光定ケンジ

登録日:2012/06/09(土) 03:21:41
更新日:2021/05/15 Sat 15:11:37
所要時間:約 10 分で読めます




…僕には力強い臣下がいる。そう。ローマ皇帝カエサルのように



CV:赤羽根健治

ヴァンガード全国大会で前々回優勝、前回準優勝の強豪チーム、チームカエサルのリーダー。
使用クランはチームメイトのユリ、ガイと同じくディメンジョンポリス。
ユリとガイの臼井姉弟からは苗字の光定を音読みした「コウテイ」と呼ばれている。こらそこ、名前負けとかイジメとか言わない。
自分の愛称と、臼井姉弟をユリウス、ガイウスとしてチーム名をカエサルとする程の歴史好き。
性格は温和な好青年で、目立つことがあまり好きではない。
ただしファイトの際は堂々とした姿を見せる。
アイチたちチームQ4とは、春の全国大会で知り合い、以降チームで合宿に協力するなど友好な関係を築いている。
所謂、『次は決勝で会おう』な関係。
そして、彼を語る上で欠かせないのが…


噛ませであることだろう


アニメ版ヴァンガードの噛ませといえば、生まれながらの噛ませ犬キョなんとかさんが思い浮かぶが、
彼が小悪党・ザコ的噛ませならば、光定は実力はあるがさらに上回られる系噛ませと、真逆のベクトルだが結局噛ませである。


以下、アニメ内で描写された戦いの戦歴


チームQ4がまさかの一回戦敗退してしまったため対峙することがなく、いつの間にか決勝戦まで進んで、チームFFAL4の大将戦にて雀ヶ森レンと対決。
…が、傷心モードのアイチきゅんは中継の途中でカードキャピタルを退出してしまい、彼とレンの戦いはダイジェストに
そのダイジェストも「うわあああ!」と一方的にボコボコにされるというもので、レンとシャドウパラディンデッキの強力さを知らしめることに。


次のファイトはQ4との合宿での櫂との練習試合だったが、ここではファイトの描写が殆どなく、またもいつの間にか櫂に負けていた
これで櫂の強さを知らしめることに。
合宿中は櫂と何度もファイトしていたが、勝ち負けがハッキリ描かれていたのはこの一戦のみ。
その後アイチきゅんがPSYクオリアに覚醒し闇堕ちし始めるが、そこに全く絡めないままアイチきゅんは通常に戻る。


そして全国大会にてアイチきゅんと対峙。
互いに全力でぶつかり合い、デッキパワーの差を大きく埋める程の拮抗した激戦を繰り広げるも、やはり敗退


…このように、アニメ内で見せた三つのファイト全てで負けており、しかもまともにファイトの内容が描かれたのは主人公のアイチとの戦いのみである。
キョなんとかさんは、櫂戦とアイチ戦の二度のファイトが描かれた上での負けで、回想の中では一応鳴海アサカに勝っていたのである意味彼より扱いが悪い。
レン様には名前を忘れられてたけど
アニメ内での戦績でいえば、まだチームメイトの臼井ユリの方が上である。
…皇帝の名がむせび泣いている…


そして第二期アジアサーキット編。

実力者のみが参加できるというVFサーキットには当然招待されていたのだが、
二期での初登場はいきなりシンガポールのカードショップで子供に歴史オタクと馬鹿にされながら苦戦し、
シンガポールのファイトのレベルが高いことを知らしめるという安定の噛ませ扱いだった。
その後、アジアサーキットシンガポール本戦でもPSYクオリアの発現したエリート少年に描写なしで完敗。
流石にここ暫くの不甲斐ない負け具合に思うところがあったのか、普段ファイトの結果にはあまり拘らない彼らしくもなく、文字通り涙を飲んで男泣き。皇帝ェ…


…そして迎えたアジアサーキットソウル大会。
今回も皇帝達は作中での下馬評通り順当に勝ち進み、新たに櫂をチームに加え、アイチ達を下し決勝に進出したレン様率いる強豪、チームNAL4と対決する。
くしくも一期全国大会決勝のリベンジマッチとなり、この時点で彼の圧倒的な噛ませっぷりに期待するファンも多く、
その様はまるでシュートを止められるだけでおいしい某ストライカーのようであった。


作中最強クラスのチームとの戦い。
九月発売の新パックの販促こそあれど、きっと彼はいつも通りいい線まで行った後、予定調和のように噛ませにされる……。


恐らくは、誰しもがそう思っていたことだろう。


だが今回の彼は、これまでとは一味違っていた。


難敵レン様を相手に、更に厳しい特殊ルールによって苦戦を強いられる皇帝。彼が採った最後の手段。それは……




『正義の心は永久不滅!更に大きく燃え盛るっ!』

『スペリオルクロスライド! 究極次元ロボッ!グレート、ダイユーシャァァッ!!』


まさかの一期opをバックに、四枚の次元ロボと一つになることでダイユーシャはついにその真の姿を現す。
彼は特殊ルールに縛られ、圧倒的な実力を見せ付けられようとも未だ諦めてはいなかったのだ。
かつてと同じように立ちはだかる強敵、雀ヶ森レンを打倒する好機を。

・・・グレートダイユーシャのスキルは正に一撃必殺。まともに受ければそれだけで勝敗を分かつ程の威力があるが、
肝心の本体のパワー自体は、他クランと比べて頭一つ抜けるようなものではない。

だが。
そこで先程一つになった次元ロボ達が、その効力を発揮する。
ディメンジヨンポリスの持つ特性。ヴァンガードによる一点突破を補助する、ユニットへの強化能力である。

