007シリーズ(映画)

登録日:2020/03/29 (日) 21:17:45
更新日:2020/04/06 Mon 04:39:46
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What's your name? Mr...
(お名前は?ミスター…)


Bond. James Bond.
(ボンドだ。ジェームズ・ボンド)









概要


「007シリーズ」とは、イギリス・アメリカ合作のスパイ映画のシリーズ。
イギリスの秘密情報部=MI6のスパイであり殺しのライセンスを持つコードナンバー007こと、ジェームズ・ボンドが主人公のスパイ活劇。
製作プロダクションはイギリスのイオン・プロダクションズ。
原作はイアン・フレミングの小説で、初期作品は彼の小説が原作となっている。

年代の経過とともに演じる俳優が変わり、作風も年代ごとに変化しているのが特徴のシリーズで、見返すと時代背景を楽しむのもまた一興である。
基本的に一作完結なので、どの作品から見ても予習なしで楽しめるが、6代目(ダニエル・クレイグ)ボンドの作品は一続きなため、予習をお勧めする。

なお、本項目ではテレビ映画版『007 カジノ・ロワイヤル』および『ネバーセイ・ネバーアゲイン』はイオン・プロダクション製作ではないため除外とする。





主な登場人物


ジェームズ・ボンド

演:ショーン・コネリー(1~5、7:初代)、ジョージ・レーゼンビー(6:2代目)、ロジャー・ムーア(8~14:3代目)、ティモシー・ダルトン(15、16:4代目)、ピアース・ブロスナン(17~20:5代目)、ダニエル・クレイグ(21~:6代目)
本シリーズの主人公。
イギリス秘密情報部=MI6のエージェント。
殺人許可証を持つことを許された「00(ダブルオー)」の地位を持つコードナンバー「007(ダブルオーセブン)」。
更に言えば「ジェームズ・ボンド」という名前も007の地位を持つ者が名乗る一種のコードネームで本名は不明。
基本的に英国政府に対し忠誠を誓い任務の達成に尽力しているが、普段は気障で女たらしな快楽主義者。
魅力的な女性を見つけると任務の一環、あるいはそれにはまったく関係なく口説き、情報を聞き出してはすぐにベッドイン。
また、命令違反も多く、独断専行でしょっちゅう休暇やら謹慎やらを食らっても無視して突撃するなどMが頭を抱える問題児。
好きな酒はウォッカ・マティーニをステアせずにシェイク。この飲み方を『カジノ・ロワイヤル』では愛した女にちなんで「ヴェスパー」と名付けている。
愛銃はワルサーPPKがメインだが、18~21ではワルサーP99を使っている。
多分実銃のプロモーションの関係だろうけど、やはり007=PPKのイメージが強いのかP99の売り上げが伸びなかったのか、22作目から再びPPKに戻っている。
作品によっては掌紋照合などの特殊な銃を使用している。
20作目までは小粋な洒落が好きな伊達男として描写されていたが、ダニエル・クレイグの演じた6代目ボンドはタフで執念深く、殺伐とした一面があると強調されている。

M

演:バーナード・リー(1~11)、ロバート・ブラウン(13~16)、ジュディ・デンチ(17~23)、レイフ・ファインズ(23~)
MI6の00部門の部長にして、ボンドの直属の上司。
主にボンドに任務の指令を与え、国務長官らと共にボンドの繰り出す無茶や戦果に一喜一憂するのが大体の出番。
何かと無茶をするボンドには手を焼いている。
3代目のジュディ・デンチは初の女性Mであり、前2代以上の堅物としてボンドと衝突を繰り広げていた。
6代目ボンドのダニエル・クレイグとは親子のような関係を築いており、23作目『スカイフォール』ではメイン級の扱いを受け、「真のボンドガール」とまで言わしめる活躍をした。

