登録日:2018/06/11 Mon 16:28:30
更新日:2025/02/11 Tue 17:20:41
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組織のナンバー47クレア。テレサの血肉を受け継ぎ、イレーネの右腕を携え、一本角の化物・プリシラの首を狩る者だ。
概要
"組織"の150期、前世代のNo.47(最下位)のクレイモア。本人の希望と「素質に恵まれた戦士の血肉を他の戦士に継承させ、強さの永続性を計る」という実験で
テレサの血肉を取り込んだ
特殊体である。
無口で仏頂面のため冷静かつ冷淡な性格に思われ、周囲には近寄り難い印象を与えている。また、集団行動を好まず独断専行が多い。
しかし本来の性格は他人の命を踏みにじる行為に対し激しく怒りをあらわにする正義感の持ち主である。
また、家族を妖魔に殺され村人からも見捨てられたラキを救う優しい心の持ち主でもあり、単独行動が多いのも周囲や仲間への被害を最小限に食い止めようとする彼女なりの判断による行動である。
幼少の頃、
兄に化けた妖魔に家族を殺され自身も殺されかける、村から追放され別の妖魔に奴隷として囚われ虐待を受け続けるなど
かの狂戦士に匹敵するレベルでのハードすぎる人生を送っていたことが原因で失声症に陥り、生きる希望も気力も失っていた。だが、偶然知り合ったテレサに妖魔が退治されたことで救われた。
こんなのいらない。きれいな服も、きれいな靴も、なんにもいらない。だからいっしょにいさせてよ!あたしはテレサとずっといっしょにいたいんだよ!他にはなんにもいらないからさ!
そのため、テレサの死後に彼女を殺した覚醒者プリシラを討つために自らの意志でクレイモアに志願。訓練生時代は運動能力の低さゆえに大剣をまともに振れなかったが克服、最終試験を通り印を受けた。
物語開始の妖魔退治の任務でラキと出会い、その境遇が幼い頃の自分と似ていたことから親近感を覚え旅を共にした。また聖都ラボナで覚醒者になりかけていたが、彼に救われたことで絆を深め互いに好意を抱くようになっていった。
技・能力
本来少女に妖魔の血肉を埋め込む事で誕生するクレイモアだが、彼女は実験的に史上最強のNo.1テレサの血肉を取り込んでいる。
しかしテレサの要素や強さを受け継ぐようなことはなく単なる妖魔の血の薄い"クォーター"であり、平均的なクレイモアより運動能力が劣っていた。
当初は妖気の感知能力以外に秀でた点はなく、最下位ナンバーに相応の実力しか持たなかった。だが、感知能力は高く相手の妖気の流れから動きを先読みでき、時折高い潜在能力を示すこともあった。
さらに、ラボナでの戦いによる半覚醒化や
汚い木星の戦士との内ゲバでボコられた挙句右腕を跡形もなく切り刻まれたため上位のクレイモアであるイレーネの右腕を授かり不完全ながらも「高速剣」を使えるようになったこと、北の戦乱後の7年間の修羅場や鍛錬などにより着実に力を付け、ナンバー上位に位置する戦闘能力を身につけていった。
以下は主な技。
●高速剣
イレーネの右腕で放つ技。本人の地力がイレーネに劣ることに加え気性が高速剣に不向きなため、彼女のものと比べ威力、剣速、持続時間、即応性などが劣っている(左腕で放つ場合、威力と剣速はさらに落ちる)。
だが、妖気感知能力と連動させ、特定の対象のみを狙ったり避けれる高速剣を編み出し、攻撃対象を選別できないという弱点の克服に成功した。
さらに七年間の鍛錬の成果があって基礎身体能力が向上したことでカサンドラとの闘いの中ではイレーネと同等の高速剣を放った。
●風斬り
元々はフローラの技。妖力解放を要する高速剣に替わる戦力として習得した。
剣を抜き、振り、再び納めるという一連の動作を超高速で行う抜刀術。
他にもラファエラの記憶や感情を受け継いだ影響で、身体の周囲に妖気の膜を張ることで視界から外れた動きまで正確に感知するしたり、体術を組み合わせる戦い方も可能となった。
戦いの果て
その後、自身初の覚醒者討伐でミリア・ヘレン・デネヴと出会って互いの実力を認め合い、ゴナールの町での任務で覚醒したオフィーリアや深淵の者との戦いを切り抜け、北の地アルフォンスの覚醒者狩りに参加するが敗北。この際、リガルドの攻撃からミリアを救うため、四肢のみを完全覚醒させ勝利するも覚醒の限界を超えてしまい、
ジーンの命懸けの妖気同調によって救助された。この経験はクレアの深層意識に楔として残ることとなった。
北の戦乱を生き延びた後は、鍛錬を重ねつつラキの行方を捜していた。7年後、北の地でラキの痕跡を見つけ、南下を決意。ラキと再会するため西の地へと向かい、
リフルの根城でルシエラ×ラファエラと接触、精神世界でラファエラと戦い、彼女の記憶と感情を受け継いだ。その後、プリシラを倒すため2度目の四肢の完全覚醒を試みるが、深層意識で覚醒を引き戻してしまい失敗。さらにルシエラ×ラファエラが完全覚醒してしまい、一瞬のうちに飲み込まれてしまった。プリシラをも融合してしまうが、ラキの呼びかけにより分離、7年ぶりにラキと再会した。
その後はミリア達や覚醒者達と共闘しつつ
カサンドラと戦い、同時にカサンドラから突如出現したプリシラの分身を見事討ち取った。自我の戻ったカサンドラをプリシラにぶつけることを改めて提案。プリシラに切り捨てられたラキの手当てをした後、自らも戦線に加わった。この頃には仲間やラキと共に生きたいと思うようになっており、また自身が強くなったことによりプリシラとの圧倒的な実力差を認識してしまい、心が折れかけてしまうがデネヴの言葉で再起。ラキの協力のもと、プリシラに高速剣を放ち一度は勝利した。それでも生きており更なる強化を始めたプリシラを前に再度覚醒を試みるが、ラファエラやベスという前例を見たことで非力でタカが知れている自分の覚醒ではなく、身の内に宿るテレサの意識と力を呼び覚ますという発想に至りそれに成功。自身は妖気の制御に徹し、テレサはその圧倒的な強さでプリシラに勝利。精神世界で消滅していくテレサを一緒にいた頃の幼少期の姿で泣きじゃくりながらも笑顔で見送った。
そしてプリシラ戦後、ラキと共にイレーネのもとを訪れた。
諦めるな、例え棘の道でも私と共に追記・修正をするんだ。
- 最強格の戦士二人の血肉と腕をそれぞれ受け継いでるのに、当人達ほど強くないどころか出力面では他のキャラより下って少年漫画の主人公ではかなり珍しいよね -- 名無しさん (2018-06-12 20:28:54)
- ちなみに高速剣は最終盤でようやく威力と剣速は追いついたけど、タメと持続力は本家に劣ったまま。師匠越えとかいう甘い展開が起こらなかったのも珍しい -- 名無しさん (2018-06-12 20:50:29)
- ただでさえ低いスペックを抑えないといけない妖気読み、暴走する腕を制御しきれない高速剣。手に余るチグハグな組み合わせが、最終的に「自分の中にいる他者」という形で昇華されたのは上手いと思った -- 名無しさん (2018-06-13 09:29:18)
最終更新:2025年02月11日 17:20