プリマクロン

登録日:2015/01/18 Sun 03:49:10
更新日:2025/03/12 Wed 06:49:40
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「ワシは火を起こす方法を知っておるが、それを『火を創造した』とは言わん。これは自然の決め事じゃからの。」



プリマクロンとは、トランスフォーマーシリーズのキャラクター。
戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』の26話「原始の呼び声」から初登場。

CV:難波圭一

【概要】

銀河系が宇宙に誕生した時代から存在しているとされる。ロボット生命体の生みの親と言える人物。
プリマクロン自身はロボット生命体のような外見ではない小柄な生命体だが、その小ささに反して屈指の頭脳と技術力を誇る。

ついにはユニクロンをも生み出した天才科学者であったが、そのユニクロンが邪悪な自我を持ったことで反乱される。
プリマクロン自身はこの反乱で重傷を負い、助手のロボット生命体(オラクル)は精神をボディと分離することで彼らの元から逃亡した。
この反乱に懲りたプリマクロンは今度はエネルギーを吸収して育つエネルギー生命体であるトルネドロンを生み出し、宇宙に解き放った。

…要はパラレルワールドにすら巻き込んで同一存在として暗躍するユニクロンの生みの親な訳だから、実質的にシリーズの元凶とも言える。
プリマクロンは明らかに重要なキャラに見えるがこの話以降ほぼ触れられておらず、現在では完全に葬り去られた…と思われたが、書籍「トランスフォーマージェネレーション 2014 Vol.1」に掲載された漫画「CONTROVERSE」にてまさかの登場。
実質の「原始の呼び声」の後日談と言える内容であり、現行の設定とも擦り合わせているのでファンなら一読の価値ありである。

【劇中の活躍】

トルネドロンに指令を下し、サイバトロン戦士もろとも星のエネルギーを吸い尽くし、あっという間にセイバートロン星を死の星に変えさせる。
更にトルネドロンは月面のサイバトロン全員のエネルギーを奪い、デストロンのエネルギーも吸収。その足で地球に取り付いてエネルギーを吸い尽くし、地球をも死の星にしてしまったのだった。

一方でかつての助手であるオラクルによってダイノボット等野獣戦士たちがプリマクロンの複雑な陰謀を止めるため、単純な知性で動く唯一の武器として招集されていた。
ところが彼らもトルネドロンに倒され野獣戦士は全滅したことで、プリマクロンは宇宙を収めたと喜ぶが、トルネドロンは全てを食い尽くしても満たされず、プリマクロンに反旗を翻した。

だが、死んだと思われたグリムロックがプリマクロンの宇宙船宇宙船を見つけ侵入。
グリムロックはプリマクロンに「お前、宇宙規模のトラブル起こした!」と正論をぶつけ、プリマクロンもこのような事は二度としないと約束する。
だが2人のやり取りの最中でもトルネドロンは彼らを毒牙にかけようとしていた。プリマクロンはトルネドロンを制御しようとエネルギーパラメータを最大に増幅し、カウンタードライブもアンチパワーシステムも作動させるなど手は尽くしたが、もうどうにもならないと諦める。

しかしその時、彼の話を聞いたグリムロックは「俺グリムロックやってみる、見てろ!」と言い装置のレバーを何気なく動かした。
それはエネルギーの逆転スイッチであり、トルネドロンが食べつくしたエネルギーを全て元に戻すスイッチだった。
なぜこれに気づかなかったと驚くプリマクロンに対しグリムロックは自分程単純じゃないからであり、「俺グリムロック、単純な事はすぐできる!」と説明。

プリマクロンは単純故の素晴らしさを称賛する中、トルネドロンは全てのエネルギーを戻し消滅。
グリムロックは宇宙を救ったことに喜びながらプリマクロンの宇宙船を破壊するのだった。

【余談】

  • 設定上はプリマクロンに関するエピソードは超重要な設定なのだが、「原始の呼び声」では序盤からさらりとした形で明かされている。
    しかも、シリーズでも類を見ない程の危機でありながらあっさりと解決するなどその超展開振りからも語り草となっている…まあTFではよくあることである。
    ちなみに作画が異様に素晴らしいことでも有名であり、これまでの回は悪く言えば低作画な回が殆どだったが、この話は殆どのキャラに細かいディティールが施されており、また後年の勇者シリーズに通じる物があるプレダキングの合体シーンなどは必見であり、「逆作画崩壊」とまで評されている。




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最終更新:2025年03月12日 06:49