テレサ(CLAYMORE)

登録日:2014/05/24 (土) 04:55:14
更新日:2024/01/03 Wed 08:27:02
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私の身体の半分しかない その小さな少女は・・・
銀色の瞳からも涙を流せる事を私に教えてくれた・・・


CLAYMORE』の登場人物。
過去編における主要人物の一人で主人公クレアに多大な影響を与えた人物。
半人半妖の女戦士「クレイモア」の一人で
番号は当時のNo1、つまり「組織」における最強の戦士。
その力は歴代の戦士の中でも群を抜いていて歴代最強のNo1との呼び声も高い。

<能力値>
妖力S
敏捷A
膂力A
精神A
感知S
統率B
但し、あくまで組織が測定した推定値。実際(の妖力解放時)はこれとは比べ物にならない程に高い。
特異能力はずば抜けた妖気の探知能力。妖気の流れを把握することで敵を動きを把握することに長ける。


第77期182番目に作られ、その力で頭角を現して当時のNo1であるローズマリーを押しのけて、No1の座に登りつめた。

どんな相手であろうとも、その圧倒的な強さから妖力解放すらする必要もなく倒してしまう。
その為、顔が歪む姿を見た者はなく微かに微笑むようにも見える様から「微笑のテレサ」の異名を持つ。

さばさばしており、上司にあたる黒服にふざけながら挨拶する人を食った性格。

かつては黒く綺麗な髪が自慢の少女であったが、親を亡くし全てを失った日に信頼されていた者達に組織に売られて戦士になった。
自慢の髪もクレイモアになった為に色素を失った。
組織の内情もある程度把握していたようで、組織が妖魔を作りだしては町に放していた事実を知っていた節がある。

全てを失った彼女はただ組織に命じられるがままに妖魔を狩り続ける日々を過ごしていた。
そんなある日、彼女はいつも通りに妖魔を瞬く間に片付けて町から去ろうとするも、彼女が倒した妖魔から暴行を受けていた少女に懐かれてしまう。
彼女は抱きついてくる少女は自分の事を「救世主」とでも勘違いして、自分に縋ろうとしているのだろうと思い、蹴り飛ばして町を出るもそれでもなお自分に付いてくる少女に困惑する。

突き放しても構わず自分も負い掛けて来る少女に彼女も無意識に心を許し始めて、少女を次の街までの間は旅の同行を許す事にした。
少女は妖魔に暴行されたショックで言葉を失っていた為に名を名乗る事が出来なかったので、自身の名の由来である双子の女神の名である「テレサ」と「クレア」から、クレアと呼ぶ。
奇遇にも少女の生来の名もクレアだったという。
他者とは馴れ合わない彼女も両親に対して思いがあるようで、「無くなった両親の想いはずっと名に残る」と語っていた。

旅の途中に追い払った盗賊に再び襲われてしまう。盗賊は「クレイモアは人間を殺してならない」という掟を利用して、彼女を陵辱しようと企むもそれを見ていたクレアが盗賊を襲撃。
逆上した盗賊はクレアを殺そうとするも、クレアを傷つけられた為に怒りを露にしたテレサに怯えて立ち去る。

彼女は余計な事をするなとクレアに伝えるも、途端に彼女に抱きつかれクレアが言葉を取り戻していたことに気づく。
そこで発されたクレアの言葉に彼女は衝撃を受ける。
「初めて会った時からテレサ ずっとつらそうな眼してた・・・いたくて いたくて たまんないって顔してた・・・」
「あたしとおんなじ眼してた つらくて苦しくてたまんないって顔してた・・・だから・・・・・・だから・・・・・・」

抱きしめられていたのは自分の方だった。妖魔に大切なものを奪われ、信じていた者からは裏切られる。自分と彼女は同じ境遇にして、心の傷すらも共通していた存在だった。
初めて出会った時に恐怖に震えながらもテレサを抱きしめ、彼女に疎まれながらも後を追いかけたのは縋ろうとしたのではなく、自分と同じ傷を持つであろうテレサを癒す為の行動だった。
そして二人は互いに抱きしめ合う。
それこそがテレサが、クレア自身も共に最も望んでいた行為でもあったが為に。
テレサはクレアの優しさにクレイモアになって初めて涙を流した。

一夜明け、街に辿り着いたテレサはクレアを危険に巻き込まないように街の住民達に彼女を預けて、クレアに「人の中で人として生きろ。人として幸せになれ」と告げて街を去る。
しかし、街はその直後にテレサを襲った盗賊団によって襲われてしまう。
彼女が街に戻った時には既に手遅れで、住民は盗賊の手によって荒れつくされていた。なんでテレサの脚力で馬に追いつけないの?とかいってはならない
彼女は必死にクレアを探しだし彼女を見つけるも、その傷だらけの姿を見て激昂する。

「覚悟しろ貴様ら お前ら全員皆殺しにしてやるよ」

怒りで我を忘れた彼女の手で盗賊団は全員討ち取られるも、掟に反した彼女は「組織」から処刑をされそうになる。
しかし、クレアと共に生きるという希望を抱いた彼女は追っ手を瞬く間に切り伏せる。

「生きる意味を見つけた・・・これからはこいつのために生きてみる事にするよ」

組織の掟に反したものの、その選択に後悔など欠片もなく、組織の依頼とは無関係で妖魔を狩る事で住民から感謝される生活にも心地良さを感じ始めていた。
だが、そこに組織の追っ手としてNo5、No4であるソフィアとノエル。元No2にして経験豊富な現No3イレーネ。そして数ヶ月でNo2に昇格したプリシラを差し向けられ、交戦。

