2主人公(幻想水滸伝)

登録日:2011/06/05(日) 00:13:47
更新日:2024/11/26 Tue 10:16:26
所要時間:約 5 分で読めます




2主人公とは、幻想水滸伝2の主人公。また、それを元としたPSソフト幻想水滸外伝、及びGBAソフト幻想水滸伝カードストーリーズに登場するキャラクターである。

CV.小田久史(ドラマCD版)

デフォルトネームは無いが、小説版とドラマCDでは『リオウ』。のちに執筆された漫画版では『タオ』となっている。
ファンからの愛称は『2主』であり、他のシリーズ主人公たちのような分かりやすい愛情はなぜか存在しない。


◇外見
外見年齢は16歳前後ほどの少年。
子犬か小猿のような丸っこい目と、額に着けた孫悟空のような金色の輪が特徴。今までのシリーズの主人公の中では、デザインの印象は比較的おとなしめ。イメージカラーは前作主人公と同じ赤。
武器は木製の大きなトンファーを使用している。


◇性格
幻想水滸伝シリーズほぼ恒例の無個性なキャラクターである為、性格はプレイヤーによって様々。
ただし、前作より選択肢上で喋る機会が多く、また『外伝』でも多少の台詞が描写されている為か、年相応ながら穏やかで心優しく、気の強い姉に振り回されつつも芯のしっかりした少年として印象づけられている場合が多い。


◇来歴
孤児であり、幼い頃に後に義姉となるナナミと共に、かつての都市同盟の英雄・ゲンカクに引き取られ、ハイランド王国の国境付近の田舎町キャロで暮らしていた。
『裏切り者のゲンカク』の家の者だと揶揄され幼い頃からいじめられていたが、明るい気の強い性格のナナミ、そして唯一無二の親友ジョウイと一緒だったため、貧しいながらも逞しく幸せに暮らしていた。

ゲンカクの没後はジョウイと共にユニコーン少年隊に入隊。
ゲーム本編は、しばらく争いを続けていた都市同盟とハイランドが休戦調停を結び、明日にはいよいよナナミが待つ家に帰ることができるというところから始まる。

駐屯地で明日の帰宅を楽しみにしながら眠りにつく中、都市同盟の急襲を受ける。
その混乱の中、目撃したのは狂皇子ルカ・ブライトが仲間の少年兵達を殺す姿だった。
休戦をよしとしなかったルカは都市同盟がユニコーン少年隊を全滅させたと見せかけ、戦争を再開させようとしていたのだった。
自分たちも危うく殺されかけるがなんとか逃げ切り、たどり着いたのは敵地である都市同盟のとある砦。

しばらく捕虜として雑用をこなしながらやり過ごすも、隙を見て脱出。ジョウイらと共にキャロを目指すが、今度は都市同盟のスパイとしてナナミも一緒に捕まってしまう。
死刑になる直前、砦で世話になったビクトール、フリックらに助けられ、砦に戻る。
そして様々な場所を転々とし、仲間や想いを守る為、新同盟軍のリーダーとなり、祖国と戦うことになっていく。


◇性能
主人公という事もあり、全体的に能力は高め。
物語の途中で宿す『輝く盾の紋章』は右手に固定となり、主に味方全体への回復や強力な火力バフとなる確率怒り付与がメインで、道中からボス戦までPTの安定性が格段に増す。
他の部位には武器に『魔力吸い』を宿して自身の回復回数を増やして生存能力を底上げしたり、高めの素早さを活かして『しでんの紋章』でPT全体を加速させるのが良いだろう。
勿論、鉄板である『怒りの紋章』や『ダウンの紋章』でも活躍できる。

協力攻撃は『幼なじみ攻撃』・『姉弟攻撃』・『ニセモノ攻撃』・『Wリーダー攻撃』の4種類。
特に強力な幼なじみ攻撃はストーリーの序盤で使えなくなるが、終盤でもう一度使える機会がある。その際は序盤とグラフィックが微妙に違う。
また、姉弟攻撃では基本的には息の合った攻撃を見せてくれるが、8分の1の確率でナナミがサボる上に2主は疲れる。頑張れ弟。


