15人の子供達(ぼくらの)

登録日:2014/04/01 Tue 00:02:10
更新日:2025/08/08 Fri 18:10:13
所要時間:約 7 分で読めます




漫画『ぼくらの』に登場する、15人の『主人公』の少年少女達。
主役ロボット「ジアース」と契約を交わした操縦者であり、迫り来る15体の『敵』を迎撃するためにジアースを駆り戦いに臨む。


概要


過疎化の進む海辺の村で自然学校に参加した子供達。
開始から1週間、それなりにメンバーが打ち解けた頃、生き物観察に海岸を探索していた。
そのうち一人の提案で、磯の洞窟を探険することに。
洞窟の奥で謎の男「ココペリ」と出会い、「君たち、ゲームやってみない?」と誘われる。
巨大ロボットを操って敵を倒す……ゲームに惹かれた彼らは謎のプレートにタッチして「契約」する。

気が付くと少年達は海辺の岩礁で目を覚まし、洞窟の奥へと続く穴もなくなっていた。

夢か現実かと話し合っていたその日の夕方、男が言っていた巨大ロボットが本当に出現して……。

メンバーは14人が中学1年生、1人が小学4年生。
全員に共通しているのは夏休み、海辺の自然学校に参加したことであり、それ以外では趣向や家族構成もバラバラ。
また特有の事情を抱えている者もおり、そんな境遇に置かれているためか年齢にそぐわない振る舞いをする者もちらほら。

パイロットに選ばれた子供が章ごとの主人公となり、各章担当のキャラのモノローグで話が進行する。
また、コクピットに出現するパイロット席はパイロットが日常で目にする、あるいは馴染み深い人物の椅子のコピー品。
原作ではそれぞれの椅子が契約者のヒントとなる。


【メンバー】

(本名/ニックネーム)
※CVはアニメ版の声優、紹介はパイロットになった順

和久 隆(わく たかし)/ワク

お調子者で熱血気質な少年で、登場初期のリーダー格。
サッカークラブのエースだったがその将来に疑問を抱きクラブを辞め、現在保留中。
「隠されたヒーロー」を目指すいかにも主人公然としたキャラであり、当然読者もそう思っていた。
しかし最初に選ばれ、あっけなく……小説版では4番目に選ばれ、覚悟もロクに出来ず悲惨な末路を遂げる。

●小高 勝(こだか まさる)/コダマ

土建屋社長の三男。モデルガンが趣味。
日ごろから動物いじめをしたり生命に対する選民思想を持つ典型的中二病。
ココペリの遺した伊達眼鏡を受け継いだ。小説版では精神的に成長し、漢を見せる。

矢村 大一(やむら だいいち)/ダイチ

三人の弟妹を失踪した父の代わりに養う大黒柱。
現実主義者で最初は洞窟での出来事も一貫して夢だと認めなかった。
工事現場や新聞配達をこなせる、中一とは思えない技量と体格の持ち主。
小説版ではゲストキャラとして登場するが……。

●半井 摩子(なからい まこ)/ナカマ

奉仕の大切さを説く口うるさい学級委員長タイプの少女。
売春婦の母とその客の間に生まれ、母の汚名を雪ぐために優等生であろうとするが空回ってしまう。
裁縫が得意で、メンバーの戦闘ユニフォームを手製で作った。
小説版ではマキの家(阿野家)の養子として登場し、二人の設定の合いの子となっている。

●加古 功(かこ いさお)/カコ

  • CV:藤田圭直
人より足が速い以外は極めて一般的なお調子者の中学生男子。チズに惚れている。
家族構成もメンタルも普通であり、普段不良のパシリをやらされて鬱屈としていることも相まって
突然の状況に流され追い詰められていき、淡い初恋もまた悲惨な結末となる。
アニメ・小説全メディアとも扱いが酷い。

●本田 千鶴(ほんだ ちづる)/チズ

  • CV:高梁碧
泣きぼくろが特徴的な、一見清楚な清純派だがどこかミステリアスな雰囲気を持つ少女。
開始時は内面をあまり見せなかったが徐々に苛烈な本性が明らかに。
メンバー唯一の非処女で、トップクラスで肉体的にも精神的にも酷い目にあっている。
彼女のエピソードはあまりにも過激なためか、アニメ版では(アニメオリジナルに入る前に)大幅にエピソードが変更されたのは有名。
(公式ガイドブックからも放送倫理に配慮したと言及されている)

●門司 邦彦(もじ くにひこ)/モジ

  • CV:宮田幸季
冷静沈着な少年。物語前半においてはチームのまとめ役を担った。
いかなる状況も冷静に担当しており嘘も上手で、子供らしさを見せない。
幼馴染の少女への恋と心臓病を抱えた友人との板挟みの結果、一つの決意を下す。
小説版では代わりに幼馴染のツバサがパイロットになるも知らずに戦いに巻き込まれ、思わぬ立ち位置に転がる。

