ヤマツカミ

登録日:2009/10/28(水) 02:40:22
更新日:2025/04/25 Fri 21:42:02
所要時間:約 6 分で読めます




ヤマツカミ(Yama Tsukami)とは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター2(dos)』(MH2)。


 種族:古龍種
 別名:浮岳龍
戦闘曲:「空に浮かぶ山岳」

辺境の古塔に生息する非常に巨大な古龍。
伝承や伝説の存在だったが、最近実在する事が確認された…という体である。

触手を垂らしたタコに似た姿で指のような4本の触腕と口付近に2本の細い触手があり、短いが尾もある。
モンハンのみならず古今東西の創作に登場する「龍」と付く生物の中でも、恐らく最もドラゴンらしくない外見をしたモンスター。
こいつと比べればキリンラージャンのほうがまだ龍っぽい。
なおタコのような外見に似合わず、口はカラストンビ(くちばし)ではなく普通に歯の並んだ顎。

その巨体から繰り出される攻撃は大胆で威力が高く、体内には異常な成長を遂げた爆発する雷光虫が生息しており、一定時間経過すると爆発する。
これを吐き出し、ハンターの攻撃タイミングを狂わせる。

尋常じゃない食欲を持ち、強力な吸い込みにより湖や山の一部を丸ごと飲み込む。
これは繰り出す攻撃においても最大の驚異で当たると即死だが、同時に最大のスキが生まれる。

更に計り知れない寿命を持ち、食物を腐敗させた時に発生するガスによって浮いており、渡り鳥の様に海を渡り旅をする。

体には木や苔が生え、その姿は浮く山の様。

意外だが最も古い姿をした龍らしく、昔は海に住んでいた可能性もあるとか。


MH2ではドンドルマの街の上位クエストのみで登場するが、HR40で課される「公式狩猟試験」の討伐クエストでは目的地が塔になっており、ラオシャンロンやシェンガオレンのように、頂上にたどり着くまで討伐出来ない。
しかもMH2の塔は最下層から頂上まで登るとかなり時間が掛かる構造な上、1オチすると最下層から登り直しになるとかなり面倒な仕様になっている。
そのため、道中はあえて無視して頂上に直行、ヤマツカミが頂上に到達したら龍属性武器で一気に畳みかけるという戦法が編み出された。
戦闘街のクエストでは道中が無いので、ストレートに討伐が可能。
これはMHFでも踏襲されていたが、MHFでは「剛種」は道中でも討伐が可能になっており、「公式狩猟試験」も後に廃止されている。

MH2/MHFでは、密林のとある場所で空をずっと眺めていると、ヤマツカミが通り過ぎるのを見ることが出来るという小ネタがあったりする。このシーンはMH2のPVで一瞬映っている。
ただ見ることが出来るだけで戦闘にはならないが、突然のタコのような謎の大型モンスターの登場に驚き、心躍ったハンターもいたのではないだろうか?
…まあ実際はMH2でもオンライン限定のモンスだったのだが。

MH2のあまりの惨状に、MHP2ではシリーズ初のリストラが下されてしまったが、トレニャーが一部素材を持ってくることがある。

MHP2Gでは、G★2→G★3への緊急クエスト「浮岳龍」で戦うことになる。
吸い込み後の隙に捕獲用麻酔玉/麻酔弾を当てると、ヤマツカミを下層へ落とし、長時間のダウンが狙える。
…古龍は捕獲できないのにまさかの麻酔である。



主な攻撃

この項目ではMHP2Gでの攻撃を取り扱う。
  • 触手振り回し
触手を上げて前方に振り回す。
左右両方を振る時と、片方だけの時がある。
振り回す腕の流れに沿って動けば当たらない。

  • 触手叩きつけ
上層で行う攻撃。
大きく体を起こし、4本の触手を振り上げて叩きつける。
この後長い間動きが止まるため、攻撃チャンス。

  • ガス
全ての触手を振り上げた後、大きく腹を膨らましながらガスを噴射する。
下層でも中央にいるとダメージあり。

  • 触角突き
体を後ろに引いた後、前2本の触角を前に叩きつける。
触手叩きつけに予備動作が似ているが、こちらは若干出るのが速い。
怒り状態では、この後吸い込みに派生することがあるので警戒すること。