Q

演:ピーター・バートン(1)、デスモンド・リュウェイン(2~19)、ジョン・クリース(20)、ベン・ウィショー(23~)
MI6の技術部門、Q課の課長。
ボンドカーをはじめとする数々のスパイアイテムを発明し、ボンドの手助けをしている。
作品によっては現場に駆り出されることもある。
ダニエル・クレイグ版ボンドでは歴代最年少のQであり、最先端技術を粗末に扱うボンドに苦言を呈していた。

マネーペニー

演:ロイス・マックスウェル(1~14)、キャロライン・ブリス(15~16)、サマンサ・ボンド(17~20)、ナオミ・ハリス(23~)
Mの秘書の女性。
主にボンドの任務のためのチケット手配や報告書の作成を担当している。ボンドとは際どいジョークを叩き合うが、彼が決して関係を共にしない女性である。
4代目は「イヴ・マネーペニー」という本名が設定された。(彼女がマネーペニーであることは公開前は伏せられていた)

フェリックス・ライター

演:ジャック・ロード(1)、セック・リンダー(3)、リック・ヴァン・ヌッター(4)、ノーマン・バートン(7)、デヴィッド・ヘディソン(8、16)、ジョン・テリー(15)、ジェフリー・ライト(21~)
CIAの諜報員。
アメリカや中南米が舞台の作品では頻繁に登場し、ボンドの任務の手助けをしている。

エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド

演:アンソニー・ドーソン(2、4:ノンクレジット)、ドナルド・プレザンス(5)、テリー・サバラス(6)、チャールズ・グレイ(7)、ジョン・ホリス(12:ノンクレジット)、クリストフ・ヴァルツ(24~)
悪の秘密結社「スペクター」の首領。
麻薬密売や戦争の誘発といった悪事を手広く行い、何度もボンドの前に立ち塞がる。
初期作品では顔が映らなかったが、5作目『007は二度死ぬ』で初めて登場。ただし、作品ごとにビジュアルは変わっている。
白猫を抱き抱えて撫でるのが趣味。
7作目を最後に権利関係のいざこざで長らく現れなかったがダニエル・クレイグ時代になり権利関係が解消され復活
数年ぶりに登場したクリストフ・ヴァルツ演じる6代目は、ボンドと義兄弟の関係であり、父親の愛を奪われた嫉妬心から彼への私怨としてこれまでの事件をぶつけてきたと明らかになった。


ボンドガール


本作に登場するヒロイン達。
基本的に1作ごとに交代し、映画ラストがイチャつきシーンで終了するにもかかわらず、続編になると過去のヒロインについてはほとんど触れられない。
ただし例外も存在し、そうした「例外」はボンドにとって特別な存在であることが強調されている。

  • ハニー・ライダー(1)
演: ウルスラ・アンドレス
たまたまドクター・ノオの秘密基地に入り込んだ女性。

  • タチアナ・ロマノヴァ(2)
演:ダニエラ・ビアンキ
ソ連の工作員でボンドを誑し込もうとしたが、逆に惚れてしまってソ連から寝返る。

  • プッシー・ガロア(3)
演:オナー・ブラックマン
敵のボス、ゴールドフィンガーの部下だったが、ボンドに即落ちして彼の味方になる。名前が危ない。

  • ドミノ・ドゥルヴァル(4)
演:クローディーヌ・オージェ
兄を敵のラルゴに殺され、敵討ちのためにラルゴの屋敷に潜り込んでいた女性。

  • キッシー・鈴木(5)
演:浜美枝
スペクターの基地に潜入するためにボンドと偽装結婚した日本人女性。
浜美枝は現在も存命であり、文化放送で今もレギュラー番組を持っている。

  • テレサ・ディ・ヴィンセンツォ(6)
演:ダイアナ・リグ
ボンドが本気で恋に落ち、結婚してスパイを辞めることまで考えた運命の女性。しかし、スペクターの手に落ち悲劇的な結末を迎えた。

  • ティファニー・ケイス(7)
演:ジル・セント・ジョン
違法ダイヤモンド密輸の仲介役。狡猾な性格だが、盗んだテープをあっさり見つけられるなど抜けてる部分がある。

