バス吊り下げアップダウンクイズ

登録日:2011/09/28(水) 01:26:18
更新日:2025/01/04 Sat 01:54:14
所要時間:約 3 分で読めます





『バス吊り下げアップダウンクイズ』は
かつて放送していた伝説のバラエティ番組「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」の企画の一つ。

その中でも「○×クイズシリーズ」は人気があり「解答の正誤よりも芸人としてのリアクションが重視される」為、当番組は、今ではできないような体を張った危険な企画を数多く(というか殆ど)やっており、その中で番組史上最も危険だったのがこの回であった。


【概要】
ルールは簡単。出された問題を『○』か『×』と書かれたバスに乗り、回答するというもの。

不正解の場合はバスごとクレーンで吊られ海に沈められるという大変危険なものであったが、当時の番組からしたら当たり前の内容。

お約束として明らかに『×』のバスはボロボロであり、沈める気満々であった


が、肝心のロケ地は地元の漁師が漁に出ないほど荒れており、『死人が出てもおかしくない過酷な状況』であったがロケは決行された。


【スタート】
◆第一問
「今年バルセロナ五輪の開会式オーケストラの指揮を執るのは坂本龍一である」(正解は○)

もちろんたけし軍団のメンバーはボロボロの『×』のバスへ移動。不正解となり、バスは海上で吊られる

たけし私も鬼じゃありません!


◆第二問
「作家『北杜夫』の父親の名前は?」(正解は斉藤茂吉)

既に○×クイズではないが、不正解となりバスは海へと沈むが、たけしの計らいでサービス問題が提供される。

たけし「私も鬼じゃありません!

◆第三問
「童謡『さっちゃん』の好きな物は?」

解らなかったメンバーは全員で歌うことに

『さっちゃんはね サチコって言うんだホントはね だけど小っちゃいから 自分のことさっちゃんて呼ぶんだよ おかしいね さっちゃん!』


『終わったじゃねぇか!!』

仕方なくガダルカナルが「童謡だから柿だ!」と言い、
メンバー揃って


『せ〜の

無論正解は『バナナ』であった為再度バスはに沈められる。


この時ダンカンはバスが沈む中、ただ一人終始車内のカメラにかじり付いて笑いを取っていた。*1

バスは天井まで完全に沈み、乗っていた芸人達が無事脱出したところで幕を閉じた…


【デマ】
実はこの企画で『行方不明者』が出ており、番組側は隠していたらしく、事件が発覚した際には番組に対し抗議の電話が殺到した。

……という解説がつい最近までこの記事に掲載されていた。
ところがある人物が事実関係を調べたところ報道記事も見当たらず、後に現在に至るまでインタビューやTV番組で何度か語られてる事からこのウワサはガセである可能性が非常に高い
(本当に行方不明者が出ているなら話題に出す事もタブーになっているはずである。そもそもDVDにも収録されている時点でありえない)。*2
実際にはバスの下にダイバーが潜伏しており、バスの鎖を掴むなどパニックで危険な行動をした芸人を蹴って止めるなどして安全には配慮していたとのことである。

なおこのデマの検証はよりによって当wikiのこの記事を出典として行われていた
この記事を読んでいるアニヲタも追記・修正の際は噂の真偽や信憑性には注意しよう。


【その後】

  • 出演者である上島竜兵は本当に死にかけたらしく、当人はラッシャー板前に救出してもらったとのこと。

  • この企画は「家吊り下げアップダウンクイズ」という三択問題へと昇華。場所は湖となり収録はされたものの、殆ど同じ様な結果になりお蔵入りとなってしまった。(その後発売されたVHSにてその様子が収録されていた)

  • 後にたけし出演のある番組で「現在(2010年以降)の放送コードでこのコーナーのVTRを流したらどうなるのか?」という主旨の企画が行われたのだが、いざVTRが流れてみると事あるごとに注釈のテロップが挿入されまくるという、時代の流れを感じさせるカオスな結果に。もっとも、VTRを見た一部の出演者が「これもこれである意味面白い」と好意的にコメントするなど案外悪いものでもなかったようだが。

  • またニンテンドーDS用ソフト「人生ゲームQ~平成の出来事~」でもあまりにも過激ながらエポックメイキングな企画だったのかこちらのパロディミニゲームが存在し、単に正解を続けるのではなくあえて不正解をしてボタン連打でリアクションを取った方が最終的に勝利ポイントが有利になることもある

因みに、本企画は大全集であるDVD「Vol.1」に収録してあるので、興味がある人は要チェック。


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最終更新:2025年01月04日 01:54

*1 どうして、こんなに頑張っていたかというと、他ならぬ放送作家としてこの企画を出したのがダンカン自身だったため。通ってしまった以上、参加してくれる芸人以上に自分が犠牲になる覚悟で見せ場を作ろうと決意していたのだという。

*2 「点呼で人数が数名足りないと騒ぐ場面がある(実際には見つかった)」「上島竜兵が自分を数え忘れていた」などの場面があることから行方不明者が出たものと勘違いした人がいたのかもしれない