デュアルランド/Dual Land(MtG)

登録日:2011/11/07 Mon 17:22:13
更新日:2025/08/22 Fri 07:10:02
所要時間:約 5 分で読めます




「デュアルランド/Dual Land」とは、TCG『マジック:ザ・ギャザリング』で最初に登場した二色土地である。


デュアルランド・サイクル一覧

実際のカードには日本語版は存在しないため、あくまでも非公式なものであることに注意。

Tundra(ツンドラ)
土地-平地
(T:あなたのマナプールに(白)(青)を加える。)

Underground Sea(地底海)
土地-
(T:あなたのマナプールに(青)(黒)を加える。)

Badlands(悪地)
土地-
(T:あなたのマナプールに(黒)(赤)を加える。)

Taiga(タイガ)
土地-
(T:あなたのマナプールに(赤)(緑)を加える。)

Savannah(サバンナ)
土地-平地
(T:あなたのマナプールに(緑)(白)を加える。)

以上が友好色5種、

Scrubland(藪林)
土地-平地
(T:あなたのマナプールに(白)(黒)を加える。)

Volcanic Island(火山島)
土地-
(T:あなたのマナプールに(青)(赤)を加える。)

Bayou(バイユー)
土地-
(T:あなたのマナプールに(黒)(緑)を加える。)

Plateau(台地)
土地-平地
(T:あなたのマナプールに(赤)(白)を加える。)

Tropical Island(熱帯の島)
土地-
(T:あなたのマナプールに(緑)(青)を加える。)

以上5種が対抗色。

計10種の多色地形サイクルにして、最古の多色地形、最古のサイクルを成す土地でもある。
すべてレア。
αでマジック誕生と共に収録(1枚欠落)され、リバイズド(第三版)まで再録されたが、その後再録禁止カードに指定されている。
このせいで今後再録される可能性が皆無となり、さらにちょっと不謹慎な話題になるが、盗難や紛失、竜巻や地震などの災害、持ち主の死去による遺品整理などによって現存する数はどんどん減っていく。
「MTG自体がサ終すれば値段が下がるかも!」という本末転倒な意見も、サ終・互換切りされたゲームはコレクター需要が結局残り続けるので値下がりすることはほとんどない。
「再録禁止撤廃論」の論点になるのもだいたいこの土地のせい。

ちなみに「レガシーに参入するなら必須!」というイメージがあるだろうが、単色デッキを使うのであればまったくそんなことはないし、代用品でも案外なんとかなる。
ただしレガシーはブレストとLEDとデュアランを使うための環境なので、そういう戦い方は醍醐味を捨てていることにもつながるし、
人間が遊ぶ以上デュアランをメタりながら戦っていたらいい顔はされないという点には注意しよう。大会に10人くらいしか集まらないショップでそんなことをやっていたら……その先はご想像にお任せします。


解説

実物のカードには何やらいろいろ書かれているが、現在のオラクルは実にシンプルで基本土地タイプが書いてあるだけ

しかしそれだけのテキスト(正確にはテキストですらない)しか書かれていないこのカード群が如何に強力かは、マジックに触れたことがある方ならばすぐにわかるはず。
デメリット無しで二色のマナを出せるのだ。しかもアンタップイン。
更に基本土地タイプを持っているため、土地タイプを参照するサーチカード(特にフェッチランド)を駆使することで、色の追加を簡単に行える。
各4枚しか積めないことを除けば基本土地の上位互換と言っても差し支えない。

ただし弱点もある。
まず、基本でない土地なので不毛の大地や血染めの月などの特殊地形対策に弱い。
また、複数の土地タイプを持つがゆえに特定の土地タイプを参照して強烈な効果を発動するカード(色対策カードや土地渡りなど)に巻き込まれやすい。

だが受ける恩恵はそれらの些細なデメリットを補って有り余りまくる程にデカい。
例えば赤メインのデッキの《山》を4枚《Volcanic Island》に変えるだけで青マナの要求の少ないカードであれば現実的なラインで採用することが可能になってしまう。しかもそれにあたってテンポロスなどのデメリットは全くない。
先程基本土地の上位互換とも述べたが、要は特殊地形メタなどの存在を考慮しないのであれば完全に積み得なのである。
あまりにも汎用性が高すぎるデュアルランドの反省を踏まえて、以降の多色地形には何かしらのデメリットが付けられている。弟分のデュエル・マスターズで多色カードをマナに置くとき必ずタップしなければいけないのもこいつのせいである。