  • 吸い込み
ガード不可能。
触角突き後に口を大きく開け、ハンターを吸い込む。
怒り中は使用頻度が上がる。
狙われたら武器を閉まって下層に飛び降りるか、ガード強化がついていればガードすること。
当たるとほぼ即死するが、体力がなくなってから死ぬ判定(着地)までに若干のタイムラグがあり、この間に「生命の粉塵」を仲間に使ってもらったりして回復することが出来れば生き残れる。

他にネコスキルの防御関連や精霊(王)の加護、根性等が有れば単騎でも耐える事が可能。
前述の通り、この動作中に麻酔を当てると下層へ落とす+長時間ダウンが狙えるが、以降は必要個数が増えていく。
このダウン時に強走薬+ランスの突進はかなり楽しい。

  • 大雷光虫吐き
予備動作が触手叩きつけに似ており、大きく口を開けた後に、前述した大雷光虫を吐き出す。
MHP2Gでは麻酔で中断できる。
MH2では大雷光虫の攻撃に麻痺属性があり鬼畜だったが、MHP2Gでは無くなった。

  • 回転攻撃
一度高く浮き上がった後、全ての触手を広げて回転する。
リーチが長い為、フィールドの端にいても当たってしまうが、避け方があり
  • 納刀した後にしゃがむ
  • アクション「落ち込む」を使う
  • 肉焼きセットや双眼鏡を使う
  • 砥石を使う
  • ハンマーの溜めモーション
2番目の避け方は抜刀したまま行えるため、メニュー画面を開くのが面倒でなければ楽。
3番目は位置によっては当たってしまうため、やや安定性に欠ける。
なお、ガードするとスタミナをごっそり削られる。


弱点属性は氷、龍。
龍属性は触角と口がよく通るが狙いにくい為、素直に氷属性武器で行くのを推奨する。

部位破壊は触手。
耐久値を0にする毎にコケが剥がれ、4回0に出来れば報酬。
だが、色の関係で意外に分かりにくい。

武具

こやつから作成出来る武器は麻痺属性が付く。
見た目は打出の小槌や法螺貝や卒塔婆、はたまた納豆の藁等様々。
ヘビィボウガンは愛嬌がある。

防具は「夜叉」「修羅」シリーズが作成でき、見た目は男は金剛力士像を、女は天女を彷彿させ、スキルも剣士なら「心眼」、ガンナーなら「装填数UP」等が付く。
ヤマツカミ自体はMH3以降メインシリーズには登場していないが、この防具はMH4/MH4Gでは素材交換を介して、更にMHXXでは別素材を代用させて登場している。



余談

MHFの剛種はIフィールドを装備しており、弾丸を跳ね返す。ヤマツカミはダテじゃない!!
ただでさえ長寿なのに、最近はその祖先というウワサのヤマクライさんもメゼポルタで姿を現している。

実はあまりにも知られていないことなのだが、2014年頃に稼働していた「ぱちんこCRモンスターハンター」があり、ヤマツカミも登場する。P2GがベースとなっているST*1搭載のライトミドルタイプ。ST中は出現したモンスターを狩れれば当たりなのだが、ヤマツカミもこの時に出現する。
この時のヤマツカミは出現すれば…
大当たり確定・最大出玉獲得の16ラウンド確定・保留連確定
と、激熱扱いのキリン*2やラオシャンロンより当然上、メーカー元のSammy繋がりでバトルモードで出てくれば当たり確定な北斗の拳のアミバの完全上位互換なプレミアモンスターになっている。その為、ややマイナーな台ではあったが打ち手から出現を強く望まれており出てくれば喜ばれる、ある意味この時が一番ヤマツカミが輝いていた時期だったのかもしれない。
しかし、幻のモンスターであるキリンや、この台では登場していないが禁忌のモンスターであるミラボレアスではなく、何故ヤマツカミがこの役を担っていたのか?それは誰にもわからない…。


ジエン「ヤマツカミ殿は(また)犠牲になったのだ…」


ルコ/アマツ/クシャ「吸引力は頂いていきますね^^」


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最終更新:2025年04月25日 21:42

*1 スペシャルタイムの略称で、規定された回転数まで確変、高確率が維持されること

*2 次回作の4がベースの台ではプレミアモンスターになった。