登録日:2013/09/27 (金) 17:05:16
更新日:2025/04/14 Mon 16:50:43
所要時間:約 7 分で読めます
ドラマ『
相棒』シリーズの登場人物。
神戸尊(かんべ たける)と読むが一部の人物からは神戸尊(かんべ そん)と呼ばれている。
プロフィール
所属:警視庁
特命係 警部補
誕生日:1970年2月1日
血液型:O型
出身:東京都大田区田園調布
備考:中央大学法学部卒
演:及川光博
概要
初登場はSeason7
最終回。
亀山薫が退職した後、その後釜として
特命係にやってきた正式な二代目相棒。
ノンキャリアながら警視庁から推薦で警察庁へ行き、若くして警備部警備企画課課長補佐を務めていたエリート(=いわゆる「セミキャリア」)だったが、
警察庁上層部から「
杉下右京の監視」を命じられ庁内S(
スパイ)として特命係にやってきた。
その際、表向きは左遷、島流しであったため警視から警部補に二階級降格している。
人物
かつてはエリート街道の真ん中を歩いていただけあってクールで気障な部分が目立つ秀才タイプ。
それなりの処世術は持っており人当りも良いため聞き込みなどでは右京よりスムーズに事を運んでいる。
薫とは正反対の性格で他人を小馬鹿にしたような言動もとるが、頭脳優秀かつ洞察力もある。
しかし、変人レベルの天才である右京には少々劣っており、右京の推理に「お言葉ですが」と(常識的な意見で)口を出し張り合ったりするが押し負け、
その度に小声で文句を垂れるのがお決まりとなっている。
根が善人であるため犯罪行為を見逃すことは基本的にないが、右京と違って事件関係者の気持ちを考えたうえで事件を扱う傾向が強い。
それに加えて年齢の割には青臭く純粋な部分が抜けきっていないため、時には冷静さを捨てた熱い台詞を言うこともある。
右京に対してはその違法スレスレの捜査を非難しつつも才能を認めており、徐々に影響を受けていく。
同時に右京の偏屈さにかなり振り回されているため、長らく右京の相棒を務めていた薫に会ってみたいとも考えている。
波風立てない言動を心がけているのか、イタミンの嫌味や挑発などには真面目に取り合わず、にこやかにかわしている。
その一方で強引なタイプは苦手としており、陣川には度々「
ついてくるよね!答えは聞いてない!」とばかりに無理矢理彼の捜査に付き合わされている。
普段から黒のタイトスーツと色柄物のシャツを着てノーネクタイかつ第二ボタンまで開けており、薫とは別の意味で警察官に見えない。まぁミッチーなので仕方ない。
好物は
ナポリタン(S8-16)。苦手な物は温泉とホラー映画や死体。また貧血気味。
自家用車は黒のGT‐Rだが、同乗した右京が軽くビビる程運転が荒い。
しかし、右京とブラインド
チェス(それも結構いい勝負)をしながら運転していても一般公道を問題なく走行できる程度の技量はある。
意外と運動神経も良く、エアガンの弾を避けられるぐらい俊敏。拳銃を持った相手にも冷静に対処できる。元々警備畑だったことも関係していると思われる。
推薦組のエリートだっただけあり、現職国会議員の知り合いがいたりする。割と本気でスカウトされたことも。
見た目通りけっこう遊んでいるらしくプレイボーイ。酒を飲んで翌日は遅刻してくることも。
それ故に洋服やアクセサリー、女性心理などに詳しく、被害者・加害者問わず女性が深く関わった事件では、
その辺りにまるで疎い右京が見逃した些細な違和感に神戸が気付き、それが解決の糸口になることも多い。
過去については詳しく明言されていないが、言動の端々に育ちの良さが垣間見えどことなくおぼっちゃまっぽい。
一方で「僕も嘘の上手い子供でしたから」と語っており作中でも少年の関わる事件でよく熱意を見せていることから、ただ裕福な少年時代を送っただけ
というわけでもない様子。
警備畑出身であるため死体が大の苦手。事件現場では死体を見るたびに「あぁ…」と声を漏らしながらハンカチで口元を抑えうずくまってしまう。
「血がダメ」などではなくあくまで「死体そのものがダメ」。
焼死体や白骨死体、果てはほとんど損傷の無い遺体の写真や飛び降り自殺をする瞬間の写真でも苦手であるため、
割と信頼関係が築かれて以降は、右京が遺体がそのままの現場に行く時や遺体の写真を見る際に同行する神戸を気遣う場面も見られた。
一人称は「僕」。だがS7「特命」や一部回などでは「俺」となり、言葉が荒れる。特命係卒業後は、「僕」をよく使っている。ちなみにS7「特命」では上層部の人間に対して「私」を使っている。
特命係異動の真実
「杉下右京の監視」を命じられていた神戸であったが上層部の思惑は別の所にあった。
神戸は警察庁時代、顔認識システムを使った大規模な監視システムの開発を主導していたのだが、
