スマイル・ユニバース

登録日:2017/06/02(金) 15:54:00
更新日:2023/12/17 Sun 13:59:52
所要時間:約 3 分で読めます





速攻魔法 スマイル・ユニバースを発動!

スマイル・ユニバースとは遊戯王OCGに存在する魔法カードであり、遊戯王ARC-V榊遊矢が使用した。
登場は遊戯王ARC-V 140話、OCG初出は『CODE OF THE DUELIST』。

アニメ


スマイル・ユニバース
速攻魔法
このカードを発動するターン、お互いのプレイヤーは、 このカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できず、攻撃もできない。
(1):Pモンスターを自分のエクストラデッキから可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは通常モンスターとして扱い、その効果は無効化される。
その後、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力の合計分だけ相手のLPを回復する。


表側表示のペンデュラムモンスターを自分のターンだけでなく、相手のターンでも可能な限り特殊召喚できる強力なカードである。

自分だけではなく相手の召喚・特殊召喚、攻撃を封じるため、ロックカードとしても強力。
LP回復のデメリットも相手のモンスター召喚を封じ、大量に召喚されたモンスターで殴れば関係ない。

アニメではズァーク(遊矢)が自滅用に使用。
状況としては、4枚の「エン」カードでズァークのカードは物理的に書き換わり、融合・S・Xモンスターは全て通常モンスター扱いに。
これによって覇王龍ズァークの耐性を封じ、さらに「エンフラワーズ」の場のモンスターを破壊し墓地に送った数だけダメージを与える効果でズァークを追い込んだ。
しかし、ペンデュラムモンスターは墓地へは行かないため、ギリギリでライフが残っていた。*1

ここで遊矢が意志を取り戻し、このカードでズァークと覇王眷竜オッドアイズを呼び出し、「エンフラワーズ」の効果で破壊させることで自ら敗北した。

「通常モンスターとして扱う」というよく考えるとよくわからないテキストだが、
「ペンデュラムモンスターの破壊された時エクストラデッキに行く」という特性を無くすという意味だったようで、
書き換え後のモンスターはフィールドでの破壊後に墓地へ送られた。

4枚の「エン」カードでは処理できなかったペンデュラムモンスターを書き換えるためのカードと言える。
召喚されたカードのテキストも白紙化されている。
当然OCGのルールでは再現できなくなっている。


このカードで「アストログラフ・マジシャンの効果以外では特殊召喚できない」覇王龍ズァークを特殊召喚している。
先述の効果で特殊召喚制限の無いモンスターになったためだろうか。
OCG目線で考えると無効になるのは場に出してからのはずだが。まあアニメでこの手の制限や制約が無視されるのは稀によくあるが。


なお、見逃してしまいそうになるが、発動ターンの召喚・特殊召喚・攻撃が制限される効果はお互いに及ぶ
相手ターンに使えば、ペンデュラムモンスターを展開しつつ相手の動きを封じる恐るべきロックカードと化す。自分しか笑顔になれないぞこれ
ズァーク(意志は遊矢)は敗北を望んだため自分のターンに使ったが、もし意志がズァークのままでこのカードを普通に使ったならランサーズは間違いなく敗北していたであろう。


OCG


スマイル・ユニバース
速攻魔法
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できず、
自分のモンスターは攻撃できない。
(1):自分のEXデッキから表側表示のPモンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
その後、この効果で特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力の合計分だけ相手のLPを回復する。

流石に相手の召喚・特殊召喚をロックする効果は削除され、自分にのみかかるデメリットになった。
一気に大量展開を行うカードであるためか、そのターン攻撃できない、というデメリットも追加された。
しかし相手のターンで出せば攻撃できないデメリットと召喚できないデメリットを踏み倒すことができ、他にも自分のターンに回ってきたらシンクロやエクシーズ素材にすることができる。
要するにペンデュラム版ソウル・チャージのような使い方ができるため、これ1枚で戦略をかなり広げることができた。





そう、以前のルールであったならば。





新マスタールールに移行した今のルールでは、このカードを使うにはエクストラモンスターゾーンが空いているか、リンク先を用意しなければ展開ができない。
だが、エクストラゾーンに出せるのは1体だけ、それならデメリットも無く蘇生もできる『ペンデュラム・リボーン』がある。
リンクモンスター使っても出せるペンデュラムモンスターはせいぜい2、3体が限度。
下手に使うと相手に大幅なライフゲインをさせるだけで終わる。

ライフ回復効果を逆手にとってシモッチバーンを狙う手もあるが正直事故要因でしかなく、1ターンキルを狙った構築ではないとまず使用はされない。
新ルールのおかげで相対的に大きく弱体化してしまい、よほど上手な使い方をしないと自分ではなく有利になってしまった相手が笑顔になってしまうだろう。

使うとなると、相手ターンに擬似ペンデュラム召喚するカードという見方をするべきか。
自分ターンにペンデュラム召喚してリンクモンスターを並べ、相手ターンに展開できるとおいしい……かもしれない。
通常モンスターの【イグナイト】やメタルフォーゼならモンスター効果を無効にしても全く影響がない。

今まではOCG化タイミングを逃しやすかったアニメ終盤のカードがOCG化されたのは嬉しいことであるはずなのだが、ルール変更があまりにも痛い。
みんなが笑顔になれるようなOCG化はかくも難しいのであった。

それでも破壊された場合の効果は有効なので、「秘竜星-セフィラシウゴ」や「レアメタルフォーゼ・ビスマギア」を出せばサーチ効果を使える。
「覇王門零」「覇王門無限」も、破壊されてもペンデュラムゾーンに置けるため、ペンデュラム召喚補助にも使える。
なによりこいつらは攻撃力0なので相手に一切メリットを与えることがない。


追記修正はみんなを笑顔にしてからお願いします。

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最終更新:2023年12月17日 13:59

*1 過去にズァークが封印された時はペンデュラムモンスターではなかったため、「エン」カードで敗北している