ただしこれはレガシーをほぼプレイしたことがない人の解説だろう。「完全に積み得」の例が赤単って……*1
弱点はある……というより、弱点がもしないんだったらレガシーは2010年前後にあれほど大流行していない。

ひとつが、あんまりにも強い特殊地形ゆえにこれをメインからガッチガチにメタる戦略が肯定されるという点。
特殊土地に対するえげつないレベルの対処である《不毛の大地》《血染めの月》《基本に帰れ》あたりは顕著な例で、他にも色事故を起こさせる《リシャーダの港》や、フェッチランドを狙い打つ《もみ消し》《疑念の影》あたりも強力だ。特殊地形に限らないが《陥没孔》あたりも強烈である。
3色以上のデッキがこれらのカードを使われると、デュアルランドを狙い撃ちされてハメ殺される危険が出てくる。そのためむやみやたらにデュアルランドを入れればいいというものではない。
ここから派生して、強力なカードがついでのように持っている土地渡りがぶっ刺さりかねないという点も弱い。
特に島のタイプを持つ4種の土地に顕著で、《アトランティスの王》で島渡りを付与されたマーフォークが全員アンブロッカブルになって襲ってくる。《広がりゆく海》を使う必要すらない。
このえげつないレベルの対策は、レガシーで単色デッキが肯定される理由にもなってくれた。

ひとつが、とにかく高くて入手性が悪いという点。これが冗談でもなんでもなかった。
値段が高いということはデッキに入れるのが難しいということ。しかも1枚持っていればいいというものでもなく、2~4枚に加えてそれをサーチするフェッチランドを使えてはじめて真価を発揮するのでとにかく値段が高くつく。一時期は偽造カードなども販売されており、入手性に難があったと言わざるを得ない。
2色デッキ程度なら実際には、たとえば《光り葉の宮殿》《涙の川》《偶像の石塚》のような、条件付きでアンタップインになる土地でも十分代用はきいたのだが。《渦まく知識》《死儀礼のシャーマン》などと併用しない場合は、だけど。
当然入手すればそれだけで強くなった気になれるものだから、単色使いに上述の戦術で分からされてしまうと……その先はご想像にお任せします。当時のレガシーでは結構見た風景である。
逆に言えばこのレガシーの高額カードに匹敵どころか上回る値段だったこともある《タルモゴイフ》《精神を刻む者、ジェイス》がどれほどおかしな値段だったかということでもある。
このカードの存在は大きな参入障壁となり、後に「モダン」というフォーマットが制定された時は「もう再録禁止カードに悩まされない!」と誰もがユートピアを夢見たものだ。

この2つが本当に大きな弱点だったので、実際にはそこまで環境を席巻したわけではない。事実プロプレイヤーが代用品としてショックランドを入れて、それでそのまま勝ってしまったというパターンもあるし、コンボデッキならペインランドや《真鍮の都》などで十分代用が効く。
《偶像の石塚》などのハイブリッドランドならデュアルランドにはない独自の強みがあるので、デュアルランドの採用枚数を抑える言い訳理由にもなった。
何より単色デッキなら相手の不毛ハメなどをスカして戦えるし、《ヴィダルケンの枷》《血染めの月》《もぎ取り》など基本土地と相性のいいレガシー級のカードは結構多かった。
例示したカードの大半が型落ちしている今は、おとなしくフェッチデュアルセットを買いましょう。

また、統率者戦でもデュアルランドを使用することはできるが、デッキに1枚しか入れられない都合から、4色グッドスタッフや5色スリヴァーのようなデッキにならない限り「入手は後回しでいい」という意見も多い。
大事なのは土地ではなくメインギミックだという、統率者戦特有の考えである。

一応下記の「派生種」のほぼ上位互換なので、下記のカードで出されているテクニックの大半を使うことができる。しかしデュアルランドではそういう小ネタはほとんど使われない。
それだけデュアルランド自体が圧倒的と考えるか、他のカードがインフレしているからと考えるかはあなた次第だ。


