イナガミ

登録日:2015/07/02(木) 03:45:04
更新日:2021/01/08 Fri 13:53:38
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『モンスターハンターフロンティアZZ』に登場するモンスター。


概要

アップデート『G5』の2大メインモンスターの1体として実装された古龍種(もう1体はガルバダオラ)。
別名『雅翁龍』。
フォワード.5以降の新モンスターの例に漏れず、剛種(HR5~、G9.1以前の旧HR100)とG級、G級HCの個体が存在する。


見た目は黒い鱗と甲殻に覆われ、黄土色の鬣(たてがみ)が生え、がっちりとした四肢で歩く獣のような姿。
尻尾はタケノコ状の形をとっているのが特徴的である。
古龍種としては他の同輩に比べると小柄な体型で、さほど大きくない(ただしサイズ変動による)。


MHFの古龍はメインシリーズ以上にやりたい放題の能力者が多かったが、こいつもこいつで相当ぶっ飛んでいる。
イナガミの能力は竹を自在に成長させる力。
な、何を言ってるかわからねーと思うが(ry
本当に文字通り竹を成長させる力を持っている。そうとしか言い様がない。
イナガミの攻撃に応じてタケノコが槍のごとく突き出したり、一帯に生えた芽が急激に成長して竹林を形成したり、と様々な形でハンターに牙を剥く。
ただ、急激に成長させているためか、芽吹いた竹はしばらくすると瞬く間に枯れ消えてしまう。


見た目も能力も、同時期に実装されたガルバダオラ(というか、MHF産の古龍種全般)とは対称的に落ち着いている印象を感じられる。
運営のセキノック関野P曰く、「古き良きモンスターハンターのモンスターだと思う」。
魑魅魍魎を生み出してきた大元のくせに一体何を言ってるんだ*1とツッコミたくなるが、あくまでも戦闘面やビジュアルの話であって、恐らく世界観的な意味での発言ではないと思う。多分。
キリン「竹生やすのが古き良きモンスターとかないわー」
イナガミ「お前その能力でよく言えるな?」


なお、骨格からはパッと見ジンオウガのような牙竜種に見えるが、実はキリンの骨格が元となっている。
しかし「肉食のキリン」をイメージしてもモーションに無理が生じるとして難航したらしく、その結果かなり別物に仕上がった。
実質キリンをちょろっと参考にしただけの新規骨格である。


クエストでは竹林深部に出現する。
深部という響きから通常の竹林もあるかのように感じてしまうが、残念ながら無い。
決戦場と同じくBCと戦闘エリアだけで構成され、逃げ場が無いタイプのフィールドである。



戦闘概要

G級では難易度★7として扱われるため、マイナス900の防御減算をかけられても平気な高防御力が必要。
HC化すると難易度を下げられないので注意。


主に肉弾戦を交えながら、所々で竹を使った攻撃も繰り出す。
また、イナガミは睡眠属性の力も有しており、白いブレスなど一部の攻撃には睡眠効果が付与されている。
MHF-G以降は(MH3以降の)メインシリーズ同様にしばらくフラフラと歩いてから眠りに落ちる仕様に変わったため、その前に元気ドリンコを飲むか他のハンターに蹴っ飛ばして起こしてもらう必要がある。


基本的に手数タイプのモンスターゆえに、G級及び追加技を除くと極端な大ダメージの技はあまり無い。
予備動作の短いものと長いものが混在しているが、攻撃後は若干隙を晒すことが多いため、スキル「早食い」が無くても対処可能なシチュエーションはそこそこある。


攻撃面以外では、ダメージが蓄積した部位は湧き出した灰色の液体に覆われて鎧を形成し、肉質が硬化するという特性がある。
これは傷を受けると自己修復を図るイナガミの体質によるもの。
他の覆われてない部位と比べてダメージが減衰してしまうが、引き換えに重みが増してイナガミの負担にもなる。
硬化した部位が多いほど目に見えて鈍重になっていくが、その分攻撃の重みも大きく増すので注意が必要。

更に、この体液を利用して背中に無いはずの翼を生成して滑空攻撃を行うこともある。
初見ではかなり呆気に取られやすい攻撃で、見た目もカッコイイが直撃時の威力も高いので注意。


イナガミの部位破壊は非常に特殊。
まず、上記の方法で頭、前後両脚、尻尾の合計6部位を硬化させる必要があり、条件が揃うとイナガミは超広範囲の睡眠ガス大爆発を引き起こす。
それと同時に鎧がパージされて大ダウンし、頭から尾まで全部位の破壊が完了するようになっている。
一度パージさせれば2回目以降も引き起こす必要は無く、戦略上必然的に全部位を攻撃していくことになるので、モンスターの中でも部位破壊は簡単な部類に入る。
怯み値がアップするHC個体でも戦略上普通に部位破壊をこなしている事が多いため、HC個体の中では良心的…かも?

