プレシア・テスタロッサ

登録日:2013/11/18 Mon 03:56:55
更新日:2024/03/23 Sat 01:25:18
所要時間:約 6 分で読めます




CV:五十嵐麗

フェイトの母親。どこか狂的な気配を漂わせる女性。魔力光は紫色。

年齢は40歳……のはずなのだが、
小説版をもとに逆算すると年齢が59歳くらいになる。

ジュエルシードの全確保を狙い、フェイトに収集を命じる。

当初、その命令を果たして愛を受けようとするフェイトを虐げ続けており、
そこには失敗や不出来以上の、何か根本的にフェイトを嫌っているような素振りさえ見えていた為、当然アルフからは「鬼ババァ」などと呼ばれ酷く反感を買っている。

また魔導師としても研究者としても優秀で、次元を超えた砲撃魔法さえも発動させることが出来る。
しかしやがては死に至る病を患っており、フェイトの遅々とした行動や時空管理局の介入に苛立っている。

過去に仕事上の重圧や、所属していた組織上層部からの無茶で無謀な指令の数々に追われる内、
実子アリシアを事故で亡くし、それが原因となって精神の均衡を崩す。
(ちなみにアリシア死亡の原因は当時プレシアが開発していた物に対しての
 上層部からの安全基準をほぼ無視した命令の結果であり、これに関してはプレシアは被害者だと言える)


小説版の記述によれば23歳で結婚し、28歳のときにアリシアを授かる。
しかし、生活のすれ違いからアリシアが2歳のときに夫と別れている。
当時は魔導工学の研究開発者として確かな実力を持ち、職場ではよき上司とよき仲間、家ではアリシアとリニスに囲まれ、幸せに暮らしていた。

しかし、プレシアが大型魔力駆動炉の設計主任に抜擢されたとき、
前任者の杜撰な管理と、差し迫るスケジュール、上層部からの無理な命令により、プレシアは仕事に追われ続けることとなる。

それでも本来ならば、この仕事が終われば残業の少ない管理部門に転属できるはずだったのだが、
効率のみを重視し安全性を度外視した本部の人間による進行は、結果として駆動炉の大爆発を引き起こす。
爆発そのものは結界によって防がれたものの、その際に発生したエネルギーは大気中の酸素を奪いつくす。
開発室の一室を借りた寮にいたアリシアとリニスは、この事件で命を落としたとのこと。


その後「F計画」に参加して人造生物の開発と記憶移植の技術を学び、アリシアのクローンであるフェイトを生み出す。
しかしフェイトはアリシア・テスタロッサとは成り得ず、数々の相違点を有する様になった。

自らの身体を(「F計画」の合間に扱った薬品の影響で)壊してまで作り上げたものが、
アリシアの容姿をしているだけの別物だったと悟った時、彼女は正気を失ってしまう。

そして彼女は「アリシアの代わり」ではなく、「アリシアを蘇らせる」ために。
今の魔法技術では不可能なことでも、遺失技術ならばと思いこむ。

そしてその技術が眠る場所、異世界アルハザードを目指すことを決意。
そのための力としてフェイトにジュエルシード確保を命じるが、なのはや管理局の介入によりジュエルシードは全て集まらなかった。
しかし、彼女は海鳴市や次元そのものに甚大な被害を与えることも顧みず、フェイトに「アリシアのクローン」である事そしてアリシアの記憶を植え付けたのにもかかわらず、「大嫌い」などとフェイトに逆恨み事を言い、精神的ダメージを与える。
(因みに初代だとそこで笑い狂うが、流石に酷すぎた為か、1st movie ではこの様な場面はカットされている。)
そして、「時の庭園」を暴走させてアルハザードへの航行を強行する。

だがその最終決戦で航行はなのは達によって阻止、
最後まで自分を助けようとするフェイトを拒絶し、アリシアの亡骸と共に虚数空間へと消えていった。(正に過去に囚われ少女に虐げてきた人間の哀れな末路とも言える)

現在、時空管理局に提出された事件報告書によると、プレシアは未確認ではあるが事実上死亡とされている。


前述したとおり、魔導師としても非常に優秀で自ら「大魔導師」とも自称している。
その才能はアリシアには受け継がれなかったが、フェイトはかなり受け継いでいた。

ちなみにF計画に参加していたが、彼女の本来の専門分野は機械工学であり、ミッドの中央技術開発局の第3局長だった。

アリシアから引き継がれたフェイトの記憶から、
本来は家庭的で、家族と一緒に過ごせる時間の少なさに悩み罪悪感を持つなど、心優しい母親であったことがうかがえる。

『The MOVIE 1st』では、理不尽な事故でアリシアを失い、いかにして狂気に墜ちていき病を患うようになったかの過程が丹念に描かれていた。
かつてアリシアが誕生日プレゼントに「妹が欲しい」と頼んだため、妹をつくる約束をしている。 どことなく苦笑いで。