  • ソリテア(8)
演:ジェーン・シーモア
敵ボスのカナンガ専属の占い師。カナンガに無理矢理従わされていたが、ボンドに助けられる。

  • メアリー・グッドナイト(9)
演:ブリット・エクランド
MI6の諜報員。作中何度もドジをやらかしてボンドを危機に陥れた。

  • アーニヤ・アマソーヴァ(10)
演:バーバラ・バック
ボンドと協力することになったソ連のスパイ、XXX(トリプルX)。恋人をボンドに殺されたと知るのだが…。

  • ホリー・グッドヘッド(11)
演:ロイス・チャイルズ
宇宙工学の博士。ボンドと共に宇宙へと飛ぶ。なお「グッドヘッド」とは「フェラが上手い」の隠語。

  • メリナ・ハヴロック(12)
演:キャロル・ブーケ
両親を敵ボスのクリスタトスに殺され、復讐に燃える海洋学者。ボンドに協力する。

  • オクトパシー(13)
演:モード・アダムス
女だらけの宝石密輸団の首領。大人の魅力でボンドを翻弄する。

  • ステイシー・サットン(14)
演:タニア・ロバーツ
石油王の孫娘。事件を追うボンドと一緒に謎を追う。

  • カーラ・ミロヴィー(15)
演:マリアム・ダボ
恋人のコスコフに騙され、狙撃犯になりかけたチェリスト。初恋の相手を忘れられない純な女性。

  • パム・ブーヴィエ(16)
演:キャリー・ローウェル
CIAの諜報員。やきもちを焼く姿が可愛い。

  • ナターリア・シモノヴァ(17)
演:イザベラ・スコルプコ
ロシアの衛星プログラマー。職員の大虐殺から生き残り、ボンドと行動を共にする。

  • ウェイ・リン(18)
演:ミシェル・ヨー
中国の諜報員。格闘術に優れており、ボンドと遜色ないアクションを繰り広げた。

  • クリスマス・ジョーンズ(19)
演:デニス・リチャーズ
原子力科学の博士。奪われた核物質の解体のためにMI6に協力。

  • ジンクス・ジョンソン(20)
演:ハル・ベリー
NSAのエージェント。メイン(最期で死亡しなかった)のボンドガールとしては初の黒人女性。
ハル・ベリー自身、前年のアカデミー賞で初の黒人女優による主演女優賞を獲得した事もあり話題となった。

  • ヴェスパー・リンド(21)
演:エヴァ・グリーン
財務省の職員。(ダニエル・クレイグの)ボンドが初めて恋に落ちた女性で、彼女との生活を夢見るが、その裏にはある秘密が…。

  • カミーユ・モンテス(22)
演:オルガ・キュリレンコ
敵ボスのグリーンの補佐を務めていた女性。ヒロインだが、ボンドとのベッドシーンが存在しなかった。

  • セヴリン(23)
演:ベレニス・マーロウ
シルヴァの部下の女性。ボンドをシルヴァの下に案内した直後に粛清される。

  • マドレーヌ・スワン(24)
演:レア・セドゥ
スペクター幹部のホワイトの娘。父の死の真相を突き止めるためにボンドの任務に同行。25作目の出演も決定している。



作品一覧


ショーン・コネリー主演


第1作 007/ドクター・ノオ(Dr.No)


※日本初公開時の邦題は『007は殺しの番号』

1962年製作
監督:テレンス・ヤング
舞台:ジャマイカ
敵:ドクター・ノオ

ジャマイカの英国諜報部員が失踪する事件が発生。
調査に向かったボンドは、その裏で、米国のロケット打ち上げを妨害する謎の組織の存在を知る。
ボンドが忍び込んだその孤島は、マッドサイエンティストドクター・ノオが支配していた。


第2作 007/ロシアより愛をこめて(From Russia With Love)


