ヨナ(ヨルムンガンド)

登録日:2012/09/17(月) 09:24:35
更新日:2024/11/07 Thu 10:10:05
所要時間:約 6 分で読めます





父さん母さんを殺したのは

ああいう試作型の戦闘機、

新型の爆弾―――





武器を考える奴、造る奴、

売りさばく奴、使う奴。





僕は永遠に憎む。













   旅  武  僕  

   を  器  は  

   し  商     

   た  人     

    ゜ と     





漫画ヨルムンガンドの主人公である少年。ココ・ヘクマティアルを守る9人の私兵のうちの1人。

CV:園崎未恵(ドラマCD)/田村睦心(アニメ)


短い銀髪と褐色の肌、赤い瞳が特徴で、左目の下に小さな切傷の痕がある。人種は西アジア系。

ココ一味の中には元軍人だったり、元自衛隊の特殊部隊員だったり、元デルタフォースだったりと様々な経歴の人物が所属しているが、なんと彼は元少年兵

たまに繰り出される独特なボケ(本人は真面目)で、歴戦の強者揃いの私兵達に容赦なく古臭いズッコケリアクションをさせてしまう猛者。



普段はほとんど感情を表さず、口数も多くない。しかし時折、子供らしい仕草や笑みを見せる等、感情が欠落しているわけではなく、本来は心優しい性格。
たまにミサイルに狙われている只中にぬいぐるみを見て笑みを浮かべる等しちゃうのはご愛嬌。

ココ達に対しても初めは無愛想だったが、彼女に付き従って行く内に態度は次第に軟化していった。



バケモノが居並ぶココ一味の中では特別抜きん出て強いわけではないが、初っ端から飛んでくるジャベリンミサイルの真下で手榴弾を爆発させて弾道を反らしたり、カーチェイスの最中に敵の射手を絶妙なタイミングでヘッドショットしたりと、間違いなく彼もバケモノの一人である。

もう一度言うが、ここまでやっていても、彼は作中で抜きん出て強いわけではない。

ココの下に来る前は山岳兵として戦っていたためか、特に感覚が非常に鋭い。
当然ながら山中や夜間の戦闘は得意分野であるようだ。森の中で行われたルツとの模擬戦では、ブービートラップを使った巧みな戦術で彼をいっそ清々しい程にフルボッコした。
なお余談だが、ルツに対する初手はケツに一撃だった。

さらにナイト・ナインの襲撃時には、部隊のリーダー格であるレームとともにいち早く気づき、真夜中の森の中であるにもかかわらず相手の服の色まで識別している。

一方で一般的な知識は足りてないようで、私兵メンバーから言語や理科、算数などを習っている。
が、理数系は嫌いらしい。算数を担当するトージョや理科を担当するマオの授業をよくサボる。


「……算数はイマイチだ」


また、入隊時の通過儀礼である卵料理作りでは「食べる人によって味が変わり、噛みしめる間にも味が変わる」という卵焼きを作ってしまい、
最終的にココは美味しく食べていたがバルメは幻覚を見てしまい、レームは苦みに悶絶し、ヨナは甘いと感想を漏らし、他の部隊員は不味さで悶え苦しんだ。



自分の家族を奪った武器と、それに関わる全ての人間を強く憎みながら、
しかしそれに頼らなければ生きられなかったが故に武器の頼もしさを身に染みて理解している少年ヨナ。

そんな彼がとある事情により、ココに連れられて私兵達と面会する場面から、物語は始まる。





以下、作中のネタバレ注意

















本名はジョナサン・マル
ココの下へ来る三ヶ月ほど前までは、西アジア某国の油田開発利権が絡む紛争地帯、その国境付近に存在する基地に兵士として所属していた。

基地の司令官は戦災孤児を基地内に保護し、ヨナはその子供たちの面倒をよく見ていた。
しかしある日、ユスフ・ガスードと名乗る武器商人の男が基地に現れ、司令官の行動を良く思わない副司令に近付く。

ガスードの目的は基地に武器を売り込むことであり、地雷原に立ち往生してしまった“商品”を副司令と共に回収に向かうのだが、その際基地にいた孤児に地雷原のど真ん中を歩かせ、地雷探知機代わりにして商品の下へ向かう。
だが紆余曲折あり商品の回収は失敗。ガスードは跳躍地雷を発動させてしまうが、
あろうことか彼は連れてきた孤児の一人である幼女マルカを盾にして難を逃れる正に外道
マルカは死亡、副司令の暴走とマルカを人質にしたガスードを止めようとして現地に向かった司令も地雷の爆発に巻き込まれて死亡してしまう。

後にそれを知ったヨナは激昂し、ガスードに復讐を決意。
孤児達を隠し、まず手始めに横槍を防ぐためたった一人で基地にいる人間を皆殺しにする
追い詰められ、ライフルを突き付けられたガスードは命乞いを始めるが…


「お金なんていらない。……マルカを返して」


「ん?マルカ?誰ソレ?