●阿野 万記(あの まき)/マキ

  • CV:比嘉久美子
ミリタリーオタクにしてアニメオタクの少女(全部父の影響)。
幼い頃実親に捨てられ今の家の養子となり、結果的に幸福な人生を送り、現在の両親にも感謝している。
もうすぐ弟が生まれる予定で、その憧れからかカナの遊び相手をすることが多い。
小説版では平行世界の彼女が登場する。

●切江 洋介(きりえ ようすけ)/キリエ

カコの同級生。チビデブで気が弱くいかにもないじめられっ子。
だが思慮深く相手を思いやることができ、自身のあり方に関しても深い考えを持つ。
彼の担当回では戦闘がない分、この漫画のメッセージが凝縮されている。
アニメでは初戦闘回が敵の自殺による不戦勝で、出番が大幅に増えた。

●古茂田 孝美(こもだ たかみ)/コモ

マキの同級生。陸軍一佐の娘。
争いごとを好まない穏やかな性格で、その性格のために軍人の父に申し訳なさを感じていた。
ピアノが得意で、そのピアノが地球を救ったと言っても過言ではない。
アニメでは国会議員の娘となっている。

●徃住 愛子(とこすみ あいこ)/アンコ

ニュースキャスターの娘。ちょっと頭の軽いおバカキャラ。
父に憧れを抱き、アイドルになることを夢見ていた。
最終的にはパイロットとして世界に顔出しをすることになる。
原作でカンジにいじられていた縁で、アニメでは恋仲になる。

●吉川 寛治(よしかわ かんじ)/カンジ

  • CV:野島健児
いつも飄々とした性格の少年。物語中後半にかけての皆のまとめ役となる。
ウシロとは幼馴染で作中では彼のフォロー役を担当。性的な知識が突出しており、ウシロ曰く「底無しの魔王」。
ロボットの大きさが500mと一目で分かっていた。
高層タワー「沖天楼」の設計をした建築家を母に持つが、欠陥が発覚し自殺してしまった。
そのためマザコン(本人談)をこじらせている。
アニメでは母親の設定が大きく変更され別人化している。

●宇白 可奈(うしろ かな)/カナ

ウシロの妹で唯一の小学4年生。
彼の八つ当たりのはけ口にされているがいつも気丈に耐え、逆に彼の事を心配している。
さらに兄のために田中にある人探しを依頼し尽くす、ある意味一番子供離れした少女。
アニメ版では唯一死なない子供となるが、これはアニメ版の監督が原作者直々にお願いしたとの事。

●町 洋子(まち ようこ)/マチ

自然学校の地元の漁村の漁師の娘。そばかすにつるぺた。
彼女の提案で洞窟探険が行われ間接的にパイロットになった原因となった。
人でなしな兄がいるらしい。
基本的には原作をなぞるが、アニメ版と原作とで扱いが違う。

●宇白 順(うしろ じゅん)/ウシロ

  • CV:皆川純子
中学教師の息子。無口で人を寄せ付けないタイプの少年。
繊細な印象を持つが現代っ子らしくキレやすく、血の繋がりに甘え妹をそのはけ口にする。
しかし、周囲の人間達の出会いと別れ、そして自分の出生の秘密が明かされるごとに作中全体を通して成長していく。
平たく言えば、作品通しての実質主人公。ちなみに男子メンバーでは唯一の女性声優。



【小説版のパイロット】

●倉坂 梢(くらさか こずえ)/コズエ

小学校時代の事故で足に大怪我を負い、車いすが欠かせない。
ワクと親しくなる。アルプスのいくじなし娘が元ネタ。
鳴り物入りで登場したオリジナルヒロインだが、初っ端からパイロットに選ばれ……。
原作コミックス11巻限定版付属の番外編にてまさかのカメオ出演。

●柊 つばさ(ひいらぎ つばさ)/ツバサ

CV:名塚佳織
モジの幼馴染の少女。
心臓に病を抱えた友人のナギのことを想う一方、三人の関係が続くことを望む。しかし……。

●一之瀬 マリア(いちのせ まりあ)/マリア

褐色肌の日米ハーフでアメリカ海軍大佐の娘。熱血気質で男勝りな性格。
当然軍にも詳しく、マコ(小説版のナカマ)と気が合う。
言動が浮いていたのかどうか定かではないが、小説版作者によると不人気だったそうな。

●槇島 摩耶子(まきしま まやこ)/マーヤ

ココペリとコエムシの役目を両方兼ね備える、子供達をゲームへ誘うゴスロリ服の少女。
奔放な小悪魔的言動で周囲を翻弄し、陰で子供達の行動にも介入し暗躍する。
田中に対する挙動がどこか不振だが……。



これで、終わりだ。

これからは君たちが、この項目を追記・修正するんだ。


君たち、



まない……。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年08月08日 18:10