パニッシュ・ホールド

登録日:2015/02/18 Wed 21:08:46
更新日:2024/09/19 Thu 08:25:57
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邪悪なる者に下る鉄槌。人、それを天罰と言う!






《パニッシュ・ホールド》はデュエル・マスターズの呪文。

概要

DM-17初出の光文明の呪文。

パニッシュ・ホールド 光文明 (5)
呪文
S・バック-光
バトルゾーンにあるクリーチャーを2体まで選び、タップする。

《ムーンライト・フラッシュ》に1コスト増えて、S・バックがついてきた、というスペック。
元々の《ムーンライト・フラッシュ》からしてそんなに強くなく、後に完全上位互換たる
《落雷のステンド・グラス》や《ビリビリ・ツイン・サンダー》《連唱 ジャンヌ・スパーク》が登場してしまうレベルなので、
こちらもそんなに期待できるレベルではない。

手で撃つには重い上、《スーパー・スパーク》が存在するためあまり美味しいとは言えない。
よって、S・バック専用といえるが、光文明ではシールドは基本的に優秀なトリガーを自分で追加してでも発動するためにあり、
また数多くのシールドに依存するカードもあることから、自分からバリバリ減らしていくことは少ない。
よって、なんだかんだでトリガーと同じような運用になってしまい、それなら最初からスパーク呪文でも入れてたほうが安定する。

差別点を見出すならば、自分のクリーチャーもタップできる点であろうか。
「無情」の極 シャングリラ》や各種「イザナイ」との組み合わせでこそ力を発揮できそうである。
しかし前者なら《逆転王女プリン》、後者なら《ドンドン打つべしナウ》や《転々のサトリ ラシャ》でなんとかなるので
あえて採用するメリットがあるといえない。

余談

一応、採用するメリットのひとつに《無双恐皇ガラムタ》《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》といった
トリガー封じのクリーチャーがいても撃てる点はあがる。とはいえ、以上の2種は種族や文明があれば入るが絶対はいるようなカードでもなく、
そのメタのためだけに《パニッシュ・ホールド》を採用するメリットは非常に小さいといえる。

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時は経ち、ドラゴン・サーガ
とあるカードが「残念なコモン」として挙げられていた。

堅牢の翼 アリシオン 光文明 (3)
クリーチャー:ジャスティス・ウイング 2000
ブロッカー
このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。
エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドをひとつ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)

《堅牢の翼 アリシオン》。
シールドを守るべき「ブロッカー」でありながら、シールドを犠牲にする「エスケープ」を持つ。
どう見ても噛み合ってないクリーチャーであり、エスケープを除くと対して見るべきスペックですらなく(1コストクリーチャー《蒼天の翼 ラウ》相当)、
「まーた枠埋めコモンか。タカラトミーもたまには強いコモンくれたっていいじゃないか」と光使いは悲嘆にくれていた。

だが。

「あれ?アリシオンでシールドとってきてパニホ撃てば相手のモルト止められんじゃね?」

ドラゴン・サーガ時代、それは《龍覇 グレンモルト》およびその派生形態が暴れまわる世界だった。
そしてグレンモルトの相棒、《熱血星龍 ガイギンガ》は「相手に選ばれるとエクストラターン」。
かといって龍解を達成させてしまえばスパーク系呪文ではどうにもならない。
どのみち次のターンでおしまい、光側はその1ターンでトドメを刺すか、相手の場を一気に片付ける必要がある。
そんなに楽にできたら誰も苦労しない。
一応、先にスパーク撃てればなんとかなる。しかしトリガーというのは基本運任せ。

だがグレンモルトは自分で2回攻撃するなり、他のクリーチャーを先に殴らせたりする必要が存在する。
そうしなければガイギンガの龍解条件は満たせないからだ。
つまり、《堅牢の翼 アリシオン》でブロックしてエスケープを発動すれば、《パニッシュ・ホールド》のコストが調達できる。

ここにおいて、アリシオンのエスケープが能動的なグレンモルト対策になりえるのである。
つまり自分から積極的にコンバット・トリックを狙っていける。デュエマでは珍しいことである。

いきなりストレージで眠ってた《パニッシュ・ホールド》が200円にまで上昇。
そもそも光使いが少なかったとはいえ、光を噛ませたデッキなら使えるので、かなりの評価となった。
200円だと割と安く聞こえるかもしれないが、ストレージで10円で眠ってたようなカードである。20倍である。
自分の持ち物が価格が20倍になったら流石に驚かないだろうか?

もちろん上記のようにガラムタ対策にも使える上、2体止まるので案外馬鹿にできないコンバット・トリックとして運用できるように。
ここにおいてアリシオンのおかげで汎用性が上がったのであった。

こうして一躍評価を上げた《パニッシュ・ホールド》。
そして「S・バック」というギミック自体の有用性がだんだん認識されつつあり、
《デュアルショック・ドラゴン》や《天真妖精オチャッピィ》《予言者プロキオン》《ファンタズム・クラッチ》《アクア・アドバイザー》といった
先行して評価の高いカード同様に強力なカードとして認識されると共に、「S・バックの新規を」という声も上がり始めている。

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最終更新:2024年09月19日 08:25