トロカチン(モンスターファーム)

登録日:2014/09/06 (土) 17:16:29
更新日:2024/11/08 Fri 12:11:26
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バリーズ製薬狂気の産物



トロカチンとはモンスターファームシリーズに登場するアイテムの一つ。
モンスターに使用してそのステータスに影響が出るいわゆるドーピング系アイテムの一種。



◆概要
かしこさの修行地でお馴染のバリーズ製薬が販売している薬。
投与するとモンスターの神経が興奮状態となり修行時の効果を高めることができる。
お値段一本1000G。
初めてアイテム屋を訪れてから28年以上が経過すると店に並ぶようになる他、Dランクのトロカチン杯の優勝賞品としても入手可能。


とまあこの説明だけ聞けばよくあるアイテム見たく思えるかもしれないが、実のところを言うと初代モンスターファーム屈指のチートアイテムだったりする。


その効果の詳細は仕事もしくは修行が一度成功する度にちから10アップ、命中10アップ、寿命マイナス1週という効果で、これが4週間、つまり1月丸々の間続く。
もっと単純に換算すれば寿命1ヶ月分と引き換えにちからと命中を40ずつ上昇させる薬だと思えばわかりやすい。


初代モンスターファームには様々なドーピングアイテムが登場するが、そのどれもが能力一つを20アップもしくは二つの能力を10ずつアップする代わりに別の能力が一つ10ダウンするというデメリット付き、寿命減少はモノによるが1週か2週。
つまるところプラマイの差も考えて薬物1つ当たり総合的には10しか上がらない。
だというのにこの薬は4週分と寿命の大幅減少こそあれど1つ当たり実質ステータスが合計80アップするというとんでもない薬なのだ。


この薬を複数回投与するだけで非力な筈のプラントやピクシーはとんでもない馬鹿力と化すし、ノーコンのゴーレムなんかは百発百中になったりする正にチートと呼ぶべき産物。


それだけならまだしも更に上位版のトロカチンEXという薬も売られており、効果と寿命減少が単純に二倍になっている。
つまり2ヵ月の寿命減少と引き換えにちからと命中が80ずつ、総計160のステータスアップとなる。
こちらはアイテム屋を訪れてから32年後以降か、Aランクのトロカチン特別杯の優勝賞品。


初代の仕様上、+20以上というのは潜在能力・成長段階・忠誠度全てが高水準で成長適性がAかBであっても確率で上がるというレベル。重仕事で引ければトロカチン(EX)より週当たりの上昇量は計算上高くなるわけだが、あくまでも高適正の能力に限定してのこと。
ちから・命中を"いつでも""安定して""高水準に""最高効率で"上げられるのはやはりチートアイテムと言えるのである。


FIMBAリーグの敵モンスターはそれほど強くないのでこれを常飲させながら丈夫さ系のステータスを鍛えるなんて育成方針でも寿命を迎える前に余裕で四大大会制覇なんてのも可能だったりするから恐ろしい。
むしろディノやゲルなど遠距離に高威力のちから技がある種ならその他の能力が初期値でもちから命中だけで4大大会制覇も容易に可能。(ブリーダーも脳筋になっちゃう、ヤバイヤバイ)
というかどんなにちからと命中が低いモンスターでも初期値は100前後はある筈なので
トロカチンEXを一年欠かさず飲ませるだけで簡単にカンストも可能だったりするからこれまた何とも。




とはいえ一本ごとに実質寿命が月単位で削られるのは、やはり小さくないリスクであるのも事実。
プラントやヘンガーのような長命種族ならともかく、ガリやモノリス、ドラゴンのような短命種族を薬漬けにして命を削るのは……(ただ、長生きさせることに自体に深い意味もなく寿命対効果が高水準である以上"使わない必要はない"という評価に落ち着く)


黄金モモ「おいすー^^」
卵カブリ「おいすー^^」


……初代ではドーピングアイテムの複数投与も可能なのでその辺の問題も余裕で解決できたりする。
もっと言うと単純換算で言えば桃+卵の延命期間が75週なので
トロカチンEX9本前後くらいの寿命ならモンスター一匹分の延命アイテム発掘で賄えてしまう。
付け加えるなら一回食べるごとに寿命が1週伸びるチートエサニクもどきもあるので……


以上のことを踏まえた結果、トロカチン発売以降の初代モンスターファームにおいては
モンスターのちからと命中の適正などあってないような物同然の状態になると言ってしまえたりもするのだ。




流石に開発側もそのチート具合を理解していたのか続編の2では登場せず。
代理のアイテムとして効果と刺激を抑えたトロロンという薬が販売されるようになった。
こちらは寿命6週と引き換えにちからが一回ごとに10アップ、命中は5アップの総計60アップと抑え目になっている。

それでもまだ強力に思えるかもしれないが、2ではシステムの仕様変更によって気をつけないとモンスターの寿命がゴリゴリ削れていくので、初代と同じ感覚で5本も6本も飲ませたら確実に即効お葬式コース一直線となる。

2の場合は成長段階による能力上昇の補正が大きいため、ステータスが伸びにくい育成初期をすっ飛ばすという使い方もできる。逆に成長期に無駄な寿命消費は望ましくないため使用はしない方がいい。

尤も、2には2で寿命18週と丈夫さ、回避のステータスを犠牲にちからと命中を一回30ずつ上昇させるパラドクシンなるアイテムがあったりするが。


それから長い時が経ち、アプリとSwitchに復刻された移植版でとうとう大ナーフをくらうハメに。
寿命消費量が双方とも3倍となり、トロカチンなら3ヶ月、トロカチンEXなら半年もの寿命が吹き飛ぶ
黄金モモと卵カブリを両方使ってもEX3つ分しかフォロー出来ず、さすがに当時のように薬中のごとく気軽に投与出来るものではなくなった。


◆余談

●初代にはバグで適当なモンスターにトロカチンを飲ませた後
そのモンスターをすぐに冬眠させて別のモンスターを仕事や修行に出すと
何とその別のモンスターにトロカチンの効果が適用されてしまったりする。

このバグを使えば寿命を減らさずにトロカチンの効果だけを……なんてみんな考えたろうが
初代のトロカチンの寿命減少は仕事や修行成功時の効果適用時に計算されるという検証結果が挙がっているためあしからず。


●2には没になったアイテムで、「トロカチンFX」なる代物が存在する。
これは寿命12週を犠牲にしてちから・命中がトレーニング一回で+25上昇かつパラドクシンのようなデメリットも無しというチート効果である。
むしろデメリット無しなのが問題になって、パラドクシンが生み出されたとも。




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最終更新:2024年11月08日 12:11