大河内春樹

登録日:2017/10/15 Sun 17:17:20
更新日:2024/01/06 Sat 16:54:02
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あなたがた特命係は、まるで奇跡です。


大河内春樹とは、テレビドラマ『相棒』の登場人物である。

演:神保悟志


人物


警視庁警務部首席監察官で階級は警視。後にS10で警視正に昇進する。
警察庁から出向しているキャリアであり、臨時管理官として事件の捜査を指揮した事もある。
眼鏡をかけた気難しそうな男で、表情を崩す事は滅多にない。
現在は独身で、過去に恋人がいた事もあったが、ある事件でその恋人を亡くしている。

上層部の人間の中では珍しく、特命係の特殊性と役割を十分に理解している人物で、よく杉下右京の能力を見込んで捜査協力を仰いでいる。
特に神戸尊とは警察庁の頃からの旧知の仲であるため、彼が特命係に配属になっても何かと気にかけていた。ちなみに尊以外に交流のある人間はいない模様。

警視庁では主に内部の警察官の不正を捜査しており、(役職上当然とはいえ)融通の利かない生真面目さも持ち合わせているのもあって、その立場上他の警察官から疎まれていたりする。
時には高く買っている特命係だろうと見逃すことはなく、重大な過失を犯しそうものならを査問会で追及し、謹慎や懲戒免職など厳しい処分を言い渡す。
その一方で有用性を理解していることから彼らへの処分を日延べにするなど、特命係に肩入れする事もある。
日本で起こりえる大規模テロの脅威に備え、警視庁と各道府県警の公安部と公安調査庁との連携を強化し、いつか合衆国レベルの国家安全保障局を作りたいという野望を抱いている。そしてそれを設立した際には、そこに右京と亀山薫(薫はそうなる前に警察を退職しているが)を起用する事も考えていた。

携帯している小瓶に入れている錠剤をよく噛み砕いており、会議中でもガリガリかじっている事から周囲からは「ピルイーター」と呼ばれている。
...だが錠剤の正体は薬ではなくラムネ菓子。子供の頃から好物であるらしく、わざわざ薬瓶に偽装してまで食べている。
一時期は「もうこれに頼るのはやめです」とそれをかじるのをやめた事もあったが、現在は再びラムネに頼るようになっている。
ちなみに錠剤がラムネである事は特命係にだけ明かしており、尊もたまにそのラムネをつまみ食いしていた。
ラムネの他にも米沢守に貸しが出来た際に、彼にピザを奢ってもらおうとしていた事から、ピザも好物である可能性がある。
ちなみに錠剤がラムネであるという秘密を特命係に明かした時に、それ以上の秘密を彼らに打ち明けているが、その秘密については「他言無用でお願いします」と口止めしており、もしばらしたら懲戒処分にすると脅しつけている(詳しくは『相棒 ピルイーター』でWeb検索)。
夜中になっても眠くならないらしく、だらしなく眠りこけているトリオ・ザ・捜一を見つけて「寝るな!」と怒鳴って起こした事もある。
剣道をしているからか案外いい体つきをしており、劇場版2ではシャワーシーンでその肉体美を披露していた。ちなみに彼を演じる神保氏の趣味の1つが総合武術であり、他にもスポーツを色々やっているらしい。


性格


その見た目どおり、クールで神経質かつ几帳面な性格。
職務に当たる時にも忠実かつ厳格にそれを遂行し、親しい間柄の特命係に対しても容赦なく処分を下す。
監察官という立場からか誰に対しても一定の距離を置いており、最初は親しくしていた特命係ともいつしか距離を置くようになった。
だからなのか尊以外に親しい人間はいないようであり、尊に「他に誘う人いないんですか?」と尋ねられた事がある。


