ドーピング

登録日:2018/07/22 Sun 00:55:00
更新日:2025/01/03 Fri 08:26:14
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ドーピングコンソメスープだ…

さあ諸君…

俺が逃げるのを止められるかな…?


ドーピングとは、スポーツ選手が薬物を使って自らの能力を高めたり、相手選手やチームへの妨害を計ること。
筋肉増強が最も有名だが、スタミナ回復や痛みの軽減、精神の安定などを図ることもある。
多くのスポーツにおいて禁止されており、禁止される行為にはゲノム編集などによる肉体改造や尿や血液(成分)の検査も含まれる。

転じてゲームなどで、「アイテムによるパワーアップ」を指す。
現実世界とゲームの世界では扱いが180度異なる。

南アフリカの原住民が「ドップ」という酒を飲んでテンションを上げていたのがその語源らしい。


スポーツでのドーピング

当然だが、あらゆるスポーツの業界でドーピングは禁じられている
ドーピングによって優勝などをしても後から発覚すればそれらが取り消し・メダル剥奪になる上以後その大会への登録すら禁止されるなど重い処罰を受けることになる。
違法薬物などもあるため、絶対に手を出してはいけない。

ドーピングが禁止される理由は主に以下のものが挙げられる。


  • スポーツの公正さが損なわれる
真面目にトレーニングして筋肉をつけた人と、にあかせて薬物で無理矢理筋肉をつけた人。
観客から見て応援したいのはどちらだろうか?前者を挙げる人が多いのではないだろうか?
応援していた選手が実は薬物で体を作っていたなんて判明したら、ファンは興ざめし失望することだろう。

また、トレーニングならばある程度の環境を整えることはどの国でも可能だが、ドーピングができる国・環境はごく限られている。中には旧東ドイツのように密かに国家ぐるみでドーピングを行っていた国もある。
それにドーピングなどが許容されていたら、薬物にお金を掛けれる選手が有利になってしまい、経済的に恵まれない選手は益々不利になってしまう。
国家間・団体間・個人間の公正さを維持する意味でも、ドーピングにより勝利を掴んだ選手を許すわけにはいかないのだ。


  • 選手の健康が損なわれる
ドーピングに使われる薬物は、男性ホルモンに似た成分のものが多いため、特に女性選手にとって大きな問題。
過剰なドーピングにより体が男性化してしまい、生理が止まったりといった問題が起きることもある。
もちろん男性であっても、外部から無理矢理ホルモン様の物質を取り込むことが健康にいいわけがない。
それ以外にも、過剰な摂取が心身に悪影響を与える薬物は少なくなく、選手生命どころか、人としての生命すら縮めかねない。
この観点からもドーピングは禁じられている。


  • 反社会的勢力への援助になる
処方薬や市販薬でドーピングするのもそれはそれで大問題なのだが、使用が禁じられている違法薬物だって世の中には少なくない。
違法薬物を選手に売る組織……要するにヤクザだとかマフィアみたいな反社会的勢力への資金源になりかねないのだ。
特にスポーツ賭博とかが絡んでくると問題は複雑怪奇になる。むしろ、 勝たせたくない選手にドーピングをして無理矢理失格にする 、なんてことも考えられるわけで……。


スポーツのドーピングの影響-個人から社会まで


  • 選手への風当たり
上述した不公平性や反社会的勢力への加担のように、ひとたびドーピングに手を出す(巻き込まれる)と、それだけで選手への風当たりは急激に厳しくなる。
規定の罰則を終えて競技に復帰しても「あいつはドーピングをした奴だから信用ならない」という観戦者はどうしても現れるのだ。
また近年では「薬物検査に引っかからないドーピング薬」とのイタチごっこが続いており、
どうしても「ドーピング疑惑」はあらゆる選手について回る問題となってしまっている。特に急に記録を伸ばした選手は疑われがち。


  • 意図的だろうが無意識だろうがどんな経緯であれ、検査で検出されたら一定の処分は免れない、
2018年に日本で故意にライバル選手の飲み物にドーピング薬物を混入させ、選手を出場停止に追い込んだカヌー選手や1980年に相手ボクサーに下剤入りのオレンジを食べさせて、7年間のライセンス停止処分が下された事件もあったが、
このように意図的に薬物を飲まされた場合も「飲ませた側は最低だが、飲まされた被害者も飲み物から目を離した落ち度がある」と選手側から声が上がるほどなのだ。*1
実際問題、飲まされた被害者であろうと薬物の効果を受けていることは変わりないため、出場を許すと他の選手と不公平になるという問題は出てきてしまうのである。