直後にヨナはトリガーを引く。自分が盾にした少女の名前さえ覚えていなかった彼を殺害し、一つの基地を丸ごと巻き込んだ銃撃戦は、まるで能面のような顔の少年兵の勝利で終わった。だが、事はそれだけでは終わらなかった。

もう一度言うが、ここまでやっても、彼は作中で(ry

直後、ガスードの上司であったキャスパー・ヘクマティアルの部隊が基地に現れ、ヨナは容易く拘束されてしまう。

そこでヨナは、両親を奪った者達に武器を売ったのはキャスパーであり、彼が間接的な両親の仇であることを知る。
だが復讐を遂げようにもその力は無く、更に自身を慕う孤児達をこのままには出来ない。
そこでヨナは、キャスパーと取り引きをした。


孤児達に安全で幸福な暮らしを保障する。


その代わり、ヨナはその戦闘力をキャスパーのために使う。


ヨナは子供たちの為に、憎き武器を売る人間に従うことを決めた。
作中でのキャスパーの発言によれば、子どもたちはキャスパーの保護下で日本の学校に通いながら平和に暮らしているらしい。



キャスパーは、彼の妹であるココがヨナに強い関心を示していると言う。そして私兵達と面会する冒頭へと繋がる……。





以下、更にネタバレ









世界平和のために武器を売ると宣うココ達と共に世界を回る内に、だんだんと彼女達に心を開き、ココの目的に疑念を覚えながらも仲間として信頼を置くようになる。





だが、その末に彼女が打ち出したヨルムンガンド計画は、物流の徹底制御によって人間と軍事を切り離し、強制的に世界平和をもたらす計画であった。
まず手始めに航空ネットワークを掌握し、空を封鎖すると言うココに対してヨナは尋ねる。


「何人死ぬんだ?」


いきなり空を封鎖するのは、現在飛んでいる飛行機を全て叩き落とすことに等しい。乗っている人間は、平和のための犠牲者となる。
ココの答えは、ヨナを打ちのめすには充分だった。


「たった70万人。それがどうかした?



ヨナは彼女に何一つ言い返すことができない。彼女の平和が正しいのかどうかわからない。
ただ、ヨナはそれを“嫌だ”と思った。
だが、どうして嫌なのかはわからなかった。

ヨナは衝動的にココから離反し、キャスパーに拾われる。






それから2年の月日が流れ、ヨナはキャスパーの下で様々な戦場を経験した。だが武器商を心底楽しむ彼に、武器を憎むヨナはついぞ共感する事は無かった。



過ぎ去った2年間で、世界は瞬く間に戦乱が広がり、第三次大戦も間近と言われる程に燃え上がった。

犠牲者は、70万人などあっという間に超えてしまった。

ついにキャスパーのやり方について行けなくなったヨナは彼の下からも離れるが、武器の力を知ってしまったが故にもはや自分では武器を捨てられないことに愕然とする。



己の感情に折り合いをつけたヨナはココの下に戻り、最終的に武器を捨て去ることができるであろう彼女の平和を肯定した。



「私と世界、頭イカレてるのはどっちだ!?」


「僕は世界も、ココも、イカレてると思う」





「でも僕は、ココについていくよ」



ヨナの合流を以て計画は発動し、世界蛇ヨルムンガンドが鎌首を上げる―――











僕は武器商人と旅をした ―――そして、


ココ・ヘクマティアルと新しい世界を旅する



...アニメ版22話ではココとはタオルなしで混浴だけどね。
入浴中にココが押しかけ、美乳の乳首ガン見せからのディープキスしてくれた。(『あき◯ら』みたいに美乳でヨナの股間(パ◯ズリ)したりヨナに授乳までしたかは不明。)
両者とも股間は画面外気味なため、おそらく2人とも年相応にボーボーでモジャモジャに生えているのかもしれない。


追記・修正は武器を憎む人にお願いします。

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最終更新:2024年11月07日 10:10