされている。

近年のアニメのビジュアルガイドでは、ギルガメッシュは意地を張って、士郎相手ではCランクの宝具しか使おうとしないためだとされている(士郎の見立てではそのランクならば、アーチャーなら同じ物をぶつけずとも双剣で切り払えるとのこと)。
高位の宝具にもなればなるほど複製に時間がかかり、さらには宝具が高位になればその分使用の際の消費もかかってしまい、もしバーサーカーの時と同様にAランクなどを使用していた場合、ビジュアルガイド曰く複製に時間が掛かってしまい追いつかなかったとのこと。*6
もっともこれはアニメでの話で原作でも同じかは不明。

なお、2015年時点で「音速域で斬りかかる英霊の攻撃に対して、無手の状態から後出しで武器を出して防御しても十分間に合う程『王の財宝』のタイムラグも短い」「本気を出せば千を優に超える宝具を瞬時に展開してのけた」等の描写(どちらも別の土地での話ではあるが)から、現在ではこの相性論に関しては疑問の声も挙がっている。
他にも「普通乖離剣を抜く前に上位の宝具を撃つだろう」とか「投影出来る物は剣に類するもの(とせいぜいが防具程度)なので、ギルガメッシュの方は投影出来ない宝具の原典を多数所持しているはずである」とか、色々突っ込みどころがある解説だが、
きのこの設定や解説があてにならない・なかったことになる・本人が忘れるのはよくあることなので話半分に聞いていたほうがよい???「きのこの言うことを信じるやつは型月ファンとして二流」
…一応解釈のひとつとして、タイムラグが0.1秒だろうが0.01秒だろうがそれ以下だろうが「既にある=完全な0秒」相手では出遅れているのは確かなので、前述の「士郎側は全盛期で身体能力が向上していた」という設定と併せれば
「むしろ音速レベルで戦うからこそ、その刹那の差が致命的だった」という見方も無くもない。多分。

また、あの慢心が体の一部である英雄王ではまずありえないが、切り札たる乖離剣は投影不可能なこともあり、最初から持ち出されたらまず勝てない。
しかし使用した場合は敗北より遥かに重い屈辱を味わうとのことであり、凛√では士郎の優勢に焦ったギルガメッシュが『王の財宝』から乖離剣の柄を取り出したが、
それを見た士郎が咄嗟に柄を掴んだ手を腕ごと断ち切って使用を阻止している(14年版アニメではギルガメッシュが取り出した乖離剣を一瞬使うか躊躇っている)。

後付けでどんどんとんでもないことになっている王の財宝』の多種多様な宝具ならば、『無限の剣製』の打破自体は可能と思われるが、
「格下」の「雑種ですらない贋作」である士郎相手にギルガメッシュが本気をだすこと自体がほぼあり得ないことであることが、ギルガメッシュにとって相性の悪い相手である理由と言える。


『エミヤ』

”無限の剣製”を使用する際に流れるBGMは『エミヤ』という曲で、神曲と名高く、アニメや劇場版、『EXTRA』等、士郎やアーチャーが関係する作品でほぼ毎回アレンジが作られている。
もちろん展開時でなくとも流れるが、ほとんど士郎の投影魔術の使用時やクライマックス。

幾度もアレンジが作られているが、この曲が流れると英霊エミヤは誰が相手であっても『必ず負ける』ある種の処刑BGM。『EXTRA』では真名も曲のタイトルも変わっているのでノーカン。
一方で彼以外の戦闘、例えば士郎の戦闘時で流れた場合はほぼ勝ちが確定する、『約束された勝利の曲』。逃したのはUBWの最後の金ぴか戦でハプニングが起こったぐらい。

何故かNHKのスパコン特集の終盤にこの曲が流れた事がある。


【メディア展開において】

TVアニメ『Fate/stay night』

VSバーサーカーにて発動。発動後、バーサーカーと相対すると同時に暗転、凛の令呪が消え去りアーチャーの運命が暗に描写される。
敗北したものの、バーサーカーのライフストックを6つ奪う事に成功した。