派生種

マジック史上初の2つの色マナが出る土地は当然ながらデュアルランドであるため、すべての二色地形はデュアルランドの派生種とも言えるだろう。
この項では特に基本土地タイプを持つものを上げる。他の二色地形は二色地形(MtG)の項を参照。
基本土地タイプを持つため「チェックランド」「シャドウランド」などとの相性は抜群によく、特に「チェックランド」との相性の良さはスタンダード環境で2~3色デッキを組む際に重要視される。

ショックランド/ギルドランド

Hallowed Fountain / 神聖なる泉
土地-平地
((T):あなたのマナプールに(白)(青)を加える。)
神聖なる泉が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしなかった場合、神聖なる泉はタップ状態で戦場に出る。

デュアルランドの最も直接の修正版。
2点ライフを払わないとアンタップインしなくなった。
アンタップインさせるのに2点受ける=ショックを喰らう、なのでショックランド。
ラヴニカのギルドの土地でもあるのでギルドランドと呼ぶ人も居る。ただし本拠地ランド(そのギルドの2色マナがコストな起動型能力を持つ土地サイクル)やギルド門サイクル、さらにバウンスランドとも間違えやすいので注意。

ラヴニカ・ブロックで友好色・対抗色10種類が登場している。その後もラヴニカが舞台になるたびに決まって再録されていたが、『カルロフ邸殺人事件』では初めて後述の諜報ランドに2色土地の枠を譲った(付随セットの『Clue edition』で収録自体はされたが)。『久遠の終端』ではスタンダード使用可能セットだと初めてのラヴニカ以外での再録となり、『ラヴニカの献身』ぶりにスタンダードで使用可能になった。
他、Zendikar Expeditionなどの他媒体でもたまに再録される。

しかし、モダン・パイオニア・資産次第ではエターナルですら使用される土地なので再録回数の割にまあまあの値段はする。
登場直後からデュアルランドに代わるフェッチランドでサーチ可能な二色土地として大活躍。
モダン環境では1ターン目フェッチからこれをアンタップインするのがあまりにも日常と化しているので「17点スタート」とも言われている。

一時期《血染めの月/Blood Moon》環境下では「2点払わないとタップインの山になる」という裁定だったが、今では「2点支払い不可能でアンタップインの山で出る」と裁定変更されたのには注意。
他のタップイン土地も同様にアンタップインの山となりました。

バトルランド

Prairie Stream / 大草原の川
土地 — 平地
((T):あなたのマナ・プールに(白)(青)を加える。)
あなたが2つ以上の基本土地をコントロールしていないかぎり、大草原の川はタップ状態で戦場に出る。

デュアルランドの直接の修正版その2。2つ以上の基本土地をコントロールしていないとアンタップインしなくなった。戦乱のゼンディカー(Battle for Zendikar)で登場したのでバトルランド。
戦乱のゼンディカーで登場し、友好色版のみが収録されていた。その後『久遠の終端統率者デッキ』でサイクリングランド共々黒緑と赤白版がそれぞれのデッキで収録。今後補完されていくと思われる。
スタンダードで補完されなかったのは、この土地自体がそこまで強い・人気というわけではないからだろう。特殊地形をいじめるカードがほとんどないスタンダードにおいては、基本土地を2枚もコントロールする機会は相対的に少ないのだ。

スタンダード環境でフェッチランドとこれが共存した事にくわえ「収斂」という多色化を推奨する能力が同居したことにより、一時的に世紀の大多色環境が実現した。
似たようなデッキの名前がそれぞれ異なったり、名前の異なるデッキの中身を見たらせいぜい1,2種類のカードの採用枚数が違うだけだったり。何よりこういう環境は単なるグッドスタッフになりやすい。後に失敗だったと明言されたほど。
モダン環境ではショックランドに押され気味だが、その分安価なのでモダン参入をこれから考える場合にはオススメ。競技環境を考えるのならマナ基盤は最も妥協してはいけない部分。
そしてカジュアルモダン程度なら、別にペインランドやハイブリッドランド、チェックランドで十分である。むろんそれらより安価なら採用候補に入れてもいい。

デュアルサイクリングランド

Irrigated Farmland / 灌漑農地
土地 — 平地
((T):あなたのマナ・プールに(白)(青)を加える。)
灌漑農地はタップ状態で戦場に出る。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)

