龍覇 アリエース

登録日:2014/09/27 Sat 14:56:03
更新日:2024/10/07 Mon 07:17:13
所要時間:約 4 分で読めます








アリエースよ。正義のために我が力を使いたまえ。

---革命槍 ジャンヌ・ミゼルㅤㅤㅤ





《龍覇 アリエース》とは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。

概要

ジャスティス・ウイング/ドラグナーのクリーチャー。
「龍解ガイギンガ」で登場した、「自分と同じ文明のドラグハート」があると強化される性質を持つコスト4ドラグナーサイクルの光文明版。

龍覇 アリエースㅤCㅤ光文明 (4)
クリーチャー:ジャスティス・ウイング/ドラグナー 2000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト2以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
バトルゾーンに自分の光のドラグハートがあれば、このクリーチャーのパワーは+2000される。
ただし、この効果を使用しても4000にしかならないため、コスト5ドラグナーサイクルと全く同じようにそのコスト域の適正パワーになるのみであり、安定性ではどの文明を出そうが5000のコスト5ドラグナーサイクルのほうが優秀である。
ただしアリエースをはじめとしたコスト4ドラグナーは出しやすいことが売りであり、そこまで気にしなくてもいいだろう。

またアリエースの場合、自身で呼び出せてそのパンプアップ効果に寄与するドラグハートは2種類存在している。
神光の龍槍 ウルオヴェリア 光文明 (2)
ドラグハート・ウエポン
これを装備したクリーチャーは「ブロッカー」を得る。
龍解:自分のターンの終わりに、これを装備したクリーチャーがタップされていれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
装備するとブロッカーを得るドラグハート。裏返ると中堅ブロッカードラゴンとしても運用可能。

革命槍 ジャンヌ・ミゼル 光文明 (2)
ドラグハート・ウエポン
これを装備したクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。
龍解:自分のターンの終わりに、これを装備したクリーチャーがタップされていれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
全ての文明でタップ&キルを可能にしたドラグハート。
もちろん他にも厄介なやつをタップしておき、アタッカーで横から失礼します、なんてこともできる。

他のコスト2ドラグハートは1種類ずつしかないため、ある意味優遇されているとも言える。

アリエースは《飛翔の精霊アリエス》と同じく、牡羊座の「Aries」から来ているのだろう。見た目もひつじ感出ている。彼の効果で出せるウルオヴェリアの裏面、《神光の精霊龍 ウルティマリア》もひつじ感ある。もこもことか、ぐるぐる角とか。

初めて登場した通常弾「DMR-13 龍解ガイギンガ」のあと、2ヶ月も経たないうちに特殊エキスパンションである「DMX-17 龍の祭典!ドラゴン魂フェス!」でも収録される(アルトアートになっており、現在Dramatic Card仕様を除けばコスト4ドラグナーサイクルで唯一2バージョン存在することに)。もちろん、ジャンヌ・ミゼルの登場からそれを使えるドラグナーを投入すべきという考えもあったろうが、もしかしたら、後述の理由もあったかもしれない…?

さらに、DMX-18「三段変形!龍解オールスターズ」でも再登場。こちらでは《日蝕の精霊龍 ソレイルノワール》の龍解前である《太陽槍 ラヴェリテ》がコスト2であることから抜擢された模様。また、フレーバーテキストも新しいものとなっている。

どこに行ってたかって?そんなの黒い太陽に聞いてくれ。
---龍覇 アリエースㅤㅤㅤ

…すっかり光の正義を疑ってしまっている。まあ受けた仕打ちを考えれば仕方ない。
光という文明にありながら「日蝕」(古代日蝕は凶兆の前触れと考えられており、今みたいに喜んでグラスを買ったり他国に旅行したりしてまで見るものではなくむしろ恐れられていた)をテーマにしたドラグハートを携えて復帰したアリエース。