  • 生産過程の問題によって意図せぬ摂取が起きてしまうのはある
一時期は中国とメキシコでの食肉汚染がスポーツ界の問題となっていた時期があった。
「クレンブテロール」という物質があり、2022年現在ではスポーツドーピング違反どころか食肉用の動物に与えるのも禁止の薬物なのだが、かつては「豚に与えると良質な赤身肉が取れる」という事でこっそり餌に加えるという行為が多発していた。
で、これを与えられた豚を締めても肉の中に残ってしまうため、これを食べたスポーツ選手がドーピング検査に引っかかってしまうのである。
その中には有名な自転車競技であるツール・ド・フランス優勝者のアルベルト・コンタドールも存在。
事故かつ50ピコグラムという超微量とはいえ、体に薬物が入っていた事には変わりないとして2010-2011シーズンの戦績が抹消されている。
この事件以降しばらく「レース中に選手に提供する食事は現地で買わず、チームの所在地から先にドーピング検査したものを持ち込む」というレベルでギスギスしていたほど。
その後も「使っていた合法的な薬の製造過程で違反薬物が混入した」という選手側からの反証が認められドーピング違反の処分が軽減された例があり、選手に非がない違反も起きうるのは確かである。
2020年の日本においてもずさんな製造管理によって水虫薬に睡眠薬の成分が混ざったまま出荷されていた事例があり、製造過程の不備の問題はあまり他人事ではない。


  • アスリートの薬選びの難しさ
風邪薬に入っている呼吸器治療成分にもドーピングの違反薬物に指定されているものがあり、これらが検査で引っかかってしまうケースもある。
このためアスリートには日常生活から慎重な薬の選択が求められる。
実際には、薬の選択をアスリート任せにすることは非常に難しく、そのために適切なアドバイスができるスポーツドクターが重要になるのである。
治療目的でやむを得ない場合には厳格な審査の上でドーピングに当たる薬物を使用した上での参加が認められる場合もあるが、その場合にも医師の関与は不可欠である。
もちろん、スポーツドクターにミスがあってドーピング違反したときも、選手の自己責任として扱われてしまうのだが。
プレッシャーへの対応力を問うため精神面に作用する成分も禁止指定があるが、中にはADHDといった発達障害の治療薬の成分もありこれも判断が難しい。
また、薬ではないが、食品として合法的に流通している芥子の種*2などを摂取したことにより、薬物検査に引っかかってしまうという懸念もある。

ちなみに日本ではドーピングで失格になる選手は非常に少ない。
上位アスリートとなれば信頼のあるスポーツドクターを頼んでいること、ドーピングをしてでも上位に行こうという欲が他国に比べれば少ないことなどが理由として挙げられるだろう。
日本選手にドーピングが少ないことは、2020年東京五輪招致にも好影響を与えたと言われているほどだ。


  • ボディビルディングという競技におけるドーピング
薬の力を使うことは違反とされる競技が多い一方、ボディビルではドーピングを行わないことを売りにした「ナチュラルボディビル」という競技がある。
逆に言えば「ボディビルにおいては薬の力を使って肉体を作ることを許容する大会もある」ということである。
例えば、世界最高峰のボディビルコンテストと名高い「ミスター&ミズ・オリンピア」は薬物検査ガバガバで、そのランカーにはキャリア後に健康を損なう例が耐えない。
これはボディビルのコンテストが肉体美を示して競う競技であることと同時に
「人間離れしたカラダがずらっと並んでいるのを見たい」という観客の欲求、見世物の側面が強いからなのだ。
そういった事情もあって元ボディビルダー、特に古い時期に活躍していた方にはドーピングに関する忌避感が余り無い人が多い。
有名所で言うとあのシュワちゃんでさえ一時期ドーピングをしていた事を明言していたりするのだ。
ボディビル界隈に限って、やたらと「ステロイド」云々という薬剤の名前を耳にする機会が多いのはこれに関係している。
近年ではボディビル界でもドーピングに対して忌避感を抱く人が増えてきたため、前述した「ナチュラルボディビル」という競技が人気を博しているのだが。