デュアルランドの直接の修正版その3。タップイン固定だがサイクリングが付いた。(まあタップインはサイクリングランドのほぼ全般に共通することなのだが)
アモンケットで登場し友好色版のみの収録だったが、『久遠の終端統率者デッキ』で黒緑と赤白版が登場した。
念願のサイクリング可能な多色地形でありながらフェッチランドなどでのサーチが効くのが強み。《波動機》があれば0マナでサイクリングができるぞ。
ただし「フェッチランドでサーチが効く」という点は、現在では3色版の「トライオーム」にその役割を取られている。
2色土地でありながら必ずタップインという弱点は看過できるものではなく、現在の採用率はかなり落ち着いている。というよりアモンケット時代に採用されたのは、それしか選択肢がないことに加えてシャドウランドやチェックランドとの相性の問題である。

基本土地タイプ持ちタップインデュアルランド

Idyllic Beachfront / 理想的な浜方
土地 — 平地
((T):(白)か(青)を加える。)
理想的な浜方はタップ状態で戦場に出る。
Glacial Floodplain / 氷河の氾濫原
氷雪土地 — 平地
((T):(白)か(青)を加える。)
氷河の氾濫原はタップ状態で戦場に出る。
元々のデュアルランドは基本土地タイプを持っているが、基本土地タイプを持たないタップイン2色土地*2との区別としてこう表記する。

基本土地タイプを持っているため、それらのタイプを指定したサポートを受けられるタップインデュアルランドの上位互換。同時に土地対策カードの影響も受けやすくなったが、そういうカードがスタンダードから放逐されて久しいのでメリットだけが残っている。テキストのシンプルさも踏まえると真の「タップインデュアルランド」は実はこちらかもしれない。
ただし、レアリティ以外は上記全ての基本土地タイプ持ち2色土地とトライオームの下位互換であり、コモンであることを活かせるパウパーやリミテッドでの多色サポートが主な舞台。タップインの一文の有無だけで物凄い格差である。

登場したのは氷雪版が先であり、カルドハイムではかつてのコールドスナップの氷雪タップインデュアルランドの再録ではなく新規にこれが登場した。
といってもカルドハイムで土地タイプが意味を持つカードはごく少数で、もっぱら氷雪であることがアイデンティティだった。氷雪土地はろくな多色地形がないため、これでも結構なやり手だったのだ。
通常版は遅れて1年半強、ドミナリアの団結で登場。
こちらでは基本土地タイプの数を参照する能力語の「版図」が再録されたため、リミテッドにおける補助として今まで存在しなかった通常土地版の登場が有力視されており、その予想通りに登場を果たした。

諜報ランド

行き届いた書庫 / Meticulous Archive
土地 — 平地
((T):(白)か(青)を加える。)
行き届いた書庫はタップ状態で戦場に出る。
行き届いた書庫が戦場に出たとき、諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。それをあなたの墓地に置いてもよい。)
『カルロフ邸殺人事件』で登場した土地で、タップイン固定で出た時に諜報1を行う。
性能としては 神殿サイクル の諜報版だが、基本土地タイプのサイクリングやフェッチランドでサーチできるため諜報のタイミングを調整しやすい点が強力。
強いはずだった神殿(占術ランド)が突然手のひらを返したように「俺は最初から弱いと思っていた」という評価ばかりになった理由。
モダンはもちろん本家デュアルランドが使えるエターナル環境でも土地サーチの選択肢として採用されている。ここにきて「場合によってはデュアルランドより優先して出す土地」がやっと登場した。
背景ストーリーもカードパワーも全体的に不評だった同セットがよく売れる理由、その8割くらいがこの諜報ランドである。それくらい強い土地。インフレもすっかり進みましたな。


価格について

なおこのデュアルランド、マジックの全カードの中でも高額なカード群としても有名である。
エターナルや統率者戦などの古いカードを使える環境で多色をやるなら必須の存在でありながら、再録禁止カードであることが災いして値段は上がるばかりで、もし買うならどんなに安くとも確実に諭吉が何枚か飛ぶことを覚悟せねばならない。
青絡みは特に高く、《Tropical Island》《Tundra》だと青を含まないものに比べて1.5~2倍が相場で、特に需要の多い青黒の《Underground Sea》や青赤の《Volcanic Island》となると1枚10万円行くのも日常茶飯事。
青絡みが高いのは他の多色地形の多くに共通する特徴でもある。

