ゲッター水和剤

登録日:2010/10/04(月) 20:53:06
更新日:2024/05/21 Tue 20:43:32
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早乙女博士「わしは間違っていた…3つの心を一つにするゲッターロボなどという幻想に惑わされて無駄な時間を過ごしていただけだった。
      このゲッター水和剤さえあれば、どんな寄生生物も恐るるに足りんわ!ぬわぁーはっはっはっはっっ!!」

















ゲッター水和剤「適当なこと書いてんじゃねぇジジイ!


貴様らにも味わわせてやるぜ、ゲッター水和剤の凄さをな!

ゲッター水和剤とは、灰色かび病などに有効な殺菌剤である。
予防効果、治療効果、残効性、浸透移行性を備え、有効成分はジエトフェンカルブとチオファネートメチル。
これらは細胞分裂の際、染色体を二つの娘細胞へ分配する役目を持つ紡錘体に結合し、分裂を阻害する効果がある。
チオファネートメチルは幅広い殺菌スペクトラムを持っているので灰色かび病以外の病害も同時に防ぎ、さらにジエトフェンカルブが耐性菌にとどめを刺す二段構え。
ミツバチやカイコなどの有用昆虫に対する影響が少なく、作物に対する薬害の心配も少ない薬剤である。

早い話が農薬であり、 日本曹達(ニホンソーダ)株式会社 から販売されている製品。
毒性は普通物に属するので毒物や劇物を購入する際に必要な印鑑、身分証、使用目的の提示などは必要ないと思われる。(購入場所による)


「芽だ。幹だ。葉だ!」

どけ、俺が使い方をレクチャーしてやる!

例えば、作物がトマトの場合

適用病害虫:菌核病
      灰色かび病
      葉かび病

希釈倍率:1000~1500倍

使用方法:散布

使用時期:収穫前日まで
     (前日=24時間前)

本剤の使用回数:5回以内

このように登録作物すべてに対して使用基準が決められている。


「お待たせ!前任の農薬と同じ間違いはせぬ!」

また、トマトに対して植えてから収穫まで5回まで使用してよいとなっているが、同じ薬を使い続けると耐性をもった菌が増殖する恐れがあるため、回数を減らしたり他の成分の薬をローテーションで使用する必要がある。これはほぼ全ての農薬にいえることでもある。
ちなみに、名前は違うけど中身の成分は同じ、または同系統といった農薬はごろごろあるので、そこも要注意である。
本剤と同じくゲッターの名を冠する農薬にダニゲッターフロアブルがあるが、こちらは名前の通りダニ剤(殺虫剤)である。


「ウオオこの放水はビッグバンを引き起こすだけの…!」

ちなみに水和剤は粉末状、フロアブル剤は液体であり、どちらも水で数千倍に希釈して散布する。
フロアブル剤も登録上は水和剤に分類されるが液体なので水に溶かしやすく水和剤より使いやすい。
水和性なので火災が発生した際は散水でOKだが、強い放水を当てると粉塵を形成してフィクションでお馴染みの粉塵爆発を起こす可能性があるので注意。


「そうか…そうだったのか…ゲッター水和剤とは…」

そして農薬は登録作物に対してどの病気や害虫にどれだけの希釈倍率で何回、収穫何日前までかけてよいかが厳しく決まっているので、他の詳細などは 製品データシート を熟読のうえで用法用量を守って正しくお使い下さい。


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最終更新:2024年05月21日 20:43