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登録日:2013/08/09 Fri 00:10:51
更新日:2025/04/29 Tue 15:58:40
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所要時間:約 5 分で読めます
【概要】
宇宙の破壊と支配を目論む邪悪の化身・ツクヨミが生きた金属を使い作り出した半生命体。
かつてオーナム系の七つの惑星を滅ぼしたと云われている破壊神たち。
個体毎に外見や内装は異なるが、胸部の球体部分にコクピットを持ち
操縦席の前部左右に配された黒い球体に手を入れることで操縦できることは共通している。
正面にある水晶球は機体の状況と操縦者の精神状態に反応し光を放つ。
また水晶球の両サイドには各魔空戦神を象徴する異なるパーツが配されている。
操縦者の精神に反応し動く為、基本的には
「球に手を突っ込んで殺気立てば細かい動きは勝手にやってくれる」仕組み。
操縦者の心次第で圧倒的な戦闘力を発揮すると同時に
基本的に戦いに臨む者の強い気迫は「怒り」や「憎悪」であり
その邪悪な心に過剰に反応することで暴走する危険もある。
話の前半ではタケルがスサノオによって戦うが戦いが済んでも勢い余って
スサノオを暴走させてしまい止めるに止められず…という展開も少なくなかった。
コクピットの球体は脱出装置も兼ねており機体が爆発した際には射出される。
動力源は鉱物であり岩石等を食べることでエネルギーを得ている。
損傷を受けた場合も頭部が無事な限り自己再生することが出来る。ただし損傷の度合いでかかる時間も変わる。
ツクヨミ陣営の本拠地である魔空要塞には巨大な水槽のような再生装置が完備されており
逃げ戻ることさえできれば作戦失敗のダメージは帳消しにできる。
また、一定の期間を経るとその機体を繭で包み「脱皮」することで第三段階までの進化を行い
その機体の性能や大きさを変化させていくという特性を持っている。
ちなみにサイズは個体差があるものの概ね第一段階は15m級、第二段階は20m級、第三段階では30m級となる。
デザインは仏像や神像、埴輪などといった和風の造形物をモチーフとしている。
【個体情報】
◇タマノオ
アマツミが操縦する紅い魔空戦神。
燃え盛る炎を象ったかのような外装と両肩にある巨大なリング状のパーツが特徴。
剣と円月輪を持っていたが戦闘では炎弾を使用することが多かった。
登場時点で第三段階なこともあり脱皮前のスサノオと比較して倍近い巨体の持ち主であり
それに見合うだけの圧倒的なパワーを誇る。ドーグを一撃で破壊した火炎放射を
掌を翳すだけであっさり受け止め、第二段階に進化したスサノオでも苦戦する程の強さを持つ。
スサノオ以外でタケルの前に現れた最初の魔空戦神であり中盤まで強敵として登場した。
アマツミがキリオミに敗れ死亡した後はカオンが搭乗したがアマツミの残留思念に乗っ取られかける。しかし勾笛の音色でアマツミの念が祓われたことで操縦可能になりカオンの乗機として活躍した。
最終回後はスサノオと同じく封印されていたのか、OVAではシュラノオ襲撃の際にオトが乗り込んで登場したがシュラノオにあっさり倒されてしまった。
ちなみに番組放送時スサノオ以外で唯一立体化された魔空戦神で
劇中登場しない第二形態もフィギュアで確認できる。
◇トキノオ
クシナダが操縦する魔空戦神。
第二段階。緑色のボディと翼か魚のヒレのような大きな肩が特徴。
電撃を放つ鞭が武器。
初登場時は外装を被せ寺院の奥に安置された神像にカムフラージュされていた。
序盤から登場したがあまり出番が無く見せ場に乏しい。終盤シシノオと共にガイオウに挑むもシシノオの攻撃の盾にされてしまいクシナダ共々爆散してしまった。
◇シシノオ
キリュウが操縦する魔空戦神。
第二段階。魔空戦神では珍しく獣のような異形の姿を持ち、背面から二本の龍の首が生えている。
龍の首から取り出した刃を接続した青竜刀が武器で外観に反して意外と器用な剣戟が可能。
実質4本腕による格闘戦を展開する。
序盤から登場しキリュウの能力で相手の動きを先読みしていたが、「雷で先読みが使えない」という
欠点に悪天候が重なったりカオンには先読みが通用しなかったりと破られることも多かった。