潜在能力はテレサを超えると称されるプリシラの力とテレサ対策として彼女の妖気を極限まで抑える戦法に最初こそ苦戦するも対応しはじめ、No1たる絶大な力で彼女達を圧倒する。
イレーネの必殺技たる高速剣すらも容易くいなしつつ、部分的にはそれぞれ妖力未開放時同士ではテレサを上回るとされるNo5、4人の戦士と
プリシラに同時に襲われてなお妖力解放すらせずに勝利する桁違いの力量の見せ付けた。
余談だが、テレサにはまったく通用しなかったものの、高速剣は後にその技を引き継いだクレアの主力になり、最終決戦でも活躍している技なので弱くはないので注意。
つーかテレサが強すぎる。

戦いに勝利したテレサはプリシラの潜在能力を見抜き、
今は未熟でも今後は自分の脅威になる事を感じてプリシラにトドメをさそうとするもクレアとの交流によって、殺害に忌避感を感じて辞めてしまう。
街に迷惑は掛けられないと感じた彼女はクレアと共に街を出て旅を再開しようとするも、そこに暴走したプリシラに再び襲い掛かられる。

70%の妖力解放を行うプリシラに彼女も妖力解放を決意。
眼の色が変わる10%程度の妖力解放でありながらも彼女を圧倒する。
(※ただし前述の通り組織の見立てだけではなくテレサ自身もプリシラは将来的には自分を上回ると予想していたため、力と経験を蓄えていたらこれほどの差は出ていなかったと思われる)
戦いの果てに暴走したプリシラは臨界点を超え、覚醒しかけてしまい、それに恐怖した彼女はテレサに自分が人でいられる内に自分を殺す事を懇願。
それを聞き入れたテレサは戦闘態勢を崩し、妖力解放も止めてプリシラの首を切り落とそうとするも・・・・・・・・・

・・・え

プリシラに死ぬ気などなく、テレサは騙し討ちに合い、その首を切り落とされた。
歴代最強とされる程の戦士はこうしてあっけない最期を迎える事になってしまった。

その後、覚醒したプリシラはその場にいたクレア以外の戦士に襲い掛かり、その姿を晦ます。
テレサの復讐を決意したクレアはテレサの血肉を自らの体内に入れるように組織の人間に依頼。
テレサはクレアの中で彼女を見守り続けている。

後に外伝として一話だけ彼女がメインの話が掲載される。
クレアと出会う前の話であり、テレサがNo1になった事でNo2に降格させられたローズマリーとのいざこざを描いた話。
ローズマリーは「黒の書」という自身の覚醒を悟ったクレイモアが自らを殺す者を指定し依頼する封筒をテレサに送る。
しかし、ローズマリーは既に覚醒しており、自分からNo1の座を奪ったテレサに復讐するために黒の書を送りつけたのであった。
ローズマリーは新たに手に入れたその力でテレサに襲い掛かり、彼女に猛攻を加える。
戦士の中でもNo1とされた者の覚醒者は「深淵」と呼ばれ、他の覚醒者とは歴然の力を持つ怪物として、組織からも恐れられてる存在。
テレサがいた為に、No2に降格したもののローズマリーはテレサ以前にNo1になっている戦士なので深淵級もしくはそれに準じるほどの力を持っているのは確実だと思われる。
にもかかわらず、テレサは手首を軽く捻るだけで彼女の腕を捻じ切る離れ業を披露。
10%の妖力解放にもかかわらず、ローズマリーを怯えさせ瞬殺する無敵っぷりを見せ付けた。

その後も度々、クレアや他の登場人物の回想という形でその存在感を読者に見せている。
明言こそはされていないものの、当時一桁ナンバーになったばかりにもかかわらず歴代でも屈指の戦士であったいうヒステリアに致命の傷を与えた戦士とは彼女だという事が示唆されている。


以下、ネタバレ注意。














いい男と
いい仲間に恵まれたな
クレア




プリシラとの最終決戦の舞台でまさかの復活を遂げる。
クレアの中にあるテレサの血肉をクレアが意図的に覚醒させる事で復活。
姿形、意思までもテレサそのものであり、クレアが仲間に恵まれた事を喜んだりラキに対して嫉妬したりとクレアへの溺愛っぷりを披露。

精神世界の中で再びクレアと再会を果たす。
自身のせいでテレサを死なせてしまったと悔いる彼女を慰め、共に居るという約束を果たせなかった事を詫び、クレアと出会えた事を心から感謝している事を告げる。
カサンドラの首を腕力だけで捻じ伏せるなど圧倒的な力は健在。その強さを見せ付ける。
他にも
  • 戦士達がかわせなかったカサンドラの塵喰いをあっさりと回避
  • 通常回避がミリアの幻影並
などなど、最早存在そのものがチート。
因みにここで登場するテレサは遣り残した事が生んだ残留思念で、クレアの強い思いが具現化した存在。
要は私の考えた最強のテレサ
クレアのイメージするテレサがなによりも強かったから復活したテレサはなによりも強かったとのこと。
テレサはクレアが抱いていた仲間たちへの想いを彼女らへ告げた後、彼女は自らが遣り残した最期の仕事を成し遂げる為にプリシラに戦いを挑んでいくのであった。

少し見ない間に随分醜くなったな やり残した事の後片付けだ 塵にするぞプリシラ




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最終更新:2024年01月03日 08:27