上層部はその運用者として神戸と右京を考えており二人の能力と相性を観察するために神戸を特命送りにした。つまり神戸自身も監視されていたのである。
しかしSeason8最終回でその監視システムに関わる事件が発生してしまい神戸はこの事実を認識。
事件後警察庁へ戻るように命じられるが右京との捜査の中で警察の掲げる正義に疑念を持ち始めていた神戸はそれを拒否。
特命係として右京の相棒を続けることを選び、警視庁に残り改めて特命係に迎えられた。
また余談だが、Season11 3話「バーター」に登場した元警備局長・潮弘道の経歴は滅茶苦茶なものだったが、時期的に見ると「神の憂鬱」時には現職であり、「FRS計画頓挫の責任も問われたのではないか」との考察もある。
人物関係
上司且つ相棒。
性格の問題でよく論争をしたりするがその天才っぷりは神戸も認めており、右京も神戸の実力を評価している。
序盤こそ薫とのコンビが長かったため煙たがられていたが、徐々に神戸の持つ純粋な部分を垣間見て心を許すようになり、
一緒に角田課長をからかったり、神戸の好物を食べに行こうと誘ったりするほど友好的に。
しかし神戸は右京の警察組織を顧みないその捜査のやり方には賛同しきってはいないため、事件の捜査中には敵対することもある。
あと右京も地味に神戸と張り合っており、事件現場に向かう際わざと神戸を置いてきぼりにすることも。
前任者にして3代後の後任者。
右京と相棒を出来ていたことから会ってみたいと思っていており、しばしば興味を綴っている。
そしてS21にてついに対面が実現。なお、本人のいないところで互いにルックスのマウントをとっていた。
次の後任者。
劇場版IIIで対面した。
2代後の後任者。
実は交友があることが判明した(S15-13.14)。
S17スペシャルでは共にアクションシーンを見せつけ犯罪者グループを撃退した。
かなりフランクに接しているが、階級に差がめちゃくちゃある。
花の里の女将。
右京を差し置いて一緒に映画を観に行く仲。でも店を閉めることを教えてもらっていなかった。
宮部たまきの後任の花の里の女将。
過去の事件を経て出所し、その後のドタバタ劇に関わった。
ちなみにこのときの右京の様子を間近で見ていたため、S18最終話での警視庁内のしょーもない話題の発端となった。
警察庁官房付官房室長。
自身を特命送りにした一人。彼と右京の間にある奇妙な関係性を肌で感じ取っていた。
捜査一課経理にして元特命係。「そん」呼ばわりする一人。
先輩風を吹かせてくるのはともかく、かわそうとしても強引に自分を巻き込んでくるので苦手としている。
右京の心強い協力者である鑑識係。
オタク気質を理解していないことで怒られたりすることもあったが、
基本的に神戸が友好的に接していることもあってか、それなりに良い関係である。
初対面で「そん」と呼ばれて以降、訂正してもわざと「そん」と呼ばれる。
わざとであると理解してかだんだん訂正もしなくなり、イタミンの挑発共々スルーするようになった。
万年監察官にして友人。
よく怪しいバーで飲んだり剣道の相手をしたりする仲。
Season7で特命と距離をとるとか言っておきながら神戸が特命に来てからは出番が急増し、
やたらと神戸やその相棒で上司である右京に協力してくれるくらいには神戸に甘い。
そのため彼の秘密を知っている視聴者は気が気ではない。
神戸がその秘密を知っているかは不明だが「大河内さんはどうして結婚しないんですか?」と思いっきり地雷を踏みぬいたこともある。
ちなみに神戸のGT‐Rのナンバーは「3710」=「ミナト」……スタッフェ…
Season10の第一話の事件において過去に自身がした虚偽の証言で無実の人間を犯人にし、自殺に追いやってしまったことを知り、後悔と罪悪感を背負うようになる。
神戸の偽証とは「被害者にストーカーしていた男が被害者を脅したのが2度目の忠告の後」というもの。「城戸が2度目の忠告の後で脅すような事を瑛子さんに言ったなら、神戸が動かない訳がない」と右京が気付き、右京は偽証だと見抜いた。
神戸の当時の友人・綱島瑛子はストーカーに悩まされていて、神戸に助けを求め、神戸が何かと彼女を守っていた。
ところが、綱島が殺されてしまい、殺人容疑の掛かったストーカー・城戸充は、神戸くんに助けを求めて来た。城戸は「自分は無実だ」と神戸に訴えていた…。
だが神戸は、彼の言葉を信じることもなく、真剣に耳を傾けることもしなかった。
そして15年の時を経て…右京さんと神戸くんの捜査により、彼が無罪だったことが分かってしまう。
実際の犯人は当時のマンションの管理人・若林。瑛子に「いやらしい目で見ないでくれます?」と言われ、更には面接に行った企業に不採用だったことを「英子が自分の悪口を言った」と思い込み彼女を殺害した。
