ボルボ西郷

登録日:2018/10/14 (日) 09:57:27
更新日:2025/03/03 Mon 18:24:10
所要時間:約 5 分で読めます





非武装で町中を歩くなんて!自殺行為ですよ


ボルボ西郷とは、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の登場人物である。西郷隆盛の子孫ではない。多分。

CV:猿顔の一般市民岸祐二(テレビアニメ)/原川浩明(ゲーム『中川ランド大レース!の巻』)


プロフィール


生年月日:12月31日
年齢:推定30代
身長:182cm
体重:95kg
血液型:A型
出身地:鹿児島県


人物


警視庁葛飾警察署地域課に所属している警察官で階級は巡査。
5年間アメリカ陸軍特殊部隊群(通称「グリーンベレー」)所属の傭兵として世界各地の戦場を渡り歩いた後、アメリカのニューヨーク市警に勤務。
FBIで射撃術を学んだ後で日本に帰国し、葛飾署に配属されたという変わった経歴を持つ。

筋骨隆々とした体格で顔つきは凛々しく、常に神経を尖らせているため眼光がとても鋭い。
全身にあらゆる銃火器を見につけており、勤務時にも制服の上からナイフ手榴弾ホルスターをつけている。
プライベートの際には軍服でいる時が多い。たまにスーツ等を身につける事もあるが、それでも武器はしっかりと装備している。

登場当初は葛飾署に配属されたばっかりだったので、両津勘吉達には敬語を使っていた。
だがしばらく経つと(両津より階級が低いにもかかわらず)両津ともタメ口で話すようになり、両津、左近寺竜之介(アニメ版ではさらに本田速人も)と組む事が多くなっていった。

自分の身の回りにももちろん、自宅アパートにすら多種多様なライフルやランチャー等の武器を飾っており、軍隊仕込みの防犯システムを張り巡らせている。
銃刀法とかいいんだろうか…(まあ大原部長オチでしょっちゅう持ち出してるから今更感はあるが)。
だが過剰に仕掛けているため何も知らない一般人(宅配など)が意図せずかかる危険がある他、仕掛けた自分がうっかりそれに引っ掛かって死にかけた事が何度もある
むしろよく自他ともに死人が出なかったものと感心してしまう。

実は忍者一族の末裔であり、鹿児島の山奥にある実家は忍者屋敷……ではなく忍者資料館になっている。
祖父の小金丸は現役の忍者であり、古来から伝わる忍術と現代の技術を融合した近代忍術の使い手だが間の抜けたところもある。
なお、両津は忍者の格好をしたボルボを見た時に「『忍たま乱太郎』みたいな格好」と評している。

幼少期のトラウマによりハチが大の苦手。
また、男子校・軍隊・ニューヨーク市警と男ばかりの環境で長年生活していたため女性に対する免疫が全くなく、女性の事で少しでも興奮すると鼻血が出てしまう。両津曰く「女性への免疫は中学生並」
だが年相応にスケベであり、女湯を高性能スコープで覗こうと企む両津に呼び出された時にはノリノリで参加し、「こちらのほうがいい」と特注の高精度ヘンソルド照準器を準備していた。
学習漫画『昆虫大達人』では繋がって飛んでいるトンボが交尾していると知っただけで鼻血を出していた。
現在はジョディーと交際しており、彼女と付き合うようになってからは女性に多少の免疫はついた。ジョディーからは「ボビー」と呼ばれている。
だが麻里凛に一目惚れされた事で三角関係となり、彼を巡ってジョディーと凛が戦った事もある。

漫画ゴルゴ13』の主人公「デューク東郷/ゴルゴ13」をモデルにしたキャラクターで、同じくゴルゴをモデルにしている後流悟(ごるご)十三(じゅうぞう)と共演した事もある。

なお、同僚の左近寺はボルボと顔・体格が似ており、髪型が左近寺の方が長く上にはねているのが最大の識別点なので、
199巻7話の「マイソウルナンバーの巻」では「ボルボ」の髪型が連載時「左近寺」のようなものになっていた*1際「ボルボと左近寺を間違える」とネタにされてしまった(単行本で修正済み)。

