スタンドトリガー(カードファイト!!ヴァンガード)

登録日:2012/01/30 Mon 19:02:40
更新日:2024/10/27 Sun 17:58:33
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スタンドトリガーとは、カードファイト!!ヴァンガードにおける、トリガーアイコンの一つ。


  • 特性
このTCGでは場のユニットが何らかのアクションを起こした場合、カードを横向きにして行動済みを表しており、レスト状態と呼ばれている。
他ゲームのプレイヤーにはタップすると言えば分かるだろうか。
スタンドトリガーは早い話、レスト状態のユニットを縦向き(スタンド状態)に戻して再行動を可能にする、いわゆるアンタップ能力を持ったトリガーである。


  • メリット
簡潔に言えば『再行動可能』という、誰が何と言おうと強力な能力であるのは間違いない。
しかしながらクリティカルトリガーヒールトリガーと違い直接ダメージレースに関与するわけでも無ければ、ドロートリガーのように目に見えてアドバンテージを稼いでくれるわけでも無い。
また、アニメ(特に初期)ではその強さが分かりやすいクリティカルトリガーが活躍していた為か、地味な印象があるのは否定できない。
主にとかタマネギとか櫂とかのせいである。

しかし、先導アイチの対大文字ゴウキ戦(二戦目)や対矢作キョンさん戦、そして童貞こと光定ケンジ戦では、みなドライブチェック時に発動したスタンドトリガーが決め手となっている。
つまり、五ダメージ、終盤以降からの詰めの活躍には、目に見張るものがあると言えよう。
これはクリティカルトリガーとは違い、攻撃の質より量を求めるスタンドトリガーならではの利点で、残りの攻撃回数を計算し完全ガードユニットを握ってニヤニヤ安心しているプレイヤーを出し抜く事ができるからだ。
(現に先程例挙げたキャラクター達はみな完全ガードを握っていたにも関わらず、敗北している)
Rでアタックヒット時効果を持つユニットを多数採用する場合も、この攻撃回数の水増しが大きな利点となりえるだろう。

また、ミラクル・ビューティーを有するディメンジョンポリスではクリティカルトリガーより優先される事が多々ある。

防御時、ダメージチェック時にも、クリティカルトリガーに比べて軍配が上がる。
これはクランの一つであるメガコロニーの多くのユニットが持つ『次の相手のターンのスタンドフェイズ中のスタンドを禁止』や『相手ユニットが全てレストしていた場合』に対して、一種のメタファになり得るからだ。
……まあ、それ以外の相手にはクリティカルトリガー同様に腐ってしまう事がほとんどなのだが

一応、ヒールトリガーと同じく可愛いユニットが多いのもメリットではあるか…?


  • 弱点
当たり前ではあるが、リアガード一体にしか適用されない点、つまりブースト要員である後衛とセットで起こせない点だろう。
5000パンプを含めて全て付与した場合でも、攻撃する相手ユニットと同等以上のスペックを、適用したリアガードが有していないと、5000シールド一枚であっけなく凌がれてしまう。
その為双剣覚醒(大好評発売中!)にて登場した13000・12000ユニットは言うに及ばず、バニラユニット単独では倒せない11000ユニットを有したクランに対して分が悪い。
また、カードプールの少ないサブクランではリアガードでも活躍できるアタッカーが少ない場合が多く、除去やリア潰しをされてしまったり、後衛のブーストが受けられなかったりすると、ドライブチェック時に引き当てたとしても攻撃が通らない場合が多々あり、

「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンドにアタック!」

「ノーガード」

「ツインドライブ!!一枚目!二枚目……スタンドトリガーゲット! 効果は全てリアガードのボイドマスターに……」

「ダメージチェック。ドロートリガー。パワー+5000はヴァンガードに与えるから、せっかくスタンドしたけど通らないよ」

「(°д°;)」


……という事も、ヴァンガードではよくある事。

また、リアガードが存在していない場合に完全に腐ってしまうのも難点。
まだ場にユニットが出揃っていない序盤、特にヴァンガードユニット横にユニットがいない事が多い、後攻一ターン目のドライブチェックで引き当てた時のむなしさは異常。
そんな時は静かに、叫び疲れてレスト状態のシャウトさんを起こしてあげよう。
特に、前列が呪縛されたときも腐りやすいトリガーであることもスタンドトリガーが弱いことに拍車をかける


リアガードの強力なアタックヒット時効果を持つカードが減少しているという点でもリアガードを起こすスタンドトリガーにとっては向かい風である・・・
そこで、特に竜騎激突以降は、他のトリガーアイコン持ちと比較しても特に強力な能力を持ったカードが増えており、スタンドトリガーと相性の良くないデッキでも採用するかどうか悩ましくなった。

これをみていただきたい。

  • 探索者 ブーケパロス(「竜剣双闘」に収録)
トリガーユニット 【醒】(スタンドトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ロイヤルパラディン - ハイビースト パワー4000 / シールド10000 / ☆1
【(R)】:[このユニットを退却させる] このユニットが【ブースト】したバトル中、アタックがヴァンガードにヒットした時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札からグレード1以下のカードを1枚まで探し、(R)に【レスト】でコールし、その山札をシャッフルする。