終盤トキノオと共にガイオウに挑み善戦したがコクピットを抉り出されそのままキリュウが握りつぶされ敗北した。
◇カゼノオ
キリオミが操縦する魔空戦神。第二段階。
青と緑を基調にしたヒロイックなカラーリングと引き締まったシルエットの四肢が特徴。
武器として一対のトマホークを装備している。
キリオミが「自分が挑戦している間は手出し無用」と仲間たちを牽制していたため
結果的に1クールでも多数の出番を独占。毎度の敵としての印象を残した。
名前の通り高いスピードと空戦機動力による速攻を得意とする。
接近戦だけでなく手の甲の球体からは光弾、胸の球体からスサノオと同じような火球を撃てるほか
念動力で風を巻き起こし周囲の岩石を動かしてぶつける「ダストウェーブ」や
地中のマグマを操る等多彩な攻撃手段を持つ。
また、搭乗者の怒りや憎しみといった負の想念に呼応するようにして力を引き出す
魔空戦神の特徴を劇中でも見せており、結界に閉じ込められたキリオミがオトの手引きで脱出した時は
仕返しに燃えるキリオミの殺気によって強化された念力で月の運行を強制的に進めて日蝕を起こし
周囲を夜に変えた。
キリオミがタケルを
ライバル視したことから序盤に何度もスサノオと戦ったが敗北。
キリオミがツクヨミに氷漬けにされた後は宇宙に放棄されていたが復活したキリオミと共にタケル達の仲間になりスサノオ、タマノオと共闘した。
OVAではキリオミと共に登場。ツクヨミに肩を噛み砕かれたが撃破されなかった為、魔空戦神で唯一現存する機体となった。
ちなみに未発売ではあるが商品化の予定がされていたアクションフィギュアでは
第三段階のデザインが公開されており、増加した装甲で青を基調としたカラーリングとなっている。
モデルは「風神」とのこと。
◇アラノオ
オウカが操縦する魔空戦神。初登場時点で既に第三段階まで成長済み。
目玉が露出したような左目と巨大な刃になった左手を持つ左右非対称なシルエットに加え
首が胴体にめり込んだような前傾姿勢をとった重装甲の巨体はスサノオをはるかに上回る。
接近戦用の武装である左手の刃以外にも「黒魔球」という赤黒い球体を作り出す能力を持つ。
黒魔球はそれ自体遠隔操作して相手にぶつけることで強烈な質量攻撃ができるほか
相手の周囲を高速で旋回させることで砂塵と竜巻の檻を形成し
行動を抑制しつつこちらの攻撃の起点をわかりづらくすることもできる。
オウカはアラノオから降りた状態でも黒魔球を作り出しており
アラノオ固有の武装なのかオウカの特殊能力なのかは一概にわかりにくい描写となっている。
一見鈍重なパワー系のように見えるが離れた間合いで黒魔球による
オールレンジの質量攻撃を自在に繰り出せる上に
接近戦における動きも機敏で単独で飛行可能と
第一段階のスサノオでは全く歯が立たないレベルの圧倒的な強さを誇る強敵。
しかし、オウカの真意はタケルの寝首を掻くために潜入したオトを守ることだけにあり
オトが手を下すまでは積極的な手出しをせずにつかず離れずの距離を延々とついてきて
足を止めればその場にじっとしてオトの動向を見守っていた。
浮島で改めて戦いを挑んだ際にはオトが乗るスサノオの攻撃を受けた機体とオウカがダメージを負った。
その後ミカヅチが乗り第二段階に脱皮したスサノオと戦うが完全に再生出来ていなかったため
パワーが上がらずクサナギの剣で機体を両断され爆散した。
◇ツキノオ
ハヤミカが操縦する魔空戦神。
メインカラーは紫。左右に伸びた兜、長い肩アーマーとそこから伸びた巨大な角が特徴の機体。第二段階。
火柱のような刀身を持つ剣と角から放つ火炎を武器にする。
29話でオトを奪われたと怒り狂ったハヤミカが操縦し登場。スサノオをその炎で包み助太刀したカゼノオをも圧倒する凄まじい強さを見せた。しかしそのまま暴走してしまい力を制御しきれず自爆。
ハヤミカは間一髪のところで脱出し無事だったがツキノオの出番はこの一話だけとなってしまった。
◇
シュラノオ
アモンが操縦する魔空戦神。
鎧兜を纏った戦士のような姿で背面から四本の指のような物が生えており肩アーマーは左が爪状、右が髑髏を模した左右非対称な姿を持つ。
手持ち武器としてバルディッシュを装備し背中から生えた二本の鞭から放つ電撃、胸からの
火炎放射等で攻撃する。
第三段階で攻守のバランスがよく、「魔空戦神の中でも最強最大」と評されるほど高い戦闘能力を誇る機体。
