今田家の猟犬、勇丸(MtG)

登録日:2012/03/31 Sat 00:38:24
更新日:2025/05/13 Tue 14:56:46
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その猟犬は空気に鼻をひくつかせ、低いうなり声をあげた。
武野御大将は忠実な勇丸を見下ろし、なでて落ち着かせた。
「兵を準備せよ。神が来るぞ。」


今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda (白)
伝説のクリーチャー — 犬(Dog)
2/2


☆概要☆
今田家の猟犬、勇丸はマジック・ザ・ギャザリングの神河物語で登場した伝説のクリーチャー。レアリティはレア。

その名の通り、永岩城の君主である今田剛史の飼い犬。その品種は秋田犬である。

秋 田 犬である

大事なので二回言いました。

和風の世界であっても、漢字があっても、多元宇宙の次元ひとつである神河は決して日本ではない(中国はある)ため、実在する秋田犬と同じではない。恐らくは神河にも秋田という地名があるのだと考えられる。
日本犬の中でも有名な品種ということで、モチーフになったのだろう。

白くてもふもふの外観から、一部のプレイヤーからはお父さんと呼ばれている。
ちなみに、お父さんことカイくんは北海道犬である。

1200年後の神河である『神河:輝ける世界』でも、永岩城の皇*1は犬を飼い続けている。
当代にあたる《永久忠義の義丸/Yoshimaru, Ever Faithful》は長年不在の主の玉座を守り続ける忠犬である。こちらは黒毛の柴犬っぽい。


☆フレーバーテキスト☆
神河において、神とは西洋的世界観における神のように、必ずしも絶大な力を持つものではなく、イメージ的に魑魅魍魎や妖怪のようなデザインのものも多い。日本でいう荒神や八百万の神が近いか。

神との戦いを前にした、侍の騎馬隊を率いる武野宗継との緊張感溢れる一場面を切り取ったこのテキストは、神河物語の世界観を脳裏に浮かび上がらせ、ファンの間でも非常に人気が高い。



ゲーム中の性能☆
奇しくも同じくフレーバーテキストで有名なモンスのゴブリン略奪隊と同じく、なんの特殊能力も持たないバニラであるが構築環境での活躍は全く異なる。

なんと白1マナの犬でありながら、あのサバンナライオンの2/1をも上回る2/2のサイズを持つのだ。
2/2バニラといえばマジックプレイヤーの間でいえば、まず真っ先にルール解説でお馴染みの2マナ2/2の灰色熊を思い浮かべるだろう。
グリズリー並みに強い犬と言えば、勇丸の強さが伝わるだろうか?

そこ「ポータルで2マナ2/2は仔熊じゃねえか」とか「能力起動した野生の雑種犬に一方的に倒されるじゃねえか」とか言わない。

対消滅してしまう伝説のクリーチャーであるため、数を並べたいウィニーには向かないことが懸念されたが、そんなことはこのスペックの前では些細な問題であり、ボロスウィニーなど、当時の白絡みのビートダウンデッキでは4枚積みが基本だった。

現在ではエクステンデッド以下でZooが一定の人気があるのもあり、フェッチランドからデュアルランドやショックランドを出せば容易に1マナ3/3になる野生のナカティルがいるため、なかなかお呼びがかからない。
しかし、ある程度速さを求めた白単色を組むなら採用を考えても良いだろう。

Zooと言っても最近はタルモゴイフ石鍛冶の神秘家が入って、獣人の野生のナカティルやクァーサルの群れ魔道士ぐらいしか動物分がなく、動物園らしくない。
勝ちにこだわらないでカジュアルでZooを組むなら、往年の密林の猿人や番狼などと共に投入してみるのも良いかもしれない。
2/3になる壌土のライオンで良いじゃない?と突っ込まれたらそれまでだけど。 



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最終更新:2025年05月13日 14:56

*1 神の乱の後は今田魅知子の子孫が皇として神河を治めていたが、お家騒動の勃発に据えかねた香醍は血筋に関係なく自ら皇を選ぶようになった。