スサノオ(魔空戦神)

登録日:2013/08/07 (水) 12:16:18
更新日:2022/06/28 Tue 15:29:26
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お前なんか・・・

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ぶっつぶしてやるぅ!!




アニメ『ヤマトタケル』に登場した「魔空戦神」と呼ばれる生きた金属から作られた巨大人型マシン。
主に主人公のヤマトタケルが搭乗する。


○概要

前側に帽子のつばのようなでっぱりと側面に二本の角のある頭部が特徴。
胸部の球体にコクピットがあり、操縦時は黒い球体に両手を入れることで操作可能。
操縦席正面にある水晶球という球体で機体の状態を知ることできる。
地上・海中・宇宙など場所を問わず活動可能。

基本的に人が乗ることで行動可能になるが少なからず自我を有しているため稀に自立行動することもある。
また、外部からでも勾笛の音色を聞かせることで歩行させられる等ある程度の単純な操作は出来る。


本来ならミカヅチに与えられるはずだったが偶然スサノオを発見したタケルが乗り込んだことで彼の物となった。
一応他の人間でも操縦でき、作中ではキリオミやオトが操縦することもある。

元々はツクヨミによって作り出され惑星ミズホの破壊の為に送り込まれた存在であり、その内部にヤマタノオロチの一部である《オロチ玉》を持つ。
このオロチ玉の影響でスサノオの内部にはヤマタノオロチに由来する邪悪な意思が秘められており、タケルが乗った当初は怒り等の負の感情に反応するばかりで上手く操ることが出来なかった。
しかし同時にタケルの秘めた《善き心》によってこの邪悪な意思は封じられておりミカヅチの干渉を跳ね退けていた。

ちなみに、タケルの前の操縦者は惑星破壊の工作のためスサノオと共にヨミの国に赴いていたがスサノオの暴走に巻き込まれ消滅してしまっている。


岩石などの鉱物を取り込むことで栄養を摂取しており、作中では溶岩を飲み込んでいるシーンもある。長期間摂取していないと動きが悪くなりパワーも出なくなってしまう等まんま人間のような空腹状態になる。
鉱物の取り込み方も、口でムシャムシャ食べるというものでこれまた人間臭い。

自己再生機能も備えており、頭部を破壊されない限りは損傷を負っても再生できる。


○進化

魔空戦神の特性として、一定の期間を経ることでその体を繭に包み込み脱皮し進化する(劇中で進化が描かれたのはスサノオのみである)。

【第一段階】

初登場時の姿。15m級
鎧を着こんだような姿を持つ。カラーリングはグレー主体。
長い眠りついていたため魔空戦神の中で唯一第一形態のまま登場。その為他の魔空戦神に比べサイズが一回り小さい。
タケルがスサノオの扱い方を全く把握していなかったことに加えスサノオの心が邪悪なままだったためタケルと噛み合っておらず、苦戦する場面が多かった。


【第二段階】

浮島で繭に包まれたスサノオが脱皮した姿。20m級。
各部にブルーカラーと金色の装甲が追加された派手なデザインになり、サイズも一回り大きくなっている。
なお、進化直後に内蔵していたオロチ玉はスサノオから抜け出しガイオウに取り込まれている。
初戦でアラノオを倒したが、まだ第二形態なこともあってか第三段階相当のガイオウやタマノオには苦戦する場面があった。
TV版では最後までこの姿で戦い抜いた。


【第三段階】

OVAで登場した姿。30m級。
全身の装甲が赤紫色に変化。頭部以外の形状が大きく変化しており胸部と両肩に顔のようなデザインが追加。古代の戦士のようなシルエットに。
それまでの姿とはガラリと印象が変わった。ぶっちゃけ誰てめレベル。
TV版最終決戦等にも幻影という形で一応登場しているがOVAのデザインとは微妙に差異がある。


○武装

  • カイザーナックル
前腕部の鉄甲で拳を包み敵を殴りつける技。OPでは遠距離攻撃しているが本編中そのような使われ方はしなかった。
第二段階からは手の甲の装甲で殴りつけている。

  • 火炎放射
胸部の球体に集めたエネルギーを火炎に変えて放つ。
第一話でドーグを破壊したがそのままヤクモの畑を焼き尽くしてしまう。その後も使用されたがタマノオを始めとした魔空戦神には通用せず微妙な扱いとなった。

  • 胸部ビーム
第三段階で使用。
胸部の球体から強力なビームを放つ。合体魔空戦神を一撃で瀕死に追い込む程の凄まじい破壊力を持つ。

  • 肩部レーザー砲
第一段階では肩の装甲が展開し露出した砲身からレーザーを放っていた。
第二段階では肩部の形状が変化したためか殆ど使われず、かわりに電撃や光弾を放つような描写がある。

  • クサナギの剣
衛星軌道上から飛来した巨大な刀剣。
西洋剣のような両刃の剣で普段は鞘に納められ背面に背負う形で装備されている。
序盤で入手し使用されたがよく落としたり敵に使われたりする。
第一段階ではボディサイズに対して剣が大きかったため使用する度に鞘ごと地面に突き刺して鞘から抜いていたが、
第二段階からはボディが大きくなったので背負ったまま鞘から抜いている。
OVAでは第三段階の進化に伴って日本刀のような反りのある剣に変化。鞘は無くなり抜き身のまま腰に下げている。

  • ミカガミの盾
デスリング編で適当な武器としてガラクタの中から見繕ってきた鉄板が変化した盾。
相手の攻撃を跳ね返す効果を持ち、非使用時には腕と一体化する。
シンプルでなかなかカッコいいデザインだが全然使われない不遇な装備。
TV版の第三段階では標準装備されているがOVA版では消え失せている。どこへやった。


○劇中の活躍

【TV版】

ヤクモ近くの岩山の中で永い眠りについていたが、偶然洞窟に迷い込んだタケルが乗り込んだこと覚醒。
初戦からドーグを撃破して見せるがタケルが制御しきれていなかったため村に甚大な被害を出してしまった。
タケルの旅の中で各地の盗賊や怪物、オロチ玉を狙い襲ってくる他の魔空戦神達などを退けつつ進化する等パワーアップ。
同時にタケルの心に触れたこと、オロチ玉が無くなったことなどから徐々に邪悪な部分が薄れていき、タケルの相棒となっていった。

終盤、ヨミの国での一件を経て完全に邪悪な心が消え去ったことでタケルと一心同体となり、三種の神器を揃えたタケルと共に光の巨人を生み出しツクヨミとヤマタノオロチを一刀両断し撃破した。

戦いが終わった後はタケル達と共にヤクモの村へと戻り洞窟に納められていた。


【OVA】

TV版に戦いの後封印されていたが、ヤクモを襲ったシュラノオと戦うためタケルによって封印を解かれる。
シュラノオと戦うものの圧倒され、湖に沈められてしまう。

しかし、龍の揺り籠の力を受けて第三段階に進化。
攫われたオトを助けるためツクヨミや合体魔空戦神と交戦。

最期はツクヨミを滅ぼすためタケルとオトを降ろしたうえでミカヅチの魂と共に単身太陽に向かい燃え尽きた。


○立体化

  • 魔空戦神シリーズ
タマノオと共に磐梯から発売された。
素体にアーマーを付け替えることで第一、第二段階を再現しているが第二段階だと首がアーマーにめり込んだような姿になってしまう。
箱の写真ではめり込んでいないので半ばパッケージ詐欺である。



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最終更新:2022年06月28日 15:29