偽りの名 ジェームズ

登録日:2012/05/31 Thu 22:41:05
更新日:2024/10/07 Mon 17:43:03
所要時間:約 3 分で読めます







全ては我らの思い通り…。
――偽りの名 ジェームズ



偽りの名 ジェームズ VR 文明 (7)
クリーチャー:アンノウン 8000
■このクリーチャーがバトルに勝った時、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
■W・ブレイカー
DMX-07「大乱闘!ヒーローズ・ビクトリー・パック」に収録されたクリーチャーで、3体目のアンノウン。アンノウンでは初となる単色クリーチャーである。

他のアンノウンの例にもれず、このクリーチャーも大型クリーチャーである。名前の元ネタは、作家イアン・フレミングのスパイ小説名および登場人物である「ジェームズ・ボンド」から。

バトルに勝つとコスト4以下のクリーチャー1体をリアニメイトする能力を持つ。
リアニメイト自体は悪くないが、コスト4以下と限定されており、しかもバトルに勝たなければ使えないため、少々扱いづらいクリーチャーである。

コストも007と重く、能力も即効性でないため、総合して「悪くはないが使いづらい」と評価されている。











あれ?なんか同じようなテキストをどっかで見たような…

そう、このクリーチャーの能力は、バトルに勝った時に発動するという、あの《紅蓮の怒 鬼流院 刃》と同じ発動条件を持つのだ。

つまりそれは、同じアンノウンである《偽りの名 ゾルゲ》で無限ループができると言うことを表している。
それを利用してできた即死コンボが、いわゆる「ジェームズゾルゲ」または「アンノウンループ」と言われるものである。

その内容なのだが、ループ対象として次のクリーチャーを用意する。
黒神龍ザルバ C 文明 (4)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 5000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手はカードを1枚引く。
流れだが、

@:《偽りの名 ゾルゲ》と《偽りの名 ジェームズ》がある状態で、《黒神龍ザルバ》を召喚、相手はカードを1枚引く。(ジェームズとザルバは逆でも良い)
A:ゾルゲの効果で、ジェームズとザルバをバトル。ザルバは墓地へ。
B:ジェームズはバトルに勝ったので、コスト4であるザルバをリアニメイト。相手はカードを1枚引く。
C:再びゾルゲの効果でジェームズとザルバをバトルし、A、Bを無限に繰り返す。相手は死ぬ。

と、素敵な即死ループが完成する。

なお、@は《偽りの名 ゾルゲ》がバトルゾーンにあり、《黒神龍ザルバ》が墓地にあるという状況でも成り立つ。


1度ループに入ってしまうと、抜け出すのは不可能であり、どうあっても相手は負けてしまう。紅蓮ゾルゲといい、どうやらアンノウンの方々は即死コンボがお好きなようだ。

なお、間に《解体人形ジェニー》や《パクリオ》など、コスト4で手札を移動させるクリーチャーを絡めれば、無限に引かせた手札をすべて墓地やシールドに送ることができる。
(ただし、ジェニーの場合はマッドネスが出てくる可能性があるので、パクリオの方が無難)

とくに《パクリオ》が絡んだ場合、相手は山札がすべてシールドとなるため、精神的ダメージも計り知れないものとなる。

弱点としては《偽りの名 ゾルゲ》、《偽りの名 ジェームズ》ともに重いことか。紅蓮ゾルゲもそうだが、対策としてはコンボパーツをそろえさせないことであろう。
特に《偽りの名 ゾルゲ》の方を残しておくと《偽りの名 ジェームズ》を出せばすぐに無限即死ループが発動する可能性があるので、真っ先に除去しておきたいところである。



というように、このクリーチャーは大変凶悪な即死コンボを起こすことができるカードパワーを有している。
即死コンボの場合4色構成となるので、デッキ構築は難しくなるが、ハマれば相手は死ぬので、構築を練る価値のあるデッキである。

また、他にコンボパーツとして、次のようなクリーチャーも。

腐敗麗姫ベラ C 文明 (2)
クリーチャー:スプラッシュ・クイーン/ゴースト 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手は自身の山札の上から2枚をすべてのプレイヤーに見せる。そのうちの1枚を選び、墓地に置かせる。
山札の1枚を強制的に墓地に置くので、《黒神龍ザルバ》と同じく上記無限ループで山札切れに持ち込める。



全ての項目は我らの思い通り…。
――偽りの名 ジェームズ

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年10月07日 17:43