能力


ガチガチのキャリアタイプであり頭脳も優秀であるが、庁内で邪魔者扱いされている特命係の意見を聞き入れるなど思考は比較的柔軟である。
ただ、功績をあげようと急ぐあまり失敗してしまうという事が意外とあったりする。
S5-11での籠城事件で臨時管理官となった際に陣頭指揮を失敗してしまい、審議官に「失格者」と判断された事がある。
またS7-10では謎の暗号について間違った推理をし、それが捜査会議で採用された事で大混乱になった事も。
ちなみに小野田公顕からは「大河内は分析官のほうが向いている」と評されている。
監察官ゆえか分析官向きなゆえか、特命係の行動パターンをある程度把握・予想できるようで、彼らがそこにいると踏んで小料理屋「花の里」を訪ねたことがある。


特命係との関係


S2で初登場した時には、特命係に査問会の席で懲戒免職を言い渡しており、特命係には正直いい印象を持たれていなかった。
しかしこの時から内心では特命係の能力を高く評価していたようで、部下が殺害された事件では特命係に真相究明を依頼し、解決後に彼らに気を許して自分の秘密を打ち明けた。
これ以降は押収した拳銃のリストを所轄から入手して渡したり、極秘である被害者の情報を開示したりなど、特命係を信用して内密に協力するようになる。
また彼らが懲戒免職の危機に陥った際には、その発令を数日間引き伸ばすなど出来る限りの事を行い、事件の陣頭指揮を執った際に失敗してしまった時には「手伝ってください…私を」と助力を仰いでいた。
ある時から特命係と距離を置くようになり、彼らに協力している人間にも釘を刺すようになるが、以降も特命係との関係は一応続いている。とはいえ立場上しかたないとはいえ時には特命係の敵として対立する事も。
なお、小野田に対し「私なら官房長よりうまく杉下を扱う事が出来ます」と語った事があるが、その時には「それは無理だね」と返されていた。


主な人間関係



特命係係長。
彼の能力には一目置いているが、監察官という立場上彼らの違法スレスレの捜査を認める事は出来ないので、秘密裏に協力する事が多い。
S6-12で裏技的な捜査方法を提案された際には苦渋の表情を見せた後でふっきれたような顔になり、最終的にそれを承諾した事がある。

右京の初代相棒。
彼を右京の唯一の相棒と認め、右京が懲戒免職の危機に瀕した時には、一時的に特命係を離れていた彼の元を訪れその事を伝えていた。

右京の2代目相棒。
警察庁時代からの友人であり、彼が特命係に異動になった後も何かと気に掛けている。というか尊が特命係に異動になってからやたらと協力するようになった
作中ではバーで一緒に飲んだり剣道の練習につき合わせたりしているが、大河内の秘密を知っている視聴者にとってはモーションをかけているように見えるため、気が気ではない。

右京の4代目相棒。
自分の錠剤がラムネだという事を言う前から気付かれる上、その嗅覚でもう一つの秘密にまで迫られる事となった。*1
なんとか逃げ出し、亘も右京に「人には誰しも秘密を抱えてるもの」と止められたので事なきを得たが。

警視庁に勤務する鑑識員と組織犯罪対策課課長で、どちらも特命係の良き協力者。
何かと特命係に協力する彼らを個別に呼び出し「仲良くしすぎだ」と釘を刺した事があるが、米沢にはその忠告に対しいちいち寒いギャグで返され、角田には「暇つぶしに見せかけて2人を見張っている」と言い訳されており、正直効果はなかった。

  • 湊哲郎
警視庁警務部監察官で大河内の部下だった人物。
S2-18でとある女性と共に死亡しているのが発見され、その真相を究明してもらうために大河内は特命係に捜査の依頼をする。
彼は大河内にとって右腕的な存在であったが、彼らの間には知られざる秘密が……?


余談


同じテレビ朝日で放送されていたバラエティ番組『ナニコレ珍百景』にゲスト出演した事があり、珍視庁の監察官という設定で珍百景の調査を行っていた。
また同番組には『相棒』でお馴染みの米沢や伊丹憲一なども登場していたりする。


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最終更新:2024年01月06日 16:54

*1 亘は「昔恋人を失った事件を体験した」と推理しただけだが、それの説明をすると自ずと例の件に気付かれる事となる