雪虫(昆虫)

登録日:2011/10/11(火) 19:11:32
更新日:2024/10/30 Wed 21:45:33
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「……行っちゃうんだ……」

……うん。

「次に会えるのは……いつ頃かな」

……分からないよ。

「……そっか」

…………

「…………」

……でも

「……え?」

でも俺、帰ってくるから。約束する。絶対、帰ってくるから。いつになるかは分からないけど……でも、絶対に帰ってくる。帰ってきて、また君に会いに行く。……絶対に。

「…………」

だから、その時は…………

「……うん。待ってる」

…………

「……あ、ねえ。見て……」

……え?


「ほら……初雪……」











   *   *
 *   + 虫です
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *


雪虫とは、北海道などの北国で見られる虫である。虫である。
大事な(ry
アブラムシの一種で、トドノネオオワタムシなどが最もポピュラー。
よく見たら虫と分かるのだが、ぱっと見では雪と間違えやすい。長年北国に住んでいて見慣れていても間違えることもある。

よく見たら虫と分かる参考画像


アブラムシは普通、羽のない姿で単為生殖する虫である。しかし秋口から初冬にかけて、越冬のために交尾して産卵するために羽のある成虫が生まれる。
この成虫というのが、もこもこした白い綿のような蝋物質を見に纏っており、それが雪に見えるのである。「雪虫」という呼び名はそこから。
今では冬の風物詩として認識されており、「雪虫が出てきた一週間後に初雪が降る」とも言われている。
しかしそれは根拠のない迷信のようなもので、実際はそんなことない。
成虫が出てくる時期と初雪が降り始める時期が重なっているだけである。

先に貼った参考画像からも分かるように、もこもこふわふわしてて非常にかわいい。しかし彼(?)らは熱に弱く、人の体温でも弱る。なので愛でるつもりでも実際はいぢめてるのと変わりないので、見かけてもそっとしてあげよう。
触れて愛でるものではなく、見て愛でるもの。つまり幼女と同じ。


雪虫とは幼女である。
しかしこの雪虫
その暑さに弱いという生態上、数年に一度一時的な寒時に大量発生しては気温が上昇して大量死滅するということを繰り返している。

死滅した雪虫はお互いの死体同士が引っ掛かり道路脇や側溝などに山のように積み重なり、
そしてまるで雑巾の生乾きのような悪臭を放つ


また、自転車に乗っているとよく服などにくっつく。
はらってもたいてい白い部分が付いたままになるのでうざったいことこのうえない。はたき落とすとやっぱり手に付着する。
また下手をすると口や鼻、目に入る。

以上の理由により、北国の人間でこの虫を好む者はあまりいるまい。



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最終更新:2024年10月30日 21:45