※日本初公開時の邦題は『007/危機一発』

1963年製作
監督:テレンス・ヤング
舞台:イスタンブール、ヴェネツィア
敵:ローザ・クレッブ、ドナルド・グラント

ソ連の暗号解読機の引き渡しを条件にイギリスへの亡命を希望する女タチアナ。
しかしそれは、ボンドの命を狙う組織スペクターの罠だった。
重厚なスパイものとしてファンの中でも評価の高い作品。


第3作 007/ゴールドフィンガー(Goldfinger)


1964年製作
監督:ガイ・ハミルトン
舞台:スイス、フォート・ノックス(アメリカ)
敵:オーリック・ゴールドフィンガー、オッドジョブ

大富豪ゴールドフィンガーの周囲で起こる不可解な殺人事件。
調査を進めるボンドは、ゴールドフィンガーが目論むある陰謀を知ることとなる。
ゴールドフィンガーの右腕として、帽子を武器に使うオッドジョブが登場。


第4作 007/サンダーボール作戦(Thunderball)


1965年製作
監督:テレンス・ヤング
舞台:ナッソー(バハマ)
敵:エミリオ・ラルゴ、フィオナ・ヴォルペ

NATOの原爆搭載戦闘機がスペクターに強奪された。
核戦争を止めるため、ボンドは戦闘機があると狙いをつけたナッソーでの捜索を開始する。
タイムリミットが迫る中、ボンドは原爆を見つけられるのか。
後にワーナー・ブラザースによって『ネバーセイ・ネバーアゲイン』としてリメイクされた。


第5作 007は二度死ぬ(You Only Live Twice)


1967年製作
監督:ルイス・ギルバート
舞台:日本
敵:エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド、ヘルガ・ブラント

米国やソ連の宇宙ロケットが消失する事件が発生。
米ソ緊張状態の中、ボンドは自分の死を偽装しながら日本へと潜入捜査を開始。
そこで、スペクターの秘密基地と、宿敵の姿を見ることとなる。
シリーズ初のアジアが舞台。丹波哲郎や若林映子、浜美枝といった日本の名優も出演。
日本が舞台と話題にはなったが、コネリー時代屈指のツッコミどころが多いエピソードのため評価は分かれる。


ジョージ・レーゼンビー主演


第6作 女王陛下の007(On Her Majesty's Secret Service)


1969年製作
監督:ピーター・R・ハント
舞台:スイス、イギリス
敵:エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド、イルマ・バント

伯爵夫人のテレサと恋に落ちたボンド。
彼女の父親から、テレサとの結婚を条件にスペクターの計画を阻止する助力を受けることになる。
雪山を舞台に秘密裏に進行するスペクターのテロ計画。果たしてボンドは野望を打ち砕き、愛を貫けるのか。
シリアスタッチなストーリーと衝撃のラストでシリーズ中の異色作だが、公開当時はあまり受けなかったため、次作で方針転換されることに。
日本でも上映時間が長いため、テレビ放送が中々されないなど不遇であったが、ストーリーの良さから後年になり評価を高めた1作。


ショーン・コネリー主演(復帰)


第7作 007/ダイヤモンドは永遠に(Diamonds Are Forever)


1971年製作
監督:ガイ・ハミルトン
舞台:ラスベガス
敵:エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド、ウィント、キッド

宿敵ブロフェルドと決着をつけたボンドが次に就いた任務は、ダイヤモンドの密輸調査。
ラスベガスでダイヤモンドの行方を調査するボンドだったが、その裏で思いもよらない黒幕を知る。
ブロフェルドとの決着がつく作品だが、前作と比べてコメディ寄りなためギャップに困惑する声が多かった。


ロジャー・ムーア主演


第8作 007/死ぬのは奴らだ(Live And Let Die)


1973年製作
監督:ガイ・ハミルトン
舞台:ニューヨーク、ニューオーリンズ、サン・モニク
敵:ドクター・カナンガ、ティー・ヒー・ジョンソン

南部アメリカで諜報員の不審な死が続発。
ニューヨークへと怪しい大統領の調査に向かったボンドを待ち受けていたのは、オカルトを駆使した怪しいブードゥー教の組織の罠だった。
悪役がブードゥー教を信仰しているなど、全体的にホラータッチな描写が多く、そうした意味ではシリーズでも異色。
主題歌を歌うのはポール・マッカートニーであり、楽曲は世界中で大ヒット、現在もライブで歌われる名曲となった。


