フータロス

登録日:2019/01/03 Thu 10:38:40
更新日:2024/04/22 Mon 10:01:53
所要時間:約 4 分で読めます






やかましい。お前の望みを言え、どんな望みも叶えてやろう。お前が払う代償はたった一つ。


フータロスとは、『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』に登場するキャラクター。

CV:滝藤賢一
スーツアクター:岡田和也


概要

仮面ライダー電王』に登場した敵怪人「イマジン」の内の一体。
契約者は本作オリジナルキャラクター・久永アタル。彼が学校で一人でいる時に取り憑いた。

鳥の嘴の様に前に突き出た顔が特徴。大きく薄い角と菱形の耳を持つ。両腕には右が銀、左が金の色と形の違うブレードを装着している。
金で縁取られた軽装の鎧をまとったかのような姿をしており、その姿は西洋の悪魔を彷彿とさせる物である。
また、体の各所にはイニシャルである「f」を模った模様が存在する。

物語序盤はアタルに憑依した状態で声のみ登場しており、本格的に姿を表すのは中盤以降。
何やらアタルの「望み」を叶えている最中であり、中々満足しない彼に「もういいだろ~?」「まだか~?」と文句を垂れていたが…?


以下映画本編のネタバレにつき要注意










































詳細

その能力は『「本物の」仮面ライダーを召喚する』というものであり、アタルの「本物の仮面ライダーに会いたい」という望みをかなえるべく、
自身の能力で常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ桐生戦兎/仮面ライダービルドらを仮面ライダーが実在しないアタルの世界に呼び出していた。
しかし、ライダーの数が多すぎるとその存在を維持し続けられなくなるという弱点が存在する。*1

そんな彼の真の目的はアタルの兄であるシンゴをティードから守ること。
ティードが歴史改変にあたって邪魔な存在である特異点たるシンゴを亡き者にしようとしていたことを(経緯は不明ながら)知ったフータロスは、それを防ぐべく弟のアタルに近づいたのだった。

物語中盤にて、いよいよ自身の能力に限界が生じ始める。
フータロス一人では複数のライダー達を引き留められなくなっていたのだ。
その上、ティードの活動が活発化。平成ライダーの記憶を持たないシンゴを利用し屑ヤミーやダスタード、グールにバグスターウイルスといった怪人達が大量に実体化。
もはや守ってくれる存在もいなくなり、逃げ惑う事しかできなくなったアタルが絶望し、半ば自暴自棄になって「もういい」とフータロスに告げた際に実体化。
怪人を倒しアタルを守ったフータロスは、契約を完了し彼の誕生日にしてシンゴがティード一味に連れ去られた日……何より全てが始まる直前である2000年1月29日へと飛んだ。

その時代にてシンゴを連れ去ろうとするアナザーWに立ち向かうも、特殊能力が飛びぬけている分純粋な戦闘能力は低かったのか一蹴されてしまう。
しかも、ソウゴと共にタイムマジーンで時空を超えてきたアタルをアナザーWによってアナザー電王に変えられてしまい、兄弟二人共ティードの手に落ちてしまうという最悪の事態を目にしてしまう。
それでもソウゴ達と共にティードやアナザー電王に果敢に立ち向かい、更にはとある仮面ライダーの助力もあってアタルを奪還することに成功する。

その後の最後の決戦には不参加であったが、明言はされていないもののまるで人々の声と願いに呼応するかの如く自身の能力で平成仮面ライダー達を次々に召喚していたと思われる。

戦いが全て終わった後は、シンゴと向かい合うアタルに気付かれぬまま離れる。
そして、わざと聞こえないように「あいつの望みは、もう叶えねーぞ!」と告げてどこかへと去っていった。
兄と再会できたアタルの真の望みが叶ったのか、その声色はどこか嬉しげであった。


余談

名前の由来やデザインのモチーフは劇中やパンフレットでは説明されておらず、由来に関しては
  • アナザーライダー繋りで共演した『仮面ライダーW』の舞台である「風都」
  • 頭部や両腕の武器が手裏剣にも見える為、有名な忍者「風魔小太郎」
といった推測もあったが、『平成仮面ライダーぴあ』によれば実際にはプロデューサーの白倉伸一郎が後述する「f」の意匠から連想した「風太郎」という名前を捩って命名したとの事。
曰く「風の又三郎」や「風魔の小次郎」のようなイメージで命名したらしいのだが、後から「『風太郎』というキャラクターそのものは存在しない」と知ったらしく、そんな経緯もあってか劇中で「フータロス」と呼ばれることはなかった。

デザインは篠原保によるもの。
『電王』でイマジンのデザインを担当していた故・韮沢靖のテイストに寄せる形でデザインされており、韮沢の得意な歯を食いしばった造形などを取り入れている。
そのため、「f」の字には韮沢の手法を真似た偽物、即ち「フェイク(fake)」であるという意味が込められているとの事。
また、全体のモチーフはピエロやジェスターのような道化師だが、カラーリングも含め同じモチーフのクラウンイマジンとは趣きの異なるデザインに仕上がっている。

イマジンといえば「過去を改変する」という自分の目的達成しか頭になく、「契約者の望みを叶える」という行為も適当かつ歪んだ方法で行っていたことから放映前は「敵キャラに違いない」という意見が多かった為、
劇中での「善人」としか言いようがない行為と人柄には多くの観客が驚かされた。


追記・修正は、本物の仮面ライダーを召喚してからお願いします。

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最終更新:2024年04月22日 10:01

*1 より詳しく言うと何かしらの衝撃を受けると自分がライダーであることや、ライダーだったころの記憶をすべて失ってしまう。また、限界に達すると最悪の場合存在そのものが消滅してしまう(=元の世界に返される)。