セーラー服と機関銃(邦楽)

登録日:2014/09/25 (木) 21:41:22
更新日:2024/10/18 Fri 04:57:08
所要時間:約 5 分で読めます





『セーラー服と機関銃』は、薬師丸ひろ子のデビュー曲であり、赤川次郎の同名小説を元にした映画のメインテーマである。
発売は1981年11月21日で発売元はキティレコード。

薬師丸ひろ子の代名詞と言っても良い程の名曲で大ヒットした。
その透き通るようなまっすぐでのびやかな歌声はまさしく女神の歌声のようであり、たちまち多くの聴衆を魅了し現在までに90万枚近く売り上げている。
薬師丸の歌唱力もさることながら、そのメロディや歌詞も神がかっておりそれを聴く誰人の心も魂も激しく揺さぶらずにはおかない。
歌詞の中に「このまま何時間でも抱いていたいけど」という一節があるが、むしろ「このまま何時間でも聴いていたいけど」と聴衆に思わせるほどである。
どこか懐かしく、どこか切ない旋律や歌詞に薬師丸の歌声が輝きを与えてこの奇跡の一曲はこの世に誕生し、今もなお聴く者を魅了してやまない。

薬師丸ひろ子が歌手としても女優としてもナンバーワンの地位を確立できたのもこの『セーラー服と機関銃』という曲あればこそであり、この曲との出逢いがその後の彼女を運命づけたといっても過言ではない。いくつもの奇跡が積み重なって誕生した80年代で最高峰の邦楽であるといえる。
歌詞の内容とタイトルが全く合っていない点は誰もが抱く疑問であるが、それには後述の事情がある。

本作の主題歌はもともとは作曲者の来生たかおが歌うことに決定しており、そのタイトルも『セーラー服と機関銃』ではなく『夢の途中』であった。
だが監督の相米慎二が突然「薬師丸に歌わせる」とキティ・レコード社長に告げたことでこれが取りやめになり、急遽、主演の薬師丸ひろ子が歌うことになった。
もともと薬師丸も『夢の途中』というタイトルで歌うはずだったが、薬師丸の所属事務所社長の角川春樹が映画の試写を見た際に宣伝の意味も含めてか曲名を『セーラー服と機関銃』に変更せよと言い出し、曲の歌詞は無視でやむなく変更されることになった。そのため、曲の歌詞の内容と曲名があっていない作品になったのだが、もちろんこれでこの曲の価値が下がることはなく、むしろ今ではこの『セーラー服と機関銃』という曲名がしっくりきている。
なおもともとの主題歌となる予定だった来生たかおの歌う『夢の途中』という曲も実在する。内容は、上記経緯などで一部歌詞やアレンジが異なる他は当然ながら『セーラー服と機関銃』とほぼ同じ曲である。

色々な奇跡が起こりこの世に誕生した薬師丸ひろ子を代表するこの曲であるが、歌ったのは薬師丸だけではなく、桜田淳子も紅白で歌っていた。

最も素晴らしいのはやはりオリジナル版「セーラー服と機関銃」であるがCDを購入する際はアレンジされたものであることも多いので注意が必要。
アレンジ版にはアレンジ版のよさがあることは否定しないが。

最近ではドラマになり長澤まさみという歌手も歌ったようである。

アニヲタ界にはアニメ「らき☆すた」第四話EDで柊かがみ(CV.加藤英美里)が歌唱したバージョンが存在する。
完全に余談だが同作品のEDでは余計な台詞やトチリが入ってないレアな曲だったり。







追記修正は組長を継承してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 橋本環奈
  • セーラー服と機関銃
  • 夢の途中
  • 薬師丸ひろ子
  • カイカン
  • 邦楽
  • 80年代
  • 長澤まさみ
  • 映画
  • ドラマ
  • 角川春樹
  • 赤川次郎
  • らき☆すた
  • 柊かがみ
  • 加藤英美里
最終更新:2024年10月18日 04:57