第9作 007/黄金銃を持つ男(The Man With The Golden Gun)


1974年製作
監督:ガイ・ハミルトン
舞台:ベイルート、マカオ
敵:フランシスコ・スカラマンガ、ニック・ナック

ボンドに届いた黄金の弾丸の殺人予告。
事件を調査するうちに、ボンドは事件の背後にいるのが悪名高き殺し屋(何故か乳首が3つある)のスカラマンガだと知る。
さらにスカラマンガはある恐るべき計画を立てていた。
コミカルタッチなアクションとおバカなヒロインといった要素で笑いに絶えない作風となった。
これ以降、ムーア時代の007はツッコミ要素多めのシリーズとなる一方、娯楽大作として評価される形に。


第10作 007/私を愛したスパイ(The Spy Who Loved Me)


1977年製作
監督:ルイス・ギルバート
舞台:カイロ、ルクソール、サルデーニャ、海洋
敵:カール・ストロンバーグ、ジョーズ

イギリスとソ連の原子力潜水艦が姿を消した。
事件を調べるボンドは、ソ連の女スパイと共同作戦を練ることとなる。
事件の裏には、誇大妄想に取り憑かれた海洋学者の陰謀が隠されていた。
刺客として、ストロンバーグに雇われた噛み付きを得意とする殺し屋ジョーズが登場。

第11作 007/ムーンレイカー(Moonraker)


1979年製作
監督:ルイス・ギルバート
舞台:カリフォルニア、ヴェネツィア、リオデジャネイロ、アマゾン、宇宙ステーション
敵:ヒューゴ・ドラックス、ジョーズ(後に寝返る)

スペースシャトルが何者かに奪取される事件が発生。
調査に乗り出すボンドは、宇宙開発事業に取り組んでいる大富豪の存在を知る。
宇宙に飛び出したボンドは、果たして大規模テロを食い止めることができるのか。
スター・ウォーズ』の影響を受けてなんと宇宙が舞台となった。前作に引き続きジョーズが登場し、まさかの展開に。
前作である程度持ち直した評判をSF要素で台無しにするなど酷評されたが、当時の流行りのおかげで工業収入は大成功に終わる。


第12作 007/ユア・アイズ・オンリー(For Your Eyes Only)


1981年製作
監督:ジョン・グレン
舞台:ギリシャ
敵:アリストトゥル・クリスタトス、エミル・レオポルド・ロック

イギリスのミサイル誘導装置を乗せた船が沈没した。
ソ連に発見される前に回収せねばならないため、ボンドは行動を開始。
復讐に燃える女メリナと協力した彼は、装置を狙う武器商人と対決することとなる。
前作の主に後半がアレだった反省から一転して、初期のコネリー時代を彷彿とさせる作品であり、ムーア時代でも人気最上位に位置する作品。


第13作 007/オクトパシー(Octopussy)


1983年製作
監督:ジョン・グレン
舞台:デリー(インド)、東~西ドイツ
敵:カマル・カーン、オルロフ将軍

イギリス諜報員が殺され、鍵となった陶器の卵を追うボンド。
そのうち、彼は宝石密輸団のボス、オクトパシーと彼女がオーナーを務めるサーカス団に行き当たる。
そこには、東西冷戦に絡んだソ連過激派の陰謀が潜んでいた。


第14作 007/美しき獲物たち(A View To A Kill)


1985年製作
監督:ジョン・グレン
舞台:パリ、サンフランシスコ
敵:マックス・ゾリン、メイ・デイ(後に寝返る)

