HALO4

登録日:2012/11/18(日) 21:25:55
更新日:2025/05/23 Fri 23:40:20
所要時間:約 4 分で読めます





古の悪が目覚める

●概要


HALO4とは、FPSゲーム「HALO」シリーズ、ナンバリングタイトルの4作目である。
元々HALOシリーズは3で完結する予定であったが、その冷めやらぬ人気から本流シリーズの新展開が決定。
第2部「リクレイマー・サーガ」の1発目として本作が送り出された。

今作からは開発がバンジーからスタジオ343に交代しており、大きくアレンジされた戦闘システムや敵AIの行動パターン変化など、オリジナル3部作とはだいぶ違った作風となっている。クソルトライフルもようやくある程度マトモに使えるようになった
ストーリーもチーフの内面に踏み込んだ今までとは異なる趣であり、「HALOらしくない」と「シリーズに新しい風を吹き込んだ」のどちらと捉えるかでかなり評価が割れることとなった。

キャンペーン・ネットワーク対戦の「ウォーゲーム」の他に、自分の分身であるスパルタンⅣ用のキャンペーン、「スパルタンオプス」も搭載。毎週1エピソードを順次公開していくという太っ腹な構成で、全10話で完結となった。


●ストーリー

前作迄のコブナント戦争から4年後、一時の平和を取り戻した宇宙
最後の戦いで宇宙を漂流する事となったマスターチーフとコルタナは、フォアランナーの惑星へと引き寄せられる様に漂着する。
それが、新たな戦い、そして辛い別れの始まりになる事も知らず・・・

●登場人物

◆マスターチーフ(ジョン117)

コードネームはシエラ117(ワンワンセブン)
毎度おなじみ宇宙最強のスーパーソルジャー。
アーマーと声が4年の漂流で突然変異を起こしているが気にしない。
寝ている間に覚えたのか、後ろから殴ると暗殺を行うようになった。ちなみに彼のナイフはコヴナント系航空機の装甲に深々と刺さっても折れない。
戦後設計の兵器だろうがコヴナント系の兵器だろうがフォアランナー系の兵器だろうが使いこなす上、コルタナがリアルタイムでやっているのかHUDに情報が反映される。
SPARTANのリーダー格としてハルゼイが挙げた最有力候補だが、メンデス(チーフらを鍛え上げた教官)はSPARTAN-051カート(諸事情でONIに拉致られSPARTAN-Ⅲを930名育成した男)の方を有力視していた。
今回はコルタナの寿命と人類の危機、そして頭の硬いアホ指揮官という三重苦に頭を悩ませる苦労人で、その上ヘイローではODSTの少佐から奇形呼ばわりされアホ指揮官からは時代遅れのSPARTANだのと散々な事を言われ続けている。
育ての親たるハルゼイ博士からは人類の新たなステップと呼ばれているが、今回はその部分がキーとなってくる。
部隊長時代最初の任務(肉体強化)で失われた仲間の命が意味があったのか否か悩み続けていたがラスキーとの会話で彼が変わってしまった事がうかがえる。(小説版リーチ陥落で詳しい描写がある)
今回も高いとこらの落下が多いが相変わらずアーマーは壊れない

◆コルタナ

ホワイトグローブ作戦(予言者を捕まえて平和協定を結ぶ博打の作戦)のために用意されたワンオフのスマートAI。ベースはハルゼイ博士自身。
本来、スマートAIは脳に電気を流して神経を模倣することで制作されるので死体を使うが、時間が無いとのことでハルゼイ自身がクローン脳を20個ほど用意して製造された*1
リーチ陥落からアルファヘイロー戦以降はチーフのサポートAIとして彼の神経インターフェイスを介して接続状態にある。
古代種族フォアランナーの技術を使って作成された為、彼女無しではチーフの力を十分に発揮出来ない上にテクノロジーと電子戦は得意でないためコルタナに丸投げ
地球製かつ人間の脳を利用して製作されるスマートAIの寿命は稼働から蓄積を続けるデータの関係上約7年が相場のため、UNSCの規則では7年つかったら破棄。
通常型のデジャというAIがチーフが8歳になる前から居るが、あちらは能力を限定することによりかなり長寿で創造性は無いが特定分野特化型として設計される。
彼女の稼働は8年が経過し、ランパシーが発生定められた死が近づいている状態にある。
インフィニティの無能艦長のデルリオがダイダクトを無視して地球へ帰還する事を優先した際はマジギレした結果処理されかけるがチーフが奪い返す。
彼女を救う事がチーフの最終的な目標である。