  • ちなみに
勘違いされることも多いが、基本的に筋力のドーピングというのは「筋肉をつけることを補助する薬」なので「ドーピングさえすれば何もしなくても筋肉ムキムキ」とかそういうことは一切ない。
つまり、至郎田正影はああ見えて普段の筋トレを欠かさない努力の人なのだ。たぶん。
この人は度々ステロイド服用疑惑が持ち上がるが、ぶっちゃけネタである。
ステロイドの副作用に近い特徴が現れてたり服用を匂わせる本人の記述があったのでKBTITはガチで服用疑惑が持たれている。




ゲームでのドーピング

ゲームで「ドーピング」と言ったら、大抵は「恒久強化アイテムを使用することによるステータスアップ」を指す。
この場合、現実世界とは全く異なり、むしろ奨励される存在となっている(現実世界を舞台にしたリアルな作品除く)。
特にRPG系の作品ではレベルアップ以外では基本的に能力は成長しないため、ドーピングによる能力補強は非常に重要。

基本的に「ドーピング」というのはプレイヤー間での俗称であり、よほどメタな世界観のゲームでない限り、登場人物がステータス強化をドーピングと呼んだりすることはない。
パワーアップアイテムも、作中の設定上は単なる栄養剤や薬効植物の類だったり、ちょっと不思議なマジックアイテム扱いだったりする程度で、危険な薬物という描かれ方をすることはほとんどない。

この手のアイテムは非常にレアであり、店では購入できないことが多いため、誰に使うかは悩みどころ。
「弱点を補強する」か「長所を伸ばす」かプレイヤーの個性が現れる。
種泥棒は帰れ

また、本編攻略にはあまり関係ないが、「全ステータスマックス」などのやり込みプレイをする時はドーピングアイテムをかき集めることが必須となる。

ドラクエシリーズ

「種」「木の実」と呼ばれるドーピングアイテムが定番。

初期のドラクエでは存在せず、3が初登場。12でもリメイクで登場したが、いずれもドロップする敵は存在せず固定入手のみ。
リメイク1では一人旅なので誰に使うか迷う余地はないが、上昇値に乱数があるのでセーブロードを繰り返して最大数を引いておきたい。固定入手を全て使うと、最低値と最大値では1レベル分ぐらいの差が出るので結構馬鹿にならない。
MPを強化する「ふしぎなきのみ」は魔法が使えないキャラには与えられないことが多い。どうしてキーファに使えるんだよ
スピンオフトルネコシリーズではHPと力のみがドーピングでき、少年ヤンガスでは守りや運の良さ等もドーピング可能になった。
DQ5やトルネコ3では他の能力は優秀だが成長限界の低いモンスターを強化するというやり込みも可能。


ポケモンシリーズ

きそポイント(努力値)を上げる「タウリン(攻撃)」「ブロムヘキシン(防御)」「リゾチウム(特攻)」「キトサン(特防)」「インドメタシン(素早さ)」「マックスアップ(HP)」「ポイントアップorポイントマックス(PP)」というアイテムの通称をドーピングアイテムと呼ぶ。
ポイントアップと赤・緑のマックスアップを除き、全て店で購入可能。ただし、消耗品としてはメチャクチャ高い(9800円→10000円(第七世代から))。
実の所、敵を倒した時に獲得でき、貯まると能力がちょっと上がる隠し数値「努力値」を一定値上げているだけなので、手間を惜しまないなら買う意味はなかったりする。
店で買うと高いということは高値で売り払えるという事でもあるので、道中で拾った分は金に困っているなら売るのもありだろう。
ちなみに努力値は最大でも1つのステータスにつき252までだが、ドーピングアイテムを使用した場合は100までしか上がらないため(USUMまで)、それ以上の努力値を稼ぎたいのなら他の方法が必要。BWに登場したドーピングアイテム「ハネ」なら努力値は252まで上げられるが、1個につき1しか上がらない。