◇エピソード 
額にある金色の輪は、開発終盤まではバンダナだったが、スタッフのふとした遊び心から孫悟空のわっかをつけてみたところ、想像以上に似合っていた為今のデザインとなった。
ゲーム上では、幼い頃にゲンカクにお祭りで買ってもらったという設定になっている(ナナミは食べ物を買ってもらった)。
また、肩に巻いている黄色い布は、ゲンカクの形見でもある。

孤児である為か、シリーズ共通で具体的な年齢設定が存在しない。
ナナミとは一度どっちがお兄ちゃん(お姉ちゃん)かで喧嘩したらしいのだが、結局ナナミの押しに負けてしまったらしい。

余談だが、前述した台詞以外にも『2』はキャラのグラフィックが大幅に増えた為、主人公のアクションもかなり増えた。

走る、登る、戦うはもちろんのこと、眠る、踊る、床を磨く、押す、食べる、調理する、ガッツポーズ、ナナミに突き飛ばされて土壁にめり込む(めり込んだ跡も、ゲーム終盤になっても残っている)等、画面内をちょこまか動く主人公はかなり可愛い。
無論他のキャラのアクションもかなり多いが、やはり主人公ゆえにアクションの数はダントツ。


◇紋章
前述のように、右手に『輝く盾の紋章』を宿している。
元はジョウイの宿す『黒き刃の紋章』と2つで1つの『始まりの紋章』と言う紋章である。
他の真なる紋章の例に違わず、強力な紋章である反面「2つに分かれた紋章は親友同士でしか宿せず、その両者は立場を違え争う」ことを宿命付けられてしまう。

また、2つに分かれた状態では不老とはならず逆に徐々に宿主の命を削るが、紋章に認められた場合には分かれた状態であっても呪いを受けることはなくなる。

この呪いのような宿命に抗うには、やはり星のもとに導かれた者を一同に集わせなければならないのだった。


以下、ネタバレ注意



















迎えるEDによっては彼のその後が大きく変わる。

  • ノーマル(BAD)ED
108星が集まらない、または集まったがナナミが死んでしまった場合は、新都市同盟の国王になる。
その際のジョウイの決闘はすっぽかすこともできる(その場合は約束の場所で待ち続けるジョウイの一枚絵で物語が終わる)

  • 逃走ED
あるルートでナナミと全てを捨てて逃げる選択をするとこのEDになる。
森小屋の一枚絵で終わり、その後の歴史がどうなったかは語られない。

  • ベストED
108星を全て仲間にし、とあるシーンでナナミが死ななくなる選択肢を選ぶとこのEDに辿り着く。
最後の決闘後、和解した幼なじみ3人で旅に出る。

外伝Vol.2ではこのベストEDが採用され、データのコンバートをすれば裏ルートで無名諸国へと旅する3人のほのぼのとした様子を見ることができる。2主の荷物ェ…。
因みにこれを見る為にはLPを限界まで貯める必要がある。

開発段階ではノーマルEDが正史とされていたが、開発終盤になり「『1』にもあったし、108星揃えたED作ろうよ」ということでベストEDが作られた。
正史でも、主人公は戦争終結後に姿を消し、新都市同盟のリーダーはテレーズということになっている。
コナミはベストEDが正史としているが、ディレクターの村山吉隆はノーマルEDを正史と主張している。




エミリア「主人公さん、追記、修正お願いしますね。」

┏――――――――┓
| はい     |
| はーーーーい |
|→へぇーーーい |
┗――――――――┛

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 幻想水滸伝
  • 幻水
  • 主人公
  • 2主
  • シュトルテハイムラインバッハ
  • 幻想水滸伝2
  • リオウ
  • タオ
最終更新:2024年11月26日 10:16