こうした正義への問答を経てアリエースは「愛」こそが必要なものであると確信し、それを伝えるために光文明へと帰還する……


関連カード

龍覇 ラブエース P 光文明 (4)
クリーチャー:エンジェル・ドラゴン/ジャスティス・ウイング/ドラグナー 3500
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト3以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
自分のドラグハートをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。
「クロニクル最終決戦デッキ 龍魂紅蓮譚」で登場した、愛の力に目覚めた後のアリエース。
時系列はそこまで差は無いがカードとしての登場時期の差もあって、アリエース時代から大幅にパワーアップしている。
《アクア戦士 ブルーマイティ》と同じドラグハートが出た時のドローを持つが、自身がドラグハートを呼び出せることから使いやすさは格段に上。


背景ストーリーでの扱い

さて、アリエースは背景ストーリーにおいて、光文明の良心に近い存在だったりする。

《天命王 エバーラスト》の考えについて、「裏も表もない正義」であると考えており、光文明の正義を体現しようと戦い続ける、それがアリエースであった。彼もドラグナーであるためか、エバーローズ同様に部隊を持っている。
それゆえ、《革命槍 ジャンヌ・ミゼル》/《神光の精霊龍 ダルク・アン・シエル》の「正義など名目である」という考え方に、やや引き気味である。


…が、ぶっちゃけエバーラストもダルク・アン・シエルと同じようなやつだった。


アリエースはある日、エバーローズと別行動で火文明と交戦していた。そのとき、その事件は起こる。
目の前でグレンモルトがガイギンガの力に飲まれ、ガイギンガを吸収して《暴龍事変 ガイグレン》となる。
そのパワーは圧倒的だった。アリエース部隊はみるみる壊滅に追い込まれていく。アリエース部隊所属の《専防の精霊龍 オルセー》はエバーラストに救援を求める。

エバーラスト様!天命の指示を!我々に正義の大義を!このままではアリエース部隊は全滅です!
---専防の精霊龍 オルセーㅤㅤㅤ

だが、そのエバーラストからの救いはなかった。エバーラストはガイグレンの力を見ると、より強大な力が必要と考え、瞑想状態に入る。

早い話が、アリエース部隊を見捨ててニートになった。

アリエース部隊を助けなかったことで光文明の間には不信感が生まれていく。それまでレース優勝候補とされていた光文明だが、今後どうなってしまうのだろうか?

その後、光文明の正義に疑念を抱いたアリエースは《日蝕の精霊龍 ソレイルノワール》に接触。

太陽が正義の象徴だと誰が決めた?では問おう。正義とは何だ?
---龍覇 アリエースㅤㅤㅤ

紆余曲折を経た後、アリエースは光文明に帰還。ソレイルノワールと共に愛の力の必要性を説き、一時は光文明に混乱をもたらした。
しかし、エバーラストが《天命讃華 ネバーラスト》として復活後、彼の仇敵である《龍覇 ザ=デッドマン》が出現。
一時は他文明と協力することを拒んだエバーラストとローズを動かしたのは共に協力する「愛」の力を説いたアリエースであった。

そう、正義より愛! みんなで協力するのが、愛! やっと気が付いたんですね、ロージアさん!
― 龍覇 ラブエースㅤㅤㅤ

……若干ウザくなってる気がしないでもないが、気にしないでおこう。


余談

上記のストーリーだが、そもそもアリエースがなんで一丸となって戦うことが基本の光文明であるのに別行動で動いていたのか、と言う部分について、公式のストーリーカードでは「なぜか」としか表現されていない。

アリエースは光文明の正義を(良く言えば素直に純粋に、悪く言えば盲目的に)信じていたことになる。そんな彼が、功を焦って単独行動する、とかそんなことがありえるだろうか、という疑問が浮かぶ。
もしかしたら、エバーラストは火文明の姿を見届けた上で、アリエースをいわば捨て駒にして撤退しようとしていたのかもしれないし、あるいは別の理由であえて見捨てたのかもしれない。もちろん、アリエース自身が勝手に光のためと思っておせっかい焼こうとした可能性もあるけど。



追記・修正は、愛の力に目覚めてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年10月07日 07:17