本格的に対戦用のポケモンを育成する場合、努力値は極めて重要な要素となる。
特に初代および金銀では仕様上努力値が非常に溜めにくかったため、「ドーピングアイテムを可能な限り使ってから努力値狩り」*3というのが常識であった。
ただ、努力値を最大までためるのにかかる時間は作品を追うごとに猛烈な速度で短縮されており、近作ではドーピングアイテムが1個につき10努力値が上がるのに対し、様々な方法を併用する事で1度の戦闘で50もの努力値を獲得できるようになっている。
そんなこんなで、よほど育成環境が整っていない時以外ドーピングアイテムはお呼びがかからない状態となりつつある。
しかし、剣盾ではドーピングアイテムのみで努力値を252まで上げられるようになり、所持金を一気に稼ぐ手段さえあればドーピングアイテムを使用しても容易に育てることができる。

技が使える回数「PP」を増やすポイントアップ系だけは代替する方法がなく、貴重なアイテムということもあって需要が一番高い。

プラスパワーなど戦闘中にステータスを一時的に上昇させるアイテムもあるが、対人戦では(原則)使用できないため、あまり話題には上がらない。
旅の際に使う機会があるかもしれないといったところ。クリアタイムを競うRTAでは、1匹のエースを集中して使うことになる都合もあり、積み技の代わりとして使われることが多い。

ポケモン不思議のダンジョンシリーズにも栄養ドリンクやグミとしてドーピングアイテムが登場。
ただしこちらは本家ポケモンやトルネコシリーズとは違い、全ての能力がカンストするまでステータスを上昇させることが出来るため
途方もない努力と忍耐さえあればドーピングにより世界最強のコイキングを爆誕させることさえ可能

FFシリーズ

Ⅶ、Ⅷは「○○アップ」でドーピング可能。
Ⅵの魔石もある意味これに近いかもしれない(レベルアップボーナスではあるが)。
ⅦではHP、MP以外の全ステータス255に出来る上、神羅飛空艇と言うドーピングの聖地があるため頑張れば最強にできる。
Ⅷでは難易度が非常に上がったが、代わりにHP~運まで全てのステータスをカンストに持っていける。
錬金術とカードを駆使すれば運以外はカンストにすることが現実的に可能。

テイルズオブシリーズ

「薬草」によってドーピングが可能。セージ・セボリー・ラベンダー・ベルベーヌ・カモミール・バジル・サフラン・ローズマリー等。
より多く上がる上位種は「レッド(ブルー)〇〇」というネーミングになる事が多い。
とはいえ、その難易度は作品ごとに大きく違い、ランダムドロップで手に入る場合もレアエネミー限定とか確率3%で盗むとかそんなのが多い。
大体の作品は極端なやりこみでもしないとカンストまで持ち込むのは到底不可能。
……が、一部の作品はその難易度が極端に低い。

PS1版デスティニーの場合、手持ちレンズ全てをアイテムと交換する「レンズ屋」で100個以上のレンズを渡すと、好きな薬草と交換してもらえる。
レンズはラスダンで雑魚戦を1回するだけで100~150程度貯まるので、ラスダンで雑魚と1戦→レンズ屋で交換 を繰り返すだけで簡単に稼げる。

PS2版デスティニー2の場合、特殊アイテムである「マジカルポット」からランダムで薬草が出てくるので、これを使って薬草が出てこなかったらリセット~を繰り返す事で比較的楽に薬草を貯める事が可能。連射パッドを使って放置し数打てば当たる的な要領で稼げる。
PSP版ではソフトリセットや連射パッドが(普通では)使えないので少々手間がかかる。

シンフォニアの場合は、コレットに「サーチアイテム」のEXスキルを付けるとドロップ率が激増するため1時間辺り10個前後のペースで集められることも。
知力以外は一通りドーピングできる。

アビスは基本的に「相当な労力が要る」側なのだがレッドバジルのみ例外で、ベヒモスと言う逃げられるボスからレッドバジルを盗んで逃げるをひたすら繰り返せば簡単にドーピング可能。
しかもこいつ、逃げても出現ポイントから離れないと即座に再出現するため、再エンカウントまでのペースも非常に速い。

ハーツではなんと下位種限定とはいえカジノの景品に普通に並んでいる。当然コインがある限りいくらでも入手可能。しかも安い。
終盤になると高値で売れる素材を落とす敵がごまんと居る為それらを売り払えば普通にカジノで遊ぶより大金があっさり手に入るので、手間を惜しまなければ全ステータスカンストも現実味を帯びる。