ただ、その分部位破壊報酬の枠は他モンスターと比べて少ない。


弱点は火、雷、龍属性。
特に火属性は、植物を操るモンスターだけあって非常によく通る。
しかしながら鎧をまとっている時は当然効かない。


竹を使った攻撃

攻撃パターンの中から「竹」を使った特徴的な技をピックアップ。
これらの殆どは使用部位が鎧をまとっていると竹に働きかけが出来なくなる(生えない)。


  • 引っかき
普通に引っかくだけで竹の地下茎が槍みたいに飛び出す。

  • 尻尾なぎ払い
後ろを見てからすぐに尻尾でなぎ払い、広範囲に地下茎と竹林が飛び出す。
出が早く、対処しにくい。

  • 睡眠ブレス
前方に白いブレスを素早く撃ち込む。
通常はただの睡眠付きブレスだが、鎧をまとう部位が3部位以上になると圧縮して撃つようになる。
これはスピードが遅い代わりに着弾地点で竹の芽に働きかけ、約1秒後に竹林が生えてくる。
鎧の数が多いほどその範囲は拡大していく。

  • 地下茎貫通攻撃
尻尾を突き刺してハンターの足元に地下茎を突き出し、一瞬で肥大化させる。
複数回行うことがあるほか、尻尾が鎧をまとっていても竹への働きかけが失われないため厄介な攻撃に見えるが、回避自体は(尻もちをついていなければ)簡単。

  • 連続尻尾突き
サイドステップ後にある程度ハンターを狙いながら尻尾で突く。
突いた時に地下茎と竹林が飛び出すのだが、こちらの攻撃で肥大化したものは崩壊時にハンターめがけて針が2本飛んでくる。
最後まで油断するべからず。

  • 大竹林
イナガミの能力を象徴する大技。
一部の古龍種が行うような闊歩をしながら、周囲に大量の竹の芽を生やしていく。
その後、歩行の終わり際に小ジャンプからの尻尾突き刺しで芽に働きかけると、一斉に成長して大規模な竹林が誕生する。
竹に直撃で睡眠状態にさせられる。尻尾が鎧をまとっても行うので防げない。
更に当たり判定が発生するのは竹が成長しきった後であり、成長中ではないので注意。

  • ダイナミック竹フルスイング
G級限定行動。
最初に竹林へ向かってダッシュ、竹を1本折って咥えると大ジャンプからのダイブ着地と同時に1回転しながら竹を振り回す。
かなり難しいが、実はこの竹を破壊して大ダウンさせることも可能。

  • ホーミング竹ミサイル
G級HC限定行動。
竹林へ向かってダッシュするのは上と同じだが、尻尾で切断された複数の竹が宙を舞った後、イナガミの合図でハンターめがけて飛来する。
尻尾が鎧をまとっても問題なく行う。
なお、これと通常の突進は竹スイングと姿勢が違うので区別はつくが、突進行動が増えたことでHC個体は剣士にとってかなり厄介なことになっている。



武具

剛種~烈種武器まで強化可能となっており、烈種(始種)ではないためG級武器も生産可能。
どちらも睡眠属性を宿す。
剛種系統は生産時点で性能が完成しており即戦力となる。
今では烈種武器の一つ手前「G級覇種武器」が直接生産も可能となったので、剛種からこつこつ強化するのは微妙かも。
G級系統は斬れ味がそれなりの空色ゲージを持つが、空色の次は緑色と一気にダウン。
後述の「巧流」と相性がいい?