◆ラスキー中佐
UNSCの巨大宇宙戦艦「インフィニティ」の副長。
一万を優に越える人員を誇る巨大戦艦の副長の割に前線での調査任務に加わったりとかなりアグレッシブな中年。
ダイダクトの危険性を理解しない艦長からチーフを救ったりとキャンペーンの良心。
士官学校時代、友人がどこからか入手した暗号化された動画でエイリアンと戦う謎の新型アーマーを装備した兵士を見て食事中「ODST向けの新型アーマーだろうか」と推察したりしていた。(アーマーには104と書いてあるので着用者はフレッド)
2526年、コルボロの士官学校がコヴナント軍に襲撃されODSTと現地の警備部隊が奮戦するも全滅。
ラスキーは友人と共に武器庫でどうにか武装しようとするが、肝心なロッカーに鍵がかかっておりエリートに追い込まれる。しかし、突如乱入したチーフによりエリートは倒され、チーフが自慢の腕力でロッカーを破壊し武装に成功。その後コヴナント軍の猛攻を受けながらも脱出に成功する。
ペリカンに乗り込んだ時はケリーとフレッドの素顔も拝んでいる。
ラスキー自身はコルボロ襲撃時に大切な女性を失っているため、コルタナを失い意気消沈していたチーフを誰よりも理解出来た。しかし、同時にチーフの持つ悪癖である「どんな犠牲を払っても任務を達成するのが兵士」という思考について「兵士も人間である」と告げている。
また彼はクリオチューブでの冷凍睡眠を行うと皮膚が損傷する特殊な体質で、士官学校から去る理由としては十分であったが、チーフに救われた後彼はその体質を抱えたまま海軍士官になっている。
キャンペーンの終盤、ダイダクトの戦艦から地球を救うため登場。更迭された艦長に代わりインフィニティの艦長に。スパルタンオプスでも引き続き登場

◆パーマー中佐

インフィニティ所属のスパルタン部隊の総指揮官
冷静かつ苛烈な性格で、若くしてスパルタン部隊の指揮官となった才女。
元ODSTで最初期のSPARTAN-Ⅳ候補生で彼女を直接勧誘し教育したのはなんとノーブルチームのジュン。
自身の師と同じくスパルタンオプスではスカウトタイプのヘルメットを装備している。
彼女の本領は後編であるスパルタンオプスからである為、キャンペーンでは割りと空気。
オプスのOPを見る限りではラスキーとは個人的にも親しげな様だ。
声優の関係上非常に公安9課だが彼女の階級は中佐。残念