  • きゃっちがる・解放者 (「煉獄焔舞」に収録)
トリガーユニット 【醒】(スタンドトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ゴールドパラディン - ハイビースト パワー4000 / シールド10000 / ☆1
:[このユニットを山札の下に置く] このユニットが山札から(R)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札の上から3枚見て、「きゃっちがる・解放者」以外のカードを1枚まで探し、ユニットのいない(R)にコールし、その山札をシャッフルする

  • エナジー・ガール(「時空超越」に収録)
トリガーユニット 【醒】(スタンドトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ノヴァグラップラー - ワーカロイド パワー4000 / シールド10000 / ☆1
【(R)】【Gブレイク】(1)(あなたの(V)かGゾーンに表のGユニットが1枚以上で有効):このユニットが【ブースト】したバトルの終了時、他のあなたのリアガードを1枚選び、【スタンド】してよい。【スタンド】したら、このユニットを山札に戻し、その山札をシャッフルする。

スタンドトリガー自体の難点をカバーするかのように、強力な(R)スキルを有したユニットが続々登場。
もはやガード札として使うのが勿体無いくらいである。おかげで禁止になったやつもちらほら
詳しくは各自調べていただきたい。

  • まとめ
リアガードがいない場合を除けば、序盤から終盤のどのタイミングでも腐りにくいのが最大の利点。
特に五ダメージ以降の終盤、詰めの段階で引き当てた時は、狼狽する相手の姿を楽しもう。

また、ヴァンガードユニットは優秀でも、リアガードが貧弱なクランにとっては、自分が引き当てても相手が引き当ててもおおいに悩まされる事だろう。

更に、スタンドトリガーを戦法の主軸にした場合は一刻も早くダメージ5に追い込むべきだが、相手のメガブラストスキルの発動条件を満たしてしまう事も留意しておきたい。


以下、有名なスタンドトリガーユニット

バトルライザー
長らくノヴァグラップラーのFVとして活躍し続けた名機。
葛木カムイの代名詞的存在カードでもある。
現在は第四弾パック虚影神蝕(好評発売中)にて登場したブラウユンガーにその役割を譲る事も多いが、コミックスタイル(好評発ry)にて登場した自身の進化形態を主軸としたデッキで活躍している。

ふろうがる
「起きなさい、ねぼすけ!」
ばーくがる、リューと共に活躍した、ブラスター・ブレードへの進化素材。
フレイバーテキストは恐らく同僚であるニートに対するものだろう。
ばーくがるがFV禁止になりまぁるがるのスタンド版と言える静かなる賢者シャロンが出た事によりこいつも肩身が狭くなった。
ミサキちゃん「ぴんくのわんちゃん!」

ダークサイド・トランペッター
シャドウパラディンのスタンドトリガー。
みんなのアイドル。
黒ぺったんマジ可愛いよ黒ぺったん。
明らかに有用性としてはスターダスト・トランペッターより高いはずだが、どういうわけだかそんな相手に嫉妬して闇落ちしてしまった困ったちゃん。
しかもその確執のせいで、相手が進化しちゃったから本末転倒。

フープ・マジシャン
所属クランはペイルムーン
ペイルムーン初のスタンドトリガーである。
サーカス団の中でも最年少の幼女。
みんなのアイドル。
イラストもすごく可愛い
異能の力を持つ故に両親に捨てられた過去を持つ。
最近出た能力持ちの「ヒャッハ〜!」な奴とどっちを取るかはあなたの愛の見せ所。

悪夢の国のダーククイーン
B B A

ガイド・ドルフィン
「ねぇ。ボクのこと呼んだ?呼んだ?」
ディメンジョンポリスの新スタンドトリガー。ソウルインでパワー+3000のまぁるがる互換。

ウォータリング・エルフ
ネオネクタールのスタンドトリガー。
まぁるが(ry。
みんなのアイドル。
スタンドトリガーの中でも有数の可愛さ
しかも絶対領域持ち。
流石はネオネクタール



追記・修正は自らの強い意思でスタンドトリガーを引き当てた人にお願いします。

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…そして時は流れる














2018年3月

カードファイト!!ヴァンガード
ルール改定

  • トリガーで付与されるパワーが+5000から一律+10000に
  • 各ユニットのパワー基準が上昇*1
  • シールド値もユニットごとに異なる
  • 完全ガードとドロートリガーを兼ねた新スタイルユニットの登場
  • 新システム「イマジナリーギフト」

懐かしのユニットたちが、新たなステータスとスキルを得て再び活躍する。
アニメにおいても、漫画版をベースにアイチや櫂たちチームQ4の新たな活躍が描かれる。

ヴァンガードというカードゲームを一新するかのような大規模な新シリーズ展開の中………




(スタンド)トリガー、廃止




新アイコン「(フロント)トリガー*2」に取って代わられる形で、醒トリガーは「ヴァンガード」の新たな世界から完全に姿を消した…。


最初のトライアルデッキ「聖域の光剣士(ブラスター・ブレード)」「帝国の暴竜(ドラゴニック・オーバーロード)」の発売から約7年
ファイターたちと共に惑星クレイを駆け抜けたスタンドトリガーは、静かにその役目を終えたのだった。



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最終更新:2024年10月27日 17:58

*1 ブラスター・ブレードならPOW9000からPOW10000に、ドラゴニック・オーバーロードに至ってはPOW13000に生まれ変わった

*2 前列全てのユニット(ヴァンガード含む)にPOW+10000という、全ての効果をパワー上昇のみに振ったようなトリガー