防具も上記同様に剛種、G級の2系統存在する。
イナガミ(とガルバダオラ)を皮切りにG級防具はGX強化で必ずスロット3が出現するようになり、課金防具の一瞬であるG級守護防具にも匹敵する高性能を発揮している。
が、イナガミのG級防具で注目すべきはG級スキル「巧流」。
モンスターの攻撃を回避するだけで斬れ味が少量回復するという驚きの効果を持っているのだ*2
砥石の節約どころか、武器種次第では1個も使わずにクエスト達成できてしまう強力なスキルである。
後に他のG級モンスターの防具にも巧流のスキルポイントが付与されている辺り、本スキルの人気ぶりが伺える。
(しかしながらイナガミの始種防具には一切スキルポイントが無い。なぜ……)

ただし『MHF-Z』以前の穿龍棍は、バランス調整の一環により天ノ型のEX回避以外での回復量は僅か2となっていた。
(他の武器種は3~12)
これはGGで実装された穿龍棍が、他の武器種を駆逐しかねないほど強すぎて物議をかもしたことが原因であり、巧流も穿龍棍が有利とならないように当時はこうした調整が行われていた。



クエスト「失われた絆を求めて」について

ストーリークエスト「歌が紡ぐ物語」の11章ラストを飾る専用クエスト。

本ストーリーにおいてイナガミは、メゼポルタの主要人物の歌姫(新)*3と、レジェンドラスタの一人「レイラ」の故郷
を滅ぼし彼女らの一族を追放した元凶として描かれている。
ふとした事がきっかけでイナガミの存在を知ったレイラは、たった一人で挑みに行くも返り討ちに。
止むを得ず、自分の代わりにプレイヤーハンターに討伐してもらうべく依頼したのがこのクエストである。


しかし、これがまあ非常に難しい
何故なら只の討伐クエストではなく装備が支給となっており、
  • レイラの亡き師であるトキシの遺品「イリークGXシリーズ」一式
  • メラギナスの烈種武器「コーレクラウフィー」
この2つを強制装備させられることになる。
レイラ曰く、イリークGXシリーズはイナガミの睡眠ガス対策となる重要な装備らしいのだが、一式では火力強化に繋がるスキルが全く発動しない欠点がある。
そう、大事な斬れ味レベル+1さえも。おかげでコーレクラウフィーは紫止まり。
更にクエストに行くと、困ったことに装飾品が何一つ装着されていないという問題にぶち当たる。
装備支給の影響を受けないスキルカフで発動できる有能なスキルも、せいぜい早食いか女神の赦しがいいところ。


戦闘でも問題がある。
まず、前述したが斬れ味が紫な上に穿龍棍は手数武器なので、すぐに斬れ味が落ちてしまう。
次にコーレクラウフィーの持つ闇属性は氷+龍の複合。イナガミの弱点と被るのは龍属性しかない。
そもそも打撃肉質がのっぺりしているために硬化を逆手に取らないと短リーチモードが機能せず、相性が秘伝書のスタイルに大きく左右されてしまう。
他にメンバーを募集して4人PTで挑めばどうにでもなるが、ソロで挑むとなれば別次元。
上記の悪条件が重なりまくっていることでかつてない長期戦を強いられてしまうのである
元気のみなもとを服用しなくては正直やってられない。


以上のことから、本クエストはストーリーの中でも非常に難易度が高く、インフレが進んで強力な武具やスキルまみれのハンターライフを送るG級ハンターにとっては壁になりやすい。
だが、このクエストをクリアすればレジェントラスタ達が烈種武器を扱えるようになるので、
彼らを戦力的に強化したいのであれば避けて通ることができない…
穿龍棍の扱いに手馴れているかどうかで討伐速度はかなり違うだろう。



余談

MHFの一部界隈ではイナガミの竹を生やす能力と、植物系のワードが入った「草生える」のネットスラングをかけて
竹生える」と読み替えた改変スラングが使われているとかいないとか。
使い方:「G級ハルドメルグがいきなりヴァニラみたいな攻撃してきて竹生える」「小型モンスターのとどめで討伐成功して大竹林不可避」

しかし、元々の「草生える」が使われた経緯がいかんせんアレであることを考えると、例え竹であっても公衆の面前で無闇に乱用してはいけない(戒め)



追記・修正はタケノコ料理食いながらお願いします。

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最終更新:2021年01月08日 13:53

*1 なお、世代によってはここの運営Pというとギウラスもとい杉浦氏を思い浮かべる人もいるだろうが、2014年以降の彼はエグゼクティブプロデューサーに就任して現場からは少し遠ざかり、2016年からまた復帰している。

*2 後にメインシリーズでもメインモンスターの1体、セルレギオスの生産武器にも非常によく似た効果がデフォルトの特性として導入されている

*3 ドンドルマにいた方の歌姫(旧)は既にメゼポルタから去っている。