◆ダイダクト

フォアランナーの戦闘部隊「プロメシアン」の指揮官
先進的で冷静な種族であるフォアランナーに珍しい非常に好戦的な性格であり、ある意味彼の傲慢がフォアランナー全体の滅亡に繋がってしまった。
というかフォアランナーのご先祖様が暴虐の限りを尽くしたせいでフラッドが誕生した経緯があるので一概に冷静な種族と言えない。
当時別の銀河からフラッドから逃げて来た人類に対しては非常に深い憎悪を持ち、彼等の文明をリセットしたのも彼・・・ではなくダイダクトは彼がやらかしたせいで二人居る。
HALOを起動したのは若いフォアランナーで、ダイダクトのコピーにされた被害者。
チーフとアービターが頑張ってフラッドを駆逐したのをいい事に復活し、人類の隷属を目論む。
元々古代人類との戦争で子供を亡くしており、彼の保有していたハイレベルコンバットスキンのウォースフィンクス(マンティスっぽいやつ)の中に子供達の記憶が残っている。
ちなみにたいていの攻撃がロクに効かないのは彼が装備するアーマーが対立種族の武装に対応し防御力を上げるチートアーマーのため(しかもウォーリアーサーバント用のほぼ量産品)。
政治対立+若いフォアランナーにとんでもない事をやらかしたことで当時の対立相手に捕まり、一回フラッドの汚染星系に島流しにあったり嫁から背中を撃たれクリプタムという牢屋にぶち込まれる等そこそこ苦労はしている
チーフの必殺パンチによりあっけない最期を遂げたはずだったが、スリップスペースで逃走。ガンマヘイローでたまたま居たチーフ似のアーマー装備のSPARTAN-Ⅱを4名殺害後、しぶとくコンポーザーを6機再生産する。最終的には全SPARTAN最強チームであるチーフ指揮下のブルーチームと激戦の末コンポーザー事爆破され行方不明に

◆ライブラリアン

フォアランナーの科学者
前作に登場したHALOとアークを作り上げた女性。
人類をフォアランナー亡き後の銀河の守護者として見守る為、その意識を遺跡に封じ込めて居る。
実はダイダクトとは非常に深い関係であり、人類に対する強い憎悪を見せる彼に悲しみを感じている。

◆グラント

お馴染みのコヴナント最下級兵士達。
使用武器はプラズマガン、ニードラー、燃料ロッドガン。
『REACH』と同じく、声があんまりかわいくない。
能力的には今までと同じで、特筆すべきところはない。

◆ジャッカル

お馴染みの中級兵士達。
使用武器はコヴナントカービン、粒子ビームライフル。
本作でもビームライフル持ちの厄介さは同じ。

◆エリート

お馴染みの上級兵士達。
使用武器はコヴナントカービン、コンカッションライフル、ストームライフル、ニードラー、エナジーソード。
エネルギーシールドを持っているため、ナイトほどではないが防御重視のAIの恩恵を受けて手ごわくなった。
なお、前作まではお馴染みだったライバル種族のブルートは登場しない。

◆ハンター

お馴染みの大型兵士達。
厄介さは相変わらずで、狭い場所で相手取らねばならないケースもある。
エナジーソードも効くようになったが、ショットガンやスティッキーデトネーターを使った方が確実だろう。

◆プロメシアン・クローラー

プロメシアンの下級兵士。犬型。
使用武器はボルトガン、サプレッサー、バイナリーライフル。
シールドを持たず、体型の関係でヘッドショットを決めやすいのでプロメシアンの中では比較的マシな方だが、数が多い上に素早く、おまけに壁に張り付くことも可能。
バイナリーライフル持ちの個体もおり、油断していると思わぬところから致死ダメージが飛んでくる。

◆プロメシアン・ナイト

プロメシアンの亜人型兵士。
使用武器はライトライフル、スキャッターライフル、インシニレートキャノンで、腕にブレードも装備されている。
シールドを持つ上にテレポートまで使うため、シールドを削り切ったら手早くとどめを刺さないと逃げられて回復されてしまう。
使用武器も強力で、ウォッチャーによる蘇生のせいもあってかなり厄介。
重火器を持っていたら惜しみなく使うべし。

◆プロメシアン・ウォッチャー

プロメシアンの飛行型兵士。
使用武器はサプレッサー。
死んだプロメシアンを蘇生させるという厄介極まりない能力を持つ上、ナイトと同じくシールド持ち。
テレポートはしないものの、飛行能力と体の小ささのせいで素早く仕留めるのもかなり難しい。
プロメシアンの厄介さの大半を占める敵と言っても過言ではなく、流石にスタッフもこたえたか『HALO5』では弱体化が入った。