TVアニメ『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』

放映当時、アニメオリジナル要素として士郎の心象風景は青空らしき描写が存在したが、BDでは修正されている。

『EXTRA』

アーチャーの宝具として登場。詠唱はフルボイスではないが、演出はかっこいい。
その効果は「投影スキル(投影宝具での攻撃)の威力を引き上げる」というもの。展開中に放たれる『偽・螺旋剣』や『鶴翼三連』の威力は半端ではなく、まさにトドメ専用宝具。
展開して投影宝具を連発し、『錬鉄の英雄』の本懐を魅せてやろう。

ただ、キャス狐の宝具と違ってスキルに必要なMPはしっかり消費する。下手すると展開したのにMPが足りなくて投影スキルが使えない、なんてことも。
またこの宝具を使った手では相手も普通に行動をとるため、相手のガードに合わせるなり、スタンで補助するなりしてやらないと、下手をすれば「BGMが流れて敗ける」なんていう無駄な原作再現をするハメになる。ご利用は計画的に。

続編の『EXTRA CCC』では、上記のとおり無限の剣製発動中のみ使用できる新技『永久に遥か黄金の剣』を取得する。名前で察しがつくと思われるが、エクスカリバーを投影して敵を斬りつけるという超火力技。
夢とロマンにあふれ、性能も申し分ないが、MP消費量はギルガメッシュの『乖離剣・エア』(消費MP150)に次ぐ120。キャスターもびっくりである。
ギルガメッシュのようにMPの時限回復スキルも、キャスターのように消費MPをチャラにする宝具も持たない上にMP量も普通のアーチャーには重すぎる消費量なので、使う際にはマスターによる補助が必要不可欠。
…必殺技を誰かに補助してもらわないと出せないとか、こんなところで士郎っぽさを出さなくても…

プリズマ☆イリヤ

アーチャーのクラスカードとしてエミヤ(の能力)が登場。『夢幻召喚(インストール)』によってアーチャーのクラスカードと一体化したイリヤと、アーチャーのクラスカードを寄り代にイリヤから分離したクロが使用している。
クロはクラスカードと常に一体化しているために使えてもおかしくはないが、アーチャーの「真名」を知らないためか『無限の剣製』は使用していない。

後に登場した、原作に近い並行世界の衛宮士郎(ファンからの通称は美遊兄)は投影魔術に加え、彼自身のモノローグや敵のセリフから『無限の剣製』の展開も可能なようだが、魔力不足により展開できなかった。

……しかし、妹を送り出したのち、アンジェリカとの対決にてついに使用。「無数に剣が突き刺さる月も星もない闇夜の雪原」という、詠唱もエミヤや本編士郎のものとは違う、非常に衝撃的な光景であった。
使用できたのは美遊から魔力の供給(に似たもの)があったためで、後に自力で使用しようとした際には魔力不足などから失敗している。


呪文
  • 美遊兄ver
体は剣で出来ている。
(I am the bone of my sword.)


血潮は鉄で心は硝子。
(Steel is my body,and fire is my blood.)


幾たびの戦場を越えて不敗。
(I have created over a thousand blades.)


たった一度の敗北もなく、
(Unaware of begining.)


たった一度の勝利もなし。
(Nor aware of the end.)


遺子はまた独り。
(Stood pain with inconsitent weapons.)


剣の丘で細氷を砕く。
(My hands will never hold anything.)


けれど、
(――――yet,)


この生涯はいまだ果てず
(my flame never ends.)


