丸井ヤング館/寺井洋一

登録日:2018/10/06 (土) 10:06:53
更新日:2025/04/07 Mon 21:13:47
所要時間:約 5 分で読めます




人生後ろばかり見ていちゃだめだよ

前を見ないとね

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丸井ヤング館とは、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の登場人物である。
元の名前は「寺井洋一」であったが、170巻『「改名くん」の巻』で凄苦残念(元:法条正義)と共に両津に無理やり改名させられた。
なお、アニメ版では最後まで「寺井洋一」のままであった。
ちなみに長い長い歴史を持つ『こち亀』のレギュラー登場人物で何気に一番最初に本編で名前(姓だけだが)が出てきた人物でもある*1

CV:茶風林→林家こぶ平(現:9代目林家正蔵)(テレビアニメ)


プロフィール


生年月日:3月2日(連載初期は5月5日)
年齢:推定37歳
身長:162cm
体重:65kg
血液型:A型
出身地:北海道根室市納沙布

人物


警視庁葛飾警察署地域課に所属している警察官で階級は巡査。
濃い顔ぶれが揃う派出所のメンバーと比べると、特に目立った特徴のない至って普通の人物である。
だがその普通さが、濃すぎるキャラクターが集う本作では逆に個性となっている。…ような気がしなくもない。

小太りで丸眼鏡をかけた冴えない風貌の男性。連載中期まではレンズが透き通っていなかった。
丸っこい体型故に親しみやすさを感じるが、実はコレステロール値が高い成人病予備軍であるため、その事で大原に心配された事もある。
アニメ版では林家こぶ平(中の人)と声が似ているという設定で、「僕ってそんなに林家こぶ平みたいな声だっけ?」というネタがあった。

既婚者であり、子供が2人いる。
家族との時間を何よりも大切にしており、思い出作りのために見栄をはって40年ローンでクルーザーを購入した事もある。
ちなみにそのクルーザーは両津のせいで何度も大破しており、名前も毎回両津が丸井の人間性になぞらえて命名している*2

茨城県の過疎地に住んでおり毎日そこから電車通勤をしているが、通勤時間が3時間半ととても長いため作中でよく理想のマイホームを探している。
だがその度にインチキ物件を買わされそうになったり、クイズ番組の賞品として手に入れたマンションが後に欠陥住宅だと判明したり、同じくクイズ番組の罰ゲームで家をプレス機で押し潰されたり等悲惨な目に遭う事が多い。
現在は港区に一戸建てを購入して住んでいる。
趣味は旅行で、休日には家族揃ってキャンプに出かけたり購入したクルーザーで海に出たりしている。

前述のとおり両津に勝手に改名させられてしまうが、そのおかげで運気が上昇し、宝くじで300万円当たる等の幸運が舞い込んでくる。
それが理由で今後も「丸井ヤング館」の名前で通す事となり、公式でもこの名前でほぼ統一されるようになる。
しかし同時期に改名し出番が増加した残念とは対照的に出番が激減し、最終回にも登場しなかった。
ちなみにアニメ版では原作と違って登場率が高く、アニメ版最終話『THE FINAL 両津勘吉 最後の日』にもOPのみだが登場している。

性格


その見た目同様、気弱で温和な性格。
人前に出て何かをするようなタイプではないため、両津からその生き様を「人生送りバント」と称された事もある。
滅多な事では怒らないが怒った時はかなり怖く、家族でキャンプに行った時には失敗をする度にブチ切れていたので家族に気を遣われていた。
またクイズ番組で新居を手に入れた時には人格まで変わってしまい、意外と安定した生活を送っている事が判明した両津に記事冒頭の台詞を言って見下す場面もあった。
現在は常識人枠だが、1巻で登場した時は現在ほど真面目ではなく、勤務中に酒を飲んで寝たり、両津達と一緒に仕事をサボったり等不真面目な人物として描かれていた。
連載当時は珍しくも無かったが、公務員とは言え都心勤務でマイホーム主義という現代からするとかなり珍しい感覚の持ち主。

能力・特技


元々質素な生活を送っているのでお金を貯めるのが得意。
家族4人で生活しても月の生活費は1万円もかからない。
一ヶ月間省エネエコロジー我慢大会では普通に家族4人で生活していただけで優勝を果たし、賞金とラスベガス旅行を手に入れていた。ちなみに賞金は旅行先で全く使わずに全額定期預金にした。
運動神経は悪いほうで、家族でキャンプに行った時には鈍臭さと手先の不器用さも相まって(前日に予習をしたのにもかかわらず)ドジばかりをやらかし、その度に八つ当たりしている。
ボルボ曰く「アウトドアには向いていない」

警察官でありながら手柄をたてる事は滅多になく、拝命してから13年間一度も犯人を捕まえた事がなかった。

上記の通り手先が不器用な上に日用大工も苦手*3で、張り切って作ったのに出来たのはいかにも壊れそうな椅子だった事で子供達に微妙な顔をされていた。*4
大原と同様に機械の扱いは苦手であったが、いつの間にかその設定は消滅した。

丸井家


全員フルネームは不明。

  • 丸井の妻
丸井とは違って痩せ型の女性。
夫と共に悲惨な目に遭う事もあるが、それでも丸井に当たるような事はしない良き奥さん。
アニメ版では太めの体型で寺井(丸井)を女性化したような容姿となっている。

  • 丸井の長男
丸井をそのまま小さくしたような容姿の男の子。
父親を尊敬しているが、キャンプ場での一件で父親の意外な一面を見た事でキャンプに二度と行きたくないと思うようになる。

  • 丸井の次男
どちらかというと母親似の男の子。
兄同様父親の事を尊敬している。
アニメ版では容姿が異なり、眼鏡をかけており寺井(丸井)そっくりの容姿となった。


両津との関係


中期あたりまでは両津と行動を共にする事が多く、彼の悪巧みにつき合わされる事もよくあった。
しかし両津と違って大原に信頼されているので、正直に謝った時にはすぐに許してもらい両津だけ説教される場合もあった。
クルーザーを購入すると両津にそれを利用されるようになり、両津の無茶のせいで度々クルーザーが大破や転覆等の被害を被るようになる。
それでも普段は仲が良く、悲惨な目に遭っている時にはそれを見かねた両津に何度も助けられている。
庶民的な感覚故にマイホームの購入にはかなり迷うらしく、大抵は大原の伝手を頼る。そして両津が探すことになり騒動を引き起こすのが黄金パターン。
この少年誌でやるマイホーム選びというネタは『こち亀』ぐらいでしか使われていないが、ギャグ漫画らしく破天荒な物件が登場し、好評だったのか丸井の出演作では唯一シリーズ化されていた。



アニヲタは失う物がないからうらやましいよ
追記・修正、何でもできるもんナァ


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  • 倹約家
  • 常識人
  • 人生送りバント
  • 空気←改名後から
最終更新:2025年04月07日 21:13

*1 第1話冒頭で両津(この時点では名前を呼ばれてない)が昼飯を買いに行く際「寺井!」と呼びかける。ただしこの時はパトカーにはねられ入院中のため本人は最後まで出てこないが。

*2 一隻目が「人生送りバント」、二隻目が「人生犠牲フライ」、三隻目が「人生9回裏逆転負け」

*3 息子曰く図工の科目が1であるらしく、工作だけにあらず絵を書くことも苦手な事が示唆されている。

*4 息子は何とか空気椅子で座ったフリをすることで父親の機嫌を損ねないように誤魔化した。