●武器

お馴染みのUNSC製武器とコヴナント製武器に加え、本作ではフォアランナー製武器も新登場。実弾ともプラズマとも異なる「硬化ライト」なるものを発射する。

◆M6Hハンドガン

相変わらずレートと単発火力が強み…なのだが、過去作と比べて所持弾数に余裕がなく、無駄弾は撃てない。
スコープは健在で狙い撃ちにはある程度使えるため、どちらかと言うとDMRの下位互換的な感覚の武器。

◆MA5Dアサルトライフル

これまで「クソルトライフル」だの「人類がコヴナントに追い詰められた理由」だのとネタにされ、産廃武器の称号を欲しいままにしていたアサルトライフルだが、本作では威力がグッと強化され、かなり使いやすくなった。
集弾性の悪さとヘッドショット判定がないのは相変わらずだが、指切りバースト射撃であれば比較的シールドを剥がしやすく、また至近距離まで接近してフルオートでぶっ放せばシールド持ちのエリートでも削り殺すことが出来る。
次作からはより一層強化が進み、初心者の頼もしいお供に成長していく。

◆BR85バトルライフル

帰ってきた我らが名銃。銃声がノコギリのような独特のものになった。
使い勝手の良さは健在だが、全体的に所持弾数がタイトな本作では「3発いっぺんに発射するので燃費が悪い」という欠点が過去作以上に響きがち。
しっかり狙って撃ち込もう。

◆M395マークスマンライフル

『REACH』から続投のDMR。
集弾性が良くスコープが3倍ズームなので射撃精度ではバトルライフルに勝るが、火力とレートでは若干劣る。
また、「ギリギリスコープなしだと狙いにくい」くらいの距離では、スコープを使うとオーバーなズームがかかってしまって狙いにくくなることもしばしば。
総じて、中距離戦ではバトルライフルが、遠距離での狙い撃ちではこちらが勝る形で差別化されている。

◆M45Dショットガン

これまで作品を追うごとに弱体化が著しかったショットガンだが、本作では射程がやや伸び、使いやすくなった。
接近して撃ち込めば1発でシールドを剥がせるため、プロメシアン相手にも有効。

◆ARC920レールガン

新登場の電磁加速砲。
概ねスパルタンレーザーと似た使い勝手だが、一度チャージを始めるとキャンセルできない点や、実弾系なので弾薬を補充できる点が異なる。
対車両ダメージはやや低めだが所持弾数はスパルタンレーザーに勝るため、対人用ではこちらに分がある。

◆M41 SSRロケットランチャー

弾速と爆風ダメージが気持ち強化されているが、基本的には今までと同じ使い勝手。

◆SRS99-5スナイパーライフル

過去作と比べて反動が強いため連射は苦手だが、基本的には今まで通りの頼れる性能。
実は対物ライフルなので対車両ダメージが高く、対戦では乗り物相手の援護射撃に大活躍する。

◆M9スパルタンレーザー

的が大きい対車両戦では活躍するが、爆風ダメージがかなり低くなっており、対人戦ではかなり正確な狙い撃ちが要求される。
キャンペーンではそもそもの入手機会がかなり少ないのもあって影が薄め。

◆M363スティッキーデトネーター

『REACH』のグレネードランチャーと概ね似た使い勝手だが、「スティッキー」の名の通り弾が敵にくっつくようになった。

◆M739ライトマシンガン

タレット以外では初登場となるSAW(分隊支援火器)。
単発火力、連射性能共に非常に高く、撃ち始めなら集弾性も悪くないのでバースト射撃でかなりの威力を発揮する。ヘッドショット判定はないが、そもそもの威力が高いのでほとんど気にならないレベル。
リロードの長さとズームが出来ない点が痛いが、逆にそれさえカバーできれば非常に心強い。