この若林がまた極悪人で、捜査を担当した刑事の池上、城戸の取り調べを行った検事・益子、公判を担当した検事・釜田、有罪判決を下した裁判長・大森を強請り、大金を得ていた。
この4名も自分の保身のために若林に知恵を貸し、「一事不再理」という制度を利用し若林が無罪判決になるように仕向けた。法律を悪用した悪人たちであった。
その後の幾つかの事件を経験する中でその意識が増していき警察を辞める決意をする。
そしてSeason10最終回、クローン人間の是非を巡る事件の中で真実を全て明らかにしようとする右京に逆らい、クローンの子供の未来を案じて「真実を明らかにするなら自分が子供を殺す」と言う半ば脅迫の説得で歴代の相棒の中で唯一右京の絶対的な正義を貫く信念を曲げさせた。だがこの一件が更に罪悪感を募らせることとなる。
そのまま警察を去ろうとしたが、右京に逆らったその手腕と実績をかつて敵対した長谷川宗男に買われ、彼の根回しで警察庁長官官房付へと異動することとなり特命係を去った。
これによって陣川に続いて「警察を去らなかった二人目の特命係」となった。
その後の
スピンオフ劇場版「XDAY」に登場。
長官官房付としての仕事をしていたが、片山雛子の申し出で「XDAY」に関わる情報を右京に解析するよう頼んだ。
以降もS15第13、14話や劇場版「首都クライシス」S17元日スペシャルやS20第20、21話で再登場し、特命係に陰ながら協力したり依頼をするなど右京とは微妙な距離を置きつつも交流を持っており、歴代相棒の中では右京の相棒の全員と面識を持つ人物となっている。
特に亀山は着任から一度会いたいと言っていたことから、10年以上越しに念願叶ってのことだった。
余談
season8の元日スペシャルにおいて、神戸の大学時代の元恋人として細野唯子というキャラクターが登場する。
作中において二人のその後の仲がどうなったかは描写されていないが、神戸を演じる及川光博と唯子を演じた檀れいは番組放送の一年半後にリアルで結婚した。
……が、その後2018年に離婚している。「元」の肩書きまで一致せんでも
お言葉ですが、追記・修正くらいは自分で出来ますので、ご心配なく
- 今度の劇場版ではまた復活するらしいな。この調子でTVシリーズにも準レギュラーぐらいの立ち位置で戻ってきてくれないかのう -- 名無しさん (2013-09-27 20:16:42)
- 神戸は亀山とは違う人間臭さがあって好きだぜ -- 名無しさん (2013-10-15 20:14:33)
- 亀とかカイトだと結果的に右京さんのイエスマンでしかないから相棒って感じしなくて物足りないのよな…ソンは能力的に及ばないながらも同じ立ち位置でやり合えてごくたまに押し切ることがあるのが面白い -- 名無しさん (2014-01-02 21:53:05)
- 演技の微妙さ加減が面白かったなあw -- 名無しさん (2014-01-02 21:55:55)
- 亀ちゃんの「退場」は中の人同士の喧嘩別れだったらしいけど、神戸君は再登場したから「卒業」という感じなのかな? -- 名無しさん (2014-01-02 22:03:16)
- 子供が事件に関わってると物凄く熱い奴に見えてしまうのは気のせいだろうか -- 名無しさん (2014-01-03 00:10:06)
- なにげに面倒見良いよね。酔って寝てた福助を家まで送ってあげたりw -- 名無しさん (2014-01-22 21:00:03)
- 太田愛は神戸抜けてからモチベ下がってそう -- 名無しさん (2014-01-22 21:08:20)
- 右京さんとの距離感が好きだ、ベタベタしすぎてないのが。
映画以外でも時々出てきてほしい。後輩のカイトに右京さんとの付き合い方を教えてあげてw -- 名無しさん (2014-01-23 16:03:41)
- ↑6 及川さんの女性問題で水谷さんが難色を示したからじゃなかったっけ 水谷さんて結構こういうの厳しい人だし -- 名無しさん (2014-01-23 17:23:01)
- 監察官と宗男が△に -- 名無しさん (2014-01-23 17:44:59)
- 亀山は舌、カイトは耳、神戸は・・・ない -- 名無しさん (2014-07-07 19:35:51)
- ノンキャリア(正確にはセミキャリアとか準キャリアというらしい)だが、警察庁にいたせいかキャリア組と間違えて覚えている人もいそう -- 名無しさん (2014-07-29 16:54:44)
- ちょっと擦れてたのが段々青臭い部分が表に出て来たのが良かった。右京と張り合うのも薫ちゃんと違うって感じで良かったし -- 名無しさん (2014-09-11 16:54:12)