貴重な黒枠となれば値段はさらに10倍以上へと跳ね上がる。
特に黒枠の《Volcanic Island》はリミテッド・エディションの初版(α/アルファ版)のミスで欠落してしまっているため、実は枚数だけならBlack Lotusよりも希少。つまりアルファ版仕様*3のVolcanic Islandsは確定で偽物(フェイク)。絶対に購入したり使用してはいけない。

この高価なデュアルランドをできるだけ安く手に入れる手段がイタリア語版リバイズド(何故かテンペスト期辺りまで一般のショップにも流通していた)だったというのは有名な話。
一時期は偽造カードの問題もついて回っており、MTG専門店以外だと「妙に安いデュアルランドがショーケースにおいてある。出してもらって触ってみたら感触がちょっと違う(≒偽物)ので、やっぱり買わないと言って店員と揉める」なんてこともあったほど。そんなおおらか(皮肉)な時代もあったのだ。

マジックが高額TCGであるという印象の原因は、だいたいこいつらのせい。レガシーへの参加チケットのように思われがちだが、別にそんなことはない。単色デッキなりアンタップインの他の土地なりで工夫すれば、デュアルランドなしでも全然戦える。
ただ……一言言っておくと、そういうデッキはものすごく嫌われたり見下される。そしてレガシーは今や値段と逆比例するように人口が減って高齢化してきているフォーマットである。研究も昔ほど盛んではなくなり、パウパーに先を越されることも多くなってきた。
後はご想像にお任せします。ひとついうと、金欠を工夫でどうにかするようなフォーマットではないということ。むしろその逆で、安く済むはずのカードのイラスト違いに何倍もの値段を出すプレイヤーのためのフォーマットなのだ。なんならMTGというゲーム自体そうかもしれない。

余談ではあるが、リバイズドのエラー修正しようとしたらそれ以上にエラーまみれで、廃棄されるはずだったのにごく一部分流出してしまったとして有名なサマーマジック(エドガー/Edger)版にもデュアルランドは存在する。基本土地ですら数万円すると言われるが、それのデュアルランドは白枠ではあるが黒枠のデュアルランドをも超えて数十万円~100万円で取引されるという。


余談

テキストボックス背景は二色のしましま模様になっている。
印刷技術が確立される前で、二色出る土地だということをアピールするために頑張った結果である。
現在の二色地形のテキストボックスは、出せるマナ色のグラデーションになっている(三色以上出る場合は金色)
Magic Onlineおよびマジック30周年を記念して発売された金枠(通常のゲームでは使用できない仕様)で実装された新枠版はちゃんとグラデーションになっております。

また、リバイズド版のみ《Plateau》のイラストが異なる。といっても、リバイズド版のほうが流通数が多いため逆にアンリミテッドまでのイラストのほうが馴染みが薄いと思われるが。
これはリバイズドを制作する前にアンリミテッドまでの《Plateau》のイラストファイルが壊れて復元不能になったため。
当時はまだ1990年代前半、パソコンのファイル一つとっても今より遥かに壊れやすく復元なんてほぼ無理に近かったのだ。

一応実際のカード画像をスキャンすればなんとかできたそうだが、コストが高すぎたため、急遽別立てで作られていたイラストを流用する形でリバイズド版の《Plateau》が世に出ることになった。

ちなみにここで流用されたイラストというのがデュアルランドをアイスエイジに収録しようとして作られたもの。もしもこのプランが実現していたらマジックの歴史も大きく動いていただろう。


Aniwota Wiki
土地-
(T:あなたのマナプールに(追記)(修正)を加える。)

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最終更新:2025年08月22日 07:10

*1 一応当時の赤はドローに乏しかったことに加え、《轟く怒り》を奇跡で引いたり《秘密を掘り下げる者》ために《渦まく知識》をデッキに入れるというアプローチをとった赤単バーンは存在していたが、割とニッチな例である。

*2 この土地を24年ほど前から、俗称として「タップインデュアルランド」と呼んでいた。今から変えるには時間が経ちすぎているし、名称の広まりにおいて主導権を持つmtg wikiはこの手の名称変更を好まないため。ちなみにプロ志向の強い人の間では、どうせリミテッドでしか使わないということもあってリミテッドでの文脈に限るとはいえ、普通に「デュアルランド」「2色地形」などと呼ばれる。それ以外はそもそもこんなカードのことは話題にしないのだ。

*3 黒枠かつ現在のカードより四隅が丸みを帯びている物