◆ターゲットロケーター

キャンペーンでのみ登場。
使い勝手は『REACH』とほぼ同じで、ターゲットを補足してミニMACによる支援砲撃を要請する。

◆フラググレネード

威力自体は相変わらず高いが爆発範囲がかなり狭くなっており、過去作と同じ感覚で扱うと中々当たらない。

◆プラズマガン

溜め撃ちは相変わらず強力だが、燃費がかなり悪くなっている。
入手の機会は豊富なので、積極的に持ち替えていくべし。

◆ストームライフル

見た目と名前はかなり変わっているが、中身は過去作のプラズマライフル。
威力はアサルトライフルに勝るが、やはり弾速は遅く、基本的にはアサルトライフルやプラズマガンが無いときの繋ぎ。
コヴナントカービンと見た目が似ていて遠目では非常に紛らわしいのも隠れた難点。

◆ニードラー

弾速がかなり早くなり、有効射程内であれば強力無比。
そのためか本作では重火器扱いになっており、対戦では入手しにくい。

◆コヴナントカービン

連射力ではバトルライフルとDMRより上だが、これらと比べると命中精度ではやや劣る。
とはいえ高い連射力のおかげで総合火力は優れているので、接近戦では十分な活躍が見込める。

◆粒子ビームライフル

見た目はかなり変わっているが、使い勝手は過去作とほぼ同じ。
ジャッカルスナイパーが良く持っている点も同じなので、見かけたら積極的に拾おう。

◆コンカッションライフル

『REACH』から続投。
やはり癖が強く、あまり出番はない。

◆燃料ロッドガン

所持弾数ではロケットランチャーに勝るが、やはり一撃では倒せない点が響きがち。

◆グラビティハンマー

過去作とあまり変わっていないが、アサルトライフルとショットガンの強化で相対的に使いどころは減り気味。
キャンペーンでは1回だけ出てくる。

◆エナジーソード

ダッシュのデフォルト実装のおかげで実質的な間合いが伸びたが、やはり基本的には背後からの不意打ちで最も効果を発揮する。
本作ではめでたくハンターにも効くようになった

◆プラズマグレネード

過去作とあまり変わらない。
先述通りフラググレネードは爆発範囲が狭くなったため、ある意味旧作経験者にとっては一番素直な使い勝手のグレネードと言えなくもない。

◆ボルトガン

硬化ライトを発射する、初登場のフォアランナー製ハンドガン。
マガジン内の弾5発を全部消費しての溜め撃ちが可能。チャージが終わると自動発射され、キャンセルも不可。
溜め撃ちは当てられれば強力なのだが、プラズマガンと異なりトリガー押しっぱなしでタイミングを調整することが出来ず、発射後の隙も大きいため、正直使い勝手は悪い。
ヘッドショット判定があるのでサブアームとしてはある程度使える。

◆サプレッサー

フォアランナー製サブマシンガン。
射撃精度と弾速はアサルトライフル系武器の中で最低だが単発火力は最高で、至近距離からならナイトやウォッチャーも蜂の巣にできる。
逆に言うと、これを装備したクローラーに囲まれたらかなり危険。

◆ライトライフル

3倍ズームスコープ搭載のフォアランナー製カービンライフル。
腰だめ射撃では3点バースト、ズーム時は威力を強化されたセミオートになる。
入手機会は豊富だが、バースト時は単発火力が、ズーム時はレートが低くなる癖の強いチューニングのため、キャンペーンならまだしも対戦では上級者向け。

◆スキャッターライフル

中折れ式のフォアランナー製ショットガン。
「ショットガンなのに『ライフル』?」と思うかもしれないが、これは日本版独自の名称で、原語版では「スキャッターショット」。
射程ではショットガンに劣るが連射力では勝り、プロメシアンにはかなり有効な武器。
壁や床に当たると跳弾するのが特徴で、使いこなせれば狭い場所での戦いに効果的。
とはいえ基本的な使い勝手はショットガンとほぼ同じで、曲者揃いなフォアランナー製武器の中では比較的扱いやすい部類に入る。