一枚、二枚、三枚。パワーは飛躍的に上昇し―――――――とうとう、32000にまで到達した。
迎え撃つレン様の防御力は合計35000。…丁度、トリガーを一枚捲ることができれば貫通する数値であった。


『必殺! バーニング・ジャスティスハートォォォォッッ!!』



残された全てを賭けた必殺の一撃。
これまで決して届くことのなかった皇帝の最後の一刀は、とうとうレンの分厚い守りをも撃ち貫き――――












皇帝『…雀ヶ森君に、ついに勝った!』



光定ケンジは、とうとう初勝利を飾ったのである。第一期のラスボス、あの雀ヶ森レンを相手にして。大金星である。
(二期終了時点で、レンに黒星を付けたのはアイチと皇帝のみ)



だかしかし。



ユリ『ごめん皇帝…』
ガイ『ごめんなさいです…』



臼井姉弟の敗北により、総合成績からチームカエサルは敗退。ソウルステージ優勝には至らなかった。
やっぱりどこまでも噛ませの環から抜け出せない皇帝である……

レン『ベーっ☆』

そんな光定だが、レンからは「PSYクオリアなしの純粋なファイトなら最高レベルの実力者」と一応評価されたり、
合宿で櫂とファイトした後の反省戦では井崎や森川置いてけぼりの高レベルな会話を交わしたりと、その実力は本物。
…それが逆に噛ませぶりに拍車をかけている気がしないでもないが。
今後の光定ケンジの活躍に期待したいところだ。






……とか何とか言ってたら、なんとこの度海外留学が決定
勉学に専念するため、ヴァンガードを一時引退することに。
おそらく、シンガーポールでの涙はそういう背景あってのものだったのであろう。
思えば、彼が噛ませを脱却したのは最後の輝きであったのかもしれない。
最近やけに勝ちだしたと思ったら、そういうことか皇帝ェ…
いつか復帰した光定ケンジの、更なる活躍に期待したいところである。


・・・・・・と、アニメ第三期にてようやく日本への帰国予定が報じられた。
サブタイトルは「ダイユーシャ墜つ」・・・・・・三期になってもやはり安心の皇帝クオリティである。トドメにヘル化のオマケ付きである。
しかもその回の本編ではAパートで櫂くんにファイト描写ほとんどなしでボコられる→Яパンデミックを空港中に巻き起こす、というあんまりな扱いであった。
留学から帰ってきて噛ませなところだけ強くなってませんか皇帝?

Я以降の皇帝はかなり外道。

  • PSYクオリアに溺れたトラウマを持つクリスをЯ
  • 皇帝の努力家な面に好意を寄せるユリの前で努力することを全否定&彼に努力を教えたことについて罵倒、当然ユリさんは泣かされた
  • レオンを「小国の王」と煽り、「小国は大国に踏みつぶされるのが歴史」と彼とアクアフォースの伝説を罵倒
  • チェン姉妹をNTЯ、レオンの前で自身を「皇帝陛下」と呼ばせる
  • すごいさわやかな顔で臣下になることを奨めてくる









しかし、やっぱりと言うべきかレオンには敵わず敗北。
強大な帝国をつくるという彼の野望は砕け、Я化が解除された。
Яして以来は無双状態だったのだが、結局は格上にあたるレオンの噛ませにされてしまうあたりやはり皇帝は皇帝だったようだ。

「「お帰りなさい、皇帝陛下!」」

ともあれ紆余曲折あったが皇帝は帰ってきた。
帰ってきた光定ケンジの今後の活躍に期待が高まる。

どうでもいいが、彼がレオンを襲撃した回の豆しばでは「カエサルは自分の臣下にムダ毛を処理させていた」という豆知識が披露された。豆しばェ…。


【四期】
カトルナイツの情報を得るためにカムイとミサキが接触を図ろうとする(ちなみに、彼もアイチを忘れており、その影響でカムイやミサキのことも忘れている)。
しかし、カトルナイツの情報を漏らさないようにするラティの我儘で、ファイトに付き合わされてしまう。
OPをバックに、グレート・ダイカイザーにスペリオルクロスブレイクライドを行うというド派手な演出をして敗けた。皇帝クオリティ、健在である。
ファイト後はユリから電話が来て、席をはずしている間に、カムイとミサキはそれぞれ結界に連れ込まれたためはぐれ、
結局ファイト中にユリたちが迎えに来たためそのまま帰って行った。




【過去】
実はチーム・カエサルはもともとは臼井姉弟が結成したチームで、皇帝は三人目のメンバーである。
三人目を探す臼井姉弟の前に彼が現れたのだがなんと当初の彼は


ものすごく弱かった

ものすごく弱かったのである


大事ry
どのくらい弱いかというと、コマンダー・ローレルがいるのにRRVの順番で攻撃するくらい弱い。強い弱い以前にカード効果を把握していない。
だが、皇帝はそれで折れることなく努力を重ねた。目覚ましく強くはならなかったが、同じミスを繰り返すことなく確実に強くなっていった。
そんなところがユリに気に入られ、(ユリがガイをねじ伏せて)晴れてチーム入りとなったのである。
チームに入ってからも成長し、チームの誰よりも強い「皇帝陛下」へと彼は成長し、チーム・カエサルを日本一に導くほどの存在となったのである。
まさに努力の天才というべき存在、それが光定ケンジという男である。



『追記、修正! バーニング・ジャスティスハートォォォォッッ!!』

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最終更新:2021年05月15日 15:11