ラタトスクの騎士の場合はマルタなどで戦闘中に盗まないといけないが、何度でも挑める闘技場とグラズヘイムで一通り集められるので根気さえあればレベル上限25や50の魔物でもレベル上限200の魔物並みの強さを得ることが可能。
TP以外の上限値は9999。一点特化型のLV200上限の魔物ならHP+1つくらいはカンスト可能だが、複数カンストとなるとドーピングしないと厳しすぎる。
こちらはグレードショップで育てた魔物をそのまま引き継げるため、頑張って育てた魔物をそのまま使い続けることも可能。
ベルベーヌとカモミールにはアビスの使いまわしをした故のバグ*4があるため、能力カンストを本気で狙う場合は防御と術攻撃は料理で同時に上げること。

FEシリーズ

天使の衣(ライブリング)、パワーリング(力の雫)、精霊の粉、秘伝の書、はやての羽(スピードリング)、女神の像、竜の盾、まよけ、ブーツ、ボディリング(石像の欠片)等。
秘密の店がある作品の場合は無尽蔵に購入することが可能なケースもあり、HPから移動力まで全てのステータスがカンストのスーパーエースを作成することも出来る。ただし近年の作品では購入数に制限がかかってる事が多い。

最もカオスなのが封印の剣移動15マス体格25で鋼の大剣の重さをものともせずに振り回すソードマスターとか本来簡単に救出される側なのに体格17オーバーで逆にジェネラル相手に救出を使うファとか、闘技場で金さえ用意できればいろいろ遊べた。
ソフィーヤセシリアさんのようなイラナイツであっても金さえ積めばエースに化ける。

無限育成ができる覚醒ifだが、バランス調整なのかブーツだけは無限に入手することができず、移動力だけはどうしようもない。また、この二つの作品ではブーツで上げられる移動力の上限が本来の物+2になっており、封印のような歩兵もジェネラルも構わず戦場を爆走する移動力は実現できない。
他のステータスは全てカンストに持ち込める。

無限育成できない作品の場合は必然的にこれらも有限であり、貴重品である上に「能力上限も少ないデフレ型のゲーム」なので1~2の能力差が生死を分けるケースも多い。
天使の衣はHPである都合上昇量も多いため、本編で手に入る量でも後衛のHPを前衛並みにすることも可能。

遊戯王

カードゲームだが、ズバリ《ドーピング》という装備カードが存在する。
攻撃力が700上がるが次のターン以降200ずつ下がってしまう。
微妙に思えるかもしれないが当時、条件問わず700上がるカードは無く対戦でよく利用された。
1回下がっただけならまだ500アップとあの頃の装備の標準強化値の500と並んでいたし。
しかしその2ヶ月後、無条件デメリットなしで攻撃力1000アップの装備《デーモンの斧》の登場により利用価値は消滅した。初期のインフレのひどさがよく分かる。
ちなみに英語名は明らかにヤバい薬であることが分かりやすい名前になっており、他のカードイラストにも危険な薬として登場している。



半導体におけるドーピング

単に「ドープ」とも。
スポーツでは不正という点を初めとしてアレなドーピングであるが、半導体では非常に重要なものである。
というのも、ドーピングにより半導体の「属性」を決定するためである。

シリコンやゲルマニウムは単に精製しただけでは、半導体としての性質を示すどころかそもそも電気すらまともに通さない。
何故かと言うと純粋なものだと結晶内では電子がきっちり噛み合った状態であり、あぶれた電子(自由電子)や電子の空きが存在せず、電流を伝える手段が存在しないのだ。
で、ここに適当な元素を「ドーピング」することにより、初めて半導体として成立するのである。
またこの際、ドーピングする元素(ドーパント)が3価か5価によって半導体のN型とP型のどちらになるかも決定する。
意味わからん?オスとメスの違いが生まれるようなものだとでも考えてくれ。


追記・修正はドーピングに頼らずにお願いします。

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最終更新:2025年01月03日 08:26

*1 実際、アンチ・ドーピング規程にも「自身の飲食物を管理することは選手の義務である」と明言されている。もちろん、飲ませた者にはより重大な責任が発生することは言うまでもない。

*2 発芽しないように熱処理されている。

*3 ドーピングで貯められる努力値は当時最大値の半分までであった。

*4 アビスとラタトスクでこの2種の薬草は上がる能力が反対になっているのにフラグが使いまわされており、術攻撃がカンストしたのに防御を上げるカモミールが使えなくなる。逆もしかり。