◆インシニレートキャノン

5つの銃口を持つフォアランナー製バズーカ。
発射された弾から4つの子弾が分裂する。
攻撃範囲ではロケットランチャーに勝るが、子弾と子弾の感覚がやや広いため、遠距離の相手に使う時には子弾を当てにしない方が賢明。
また1発ごとに長いリロードが発生するため、隙が大きい。

◆バイナリーライフル

フォアランナー製スナイパーライフル。
ズーム時なら頭以外の部位に当たってもダメージ固定(スパルタン及びエリートなら即死)という破格の性能だが、同時に他プレイヤーからも視認可能な照準レーザーが照射される。
マガジン弾数も2発のためスナイパーライフルやビームライフルより隙が大きく、対戦ではかなりハイリスク・ハイリターンな武器。
キャンペーンなら照準レーザーのことは気にしなくていいため、対プロメシアン用の強力な武器になる。
やはりクローラーが持っているときは要注意。

◆パルスグレネード

着弾するとスリップダメージ効果のある光球を発生させ、その後爆発して大ダメージを与える癖の強いグレネード。
対戦では道をふさいだり敵部隊を分断するのに使えるが、キャンペーンではあまり出番がない。強いて挙げるなら、よけられる心配のないオブジェクト破壊時に使うと他のグレネードを節約できるくらいか。

●乗り物

◆ワートホグ

特に前作と変わらない。
機銃にオーバーヒートがある点も同じ。

◆スコーピオン

主砲の連射性能が若干落ちたが、やはり圧倒的な火力が頼もしい。

◆マンティス

新登場の2脚ロボット。そこはかとなくメタルギアREXっぽい。
機銃とミサイルで強力に武装し、更に脚を活かした踏みつけ攻撃も可能。
スコーピオンと比べると最大火力は落ち、またジャンプ不可なので見た目に反して段差に弱いが、乗り物の中で唯一シールドを持ち、近接防御も強固。
中々使い勝手はよく、通常プレイでは苦戦させられるプロメシアンも一方的に蹂躙して普段の鬱憤を存分に晴らせる。
どうやら『HALO: Legends』に登場した「アーマースーツ」からインスパイアされた乗り物らしく、初期デザインはもはやスーパーロボット。

◆ペリカン

シリーズではお馴染みの降下艇だが、本作ではなんとガンシップタイプを通常プレイで操縦できる*2
それなりに優れた機動性能とファントムにも十分対抗できる火力があり、側面に武器ラックが備わっているので着陸後の戦力も確保できる。

◆ブロードソード

低重力や無重力の環境に合わせて設計されたマルチロール戦闘機。逆翼が特徴。
使い勝手は前作のセイバーとほぼ同じ。

◆マンモス

新登場の超大型戦闘車両。
多数の物資や人員を格納可能で、ミニMACとミサイルタレットにより火力も申し分ない。
あまりにデカいので、乗り物と言うよりはステージギミックのような存在。

◆ゴースト

ブーストがゲージ制になった以外は過去作とほぼ同じ。
今回は晴れて、HALOシリーズ恒例の乗り物による脱出劇を担当することとなった。

◆バンシー

こちらもあまり変わらないが、過去作と比べると狭い空間で戦うことが増えたため、回避には十分気を配ろう。

◆レイス

使い勝手自体はやはり同じだが、乗っ取るにあたってはまず銃座の敵を倒し、銃座を奪ってドライバーを降りさせる必要がある。

◆ファントム

あまり過去作と変わらない。
基本的にはマンティスで相手取ることになる。

●用語

◆コヴナント

毎度お馴染み、オリジナル3部作における敵対勢力。
組織そのものはUNSCとの戦争で正統派とUNSC派に分裂しており、本作で登場するのは正統派に属する残党軍「ストーム・コヴナント」*3
指導者はエリート族のジュール・ムダマで、本人は次作で登場する。

