アクメツ(漫画)

登録日:2012/04/27(金) 12:40:04
更新日:2025/04/20 Sun 16:59:48
所要時間:約 3 分で読めます





この世の中にいる悪人が


全て死んだら


世界は平和になるでしょうか?


●概要


アクメツ」とは、週刊少年チャンピオンで連載していた漫画。しろいお侍さんは関係ない。
全18巻。後にデジタル完全版も発売された。
脚本は田畑由秋、作画は余湖裕輝。

他の政治マンガとは一風違ったシナリオや線の太い作画、ミステリーやSF要素、果てには様々なパロディなど詰まっている。


●あらすじ


21世紀初頭、日本は赤字国債見て700兆*1という膨大な借金を背負っており、経済は破綻していた。
しかしそんなことは見て見ぬ振り、政治家や官僚は自身の私利私欲のためだけに奮闘し、甘い汁を吸い続けていた。
そんなある日、大都銀行の相談役、岩崎昭三が「アクメツ」と名乗る仮面の男に殺害される。

この殺人事件はこの後一ヶ月に渡って日本を揺るがす一連の大事件の始まりに過ぎなかった。


●主な登場人物


迫間 生

この漫画の主人公でキーマンの高校生。

おちゃらけていて人当たりのいい性格。クラスの人気者キャラ。
悪を裁くためには、自らが滅びる事を覚悟で戦うヒーローとしての信念を持ち合わせている。

アクメツと顔がそっくりらしいが…?

アクメツ

ぼすために現れた謎の処刑人。生と顔がそっくり。

関係のない人物は殺さず、悪と認定したターゲットのみを殺す。
また、ターゲットを殺害したあとは自身がつけている仮面が爆発し、アクメツ自身も自害する。これは「一人一殺」の名の下、『誰かを殺したら自分も死ぬ』という一種の信念のようなもの。

勧善懲悪というよりは悪・即・斬の精神で、悪いことした政治家や官僚をバッタバッタと殺していく。
殺害方法も斧で頭を叩き割る、銃でパーン、消防車で突っ込む道路に埋め込むなどバリエーション豊か。

長澤詩菜

今作のヒロインで生のクラスメイト。
生に想いを寄せつつも、父の会社の負債を賄うために高級官僚を相手する高級女子高生派遣クラブで働いたところ、生と思われる「アクメツ」が官僚を殺害し、その後死亡するところを目撃してしまう。
しかし、翌日になっても生が生きており、更に他のアクメツが官僚を殺害する光景に戸惑いを覚えながらも、生がアクメツではないかと思うようになり…

村瀬 真太郎

今作もう一人の主人公。現総理大臣。モデルは小泉純一郎。

真っ当な政治家で、この国の経済を治そうと奮闘するが、甘い汁を吸いたい政治家達に邪魔をされ続けている。
どうしたものかと悩んでいるところへアクメツが現れ、『お前のジャマする政治家殺すから日本の政治建て直してね!一ヶ月以内に出来なきゃお前殺すから☆』と宣言される。
最初こそはヘタレ気味だったが、終盤では漢に成長した。

ちなみにアクメツという名は彼がつけたもの。

悪徳官僚の皆さん

本作における悪役ポジションの官僚たち。現代の言葉で表現するなら上級国民と言える存在。
日本が経済破綻し危機的状況に陥っても私利私欲のために利権を日々貪り尽くしていたが、アクメツに国の改革を邪魔する『悪』と認定されたことにより、アクメツにより片っ端から殺されていく。

多種多様な方法かつテレビを中継して公然と殺害される官僚たちの惨劇は、日本国民を大いに愉しませた戦慄させた。

●余談


登場する政治家や官僚の多くはモデルがいる。
また、1巻の巻末には「この漫画はテロ行為を助長するものではありません」と書かれている。
当然の事ながらこの漫画はフィクションである。
お便りに○○を殺してくださいという便りも来たらしく「人殺しはやめよーね」というコメントが巻末帯に載せられたことも。

田畑・余湖の両氏にとっても初の週刊連載ということもあり、アニメ化も狙った作品も考えようと思ったが、上記のようなトンでもな作品になり、どう見てもTVで放送できるような話ではないとも述懐している。当たり前だ

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最終更新:2025年04月20日 16:59

*1 現在は1000兆を超えている。