諜報員が盗んだ、核にも耐えられるという謎のICチップ。
製造したとされる大企業の調査をするボンドは、シリコンバレー独占のためのテロ計画を知る。
IT時代の先駆けともなった作品。
ムーア時代最終作品であるが、元々コネリーより年上のムーアだったためこの頃になるとアクションのキレなどは皆無。
その人柄から現場で愛されたため、スタッフはムーアに降板を言い出し辛かったようだが、撮影時ボンドガールを演じた女優の母親が自分より年下と知ったことで降板を決めた。
主題歌を歌うのは、当時世界中でアイドル級の人気を誇ったイギリスのバンドデュラン・デュランであり、主題歌はアメリカでも1位を記録する大ヒット。


ティモシー・ダルトン主演


第15作 007/リビング・デイライツ(The Living Daylights)


1987年製作
監督:ジョン・グレン
舞台:ブラティスラヴァ(チェコスロバキア)、モスクワ、ウィーン、タンジール、アフガニスタン
敵:ジョージー・コスコフ、ブラッド・ウィテカー

ソ連から亡命してきた将軍が到着早々何者かに強奪された。
鍵を握る女チェリストを追求したボンドは、KGBが進める「スパイに死を」計画を知る。
そして、それを進行させているのは意外な人物だった。


第16作 007/消されたライセンス(Licence To Kill)


1989年製作
監督:ジョン・グレン
舞台:キー・ウェスト(フロリダ)
敵:フランツ・サンチェス、ミルトン・クレスト

麻薬王サンチェスを捕らえた直後、ボンドの友人のフェリックスが彼の手下に暴行を受けて意識不明の重体に。
脱獄したサンチェスを捕まえるために、ボンドはMの命令を無視して独自に調査に乗り出す。
復讐に燃えるボンドやグロ描写など、視覚的にキツい描写が多いのが特徴。
ラストの戦いはシリーズでもトップクラスにボロボロになりながら戦う姿であり、スタント含めて見る価値あり。
冷戦が終わりを向かえ麻薬絡みのエピソードになるなど、スタッフの苦悩が伺える作品であり、世界的に見れば興行収入もシリーズ屈指の低さに終わるなど、6年間の封印の決定打となってしまった。


ピアース・ブロスナン主演


第17作 007/ゴールデンアイ(Goldeneye)


1995年製作
監督:マーティン・キャンベル
舞台:モスクワ、キューバ
敵:アレック・トレヴェルヤン、ゼニア・オナトップ

秘密組織「ヤヌス」の手によってロシアの衛星EMP兵器「ゴールデンアイ」の起動システムが強奪された。
奪還のため、ボンドはロシアに入るが、そこで彼は、ヤヌスのボスの衝撃の正体を知る。
6年越しの続編で、90年代らしいアクションやCGスタントの導入に女性Mといった新要素が満載で新たなシリーズの幕開けを飾るなど評価も高い。
NINTENDO64のゲームも発売。
当時日本での64ユーザーは主に小学生が多かったため、64所持の子供たちの間では鉄板ゲームの1作となり、日本におけるFPSゲーム普及のきっかけを作った他、日本での昭和末期~平成最初期生まれの人間の多くが007シリーズを知りファンになるきっかけとなった。


第18作 007/トゥモロー・ネバー・ダイ(Tomorrow Never Dies)


1997年製作
監督:ロジャー・スポティスウッド
舞台:ロンドン、ハンブルグ、サイゴン、海洋
敵:エリオット・カーヴァー、ヘンリー・グプタ

イギリスの戦艦と中国の戦闘機が同時に攻撃を受けた。
一触即発の中、ボンドは事件の影に潜むメディア王の陰謀を暴こうとする。
中国の諜報員と組んだボンドは、果たして戦争を止められるのか。
ブロスナン時代から女性スタッフが管轄となったため、女性の立場の向上が増えてきたが、このシリーズでは今までのシリーズでは比にならないほど、前線で戦うボンドガールが描かれた。


第19作 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(The World Is Not Enough)


1999年製作
監督:マイケル・アプテッド
舞台:ビルバオ、ロンドン、アゼルバイジャン、カザフスタン、イスタンブール
敵:ヴィクター“レナード”・ゾカス、エレクトラ・キング