性格


冷静沈着な性格でとても真面目な人物。
元軍人らしく立ち振る舞いも堂々としており常に殺気を放っているが、本当はかなりの臆病者*2
身につけている武器も全て護身用であり、入浴中や就寝中も決して武器を離そうとしない。
そのため身につけている全ての武器を没収されると落ち着きがなくなり、酷い時にはパニックになって全裸のままで街中に飛び出してしまった事もある。

これらの性格は傭兵時代のと隣り合わせだった生活が原因。そのため「非常に」を通り越えて「異常に」警戒心が強い。
特に物音にもの凄く敏感になっており、些細な物音がしただけで所構わず銃を乱射してしまう。
本編の外ではあるが、「寝ている時に蚊の羽音を攻撃ヘリと勘違いして夜中に銃を乱射した事がある」とも述べていた。

日本での生活が長くなってくると流石に慣れたのか、初期のように物音に過敏に反応し銃を乱射するような事はなくなり、風呂や海水浴の際にはホルスターを外すように(外せるように)なった。
武器の手入れによる習慣かマメな性格で、子供の頃から現在までの写真を全て年代別に整理してアルバムにしている。


能力・特技


ゴルゴを元ネタにするだけあって様々な戦場を渡り歩いているだけにあらゆる銃火器の扱いに長けており、アメリカの射撃大会で優勝を果たした事がある。
銃のエキスパートなので、署の婦警達に射撃の講義を行った事もある(散々な講義内容だったが)。
上述の通り、物音に凄く敏感なのでどんなに小さな物音でも聞き逃さず、実戦においてはスキもない。

そこへ軍隊仕込みの体術があるので武器を使わなくともかなり強い。
その体力は両津や左近寺とも肩を並べるほどであり、現在でも日々の肉体トレーニングを欠かさずやっている。
だが元キックボクシングのチャンピオンのマリアには劣る模様。
体もとても頑丈で、両津に「スウェーデンの車・ボルボ並み」だと例えられた。
サバイバルの心得もあり、一ヶ月間省エネエコロジー我慢大会では暗闇の中で生活し、ハトやネズミを食べて電気代と食費を抑えていた*3
海外生活が長かったので英語をネイティブに話す事が出来る。
学習漫画『日本史大達人』ではジョディーと社交ダンスを踊っており意外とそつなくこなしていた。

おなじく学習漫画『地図大達人』では地形図を見て短時間で地形を把握する特技を披露。
しかし、世界地図はメルカトル図法*4しか知らなかったため、「日本からブラジルに向かうなら南東だろ! 北北東に行ったらアラスカじゃないか!」と発言するなど、よくある凡ミスをしていた。


西郷家



  • 西郷小金丸
CV:岩城和男
ボルボの祖父で現役の忍者。
ボルボがいない間に自宅を忍者資料館に改装した。開校した忍者学校にくノ一科を開設するのが夢だが、東京の地価を全く分かっておらずショックを受けていた。
ボルボが子供の頃から飲み物や毒草を見分ける等の忍者の特訓を課しているスパルタジジイ。
巨大な手裏剣でヘリを落とす等ボルボの祖父なだけありかなり強いが、孫と違ってかなりのオープンスケベなので美人に弱い
アニメではくノ一衣装と称して麗子バニーガール衣装を着せたためボコボコにされた。






ボルボ「だ、誰だ!? 今銃の撃鉄をおこした奴は!?」
両津「追記・修正の音だ ばかやろう!!」


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最終更新:2025年03月03日 18:24

*1 二人は他にも眉毛の形状が違い左近寺は鋭角的で端まで上がり気味、ボルボは普通の太眉という違いがある。この話に出てくる「ボルボ」と呼ばれている人は普通の太眉なので「左近寺の名前をボルボと間違えている」ではなく「ボルボの髪型を左近寺と混同」のようである。

*2 もっとも、これはリスペクト元であるゴルゴ13も同じ。ゴルゴ自身「おれが…兎のように臆病者(ラビット)だからだ…」と答えているシーンもある。

*3 当然ながら好きではなく、ジビエ料理が得意なジョディーがネズミを調理しだした際には死刑執行前の囚人のような顔をしていた。

*4 緯線と経線が直角に描かれた四角い地図。航海用の地図のため、北極や南極が異常に広くなってしまい、方角もバラバラになる欠点を有する。