ヴァレリー・ジャカール(カタハネ)

登録日:2011/01/26 Wed 00:21:14
更新日:2023/02/17 Fri 13:59:40
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Tarteのゲームカタハネの「クロハネ」編に登場するキャラクター。



シロハネの過去、今は亡き青の国に実在した人物。


史実に基づいてシロハネの時代に演じられる史劇「天使の導き」では、
『親善大使として赴任した白の国で、赤・青に戦争を起こさせようと画策する白の国の摂政アイン・ロンベルクの計画を止めようとするが、惜しくも敗れ、殺害された人物』として描かれる。

つまりは、平和を護るべく奔走した「正義の人」である。









以下、クロハネ編ネタバレ













【人物】
クロハネの物語冒頭、白の国で開かれる記念式典の為、青の国より赴任する親善大使。
白の国の大使として滞在するハンスの面倒をみており、彼が任期を終えて帰国するのと同時に来国する。


妙な威圧感を漂わせる人物であり、ハンスからの信頼を得つつも、彼との構図は「ヘビとカエル」に近い。
また、白の国に来たのち、ハンスを通じて外務大臣補佐・ユッシと面会する。


多少軽薄な言動があるが、その裏の思考は限りなく現実的なもの。
目的のために二重三重の策略を用い、その手段として使えるものは何であろうと利用することを躊躇しない。


自身の能力に自負があり、関わりあう人間にはそれなりの実力を求める。
………特に、「物分かりのいい男」には強い関心を抱く。


対外的な会話では「私」、本音を語る場では「俺」を使い分け、後者では隠していた苛烈な面を現す。









さらにネタバレ












青の国による赤・白の統一を目指し、戦争を起こそうと画策した人物である。

戦争には大義名分が必要。
そのための「赤の国による白の姫殺害事件」を演出すべく、ハンス、ユッシの両名を利用した。


策略を巡らせ、とうとう三国の関係が破綻するという間際。
部下のデュアを喪いつつ未だ争いを避けようと奔走するアインに対して、引導を渡すべく彼と一対一の決闘に臨む。


これまでの歴史が闘争の上に成り立ってきた現実を語り、アインの行為をただの理想と断じて剣を振るうヴァレリー。
そして一度は勝ちを掴みかけながら、デュアの加護を受けたアインの反撃にあい、最後は敗れ去ることとなる。















アインと殺し殺される関係はそのまま、陰謀の黒幕がそれを止めようとした者として伝えられた人物。
アインが全ての汚名を被った以上当然の流れではあるが、皮肉なものである。



ちなみに、物語では完全に悪役ではあるが、彼の視点の中で語られる心情も相まって、「ただの適役」に留まらない非常に味のあるキャラクターとなっている。
カタハネの中で、もっとも「群像劇」のゲームスタイルに合っていた人物ではないだろうか。

余談だが、男色家である(公式設定)。本編ではほぼ活かされることのなかった設定であるが、ドラマCDクロハネ編では存分にその設定が押し出され、「キャラ崩壊していないはずなのに崩壊している」という不可思議な様相を見せ付ける。エファとの薔薇VS百合な熱いトークバトル(?)は必聴もの。


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最終更新:2023年02月17日 13:59