また、事故当時には「アレクトロ社」という会社に所属しており、魔導師ランクが「条件付きSS」クラスという設定が追加された。
プレシア自身が膨大な魔力は持っている訳ではなく、媒体からエネルギー供給を受けることで自身の魔力に運用できる特殊技能を持っていたらしい。

これは彼女の研究が天文学的なエネルギー量を扱う学問であったことから、
余録的なものとして身につけたが、学生時代から飛び抜けたレベルに達しており、
「その気になれば、大魔導師に匹敵する」魔導運用が可能だったらしい。

そんな複雑なキャラクターのために二次創作物ではかなりの頻度で出てくる。選択肢は生きるか死ぬかである。
幸せに暮らしているプレシアが見たいというファンの願望が強い場合がほとんどなので、生き残る場合や生前を描く場合はほぼ100%幸せに描かれる。
大抵、親バカかフェイトに対してツンデレかデバイス強化担当である。
死んでる話の場合はフェイトが暴走したり、フェイトが達観したり……と主にフェイトに影響がいく。まれになのはとクロノにも。

稀にアリシアが生きてるやつやレヴィが娘になっていたり、スカ博士と再婚している二次作品もあるけど。

■魔法少女リリカルなのはINNOCENT
スピンオフ作品のなのはINNOCENTでは、ホビーショップT&Hのもう1人の店長として登場。
主に店舗経営及び接客を担当しており、夫とは離婚していない設定。

アリシアとフェイトの事を愛するよき母親である。まさか彼女の口から「愛娘たち」なんて言葉が聞けるなんて!


そして親バカである。圧倒的な親バカである。

以下例を挙げると

  • フェイトが学校から帰ってきただけで(なのはたちがいるのに気付かず)フェイトを心配する言葉を大量に投げかける。
  • 「対フェイト用ひみつへ~き① by母」と裏面に書いたフェイトの恥ずかしき文章が書いてある原稿用紙をアリシアに渡して朗読させる。
    そして恥ずかしがるフェイトを見てご満悦。
  • 定期的に「娘☆命」と書かれた人形を置いてフェイト、アリシアのもとに駆け付ける。(そしてリンディに怒られる)
  • 娘たちがブレイブデュエルの試合に参加すると無理矢理、解説として参加しようとする。そして普通に解説できるのに娘の時だけ解説になっていない。
  • アリシアがちょっといなくなっただけで店中のカメラの映像を確認する。
etc……

とこのほかにもいろいろと親バカな行動や発言が目立つ。まさに親バカ。そして我らが望んでいた平和な空間がそこにはあった……。
後の作品に出てきた同じ紫髪キャラと同じくこっちが素とか言いださんだろうな。

ちなみに仕事自体は親バカさえ発生しなければきちんと行っている。
子供たち(別にアリシア、フェイトに限定されない)の笑顔が見れるから現場にいたいらしい。

また店ではフェイトに対していろいろ親として仕事を無意識にさぼって語ってあげているのだが、それが店での一種の名物になっている。
とりあえずその「信じる」の四文字を原典のあなた自身に伝えてみてください。

娘と共有できる時間が大好きらしく、御飯三杯は行けるらしい。
そのため娘センサーは親バカに比例して敏感。

娘が危ない遊びに目覚めた気がする

リンディとは親戚で昔からの親友である。……原典での年齢差? ……気にしてはいけないよ。

時々デュエルで子供たちの相手もしているとのこと。
ブレイブデュエル時の姿は、原典と同じ衣装である。

また、雷光少女プレシアちゃんなるカードが登場している。



魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE THE GEARS OF DESTINY
PT事件までの記憶を有した闇の欠片が登場。アリシアの死という過去を変えるため、時間移動能力者であるキリエ達を探す。
ゲームでは彼女の闇の欠片が何体か出てくるが、SEQUENCE7のプレシアは闇の欠片とは思えない存在となっている。
ストーリーではザフィーラシャマルも歯が立たず、クロノすら攻撃が効かないという執念を見せた。



性能としては雷撃を駆使した強力な攻撃性能を誇り、ロングレンジ魔法の技バリエーションが豊富。
クロスレンジ攻撃力も高く、多彩な攻めを行える。

その一方で全キャラ最下位という防御力の低さも併せ持ち、標準防御力のキャラと比較すると2倍のダメージを受ける事になる。
シャマルやリインフォーストーマなど大威力のFDBを喰らえば、フルゲージからでも一撃死するという紙装甲。
一方で、通常ガード時のMP消費率が最も低い。





娘ともども追記・修正お願いするわ。

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最終更新:2024年03月23日 01:25