◆フォアランナー

オリジナル・トリロジーから名前は出ていた古代文明人。今作からは新たな敵として登場。
かつて古代人類の侵攻を打ち破り、彼らから文明を剥奪して管理下に置くなど銀河の平和のために尽力したものの、その後襲来したフラッド相手にはなすすべがなく、ヘイローを建造して自分達諸共駆逐した*4
『HALO3』では「フォアランナーの正体は太古の人類」という衝撃的な真相がが明らかになったが、本作ではフォアランナーを実際に登場させるにあたり、「フォアランナーからマントル(宇宙秩序を守る使命)を託された後継者が人類」という形に変更された。

◆プロメシアン

フォアランナーが従える兵士集団。白いボディカラーとオレンジの発行体を備えたメカニカルな外見が特徴的。
突然変異によって強化され、人間程度なら素手で軽く捻り潰せる戦闘能力を持つ。
本作で登場するのは「コンポーザー・プロメシアン」と呼ばれる、コンポーザーの力で古代人類を素体に作り出した個体。
元々は対フラッド戦に投入された兵器であり、「精神をデータ化し、肉体も完全に機械化してしまえば寄生される事は無い」という発想の産物。

◆UNSCインフィニティ

全長5キロを越えるUNSCの最新鋭巨大宇宙戦艦。エンジンはなんとフォアランナー純正。
スパルタンⅣの運用母艦としての側面もあるため、専用のSデッキとSPARTAN向けのジムや食堂がある。
最新の技術と精鋭を載せたUNSC最強の船で、この一隻と内部に格納した直援の戦艦でコブナント一個艦隊を殲滅可能というトンでもないスペックを誇る。
コブナント艦に側面からぶち当たって傷ひとつないとかどんだけ……
武装はコヴナント巡洋艦を一撃で破壊できる艦載型スーパーM.A.Cガン4基、3種類、計25900発のミサイル、800基以上のディフェンスガン、それに加えてスペックシートに無い小型のM.A.Cガンが多数とかなりのハリネズミ。
艦載しているストライデント級フリゲートもフリゲートとしては現状最大クラスのサイズであり、ハイペリオン核弾頭とエネルギーシールドを装備した次世代型である。
コブナント戦争時(2530年代)から建造は始まっていたが、ONIが悲鳴をあげるほどの金を使ったのと先述のエンジンのせいで完成したのは戦争後。
以降は宇宙に散らばるフォアランナーの遺跡の調査や、新たな惑星の探索が主な任務とされている。
因みにエンジン回りの設計はやはりというか、あの人

◆スパルタンⅣ

本作より新登場となる、新世代のスパルタン達。主にスパルタンオプスで活躍する。
旧来のスパルタンは子供でなければ安定した強化が出来なかったが、スパルタンⅡとⅢを通して技術が蓄積されたのか、現役軍人の志願者で構成され、倫理問題の解消に成功している。
強化自体はスパルタンⅢと同じく薬物投与のみで行われているが、彼らと違ってミョルニルアーマー標準装備*5で、戦闘能力はⅡとⅢの中間といったところ。
スパルタンⅢの生き残りもそのままスライドしている。


「パーマーから全スパルタンチームに告ぐ。この項目を追記、修正して頂戴。遠慮は無用、迅速かつ確実にお願いするわ」

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最終更新:2025年05月23日 23:40

*1 厳密には生きた人間ではないが、UNSCの法においては生きた人間でスマートAIを作ると死刑相当になるため違法製造品。2552年頃の人類側はほぼ詰んでいたため黙認されたが、戦後はハルゼイは皮肉にも自身が選んだSPARTAN候補生に逮捕された

*2 『REACH』でも操縦は出来たが、あちらは裏技

*3 この名称は日本独自のもので、本国では単に「コヴナント残党」

*4 支配下の各生命体は一度ヘイローの効果範囲外まで退避させている

*5 『HALO REACH』に登場したノーブルチームのようなミョルニルアーマー持ちのスパルタンⅢは特例中の特例で、本来は低性能・低コストのSPIアーマーを装着するのが基本