- 劇場版Ⅲでカイトパパの部下?になってたけど宗男との関係はどうなったんだろ -- 名無しさん (2014-10-24 13:17:09)
- 右京とキャラが被って微妙だけど空気のカイトよりはましかな。 -- 名無しさん (2014-12-06 00:21:13)
- でも「カナリアの娘」のときの「証拠隠し」には正直むかついた。あと協力者(課長や米沢さん)に対する態度とか・・・。 -- 名無しさん (2015-01-07 17:26:47)
- 亀山やカイトと比較すると、プライベートの描写が少な目だった印象がする。そういうところも右京さんに近かったのだろうけど、もっと出してほしかったな -- 名無しさん (2015-01-17 21:37:34)
- 及川さんが劇場版仮面ライダーで仮面ライダー3号を演じるらしい -- 名無しさん (2015-01-28 18:27:45)
- 大河内=オルタナティブ・ゼロ、神戸=仮面ライダー3号となったか。 -- 名無しさん (2015-01-28 18:37:08)
- ヒーロー大戦GP出演決定おめ、しかも主題歌までミッチーww イタミガイストとの共演あるかな? -- 名無しさん (2015-01-28 18:40:13)
- ダディ「仮面ライダー3号か おもしろい」 神戸(あの人どこかで見たような?・・・) -- 名無しさん (2015-02-01 09:15:55)
- 特命係に飛ばされた後も割と裕福な暮らししてたけど、給料下がらなかったのかな? -- 名無しさん (2015-02-11 08:38:36)
- 車のナンバーの3710、なんの話かわからん -- 名無しさん (2015-04-22 00:11:05)
- ↑「ピルイーター(小声)」 -- 名無しさん (2015-04-22 00:20:22)
- 今長官官房付には神戸と長谷川とカイトパパが集結してるのか…なかなかカオスなメンバーだ。長谷川とは何処かで決着付けて欲しい。 -- 名無しさん (2016-01-04 13:49:14)
- ↑×9 柴田=イゴール -- 名無しさん (2016-02-22 11:45:22)
- 神戸君が相棒やってたシーズンは何かキツイっていうか物悲しいエンドな話が多かったイメージ。ボーダーラインとか -- 名無しさん (2016-02-26 09:13:06)
- ↑神戸編は社会派の話が多かった印象ですね。亀山ほど被害者に入れ込まないタイプだったので、社会派の話にぴったりだったのかもしれません。 -- 名無しさん (2016-09-16 21:05:03)
- シーズン10なんかほとんど鬱回やったな。だからこそピエロが輝いた -- 名無しさん (2017-01-27 20:15:09)
- ノベライズとかで神戸尊の過去語られないかな。 -- 名無しさん (2017-01-27 20:22:55)
- むしろ城戸充の件がどうなったのかみたい -- 名無しさん (2017-01-27 21:21:58)
- 5年振りにドラマシリーズに登場 -- 名無しさん (2017-02-05 14:55:17)
- そういえば神戸って現在の階級はどうなってるの?「警察庁に異動になったときに警視に戻った」ってのもどっかで聞いたことある気がするんだけどソースが出てこないから確信が持てない。 -- 名無しさん (2017-02-14 12:40:03)
- 報告にあったコメントを削除しました -- 名無しさん (2019-07-06 06:58:53)
- 元日スペシャルで亀山くんと会ってほしい、それかまた神戸くんも特命に戻ってきて -- 名無しさん (2022-11-03 13:01:38)
- 神戸と亀山と右京と薫の最強カルテットを見たいです -- 名無しさん (2022-11-03 13:06:58)
- 右京、薫、神戸のトリオザ特命も見たい -- 名無しさん (2022-11-03 21:04:44)
- 神戸君時代の察庁と本庁が水面下で諜報合戦やってたの好きだったな -- 名無しさん (2022-11-16 22:29:11)
- 神戸君は歴代の特命係の中で一番好き -- 名無し (2022-12-17 23:43:26)
- ある事件で神戸が犯人に殴り倒されるシーンを見た時に「古畑任三郎」の「すべて閣下の仕業」での犯行シーンを思い出してしまった -- 名無しさん (2023-01-08 10:32:07)
- この人はいつまで警察庁長官官房付なんだろう -- 名無しさん (2023-11-16 12:27:01)
最終更新:2025年04月14日 16:50