ガイオウと戦った際には持ち前の攻撃力で圧倒したが挑発に乗って攻撃した結果エネルギーを吸収されてしまい敗北。
終盤、タケルと戦う為ヤクモの村を襲いスサノオと一騎討ちとなるが決着とはならなかった。
その後は戦闘はしていないが、魔空要塞崩壊の最中、ひとりでに動き瓦礫の下敷きとなって息絶えたアモンの亡骸を崩落から守るよう寄り添う姿が描かれ退場となった。
しかしOVAではツクヨミの戦力となっており、オロチに呑まれたミカヅチの魂が遠隔操縦し再びヤクモを襲撃。
スサノオを戦闘不能に追い込み、タマノオも倒すなどその強さを改めて見せつけた。
その後はどうなったか名言されていないがおそらく合体魔空戦神の一部になったと思われる。
◇ガイオウ
ミカヅチが操縦する魔空戦神。
作中ツクヨミによって新たに生み出された魔空戦神であり、スサノオが保持していたオロチ玉を取り込んでいる。
登場時点で既に第三段階相当まで成長を終えており、サイズは大きい。
黒いボディを白い筋で包んだような独特のデザインでこの機体のみコクピットの球体が露出しておらず、コクピット内の水晶球の形も違う。
また、名前も「○○ノオ」ではない。
背中に背負った三つ又の槍が主な武器。敵のエネルギーを吸い取る能力も持っている。
オロチ玉の取り込んだ影響でオロチの邪悪な魂が宿っており、取り込んだミカヅチの心を悪に染め上げた。
第三勢力兼スサノオのライバルポジションだがタマノオやシュラノオと互角だったりと、そこまで圧倒的な戦闘能力を持っているわけでもない。
終盤「アマノシラトリ」と合体し「超魔空戦神ガイオウ」にパワーアップ。この時アマノシラトリのパーツが加わると同時に頭部の兜も換装している。
作中ではミカヅチとオロチの呪いを受けたオトが操縦。シシノオ、トキノオを撃破し、ツクヨミとも渡り合った。
最終回では自身のオロチ玉をヤマタノオロチに与え復活したその力を支配しようとしたが、完全復活したヤマタノオロチの圧倒的な力の前に逆に飲み込まれガイオウはアマノシラトリごと爆散してしまった。
◆合体魔空戦神
OVAに登場。
ヤマタノオロチの頭部の一つとタマノオ・トキノオ・シシノオ・アラノオ・ツキノオ・シュラノオが融合した姿。
倒された魔空戦士達の怨念によって不死身となっている。
各魔空戦神の攻撃や触手でスサノオを追いつめたが土壇場でスサノオが放ったビームを受けて大ダメージを負う。
その後キリオミ達の言葉でタケルが憎しみを捨てたことでクサナギの剣が光を放ち、その光を受けたことで怨念から解放され崩壊した。
【その他】
◆アマノシラトリ
八咫の鏡を持つ者に仕える鳥形のロボット。
明確な関係性は不明だが魔空戦神と合体することで強大な力を与えることができる。
作中では八咫の鏡を手に入れる試練の中で仲間たちを助けるためタケルが鏡を手放したことでミカヅチが八咫の鏡を入手。
オロチの呪いで洗脳されたオトが乗り込みガイオウと合体しその力を振るったが、復活したヤマタノオロチの力でガイオウ諸共爆散してしまった。
しかしその魂は消えておらず、八咫の鏡を回収し
三種の神器を揃えたタケルとスサノオに力を貸しオロチを撃破した。
ちなみに打ち切りの影響で披露されることはなかったがスサノオとの合体も想定されていたらしい。
【立体化】
魔空戦神シリーズとして発売されるはずだったが打ち切りの影響もありスサノオとタマノオが発売されたのみとなっている。
その他はソフビでスサノオが発売された程度。
【余談】
設定上はスサノオの他にも劇中の段階以外のデザインが存在しており、タマノオは玩具で第二段階が登場。
また、カゼノオの第三段階、シュラノオの第二段階なども商品紹介にサンプルが載っていたが発売されていない。
追記・修正をお願いします。
- もしもヤマトタケルがスパロボに出たらスサノオ以外に味方ユニットで使えるヤツはどれくらいいるかな? -- 名無しさん (2016-03-25 14:50:02)
- シュラノオ第二段階はちょっとスサノオに似た感じ、カゼノオ第三はなんか装甲が増えてる -- 名無しさん (2016-03-26 21:24:49)
- デザイン・機体の設定共にかなり独自性があって魅力的だと思うけど他に似たようなロボットが出てくるアニメってあんまりないんだよなあ…。和風スーパーロボットもっと増えてほしい -- 名無しさん (2021-11-27 05:03:14)
最終更新:2025年04月29日 15:58