MI6が取り返した金によって英国貴族が爆殺された。
事件の黒幕であるテロリストを追うため、ボンドは被害者の警護をしつつ石油パイプの護衛を務める。
しかし、テロリストの思惑は全く別のところにあった。
裏切りの応酬による複雑なストーリーと相まってブロスナン作品の中では人気は少なめだが、ソフィー・マルソー演じる悪女の色っぽさには定評がある。


第20作 007/ダイ・アナザー・デイ(Die Another Day)


2002年製作
監督:リー・タマホリ
舞台:北朝鮮、香港、ハバナ、アイスランド
敵:グスタフ・グレイヴス、ミランダ・フロスト、タン・リン・ザオ

ヘマをして北朝鮮軍に捕まったボンドはテロリストのザオと交換に釈放されるが、Mからの信頼を失ってしまう。
ザオを逮捕するため独断で動き出した彼は、事件の背後にいる大富豪と北朝鮮とのある関係に気付く。
果たして彼は、動き出した新兵器を止められるのか。
主題歌はマドンナが歌いアメリカのチャートでトップ10に入るヒットを記録するも本編のゲスト出演は酷評。
また、舞台の1つに北朝鮮があるため当時2代目将軍様が激怒した。

ダニエル・クレイグ主演

クレイグ主演作のみ、連作形式をとっており、また、ボンドは『カジノ・ロワイヤル』で諜報員になったばかりという設定。

第21作 007/カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)


2006年製作
監督:マーティン・キャンベル
舞台:マダガスカル、マイアミ、モンテネグロ、ヴェネツィア
敵:ル・シッフル、ホワイト

新人諜報員のボンドは、テロ組織のネットワークに繋がる証拠を手に入れる。
彼は、資金係のル・シッフルが手に入れようとする金を賭け、カジノで争うことになるのだった。
しかし、その果てにボンドは、自分の愛を失うこととなる。
007シリーズ原作第1作の完全映画化。傷つき、悩む等身大の新しいボンド像を作り上げた。


第22作 007/慰めの報酬(Quantum Of Solace)


2009年製作
監督:マーク・フォースター
舞台:トリノ、ハイチ、ブレゲンツ、ボリビア
敵:ドミニク・グリーン、メドラーノ将軍

ヴェスパーの復讐のために奔走するボンドは、小さな手掛かりを頼りに環境慈善家のグリーンを調べる。
そこで彼は、グリーンが裏社会を牛耳る組織「クォンタム」の一員だと知る。
脚本家ストライキの影響でストーリーを練り直すことができなかったとされている。


第23作 007/スカイフォール(Skyfall)


2012年製作
監督:サム・メンデス
舞台:イスタンブール、上海、マカオ、ロンドン、スコットランド
敵:ラウール・シルヴァ

MI6のスパイのリストが強奪され、MI6はサイバー攻撃を受けることとなる。
事件を追うボンドは、黒幕がMI6とある因縁があり、そしてMの秘密に繋がっていると知る。
MI6の在り方や、Mとボンドの関係など、内省的な問題に収着するシリーズで最も異質な作品だが、見事な構成から「シリーズ最高傑作」との呼び声も高い。


第24作 007/スペクター(Spectre)


2015年製作
監督:サム・メンデス
舞台:メキシコシティ、ローマ、アルタウスゼー、サハラ砂漠、ロンドン
敵:フランツ・オーベルハウザー(エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド)、ヒンクス

先代Mの最後の指令から、ホワイトの足跡を辿るボンドは、秘密組織「スペクター」の存在を知る。
その中心人物は、ボンドにとって最も因縁深い人物だった。
MI6存亡の危機と、自らの過去の決別を、ボンドはいかに対処するのか。


第25作 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time To Die)


2020年製作
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ

シリーズ最新作にして、クレイグ最後の『007』とされる。
当初は2020年4月10日公開の予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、2020年11月20日に延期された。











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