偽りの体は、
(My whole body was)


それでも
(still)


剣で出来ていた――――!!
(“unlimited blade works”)

Grand Order

エミヤの宝具。詠唱はやはり省略版だが、使用時にはちゃんと『エミヤ』が流れる特別仕様。
ゲーム内ではBuster属性の防御無視の全体攻撃で、相手の攻撃がダウンする。宝具強化があるので忘れずに強化しておこう。

ちなみにモーション改修時に宝具演出も変わっており、改修後はアニメUBWのような豪華演出に変わっている一方、旧モーションでは投影した剣の中にしれっと『偽・螺旋剣』が混ざっていた。

後に追加されたエミヤ・オルタの宝具も同様に"無限の剣製"だが『"の剣製(アンリミテッド・ロストワークス)"』と読みが異なるほか、『限』の部分に傷のようなものが入っている。
この宝具は「固有結界を内包した銃弾を敵に撃ち、内部で破裂させる」という凄惨なもの。
また一瞬だけ映る固有結界の心象風景は「黒い荒野と血のように赤く染まった空、そしてひしめく巨大な歯車の動きを鎖が縛っている」という、これまでの三人とはまた違う光景。
こちらはArts属性の防御無視の単体攻撃である。


【余談】

  • 他者が”無限の剣製”は使えるのか?
ロマンに溢れる性能や詠唱のせいか、web小説では「ぼくのかんがえたさいきょうのしゅじんこう」に付加される能力の最右翼にあげられる。

…これについて設定上、固有結界は、桜ルートで矯正された士郎にも問題なく使えるように人格などは関係ないが、
個人の心象風景、すなわち魂のあり方そのものであるため、衛宮士郎以外が『無限の剣製』を使えるということは設定上あり得ないと言われることが多い。

ただし、『Zero』においてイスカンダルの宝具『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』は軍団全員が共通の心象風景を持つが故に軍団全員の力で展開できるとされるような例外もあり、
ホロウのミニゲーム『花札道中記』においてイリヤが「固有結界は継承可能」という言葉を発しており(その中身(無限の剣製や枯渇庭園など)は別として、あくまで固有結界という魔術は継承可能、という程度の趣旨の可能性も高いので何とも言えない)、
ファンの間では解釈が分かれている。



――そうだ、剣を作るんじゃない――

――俺は、無限に剣を内包した世界を作る――

――それだけが、衛宮士郎に許された魔術だった――




この項目は、無限の編集で出来ていた!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

添付ファイル

*1 PS Vita版「Fate/stay night[Realta Nua] OP(製作:ufotable) ©TYPE-MOON/KADOKAWA SHOTEN

*2 忘れられがちだが「英霊エミヤ」と「衛宮士郎」は違う世界、違う人生を歩んだ(またはこれから歩む)「別人」である。固有結界が心象風景の具現化である以上、たとえ起点が同じであろうが、たとえどれほど似通った性質であろうが、別人とまったく同じ心を持ち合わせることは不可能。

*3 原作での士郎曰く、「ギルガメッシュにはあるが自分にはそれだけの身体能力がない」とのこと。実際同じ戦法で筋力以外はエミヤとステータスに差がない冬木でのギルガメッシュは英霊殺しと言われるまでの強さを見せている。投影宝具と原典宝具の違いも含めても、あくまで人間である士郎の戦法にのみ当てはまるものだろう。

*4 ただし、これを忠実に再現すると強すぎるため、Fate原作一つを取って見ても描写には非常にブレがある

*5 新たに発売されたアニメのビジュアルガイドでは、「音速の斬撃を繰り出すのが当然のサーヴァントが相手」で、かつ「セイバーですら通常の斬撃では仕留められない腕前のギルガメッシュ」に士郎が勝利を納めた理由の一つとして『士郎が十年前の言峰同様、人生で最も輝いていた瞬間(サーヴァントでいう「全盛期」)であり、通常より遥かに身体能力が向上していた』という若干無理のある説明がされた。

*6 尤も、投影に要する時間に関しては昔からゲームの中で本人が指摘していたことであり、だからこそ、莫大な消費がかかっても所要時間の問題を全て取り払える固有結界を展開する必要があった。